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シナリオ詳細

鉄帝に眠りし力

完了

参加者 : 6 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●鉄帝に眠りし力
 大陸北部、ゼシュテル鉄帝国。
 広大な領土を誇るこの地において尊重されるものは力であり、武力のある者が上の立場につくという、正しく力こそ全ての国家。
「それにしても……あの子達はまだまだ甘すぎますねぇ……」
 と、ヨハン=レームは、頭を抱える。
 その傍らのイグナート・エゴロヴィチ・レスキンも。
「そうだな。少しずつ戦う力は手に入れて来たとは言え、まだまだってな所だよな? 何か切っ掛けでもあれば変わりそうなんだが……」
「ええ……」
 二人の視線が向いているのは、ノルン・アレスト、コルネリア=フライフォーゲル、久遠・N・鶫、ノワール・G・白鷺の四人。
 最近イレギュラーズとして目覚めた彼らではあるが、まだまだ戦う力は荒削りと言った所の様で……彼らをどう力を付けさせるべきか、というのが二人の悩み。
 そんな悩む二人の所に、ユリーカ・ユリカが気付いて。
「ふっふっふ、お二人さん、悩んでいるよーなのですね!」
 天真爛漫なユリーカが不敵な笑み。
「ああ、ユリーカさん。そうなのですよ、イレギュラーズの力を付けさせるには、どうすれば良いのでしょうね?」
 と小首をかしげると、ずびしっ、と指を立てて。
「そういう時はやっぱり実戦が一番なのです! ヨハンさんも、鉄帝国で色々と仕事を受けて大きくなったです! だから、同じくあの子達にも実戦で力を付けて貰うのが一番なのですよ! という訳で、これでもどうなのです?」
 ぴらっと出してきた紙には、鉄帝国の首都、スチールグラードから半日程度の距離にある遺跡の近くに色んなモンスターが棲みついてしまったから、討伐してきて欲しい、という依頼。
「怪しい力を手にしたスライムとか、狼とか、熊とかがこの辺りに巣くっている様なので、これを退治してきて欲しいって訳なのです。危険が無いという訳ではないのですが……でも、成長の為には丁度いいと思うのですよ?」
 そんなユリーカの言葉に、ヨハンとイグナートは顔を見合わせ。
「……どうする?」
「んー……いいんじゃないか? まぁ危険な敵が出てきたら、俺達も一緒になって戦えばいい訳だしさ」
「分かった。それじゃユリーカさん、これ、受けますよ」
「ありがとうなのです! 正直余り受けてくれる人が居なくてちょっと困ってたのです!!」
 笑みを浮かべたユリーカに、ちょっと嵌められた感も否めないけれど……後輩達を育てるにはこれもまた良し、と考えるのであった。

GMコメント

 皆様、こんにちわ。緋月 燕(あけつき・つばめ)と申します。
 今回は依頼頂きましたリクエストとして、鉄帝の遺跡に巣くうモンスター達の退治依頼となります。

 ●成功条件
   遺跡の周りに巣くう全てのモンスターを倒す事です。
   尚、敵の内ゴーレムは他の敵よりも二回りほど強敵となります。

 ●情報精度
  このシナリオの情報精度はAです。
  想定外の事態は絶対に起こりません。

 ●周りの状況
  今回は遺跡の周りに居る敵を倒す事となります。
  流石にこの時期ですので、雪が降り積もっている様な状態です。
  とは言え歩くのが困難……という程ではありません。雪を何らかの手段で払えば楽になるでしょう。

 ●討伐目標
   敵となるのは、以下の順に現れます。
    1)スライムの群れ10体
       物無効果あり。攻撃は消化液を噴き出したり、襲い掛かって相手を溶かすの二つです。
    2)狼の群れ10体
       攻撃力、体力は並程度ですが、かなりすばしっこいので回避力が高いです。
       攻撃手段は噛みついてくるのみです。
    3)魔法ゴーレム5体
       攻撃力、体力、防御力がかなり高い相手です。
       その拳の一撃には魔力が込められており、ブレイクの効果が発動します。

  それでは、イレギュラーズの皆様、宜しくお願い致します。

  • 鉄帝に眠りし力完了
  • GM名緋月燕
  • 種別リクエスト
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年01月10日 22時10分
  • 参加人数6/6人
  • 相談7日
  • 参加費---RC

参加者 : 6 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(6人)

ヨハン=レーム(p3p001117)
おチビの理解者
イグナート・エゴロヴィチ・レスキン(p3p002377)
黒撃
ノルン・アレスト(p3p008817)
願い護る小さな盾
コルネリア=フライフォーゲル(p3p009315)
慈悪の天秤
ノワール・G・白鷺(p3p009316)
《Seven of Cups》
久遠・N・鶫(p3p009382)
夜に這う

リプレイ

●荒削りの牙を剥き
 寒い冬の気候と、降り積もる雪が視覚的にも寒さを呼び起こさせる、ゼシュテル鉄帝国。
「……話には聞いていましたけれど、鉄帝の冬ってこんなに寒いんですね! 雪とか、初めてみました! とっても新鮮です!」
 と、目をキラキラとさせているノルン・アレスト(p3p008817)に対し、『夜に這う』久遠・N・鶫(p3p009382)と、『自堕落適当シスター』コルネリア=フライフォーゲル(p3p009315)。
「ほ、本当に寒……っつ、もっと厚着してくれば良かったか……」
「さっむい、さっむいのだわ……」
 極寒に耐えるよう、服の上から肌を擦り、寒さを紛らわせる。
 そんな寒い地域であるここ、大陸北部に渡る、ゼシュテル鉄帝国。
 力こそ全てという風潮が根強く広がるこの国。
 だからこそ、『男の娘の魅力』ヨハン=レーム(p3p001117)と、『業壊掌』イグナート・エゴロヴィチ・レスキン(p3p002377)が、後輩達である四人の特訓をしよう、と言う考えに至るのはまぁ、自然のこと。
「という訳で、今日は皆さんの特訓の日です! とは言えユリーカさんが持ってきた依頼でもありますから、気を抜かずに頑張らないといけませんね!」
「そうだね。ゼシュテル的な戦い方はまず突撃ってカンジだけど、同じ突撃でもタイミングとやり方を変えるだけでザーバ将軍にもなればその辺で死んじゃったヤツにもなれるからね? 全てたは皆の戦い方、って訳だよ!」
 と、二人の気配りに、『《Seven of Cups》』ノワール・G・白鷺(p3p009316)と鶫、アレストの三人は。
「先輩のイレギュラーズ様方から、実戦形式で教えて頂けるという事ですか?」
「そうだね。実戦訓練かぁ……たしかにまだイレギュラーズとしては俺達はひよこだしね……だからこそ戦い方を教えてくれるのなら助かるって所だしね」
「そうですね。戦い方や連携、その他吸収出来る事は全て吸収するつもりで臨みましょうか。このような整えられた機会も、なかなかないでしょうから」
「そうですね。強化訓練みたいなノリで連れてこられましたけど、これはこれでちゃんとしたお仕事なのですよね?」
「あ、そうだった……確かにお仕事でしたね。まぁ、それなりに張り切って行こう。みんなに良い所みせたいしね」
「はい……無事に帰れるように頑張ります!」
 そんな三人の真摯さに対して、コルネリアは……。
「……はやく帰って一杯引っ掛けたいところなのだわ……でもまぁ、経験稼ぎも兼ねてって事だし、少しは栄養にしないと損よねぇ?」
 それに苦笑を浮かべながらイグナートが。
「まぁ、使えるものはナンでも使って、アバれるときはアバれて行こうか! 皆ならきっと問題無く出来ると信じているからね!」
 そんなイグナートの言葉にうんうん、と頷きながらヨハンは。
「ええ。それでは状況を始めましょう」
 と、ユリーカより聞いた、敵の情報を再確認……特に一番厄介そうな初戦の相手、スライム戦について考察。
「最初の敵が、物無効果のあるスライムでしたね? これ、メチャクチャ強い気がするんですけどね。まぁその分他の能力が劣っていると見て良いでしょう。まぁ油断は禁物ですが、上手く神秘攻撃を使えれば倒せるでしょう。物理攻撃の得意な久遠さん達も、神秘通常攻撃は出来ますし、BSによるダメージが神秘ダメージを与えるべきか、しっかりと指示してあげますからね?」
「ん、助かるよ。オレは正直、神秘系となるとなかなか……だからな」
「ええ。それでは皆さん、そろそろ向かいますよ!」
「仕事の時間、なのだわ。まぁ、頑張るのだわ」
 そんな、ヨハンの号令一下、イレギュラーズ達は依頼となる、敵の現れる遺跡へと向かうのであった。

●遺跡に潜む
 そして、イレギュラーズ達は依頼場所である遺跡の近くへと向かう。
 ただ、人気の無い所故、周りは結構雪が……。
「さて、と……この辺りですね? 皆さん、一層気を引き締めて行きますよ」
 とヨハンが先陣を切って歩いて行くが、確かにここまでの進路もかなりの雪道であり、なかなか歩きづらい……といった状態。
 更には所々、雪が薄い所もあって、そういった所に不意に足を踏み入れてしまったり。
「うわ、足元ぬかるんでる……転んでかっこ悪いところを晒さないように、気をつけて立ち回って行かないとな……」
 と、鶫はそっと、そーっと歩く。
 そんな仲間の行軍の苦戦について、コルネリアやアレストも同様に苦慮しており。
「っ……一歩歩く毎に、かなり足元まで埋まるのだわ。本当、面倒なのだわ」
「は、はい……でも、依頼の場所に行くには、ここを歩くほかに、無いのですよね……?」
「そうなのだわ……仕方ないのだわ。少しずつでも歩いて行くしかないのだわ」
 と、新米イレギュラーズ達が苦戦しているのに対し、ヨハンが。
「かなり歩くのに苦戦している様ですね! そういう時にはこうすれば良いのですよ!」
 と、『水無月のスカーフ』を手にし、それを使用すると……ヨハンの身体はふわり、と1メートル程の宙空へ。
「これが『簡易飛行』の能力です。こういう足元が不安定な場所とかだと、便利ですよ? まぁ、あってもなくても良い様なモノですけど……これもセンパイとして、皆さんに対処法の一つとして考えて欲しい、と思ったのですよ!」
 そんなヨハンの対策に、そういうやり方もあるのか……と素直に驚くイレギュラーズ。
 ……ともあれ、新米イレギュラーズ達に上手い動き方を教えるのも、今回の目的の一つなので、そういう冒険の豆知識を一つ一つ提案したり、具体的な方法を示す事で、冒険の知識を付けて貰っていく。
 そして、とうとう敵の生息域へ。
 ……雪の上をピョンピョンと飛び跳ねている、スライム達。
 ぱっと見る限りは、何か雪の上でじゃれているだけの様にも見えなくは無いが……物理攻撃が効かないので、かなり厄介な敵である事は間違いない。
 そんなスライム達をじっと見据えたコルネリア。
「スライムか……不定形型のモンスターは銃弾が通りにくくてやりにきぃんだよな……」
 チッ、と舌打ちする彼女、そしてヨハンが。
「確かにやりにくい敵ですよね。まぁこのスライムはノワールさんの出番でもあります。ほら、頑張りましょう!」
 と言いながら、仲間達にクェーサードクトリンの効果を発動し、命中力を大幅に上昇させる。
 そして、ノワールとイグナートが。
「ええ、では、手筈通りに参りましょうか」
「そうだね。それじゃオレがまずは敵を惹きつけるよ」
 とイグナートはそう言うと共に、スライム達の真っ正面へと進み出る。
 そしてスライム達に対し、威風堂々と『名乗り口上』を上げて、敵の注意を己へと惹きつける。
 ピョンピョンと飛び跳ねながら、イグナートに向けて押し寄せてはじめるスライム達。
 敵が範囲攻撃の範囲内に収まったところで、アレストが動く。
「殴り合うのは怖いけど、それも出来るようになるための訓練ですから……!」
 そんな決意と共に、まずは副行動にてクローズドサンクチュアリを発動。
 防御と抵抗を上げる事で、倒れない様に自分を強化。
 そして主行動で、神秘属性の通常攻撃を近場の敵に一閃……確実にダメージを与える。
 続いて鶫は、同列のコルネリアとタイミングを合わせて。
「取りあえず、物理は聞かないんだったら、バッドステータスで削るしか無いよな」
「だな」
 軽く頷き合い、二人共がD・ペネトレイションを同時に放ち、敵へ穿つ。
 その銃弾は敵を貫く……が、そのまま柔らかい身体を通過。
 しかし、その凶弾が、敵の体に失血の効果を付与し、少しずつでも体力を削る作戦。
 そしてノワールはブラッドウィップによる神秘、かつ出血を付与する攻撃。
 仲間達の攻防を一通り見た上で、最後にヨハンが。
「どんな状況であろうと、ゼシュテル鉄帝国がレイザータクトは勝利を導き出すのだ! 消し飛べ!!」
 と、全力のソウルストライクの一撃を放ち、確実に敵一体を葬り去る。
 そして、残るスライムは9体。
 イグナートの名乗り口上によって、ほぼ全匹が彼の近くに寄り集まる。
「敵が集まりましたね。ノワールさん、アレを!」
 とヨハンが指示を与えると、彼女は少し場所を移動。
 仲間を巻き込まない様な場所へ位置取りを変化させて。
「……チャンスでございますね? では、行きましょう」
 と、ロベリアの花を発動し、9匹のスライム全体へ呪殺、毒、窒息の効果を立て続けに付与。
 彼女の一撃に続き、イグナートはH・ブランディッシュで、ダメージは無効化されるものの、更に流血の効果を追加する事で体力をジリジリ削る作戦。
 イグナート、コルネリア、鶫の三人は敵への流血効果を切らさないように付与し、アレスト、ヨハンが神秘攻撃にて、確実に一体ずつを仕留めていく。
 物理無効で苦戦するかと思われたが、相応に体力は高くなかった様であり……十匹のスライムを、力を合わせて撃退完了。
「ふぅ……まずは第一陣、討伐完了、か」
 汗を拭い、呼吸を整える鶫。
「大丈夫ですか? まだまだ続きますよ?」
 そんなヨハンの言葉に鶫は。
「大丈夫……ナメてたわけじゃないけど。もっと本気にならないとな!」
 気合いを入れ直し、次なる敵の来襲に備えた。

 少し休憩し、更に雪道を進むイレギュラーズ。
 遺跡に更に近づいていくと……その周りを『ウォォォン』と遠吠えしながらうろつく狼の群れ。
「さて、次なる敵が出てきましたね」
「この敵は、攻撃力、体力はそうでもないものの、素早くて回避力が高いという相手だ。こういう時はどうすれば良いと思う?」
 ヨハンとイグナートの問いに、アレストは。
「ええと……そうですね? ……仲間の回避力を上げつつ、後衛さんが攻撃されないように気をつける……ですか?」
 と答える。
「そうですね。後衛に余りダメージを通さない事が大事です。勿論、仲間が倒れそうな時には全力で回復! 自分のできる仕事をしっかりとこなすことが大事です」
「そうそう。自分に出来ないことはミカタにマカセるんだよ。自分のイノチを他人に預けられるのも、一つの強さだからね!」
 ヨハンとイグナートの深い言葉を、改めて心に刻みつけるイレギュラーズ。
 その言葉を身体で示すが如く、再びイグナートが名乗り口上で狼達を再び惹きつけ始める。
『グルォォ……!!』
 と、唸り声を上げて牙を剥く狼達。
 向かってくる狼に、遠距離から狙撃にて狙い撃ちし、近づいてくるまでも体力を削る。
 続いてアレストは。
「今度はボクが奏でます。もう少し、頑張りましょう!」
 とクローズドサンクチュアリの自己強化の後に、天使の歌を歌うことで仲間達を回復。
 更にコルネリアが。
「丁度フィールドはクソさみぃ雪景色なんだ。一瞬でも地表と共に凍りやがれ!」
 睨み付けながら、ハイロングピアサーを発動、更に『凍結』の効果を発現させ、その素早さを大きく削り取る。
 そしてコルネリアが攻撃為た相手に、更にノワールがソウルストライクにて、狼一体を確実に狙い澄まし、渾身の一撃を叩きつける。
 ……ただ、流石にスライムほど柔ではないので、それで倒れるまでには至らない。
 そして敵10匹がいよいよイグナートの所まで到達し、左から、右から……多くの牙が襲い掛かっていく。
 しかし、襲い掛かる敵の攻撃をインターセプトする様にヨハンが。
「ハッキング開始だ! すべての攻撃を無かったことにする!」
 と、副行動にてハッキングを発動、更に主でも天使の歌を歌う事で、イグナートの体力を大幅に回復。
 次の刻、近場に集まった敵を一気にイグナートが、ブランディッシュで纏めて薙ぎ払う攻撃。
 更には鶫がハニーコムガトリングで列攻撃、ノワールもロベリアの花で範囲攻撃。
 敵を全体的に攻撃する事で、総じての体力を更に削り、弱った敵を炙り出す。
「血が出りゃ意識も弱まる。ドタマぶち抜いてやるよ」
 と、コルネリアの精密射撃が一匹ずつを確実に撃ち殺す事で、一匹ずつを確実に仕留める。
 勿論敵の鋭い牙が深々とイグナートに噛みつき、ダメージはあるものの、アレストがメインのヒーラーとして、ヨハンがそれをサポートするヒーラーとしての動きを取る。
 それぞれの役割を果たす事で、狼10体を確実に討伐。
「うんうん。結構いい動きをするようになりましたね! それでは勢いを止めずに最後の敵に参りましょう!」
 少し嬉しそうにヨハンが、遺跡の方向を指さす。
 そう、最後の敵は魔法ゴーレム。
 ……とは言え今迄の戦い方を見る限り、大きな問題は無さそうで……少し休んだ後に、一気に遺跡の中へ。
 足を踏み入れて暫し……かなり大きな体躯の魔法ゴーレムが襲撃してくる。
 しかし、その襲撃に決して慌てる事はない。
 スライム、狼の時と同様、ゴーレム達にまたイグナートが名乗り口上を実施。
 敵が近づいてきた所に、ノワールのソウルストライクに、鶫のラピッドショット。
 更にはコルネリアは。
「さぁて、終わりゃ酒場でたらふく飯でも喰おうじゃねぇか。とっとと爆ぜな!」
 と精密射撃で攻撃。
 次の刻、イグナートは。
「硬いヤツを相手にするときの基本はね! 同じところをブッ壊れるまで殴るッ!」
 とハンズオブグローリーからのリーガルブレイドの強烈な一閃で、ゴーレムを全力で一匹ぶっ潰す。
「うわぁ……すごい、です!」
 とアレストが目を煌めかせ、ノワールも。
「ええ。さぁ……後もう一息です。しっかりと、一匹ずつ仕留めていきましょう」
 とアレストを促し、そしてイレギュラーズ達は五体の魔法ゴーレムを、一匹ずつ、着実に倒して行くのであった。

●牙を研ぐ
 そして……どうにか全ての敵を倒し切ったイレギュラーズ。
「……ん、倒れたようですね。という訳で皆さん、無事に依頼完遂です、おめでとうございます!」
 と、ヨハンが拍手し、仲間達を労う。
 それにほっとした様で、安心したような笑顔を浮かべるアレスト。
「みんなのおかげで、がんばれました……!」
「そうだね、よーく頑張ったね」
 その頭を、左手でわしゃわしゃと撫でるイグナート……それにくすぐったそうにするアレスト。
 そんなイグナートとアレストにくすり、と笑いながらノワールが。
「しかし此度の依頼は得られるものが多くありました。お二方には感謝せねばなりませんね。今回得た経験を、次に活かせるようにします」
 と言うと、ヨハンは。
「ええ、頑張って下さいね? という訳で、皆さん帰りましょうか。帰って報告するまでがお仕事ですからね?」
 そう皆を促して、報告の為に遺跡を後にするのであった。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

イレギュラーズ教育作戦、お疲れ様でした!
ヨハンさん、イグナートさんからの教えは皆様二伝わったでしょうか……?
これからの皆さんに幸ある事、願っております!!

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