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シナリオ詳細

トラベラー・セリーは語りたい

完了

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング


 ここは【夢世界】が一つ、《トラベル・トレイン》。通称、夢現列車。いつもこの場所にいるのは主であるトラベラー・セリーと従業員だけであった。しかし最近は夢魔が出現したり、その影響で他の夢世界へ行くことが本格的に難しくなったりでセリーはかなり暇を持て余していた。
「はー、暇だなー。夢魔との戦いが早く終わらないかなー」
「その調子だと、旅ができずに退屈にしているね。セリー」
「あっ、兄さん!来るなら連絡ぐらいしてよ!」
 そんな中セリーの前に現れたのは、彼女の兄であり境界案内人のウォーカー・フェアリーテイルだ。
「あぁ、連絡が遅れてごめんね。夢魔の動きが変わってきて、今ぐらいしか時間が取れそうになかったからね。それと、セリーのほうも我慢ができなくなってきた頃だろうし」
「どういうこと?」
 ウォーカーの発言にセリーは疑問を持った。その疑問を、ウォーカーは一つ一つ答える。
「まず夢魔のほうだけど、最上位夢魔まで現れたみたいだ」
「えっ、封印されていたはずの最上位夢魔が!?」
 セリーが驚くのも無理はない。夢魔の中でも強力な存在である最上位夢魔は夢世界における伝説の時代に【勇者】やエンペラーといった同じく強力な存在によって封印されたはずなのだ。
「おそらく年月の経過によって封印の力が弱まってきたのもあるだろうけど、もしかしたら他の勢力が干渉したのかもしれないから油断はできないね」
「他の勢力……確かに油断は出来そうにないですね。それで、我慢ができなくなる、とはどういうことですか?」
 セリーは、今度は頬を軽く膨らませながら聞いた。どうやら子ども扱いされて悔しいみたいだ。
「まあ、そうだね……簡単に言うと《フェスティバル・パーク》のプリンセスの時のように主が自分の身を投げ出してでも退屈をしのごうとする危険性がセリーにもあるからね。だから、イレギュラーズに冒険話や経験を聞いて、少しでもセリーの暇をつぶしてあげようと、ね」
「そうですか……たしかに話だけでも楽しくなれそうですし、いざっまが来ても安心できますね!」
「ってわけで、僕は境界図書館でイレギュラーズたちを呼んでくるから、待っていてね」
「わかったよ、兄さん」


 というわけで、今回君たちにやってもらうことはセリーとの会話だ。セリーは君たちの話を心待ちにしているから、話をしてくればきっといい反応をしてくれるはずだ。あと、僕も君たちと共にトラベル・トレインに来るから、なんなら僕と話をしてもいいよ。夢世界に関することなら【案内人】として可能な限り答えるから遠慮なく聞いてくれ。
 では、いい話を期待しているよ。

NMコメント

どうも、桃山シュヴァリエです。久しぶりのラリーシナリオとなります。夢世界での戦いの続編であり、これから激しさを増す夢世界についての説明もあります。ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

今回の目的
 今回の目的はトラベラー・セリーや【案内人】ウォーカー・フェアリーテイルと会話をして楽しむことです。二人ともイレギュラーズの皆さんとの話を楽しみにしております。思いっきり、遠慮なく語ってください。

プレイングについて
 最初に、下記の内容はあくまで例です。ここで書かれていない話をしても構いませんし、なんならセリーやウォーカーと話そうとしなくても大丈夫です。夢現列車にて、お好きなように過ごしてください。
 プレイングですが、セリーと話したい場合はプレイングの最初に【セリー】と、ウォーカーと話したい場合はプレイングの最初に【ウォーカー】とつけてください。
 次に、セリーとウォーカーとでのプレイングの書き方の違いを説明します。セリーの場合、話す内容はイレギュラーズの皆さんの冒険譚や経験などを話してください。ウォーカーの場合は、夢世界に関する質問も大丈夫です。また、イレギュラーズが助けた夢世界のその後も聞けます。
 
登場NPCについて
 トラベラー・セリー
  夢世界《トラベル・トレイン》の主。一度夢魔に襲われたが、イレギュラーズに助けられた。旅をすることが好きで、また他人の旅や冒険譚を聞くのも好きである。
 【案内人】ウォーカー・フェアリーテイル
  主に夢世界に関することを担当する境界案内人。妹のセリーを助けたイレギュラーズには恩を感じており、今回は境界案内人として様々な情報を提供するつもりだ。

  • トラベラー・セリーは語りたい完了
  • NM名桃山シュヴァリエ
  • 種別ラリー(LN)
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2020年12月21日 17時30分
  • 章数1章
  • 総採用数2人
  • 参加費50RC

第1章

第1章 第1節

只野・黒子(p3p008597)
群鱗

セリー I
▪︎
「ふむ、最初に来るのは君か……噂はよく聞いているよ」
「なんか混沌の方がごちゃつく前に挨拶にでも行こうと思ったのでね。とはいえ、噂が出ているのは想定外でしたが……」
 夢現列車に最初に来たのは『群鱗』只野・黒子(p3p008597)だ。彼は無糖のコーヒーとスコーンを乗務員に頼んでから席に着いた。
「それで、あなたはどんな話をしてくれるんですか?」
 セリーが黒子に質問する。ここから、三人の会話が始まっていった。

▪︎
 黒子の話の内容は、それぞれの世界での話だった。
「ところで、そちらの世界でも何やら大変な事態が起こっているみたいですね」
 ここで黒子はウォーカーに夢世界でのことを訊いた。
「そうだね……最上位夢魔、さっきの話で言うところの純正肉腫や魔種といったレベルの敵が復活したみたいなんだ。最上位夢魔はそれぞれ独自の能力を持つものが多い。だから、これまでのように簡単に討伐するのは難しいかもしれないよ」
 ウォーカーは自信なさげに答えた。だが、黒子はなんでもなさそうに返す。
「そうですね。ところで純正肉腫や魔種に近いレベルと言いましたが、俺たちはそのような敵は何度も倒していますから、多分大丈夫だと思いますよ。っと、そろそろ時間ですね。最後に、先程の話の中に複製肉腫の対処の話も混ぜましたが、その対応方法は最上位夢魔との戦いで役に立つかもしれないので、覚えてほしいです。

成否

成功


第1章 第2節

三國・誠司(p3p008563)
一般人


 「冒険譚……まいったなぁ。僕は平凡なほうだからそういうのあんまりないんだけどなぁ……」
「けど、ここまで来たということは、何か話があるってことですよね。私、楽しみです!」
 次に夢現列車に来たのは『一般人』三國・誠司(p3p008563)だ。最初は話に自信がなかった誠司だが、イレギュラーズとの話し合いを楽しみにしているセリーの眼差しを見て、少し自信を持って話し始める。
「まあ、無いわけじゃないんだけどね。これは僕の親戚に関する話なんだけど……」


「そもそも、僕は元の世界に帰る手掛かりを探してカムイグラという国に着いたんだ」
「カムイグラ……確か、最近ゴタゴタしていた地域ですね」
 誠司の話を聞いて、セリーは前に来た人物が話していた内容を思い出した。
「そうだね。その時は多くのイレギュラーズが決戦に駆り出されたりして……っと、話が逸れたね。そのカムイグラには昔の親戚だった人がとある兵器、いわゆる大砲を作っていたみたいなんだ」
「ふむふむ、そうなんですね」
 セリーは誠司の話に興味津々だ。
「ただ、その性能を競い合う祭りがあるわ、僕が大砲で飛ばされるわで、大変でね……それが二度三度もあるからなんだか疑心暗鬼になっちゃうよね」
「そうですね。けど、大砲で飛ばされるのも楽しそうです!」
「……僕にはそこまで楽しめる余裕はないかな」
 誠司の話を聞きながら、セリーは満足げに時間を過ごしていくのであった。

成否

成功


第1章 第3節

「兄さん、そしてイレギュラーズの方々。今回は日頃の依頼などで忙しいなか来てくださりありがとうございます」
「イレギュラーズの皆が来たおかげで色々と話が出来て僕も嬉しかったよ。もしかしたら、また別の機会があればこうやって話すことがあるかもしれないね」
「あっ、それならモモちゃんとかの他の方に行くのもありかもしれませんね!」
「ふふっ、そうだね。何はともあれ、また会うことがあれば話を聞かせてくれ。では、僕は境界図書館に戻るとするよ」
「兄さん、頑張ってくださいね!」

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