PandoraPartyProject

シナリオ詳細

赤い破壊者と薔薇水晶

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

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 薔薇水晶。それは花弁から茎まで全てが水晶で構成された薔薇である。その薔薇には数多くの言い伝えがある。例えば持つものはどんな願いでも叶ったり、その花弁は万病に効き、逆にその茎の棘は万病を与えるともいわれたり、心清き者が持つと透明なまま輝きは失わないが、心悪しき者が持つと薔薇が黒く染まる、など……
 そんな薔薇水晶だが、とある遺跡を調査した際にそれと思わしき物が偶然発見された。だが、調査隊は本物の薔薇水晶か判断が難しく、また言い伝えでは棘を触ると危険だということから薔薇水晶を遺跡の中に放置していた。だが、そうしたことがのちに最悪の事態を招きかねないことをこの時の調査隊は知らなかった。

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 さて、この薔薇水晶の言い伝えだが、もちろんだが世界中の人間が言い伝えの全てを知っているわけではなく、特に盗賊などは願いが叶うことや万病に効くことなどの都合のいい部分しか知らない場合が多かった。この盗賊団もまた、そのようなもの達が集まっていた。
「……というわけで、今度狙うのは依頼された、遺跡の中にあるという薔薇水晶よ。さて、この依頼はみんなは受けるべきだと思うかしら?」
 盗賊団の長であるキーナは四人の幹部に話を振った。
「キーナさん、この仕事は受けるべきだと思います。報酬もかなりの額ですから団の規模もさらなるものにできるでしょう」
「そうですよ!それに依頼主のほうからも人員を出すって言っていましたし、成功率も高いはずです!」
 幹部のうちの二人は、依頼の報酬の大きさや人員が増えることによる成功率から依頼を受けることに賛成した。
「私は受けるべきでは無いと思います。確かに条件や報酬の額は良いですが、それは逆に何か裏がある可能性もあるということです。気をつけないと逆に私たちが襲われることもあり得ます」
「私も同じ意見だね。今まで色んな危険な橋を渡ってきたけど、今回は何か、そういうのとは別で本当に危険な依頼だと思うの。キーナ、よく考えて受けると良いわ」
 残りの二人は、逆にそこまでしていることから何か裏があるのではと疑い依頼を受けることに難色を示している。そうして、幹部の中では二分された意見を聞いてキーナが出した結論は……

「わかったわ。この依頼は受けることにする。ただし、人員も総動員して何があってもすぐ反撃できるようにする。これでいいかしら?」

 キーナの発言には、幹部のうち三人は納得した。だが、最後に発言した一人の幹部は納得しきれなかった。しかし、幼なじみであるキーナの意見を尊重しようと、首を横に振ることはしなかった。

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 こうして彼女らは依頼主が呼んだ人物たちと共に遺跡に向かって、薔薇水晶を狙うそうだ。だが、実はその依頼主が呼んだ人物はかなり怪しくてね……もしかしたら薔薇水晶の破壊や悪用を狙っているかもしれないんだ。薔薇水晶には未知の力がある。だから、君たちにやって欲しいことは遺跡内部にて盗賊団の妨害を行い、薔薇水晶を守り切ることだよ。あと、念のため言っておくけど薔薇水晶はこちらで使うから後で回収するんだけど、その時のためにみんなは触らないようにね。

NMコメント

また会いましたね、桃山シュヴァリエです。シリーズ四作目!さて、法則はわかるでしょうね……

今回の目的
 今回の目的は遺跡の中にある薔薇水晶を盗賊団に取られないよう邪魔することです。一定時間すると境界案内人が回収に向かいますので、それまでの間、盗賊団の行方を遮ってください。

舞台について
 今回の舞台の遺跡ですが、よくあるゲームの遺跡とは違って危険なトラップはほとんどありません。せいぜい自然にできた危険な場所があるくらいでしょう。イレギュラーズの皆さんは境界図書館から遺跡内部に転移されるので、そこから盗賊団が遺跡に入るまでに準備を進めてください。

登場NPCについて
 キーナ
  盗賊団の団長。戦闘力はありますが、罠などについては優秀な団員任せでしょう。ちなみに団長と幹部はみんな女性です。

 用心棒
  依頼主が盗賊団のために呼んだ人物。まだキーナたちは気づいていないだろうが、なにやらヒトならざるほどの力を持っている模様。

  • 赤い破壊者と薔薇水晶完了
  • NM名桃山シュヴァリエ
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2020年11月21日 22時20分
  • 参加人数4/4人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

ロレイン(p3p006293)
回言 世界(p3p007315)
狂言回し
月錆 牧(p3p008765)
Dramaturgy
司馬・再遊戯(p3p009263)
母性 #とは

リプレイ


 境界図書館から薔薇水晶がある遺跡の深部へと転移したイレギュラーズたち。
「まったく、貴重なものを放置しておくとは。せめて管理くらいはやっておくべきだろうに」
 『貧乏籤』回言 世界(p3p007315)は薔薇水晶の管理の甘さにあきれながらも陣地構築や罠設置、召喚した精霊に爆弾を持たせるなどして、盗賊たちを迎え受ける準備をしていた。
「願いをかなえる。そんな荒唐無稽な言い伝えがあるくらいには神秘を宿しているのね……とりあえず盗賊を倒せばいいのね。任せて」
 ロレイン(p3p006293)は魔法を放つ銃を構えて盗賊を迎え撃つために入口のほうへ向かった。
「……おそらくキーナというのは穏健な性質なのでしょう。しかし、荒事を行う集団のトップはそれでは足りないのです。それを伝えに、行きましょう」
 『Dramaturgy』月錆 牧(p3p008765)もまた、自身の愛刀である破滅秀吉を持ってロレインと共に入口へ向かった。こうして、イレギュラーズたちは盗賊撃退に向けて動き出したのである。


 その頃盗賊団のほうは、まずは依頼を受けることに積極的だった二人の幹部を中心とした先発隊が遺跡に入っていった。
「それにしてもかなり進みましたね……確か、この水晶の茎が生えている先に薔薇水晶があるんでしたよね、サヨナさん」
「そうです、アコーさん。それと、この水晶は薔薇水晶の茎の一部らしいですから、あとで採取して高値で売っておきましょう」
 幹部の二人が水晶の茎をたどって進んでいると、前方に人影が見えた。
「おや、私たちと同じように薔薇水晶を狙っている人がいたなんて……倒しておきますか」
 前方の人影を同業者と判断したサヨナは、剣を手に持って近づいたが……
「すみませんが、ここで行き止まりです」
 サヨナが近づくと、人影は銃弾を放った。不意に撃たれて肩に弾丸を食らったサヨナは、そこから動こうとしたがなぜか動けず、奥歯に仕込んだ解毒剤を使用しても動けるようにならないことから、彼女の中で疑問が絶えなかった。
「サヨナさん!どうしたので……」
「よそ見はいけませんよ。幹部なら部下を守らなくてはいけませんからね」
 サヨナが動けなくなったことにアコーや他の盗賊が気を取られていると、牧が斬神空波で盗賊たちの前に急接近して、戦鬼暴風陣で多くを吹き飛ばしていく。
「厄災というものがどういうのか、今見せてあげましょう」
「綺麗な花には棘がある。散々念を押された【棘に触るな】貴方たちで試してもいいのよ」
 二人の活躍によって、先発隊の多くは戦闘不能となり、残った者たちも敗走していった。


「……そう。サヨナとアコーはやられたのね」
 キーナは敗走した部下から話を聞いて、先発隊が全滅したことを理解した。
「やはり、この依頼は危険です。今からでもやめたほうが……」
「けど、ここまで来たからには後戻りはできないよ。わかっているわよね、リン」
「そうよ、リサの言うとおりだわ。こんな場所まで来たのだから、しっぽを巻いて逃げるわけには」

「ところで、なんでうちらの用心棒を使わんかったん?」

 キーナと幹部の二人が言い争っていた時、突如獣の耳を頭にはやした少女が現れた。
「貴方は、誰?」
 キーナが問いかけた。
「うちはトコット。あんたらに用心棒を貸した依頼主のメイド、ってところやな。それより、うちらが貸した用心棒、まさか信用しておらへんとか……」
 トコットの発言にリサとリンが答えた。
「そう、ですね。今日来た用心棒の方ですが、どうも変な感じがしまして……」
「そうね。しゃべりかけてもちゃんと返してくれないから、何か怪しいと思ってこの場に待機させたわ」
 二人の返答を聞き、トコットは残念そうに溜息をついた。
「そうか……なら、何かあったらうちがついてきて対処するから、今度こそ連れてくるんやで」
「わかったわ。さて、そろそろ行きましょうか」
 そして、新たな戦力である用心棒とトコットを連れて、キーナたちは今度こそ全員で遺跡へと入っていった。


「それにしても誰も来ないな……ここまで準備した意味がなくなるか?」
 薔薇水晶の近くに陣地を作り、精霊による罠を大量に仕掛けた世界であったが、ロレインや牧がその前で食い止めていたためかなり暇を持て余していた。そうして暇つぶしにお菓子でも食べようとしたとき……
「あなたが最後かしらね……通させてもらうわよ」
 キーナ率いる盗賊団が現れた。だが、ロレインと牧の活躍もあってか盗賊団全体は疲弊していた。ただ、二人の存在を除いては。
「はー、厄介な相手やったわ。まあ、シホが受けていた攻撃ってのもあって、うちには耐性が付与されていたから何ともなかったけど」
「……」
 トコットは余裕そうに喋っており、用心棒はここでも無言だが疲労が顔に出ていないみたいだ。
「さて、ここまで来てもらって悪いが、この場で薔薇水晶はあきらめてくれないか?これでも紳士だから女性に手を上げるのは気が進まないんだよね……ってわけで、これ以上進むのは俺はおすすめしないよ」
 世界の忠告を聞いて、キーナはいったん悩むも、早くに結論を出した。
「わかったわ。あなたの言っていることはただのハッタリかもしれないし、もしかしたら本当にこの先は危険かもしれない。だから、この用心棒を通させて確かめてみることにするわ」
 キーナの判断には世界とトコット、そして用心棒本人も驚いた。しかし、三人ともその案をこの場でやめるようには言わず、用心棒は足を進めていき……

 案の定、精霊たちが集まって大爆発を起こした。

「やはりこのクラスの強敵だと精霊爆弾もかなり消費するな……ん?この音は……」
 ここで世界はあることに気が付く。この場所は古びた遺跡の、比較的広いだけの通路である。そんな場所でダイナマイトと同じくらいの大爆発を起こせば崩壊する危険があり……
「逃げるよ!キーナ!」
「しょうがないわね……命あっての宝よ。この場は逃げるわ」
「では、トコットさんもこの場から……」
「悪いね、うちはここに残るわ。ご主人様の命は絶対。だから、この場で死んでも薔薇水晶は奪わせてもらうで」
 盗賊団のほうが逃げる中、トコットだけはこの場にとどまることを選択したようだ。
「ご主人様、ねぇ……もしかして、シホとは知り合いか?」
「せやなあ、あいつはあいついでご主人様狂いだけど、うちと同じには……いや、服装的には似たような奴か。まあ、そんな感じでええで。救世主さん」
 確かに、トコットの服装も和風のメイドという感じで、洋風のメイドであるシホの服装と似通ったものがある。それはそうと、結局はあちらもご主人様に使えている存在だと気づいた世界は、このような世界をまたにかける巨大な存在相手に自分が戦っていることに少々の興奮を覚えた。
「そうか……先ほどは女性に手を上げるのは気が進まないと言ったが、立ち向かうのなら手は抜かないぞ」
「そっちこそ、そこの薔薇水晶を奪われんようにな」
 こうして、世界とトコットとの戦いが、崩壊する遺跡の中で始まった。


 遺跡が崩壊していく中で、二人の戦いはかなり長く続いた。イオニアスデイブレイクで強化された世界だったが、トコットもヒトならざる者であり、単純な戦闘力としてはむしろトコットのほうが有利であった。だが、世界のほうには精霊爆弾を持った精霊がまだ少数残っており、また身躯を黒き呪に染めてによる攻撃で弱体化され、世界にも分がある。長きにわたると判断されていたこの戦いだったが、生命を奪う一発の銃弾がトコットの不意をついて胸を貫いた。
「詰めが甘いですよ……メイドさん」
「そうかい……仕方あらへん、ここは撤退させてもらうで」
 こうしてトコットは二人を前に撤退し、二人で魔法の障壁を作ったことで薔薇水晶は保護された。そして、薔薇水晶は境界案内人の手に渡されるのであった。
「ところで、この薔薇水晶は一体何に使うんだ?」
 世界は、そこに現れた境界案内人、の見習いに聞いた。
「そうですね……なんでもヒトならざる者を人間に戻すためにこの薔薇水晶が必要みたいです」
「そうか」
 世界は天を仰いだ。ヒトならざる者、その暗躍はいつまで続くのか。それはまだ、神のみぞ知るところである。

成否

成功

状態異常

なし

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