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シナリオ詳細

<マジ卍体育祭2020>俺の課題を越えてゆけ

完了

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オープニング

●開催! マジ卍祭!
 再現性東京、希望ヶ浜。
 それは嘗て異世界『地球』よりこの世界に召喚され、変化を受け入れなかった――受け入れられなかった――者達の聖域である。
 科学文明の中に生き、神や魔――怪異を遠ざけ生きてきた人々にとって、混沌はあまりにも『違いすぎた』。
 運命が流転するが如く小説よりも尚も奇抜な環境変化には適応できなかったのだ。
 そこで彼らはかつて生活していた東京を『再現』したのだった。
 季節は移ろい、秋。
 希望ヶ浜学園高等部、グラウンドには幾つものテントが設営され、小気味良いマーチがスピーカーから流れていて、生徒たちをより一層「らしい」気持ちへと高めていった。
 天気は晴れ、気持ちのよい体育祭日和である。
 燦々と日光が降り注ぐ中で、生徒たちは整列し壇上の人物の言葉を今か今かと待っている。そして、
「――マジ卍祭の開会を宣言します!」
 晴天の下、いよいよマジ卍体育祭の幕が上がる。

●俺の課題を越えてゆけ
「やってきましたマジ卍体育祭! 台風が嘘みたいだね。もちろん、みんな盛り上がってるわね?」
 いえーい、どんどこぱふぱふー! と口で効果音を付け加えた綾敷・なじみが元気よく声をかけた。
「ところで、ちょっとした名物競技があるんだけど、みんなに是非参加……もとい助っ人を頼みたいんだ」
 それは……、ともったいぶるなじみ。イレギュラーズ達と馴染みの間に、緊張が走る。
「障害物競走ぅー」
 どこぞやの猫型ロボットを彷彿とさせる絶妙にスローな言い回し、これ以上とないドヤ顔。
 再び沈黙が流れる中、なじみは一つ咳払いをして仕切り直した。
「普通だったらハードルや平均台、トンネルやネットを潜り抜けて速さを競うんだけど、希望ヶ浜学園はひと味違うのよ。
 もちろんさっき上げた障害物もあるんだけど、それに加えて各部活動が行く手を阻み挑戦を仕掛けるの。
 例えば私達オカルト研究部だと、魔術師の装束に早き替えして噛まずに呪文を三回唱えるとかだね」
 障害物競走は紅白に分かれた組から代表選手が出場する。その代表選手となって、イレギュラーズには競技に参加してもらいたいとのことだ。
「もちろん、みんなが見ている前で生半可な妨害をしたら部の威信に関わるから、全力で妨害するよ。
 剣道部は一本真剣勝負! 運動部は部員に勝ったら……ってところが多いかな。吹奏楽部だと部員とのセッションが楽しめるよ」
 毎年お馴染みの部もあれば変わり種を持ち込む部もああり、競技会場は小道具からユニフォームまで、バラエティー豊かな生徒が集合する様は一つの名物になっているとか。
 また公平を期すため、どんな課題を出すかは体育祭まで部のトップシークレットとなっている。
「まあまあ、乗り気じゃなくても騙されたと思って参加してよ。ちなみに卒業生や先生たちも大人げなく飛び入りでで参加してるから、こちらも参加大歓迎だよ。
 あ、私は準備があるからそろそろ行くね。じゃあ、みんなが参加してくれるのを待ってるよ」
 なじみはそう言い残して背中を向けて、
「そうだ言い忘れてた」
 と悪戯仕掛け人のようなにんまりした笑顔で振り返った。
「部員の助っ人として妨害に回るも『アリ』だよ。こっちも結構楽しいから参加して欲しいな」
 よろしくねと言い残し、なじみ今度こそ扉を潜って去って行った。

GMコメント

 マジ卍体育祭! 楽しんでいきましょう!

●目標
 障害物競走を全力で楽しむ

●会場
 希望ヶ浜学園高等部のグラウンドです。
 一応高等部ですが、障害物競走の会場となっているだけで、どの学年でも参加可能です。

●障害物競走について
 走者として駆け抜けるか、または障害として立ちはだかるか。
 どちらかお好きな方を選択してください。
 マンモス校という事もあり、様々な部が存在しています。

・走者
 走者は障害となる部活を指名して挑戦することが出来ます。
 実力真剣勝負、技術を見せつける、パフォーマンスで訴えかけるなど。
 様々な方法で乗り越えてください。

・障害
 部員として走者に課題を出し、立ちはだかります。
 課題の内容は自由ですが、部活動の内容に添ったものでお願いします。

●組み分け
 紅白二チームに分かれています。指定しても良いですし、記載がない場合はランダムで振り分けます。
 教員、卒業生の参加もOKです。その際は教員チーム、卒業生特別チームに振り分けられます。

●再現性東京2010街『希望ヶ浜』
 練達には、再現性東京(アデプト・トーキョー)と呼ばれる地区がある。
 主に地球、日本地域出身の旅人や、彼らに興味を抱く者たちが作り上げた、練達内に存在する、日本の都市、『東京』を模した特殊地区。
 ここは『希望ヶ浜』。東京西部の小さな都市を模した地域だ。
 希望ヶ浜の人々は世界の在り方を受け入れていない。目を瞑り耳を塞ぎ、かつての世界を再現したつもりで生きている。
 練達はここに国内を脅かすモンスター(悪性怪異と呼ばれています)を討伐するための人材を育成する機関『希望ヶ浜学園』を設立した。
 そこでローレットのイレギュラーズが、モンスター退治の専門家として招かれたのである。
 それも『学園の生徒や職員』という形で……。

●希望ヶ浜学園
 再現性東京2010街『希望ヶ浜』に設立された学校。
 夜妖<ヨル>と呼ばれる存在と戦う学生を育成するマンモス校。
 幼稚舎から大学まで一貫した教育を行っており、希望ヶ浜地区では『由緒正しき学園』という認識をされいる裏側では怪異と戦う者達の育成を行っている。
 ローレットのイレギュラーズの皆さんは入学、編入、講師として参入することができます。
 入学/編入学年や講師としての受け持ち科目はご自分で決定していただくことが出来ます。
 ライトな学園伝奇をお楽しみいただけます。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

  • <マジ卍体育祭2020>俺の課題を越えてゆけ完了
  • GM名水平彼方
  • 種別ラリー
  • 難易度EASY
  • 冒険終了日時2020年11月24日 17時43分
  • 章数1章
  • 総採用数4人
  • 参加費50RC

第1章

第1章 第1節

ラクロス・サン・アントワーヌ(p3p009067)
ワルツと共に

 アントワーヌがトラックを走り、軽々と障害物を乗り越える度に、周囲は薔薇の花びらが舞う煌びやかな空間へと変貌した。
「止まって! あなたにはダンス部の試練を受けてもらうわ」
 ストリートダンサー風のステージ衣装に身を包んだ女子生徒が、アントワーヌに挑戦状を叩きつけた。
 すると彼女の前に歩み出て、グラウンドに膝を付くアントワーヌ。
「今日のお相手はキミだね。お手をどうぞ、プリンセス。
 さあ、特別レッスンを始めよう」
 片目を瞑り見つめれば、女子生徒は頬を薔薇色に染め、手を取り合った二人は軽やかにトラック――いやボールルームを進む。
 導くようなステップ、軽やかなターン。
 腰に巻いたジャージがスカートのように広がり、動きに合わせて跳ねる髪すらも美しい。
「私、こんなの初めて……」
 幸せな時間はあっという間に過ぎ去ってしまうもの。
「さあ、鐘の音が鳴り響く時間だよシンデレラ。そこを通してくれるかい?」
「は、はい……!」
「あなたにとって私が特別な存在になれたのなら、とても光栄だよ」
 恭しく手を取り、一礼する『王子様』。
「お相手ありがとう、プリンセス」
「尊い」
 歓声を送っていた女子生徒数名が倒れたと報告があったのは、ゴールした後だった。

成否

成功


第1章 第2節

楊枝 茄子子(p3p008356)
羽衣教会会長

「止まりなさーい!」
 制止を呼びかける声に足を止める白組走者。
 大きめの学ラン、そして太陽の下で輝く赤い腕章。彼女の名は――
「風紀委員の茄子子です!」
「風紀委員!? 部活じゃなくて?」
 後で風紀委員長に怒られるかも知れないけど大丈夫、何故なら実行委員会が良いって言ったから!
 また勝手なことを、と本部テントの方角を見れば、コツンと額を叩いててへぺろしている実行委員長の顔が合った。
 ま、楽しければ良いか。
「と言うわけで、キミたちに課する障害を発表します!! ずばり、会長より大きな声で挨拶をする事」
 簡単すぎる、と呆気にとられる走者。
 だが舐めないで頂きたい。楊枝 茄子子、『会長』の名は伊達じゃない。
「よーし、それじゃあ行くよ!! よろしくお願いします!!!!!」
 その時、一人の走者は思った。
 人類は声帯にスピーカーを実装したのか、と。
 しかしゴールするためには越えねばならぬ、この大音声。
「よろしくお願いします!」
「小さい! よろしくお願いします!!!!!」
 君なら出来る! リピートアフターミー。
「よろしく、お願いします!」
「もう一声!!」
「よろしくっ、お願い、しまああああすっ!!!」
「合格!!」
 元気いっぱいのサムズアップと共に、無事通過した走者はゴールへとひた走る。
 ――この日、彼の声は枯れ果てた。

成否

成功


第1章 第3節

オラボナ=ヒールド=テゴス(p3p000569)
同一奇譚

「Nyahahahaha!!!」
 特徴的な笑い声を上げ立ちはだかる黒い人影が一人。
 ――否、ソレは人影ではない。『美術部顧問』オラボナその人であった。
 彼女の前にはスケッチブックから絵筆、彫刻刀などが並べられている。
 困惑する走者の前に、そこだけ夜よりも深く暗い闇が赤い口を開いて笑った。
「我等美術部からの課題は『芸術作品』を感染させ、私を満足させる事だ。貴様等の脳味噌から素敵な素敵な感情をブチ撒け、悦ばしい品と化するが好い! 言っておくが私は生半可な人間ではない。貴様が僅かにでも気を緩めたら没だ。ボツボツ謂わずに疾く取り掛かるのだよ。Nyahahahaha!!!」
 一息に課題を言い渡すと、早速取りかかる走者たちをじっくりと観察するオラボナ。
 芸術なんて考えたこともない、と苦戦する彼らを愛おしむように見つめる。
 そうしている内に、一人の走者が一枚の絵を描き上げた。
「ほう……」
 提示された作品は、原色で溢れかえっていた。
 この先へ――ゴールへと向かいたい。だが芸術を知らない自分が絵を描くことと課題への苛立ち、描けない焦燥感を現しているようで。
「それが貴様の芸術か」
 成る程素晴らしい! 此れが人間の爆発力! 美しさとグロテスクの混在!
「通れ。次の人間(せいと)に期待する。Nyahaha!」

成否

成功


第1章 第4節

カロン=エスキベル(p3p007972)
対価の魔女

 カロンは魔女である。魔女は走ったりせず箒で優雅に飛ぶものだ。
 頭にはとんがり帽子の代わりに鉢巻き、カロンが立ったのは白いスタートラインの引かれた手前側だった。
「えっ何これ何なの???」
 ローレットに「何でも良いから仕事くれ」と伝えたところ、この仕事を紹介されたのだ。
 目の前にはこれから走るであろうトラックと、横には共に走りタイムを競うであろう学生。
「あぁ……もう良いわよ! マジ卍とか見えた時点で怪しい気はしてたのよ!!」
 何でも来なさい、と息巻くカロンの視線の先でレスリング部がアップを始めました。
 ええいままよ!
 ピストルの合図と共に腹をくくって走り出した。
「あっ! きっつ!! 無理!! 遠っ!!!」
 悲鳴を上げながら中間地点にたどり着くと、オカルト研究会が呪文を書いた紙を手渡した。
「オカルトだかデカルトだか知らないけどどきなさいよ……!
 う゛ッ!!!」
 ――しばらくお待ちください――
 ヴェノムクラウド以上の何かを失いつつ課題をクリアしてゴールを目指すカロンへ、オカルト研究会や周りの生徒からエールが送られる。
 なんでこんなわけのわからない学校で走らされてるのかしら……と思いつつ、応援されるのは心地好い。
 僅かしかない体力を振り絞って、カロンは張り直されたゴールテープを倒れ込みながら切ったのだった。

成否

成功

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