PandoraPartyProject

シナリオ詳細

<Lonely Dance>子猫はただ、恋に踊りて

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●鍵尻尾の記憶Ⅲ
「見てくださいまし! 飼い主様から新しい首輪を頂戴しましたのッ!」
 その日、路地裏の井戸端会議でシャム猫ベルンは開口一番、誇らしげに自慢しながら胸を反らせた。
 彼女の自慢話は今に始まった事ではない。いい家柄の飼い主の元で大切にされているのは仲間内でも周知の事実で、またかと苦い笑みでその場をやり過ごそうとする猫が大半だ。
 私はというと、自慢が終わる前にそろりと前足を持ち上げて踵を返そうと逃げの姿勢をとった。どうせひとしきり話し終えた後、白羽の矢は私の方に――。

「……ところで、貴方まだ首輪を着けてませんの?」

 そらきた。仲間内で唯一首輪のない私は、ベルンにとって格好の玩具なのだ。
「私は、野良猫だから」
「あらぁ、そうでしたの。弱っていたところを人間に拾って戴いたのでしょう?」
 彼女達は知らない。私を拾ってくれた人……神郷 赤斗(しんごう あかと)が、異世界を渡り歩く『境界案内人』である事を。
 この世界ですべき事を終えれば、遠く手の届かない場所へ行ってしまう――刹那的な関係でしかない事を。

「首輪はね、飼い主が私達を愛してくれている証なの。そればかりか名前すら与えられていないなんて」
「貴方達の価値観を押し付けないでッ! 私は野良のままでいい。独りでいいの!私は――」

「本当に……可哀想な子」

――嗚呼、どうして。
 こんなに辛い気持ちになるなら、恋なんてしたくなかったのに!!

●希望が君を浚うなら
「――陛下?」
 侍女の心配そうな声を耳にして、私はようやく我に返った。
 華やかなりし霧の国の玉座。今となっては此処が私の居るべき場所だ。
「やはり休みを入れた方が宜しいのでは? この世界に特異運命座標が現れてからというもの、公務で働きづめでは御座いませんか」
「ベルン。有事に国の長たる私が休んでいるようでは、民に示しがつきません」
「お言葉ですが陛下。ご自身の体調管理も公務の内かと」

 女王と侍女のやり取りに、唐突に男の声が割って入る。まぁと不機嫌さを露わにして、侍女ベルンは招集された男――赤斗を睨みつけた。

「口を慎みなさい赤斗! どうして貴方が呼び出されたか、知らぬとは言わせません。
 陛下の寵愛を受けていながら、侵略者である特異運命座標の味方をするなどと! 罰を受ける覚悟は出来ているのでしょうね」
「特異運命座標の味方? 言いがかりは止してくれ。アイツらが霧の国へ侵入した時、俺は真っ先に対処しただろう?」

 彼の言葉に嘘はない。特異運命座標がこの国へ現れた時、迎え撃ったのは他でもない赤斗自身だ。

「『境界案内人』としての嗅覚があれば、侵入して来た奴らをすぐ見つける事が出来る。前回は取り逃がしたが、二度目はないと――」
「もういい。施した洗脳が解けているのは分かってる。これ以上……私の前で偽らないで」
 赤斗の言葉を遮り、女王は緩く首を振る。

 赤斗の首元には愛猫のための赤い首輪。愛されないなら、私が愛してしまえばいい。
 共に居る事を世界が許さないのであれば、創り変えてしまえばいい。
 ここまでしたのに、貴方の愛は特異運命座標へ向いたままだ。

「俺は知りたかったんだ。どうしてお前さんが、世界を変えちまう程の強行に出たのか」
「話したところで無駄よ! 貴方はいずれ私を捨てて何処かへ消えてしまう。失うくらいならいっそこの手で……!」

 女王の号令ひとつで控えていた衛兵と怪猫キャスパリーグが赤斗を囲み牙を剥く。
 それと同時、赤斗を守るように並び立つ五人の衛兵。
「お前達、どういうつもりだ! ……まさか!」
「そう、そのまさかだよ!」
 瞬く間に脱ぎ捨てられる衛兵の服。現れた特異運命座標と境界案内人の姿に、赤斗の口元が思わず綻ぶ。
「特異運命座標! 蒼矢まで……助けに来てくれたのか!」
「当たり前じゃないか! 僕が踏み出す一歩は皆と一緒がいい。その中には赤斗……君も入ってるんだから!」

 さあ、伏龍が舞う時だ。刃を取り、大切なものを取り返せ!!

NMコメント

今日も貴方の旅路に乾杯! ノベルマスターの芳董(ほうとう)です。
シリーズ一番の山場となります。どうぞ宜しくお願い致します。

※Attention※
このシナリオは<Lonely Dance>シリーズの続編ですが、前回参加していなかった方もお楽しみ戴けます。
今までのお話を知りたい方はぜひこちらをご確認ください!

第一章『霧の国と飼われた赤』
https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/3899

第二章『王子様と希望のくちづけ』
https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/4218


●目標
霧の国の女王を撃破と赤斗の生存
 女王の生死は問いません。無力化できれば目標達成となります。

●場所
異世界《Lonely dance》
 猫と星が描かれた表紙の皮張りの本。本来であれば中身は西洋風の普通の異世界でしたが、
 訪れた境界案内人を引き留めるため、あるべき形から大きく歪められた世界となってしまったようです。

 世界の中心には霧の国と呼ばれる大きな国があり、特異運命座標が侵入したのはその国の『謁見の間』。
 大きな玉座とベルベットの絨毯が引かれた大きな広間です。視界を遮るものはなく、女王が座っている玉座が壇上にある事以外は目だった高低差もありません。


●エネミー
霧の国の女王×1
 陛下と呼ばれる少女。黒い猫耳と鍵尻尾がトレードマーク。
 境界案内人の赤斗に恋をするあまり、自分の世界の形を大きく歪めてしまいました。

 攻撃は主に願いの力を具現化させる神秘術を扱うようで、敵対する者へ幻影を見せて惑わせます。
 自分自身を境界案内人にとって"攻撃しにくい存在"に変える幻を見せたり、近~中範囲へ流星を降り落として攻撃したりします。  

『怪猫』キャスパリーグ×10
 鋭い牙と鋭い爪が自慢の獅子ほどの大きさの猫で、知能は人間並み。人の言葉も一定理解するようです。
 各々首輪をつけていますが、飼い猫と思って油断すると痛い目を見るかもしれません。主に近距離攻撃が得意です。

霧の国の衛兵×5
 ブルーブラッドのような猫耳で人型の兵士達。キャスパリーグと連携して中距離から銃で援護射撃をしてきます。赤斗を優先して狙うようです。

●その他登場人物
『境界案内人』神郷 赤斗(しんごう あかと)
 異世界に囚われてしまっていた境界案内人。特異運命座標が助けに来てくれる事を信じ、女王に従う兵士のフリをして異世界の変異を調査していました。
 戦闘力は一般人より優れていますが、特異運命座標ほどの力は無く、大人数で襲われれば抑え込まれてしまうでしょう。 

『境界案内人』神郷 蒼矢(しんごう あおや)
 特異運命座標を霧の国に潜入させた境界案内人。戦闘力は皆無なので、戦闘中は逃げの一手のみとなります。

どちらの境界案内人も基本的には自衛で手一杯ですが、必要があれば特異運命座標のサポートをしてくれるようです。


 説明は以上となります。それでは、よい旅路を! 

  • <Lonely Dance>子猫はただ、恋に踊りて完了
  • NM名芳董
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2020年12月18日 22時10分
  • 参加人数4/4人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

回言 世界(p3p007315)
狂言回し
メルーナ(p3p008534)
焔獣
星影 向日葵(p3p008750)
遠い約束
首塚 あやめ(p3p009048)
首輪フェチ

リプレイ


「はぁ……」
『焔獣』メルーナ(p3p008534)の溜息が王座の間に溢れて消えた。
 純戦だと思っていたのだ。依頼の募集を見た時は。それが蓋を開ければ女王と騎士の報われない恋だの境界案内人の救出だの、問題が山積みではないか!
「なによ、敵の親玉をぶっ倒せば良いだけの簡単な依頼だと思ったのに…… 」
「クヒヒ! 元気がありませんねぇメルーナさん。お仕事は楽しんでやらないとぉ!」
 斬り込んできた衛兵にメルーナの魔砲が撃ち込まれ、仰反る敵を流れるような連携で『首輪フェチ』首塚 あやめ(p3p009048)がブロッキングバッシュで倒しきる。
 倒れた衛兵達の首元には首輪。怪猫キャスパリーグにも首輪。取り囲む敵全てが首輪、首輪、首輪!
「嗚呼! 達する!達する!さあ、皆さん!この首塚あやめにもっとその首輪を見せてください!そして一緒に首輪の深淵へと共に逝きましょう!」
 あやめの嬉しい悲鳴が耳に届き、『貧乏籤』回言 世界(p3p007315)はやれやれといった様子だ。ミリアドハーモニクスで『夜明け前』隠岐奈 朝顔(p3p008750)の傷を癒しつつ、溜息混じりに呟く。
「腐れ縁で今更驚きはしないが、あやめの首輪への執着は毎度の事ながら恐れ入るな」
「でも、分かります。恋する相手を前にしたら……想いを止める事なんて、出来ないですから!」
「そんなもんか?」
「そんなもんです!」
 恋を謳歌する朝顔とあやめ、恋を傍観するメルーナと世界。パーティーのテンションは二分化されていたが、百戦錬磨の特異運命座標。敵を屠る手が止まる事はなく、お荷物を抱えていてこの立ち回りは、流石の一言に尽きる。

「こんなに血が溢れて……世界、僕もうダメかも」
「蒼矢!? って、ただの擦り傷だろうが」
「そうだぞ蒼矢、これくらいで騒ぐな。今は戦闘中だ」
「いや、お前はこっちこい赤斗。それは見るからに重症だからな」
 境界案内人、蒼矢と赤斗は一つの身体に二つの魂。接するのが一人ずつならまだ許せたが、二人に挟まれると姦しい事この上ない。
(というか、そう言えばまだ赤斗の方は助けてなかったんだったな)
 実のところ、世界は蒼矢達と一緒に一歩踏み出す気なんてさらさら無い。あくまでこれは仕事のうちだ。とはいえ、この状況でそんなこと言うのも悪い気がして、流れに任せて今に至る。
(前の依頼で蒼矢がやっと立ち直ったのに、またいじけてしまっても困るからな……。周りは彼に合わせるんだろうか?)
 少なくとも、傷が治り前線に戻った朝顔は懸命なように見える。

「さぁ、全力でいきますよ!」
 恋のためなら、乙女はいくらでも強くなれる!
 バトラーズハイでアドレナリンを爆発させ、朝顔は絨毯の上を舞う。翻す大太刀『夜明刀・向日葵』は夜明けの陽を浴びたかの如く煌めき、襲い来る怪猫達をはらい退けた。
「まずは女王様以外をさっさと倒すべきですよね!」
 鈴を転がしたような明るい声。懸命に頑張る彼女の笑顔に驚いたのは赤斗だった。彼の知る朝顔は何処か虚ろで、死に場所を探しているような儚い少女。
「朝顔、君はーー」
「『前回と大分キャラ変わっていないか?』ですか? ……それは…前回の時はまだ演技してましたから…」
 しどろもどろに説明する朝顔の頭へ、ぽんと大きな掌が乗る。
「今の笑顔の方が、ずっと素敵だ」
「待って! 優しい言葉をかけるのは私の方じゃなくて……」
 見ればほら、女王様はご機嫌ナナメだ。彼女の心を表すように、部屋の中が魔力で満ちーー。


 一寸先は白。室内だというのに深く霧が立ち込めて、視界が悪い事この上ない。
「これが霧の国の女王の力ね。敵の動きは鈍ってないし、完全に不利だわ」
「ですよねぇ。首輪も見えなくなって、私もやる気半減です」
「……アンタ本当にブレないわね」
 肩を落とすあやめに緊張感を持ちなさいと叱咤して、メルーナは遅い来る衛兵へ鋭く雷撃を放った。豪快な魔砲からチェインライトニングへ扱う技を変えたのは、味方を巻き込まない様にと彼女なりの配慮だ。
「それにしても……一人の男を取り戻すために、こんな大魔術を使うなんて。女王様はまさに恋の奴隷ですね! ザントマン信者の私は奴隷の味方。彼女を応援しますとも!」
「そんな事言って、足元掬われても知らないわよ」
 腕組みしながら、溜息ひとつ。尻尾をゆらりと揺らすメルーナの眼差しは、どこか遠くを見ている様で。
「……愛されるってーのも、随分と大変なものね?」
「クヒヒッ! そうですか、そうですかぁ」
「べ、別に羨ましくなんてないわよ。生憎と私、攻撃するのを躊躇うような間柄の相手なんて、いないんだから」
「まだ何も言ってませんよぅ!」
 おぉよしよしとハグしようとするあやめの手をすったもんだで逃れつつ、別の事に意識を逸らせようとメルーナは視線をさ迷わせた。その中で、ゆらり見知った姿が霧の奥から現れる。
「ちょっと世界、見てないで助けなさいよ! このままじゃ私、あやめのスエードになっちゃうんだから!」
「……」
 風を撫でるような手つきで、世界が掌を前に向けた。魔法陣が現れ、拡散する光。
「危ねぇ!」
 降り落ちる流星から二人を庇ったのはーー不思議な事に“もう一人の世界“だった。
「どういう事? 世界が二人って……」
 駆けつけた朝顔が迫り来る星を斬り払う。連戦に次ぐ連戦ですり減りながらも彼女の瞳は輝きを失わない。
「メルーナさんにはそう見えるんですね。私には別の人に見えます」
 ここに居る筈のない和装の青年。偽りの姿とはいえ対立に胸を痛めずにはいられない。
 霧の女王。その本領は幻影にあり。姿を看破されようが『彼』はせせら笑う。
「愛しい者の手で眠りにつく。それは幸福な事よ」
「「……ッ!」」
 重なる無言の驚愕。その理由は様々で。
(愛しい者? 攻撃しにくい相手って、そういう……いや、きっと違うわ! 味方を撃ち抜くのぐらいは控えようと思ったから、幻影が世界に見えただけでーー)
 悶々とする気持ち諸共に敵をふっ飛ばそうと、メルーナがマジックミサイルの火力を上げる。
 そのすぐ隣で、驚いたもう一人――世界は涙が零れないように上を向いていた。

 彼には興味があった。自分にとって"攻撃しにくい存在"とは誰なのか。
 家族、友人。前世の恋人――可能性を挙げればキリがない程、無限の可能性を秘めたテーマである。女王が『愛しい者』と例えたように、術者も情に訴えるつもりで幻を見せている。
 なのに、嗚呼……現実は非情だ。悲しきかな、世界の目に映る幻はどう見ても赤斗。
「いや確かに、本物と見間違うかもしれないし攻撃しにくいけれどもな?
 こんな合理的に導き出された答えが出て来るとか、悲しいにもほどがあるだろ!?」
「奇遇ですねぇ世界さん。私も同じ幻が見えますよ、素敵な首輪と赤斗さん!」
 無論、あやめの幻は首輪がメインでたまたまオマケで赤斗が付いてきただけである。

 霧が薄れていく。それは特異運命座標が上手く立ち回った証拠であり、同時に女王の力が弱まった合図でもある。
(終わりが近い。女王が倒されれば俺は自由になる。しかし、彼女は――)
「赤斗さん、ちゃんと女王様に自分はどう思っているのか言って上げて下さい
 想い続けるのって、本当はとても苦しい事だから」
 俯きかけた赤斗に、励ましの声をかけたのは朝顔だった。

 想い続ければ、想い続けるほど心は摩耗していく。
 100をあげて、100が返ってくるのなら問題はないけれど。
 でも――現実はそんなに上手くなくて。

 自分はこんなに全部尽くしたのに、相手からは何も返ってこないように感じて。
 そんな中に、自分と同じように彼を好きになる人が現れて。

 その人達の方が彼は愛してるように見えて。
 でも諦めたくなくて、だから自分からは言い出せなくて……。

「……ちゃんと終わらせてあげられるのは、きっと貴方だけだから」
 その時、霧が完全にはれて赤斗は息をのんだ。

 世界が、メルーナが、あやめが。女王へ向かい、一斉に攻撃をくり出そうと身構えている。
「待ってくれ、俺はまだ――」
 伸ばされた手は星空を掴もうとするがごとく、遠く。女王へ届かない。
「これは貴方を殺す一撃ではなく、貴方を救うための一撃」
 朝顔の放つ一撃を契機に、特異運命座標の力が合わさって――。

「さようなら、赤斗」
「――!」

 足掻きをやめた女王は微笑んだまま、光の海にのまれていった。


「~ッ、だから! 私の頭にお菓子をのせるなって言ってるでしょうが!!」
「うおっ、危ねっ!」
 メルーナの噴いた炎が世界の真横を掠め、手にしていたマシュマロ串を消し炭にした。
「ごめんなさい、メルーナさん! 私が焼きマシュマロ食べたいなんて言ったから……」
「食べるのは自由ですけど、過程がよろしくないですねぇ? という訳で世界さんに、罰として首輪はいかがです?」
 境界図書館は今日も賑やかだ。新たな依頼のため集まった四人の特異運命座標の方へ、廊下から足音が近づいてくる。
「おっ、こりゃあまた懐かしい面子が揃ってるな。お前さんもそう思うだろう?」
 赤斗に促され、肩に乗っていた黒猫がミャアと短く鳴いた。

「――私、それほどAPが潤沢って訳じゃないのよ。こんなに連戦続きじゃ枯渇寸前。
 だから……ええ、撃てるのは威嚇術で精一杯」
 特異運命座標の攻撃にのまれた女王は、あの日――4人の手で生かされた。
 メルーナを筆頭に、他の仲間も不殺の攻撃で女王を仕留めたのだ。
「これじゃトドメは刺せないけど、それは赤斗とやらに譲るわよ。はぁ……"好きになさい"な」
「すまない、恩に着る」

 人の姿すら維持できず猫に戻った女王。その命を確かめるように赤斗は抱き上げる。
「無機物から生まれた俺に、恋心があるかは分からない。だから一緒に、答えを探しに行ってはくれないか?
 世界を飛び出して……この不可解な感情が何か、知るために」

成否

成功

状態異常

なし

PAGETOPPAGEBOTTOM