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シナリオ詳細

捕えろ!女海賊団!

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●女海賊団現る
―某時刻 海洋の沖―
「今日の量も大漁っすね!」
「いい漁場を親方に教えてもらったもんだ!」
 イカジキをとらえた場所では強敵がいなくなったことで、生態系が戻り他の漁師がとりにいけない場所で漁ができるようになった。
 綾志 以蔵(p3p008975)が手に入れた情報が商船を潤わせている。
 だが、潤う商船があれば、それを襲うモノも現れるものだ。
 ドドーンっと商船の近くに水しぶきが上がる。
「砲撃!?」
「海賊かぁぁー!!」
 商船の乗組員たちが大慌てで退避の準備もはじめる。
 ハートの眼帯を付けたドクロの背後に2つのマスケット銃の海賊旗が示す旗を見張りの船員が見つけた。
「あの旗は! まずいぞ! 女海賊団『ピラニア―ズ』だ!」
 見張りの船員の叫び声に甲板にいた船員たちは震えあがった。
 最近、この辺の海域で出会ったら荷物も船員もすべてを食らいつくすピラニアのような海賊団。
 それがレディーピラニア―ズだった……。

●海賊退治
「ちょいと、相談があってだなぁ……協力してくれねぇか?」
 以蔵が海洋のとある酒場に集まっていたレギュラーズ達に声をかけた。
 表情は読めないが、声色からは不安ともとれる響きがある。
「うちの船団がよ……襲われたんだ、噂の女海賊団によ。荷物も船員もありゃしねぇ、幽霊船になって戻ってきたってわけよ」
 ため息交じりで説明をする以蔵にゴクリと喉を鳴らした。
「こっちの伝手をたどって調べたんだが、奴さんらにはここらの商船も結構やられているようでね、助けてやっちゃぁくれねぇか? 幽霊じゃねぇ、姿があるんだからやれるってもんさ」
 ニヤリと笑う以蔵は指名手配書の人相書きを並べる。
「まずは船長がこいつ『アスカ・マスケスハート』って奴で、ちっこい身なりをしちゃいるが二丁拳銃を使って戦ってくるってぇやことだ。すばしっこさがあるだろうな」
 ハートの眼帯を付けた気の強そうな少女の人相書きを指さし以蔵が説明を行う、次にと海賊というには似つかわしくないダイヤ型のモノクルを付けた妙齢の女を指し示す。
「こいつが参謀の『ムロマチ・ウィスプダイヤ』魔法を使う知略家ってところだそうだ。砲撃指示を行い、気づいたら座礁するところまで追い込まれてそこから突撃していくってのがよく使う手らしい」
「こっからが手ごわい相手なんだが、航海士の『ヘイアー・ロッドグラブ』と突撃隊長の『ヤマト・グラディスペード』の双子だ」
 以蔵が指さしたのが女とは思えない体格をしたガチムチアニキにしかみえない二人の人相書きだ。
 いぶかし気な視線が以蔵に突き刺さる。
「俺だってなぁ……何度も確かめたんだが、心が女だから女海賊団にいるらしい……深くは聞くんじゃねぇ」
 二人が並ぶとあれにそっくりである……天儀にあるとされるニオウゾーというやつだ。
「この双子が船に乗り込み、気に入った男は拉致されて、ブ男は海に捨てられるかされるようだ。今回の情報も伝手もあるが助かった船員からの情報でもあるから間違いねぇ……複雑だけどよ」
 遠い目をしながら、しばし助かった船員の様子を思い出す。
 恐ろしいものを見たようなトラウマになっていたようなそんな様子だった。
「と、まぁ……そんな奴らを相手にできるのは俺らイレギュラーズだけってことでよ。頼まれちゃぁくれねぇか?」
 作戦は囮として船を出してわざと襲わせてカウンタ―アタックを仕掛けるというものだ。
 手配書がでているのだから捕えれば賞金がもらえるので悪い話ではない。
 ならば、行動は決まった。

GMコメント

こんここーん♪
橘真斗です。
アフターアクションありがとうございます!

とういうことで、海賊団を作りました。
頑張って戦ってください!

守るべきもののために(何をとは言わない)

●目的
女海賊団『ピラニア―ズ』の幹部クラスを捕えること。

●ロケーション
船を横づけしての戦闘になります。
足場は若干揺れがあるものの戦闘が可能です。
しかし、相手の方が水上戦は慣れているため手ごわいでしょう。

●敵について
カトラス装備の近接戦を行ってくるザコ女海賊が10名。
二丁拳銃で中距離支援戦を行う少女船長『アスカ・マスケスハート』
遠距離魔法支援と全体の戦術指揮をとるセクシー参謀『ムロマチ・ウィスプダイヤ』
棒術使いでガチムチ漢女な技の1号『ヘイアー・ロッドグラブ』
両手剣使いでガチムチ漢女な力の2号『ヤマト・グラディスペード』
ザコ海賊は殺すなりしてもいいですが、アスカ達4名は生存させて捕えることで、報酬がアップします。

  • 捕えろ!女海賊団!完了
  • GM名橘真斗
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2020年10月09日 22時25分
  • 参加人数8/8人
  • 相談5日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

十夜 縁(p3p000099)
幻蒼海龍
杠・修也(p3p000378)
壁を超えよ
伏見 行人(p3p000858)
北辰の道標
錫蘭 ルフナ(p3p004350)
澱の森の仔
ジョージ・キングマン(p3p007332)
絶海
ウィズィ ニャ ラァム(p3p007371)
私の航海誌
綾志 以蔵(p3p008975)
煙草のくゆるは
ラクロス・サン・アントワーヌ(p3p009067)
ワルツと共に

リプレイ

●女海賊団現る!
 商船を装ったイレギュラーたちの船が海原を進んでいく。
「名前といいやり口といい、聞けば聞くほどおっかねぇ連中だことで……」
 ディープシーたる『幻蒼海龍』十夜 縁(p3p000099)は揺れる船の上を何でもないかのようにたたずんで周囲を警戒している。
「種族の違いなのかな……うっぷ」
 船酔いをしている『森の善き友』錫蘭 ルフナ(p3p004350)がひとしきり吐き終えると、
謎の空飛ぶ布団の上で横になり一休みをはじめた。
 原理はわからないが実にシュールな光景である。
「今回はありがとさんよ。うちの主人は滅多におこらないんだが、今回の件が増えたらどうなるかわかりゃしねぇからよ。手を貸してもらうぜ」
 船を操っていた『煙草のくゆるは』綾志 以蔵(p3p008975)が集まったイレギュラーズたちに声をかけていると、マストの上から声がした。
「噂通りのお客さんだ。かなりの別嬪ぞろいだな……一部を除いて」
 望遠鏡を使い索敵していた『年上好き』杠・修也(p3p000378)がピラニアの海賊旗と乗組員を確認していた。
「ムロマチ女史はまさに俺好み……人相書きより色気があっていいじゃないか」
 知的なお姉さんといわれていたが、出るところは出ていて引っ込むところは引っ込んでいる抜群のプロポーションをしているムロマチを望遠鏡で眺めて狙いを定める。
 隣にいた申し訳程度にしかボディを隠していないビキニをまとった二人組のガチムチアニキのことは見なかったことにした。
 しなければならないと思ったからである。
 そうしていると、ムロマチの指示で船員たちが動き、砲撃が始まった。

●勃発! 名乗り口上バトル!
 的確な砲撃を行い、座礁しそうな場所まで追い込まれる。
 いや……誘い込んだ。
 梯子が何本もかかり、乗り込んでくる準備が整ってくる中、冷静に敵に向かう4人のイレギュラーズ達がいる。
「海洋の女海賊であるならば、私を知らぬことはあるまい?」
 深く防止を被りなおした『私の航海詩』ウィズィ ニャ ラァム(p3p007371)が堂々とした態度で女海賊たちに名乗りはじめた。
「『偉大なる』ドレイクの帽子を受け継いだ女、ウィズィニャラァム! この帽子を奪えるものならばかかってこい!」
 巨大なナイフのような武器を構えると、船長であるアスカ・マスケスハートの目の色が変わった。
「あれは『ママ』が求めていたものね、アンタ達、絶対に奪いにいくわよ!」
 オーと女海賊たちがカトラスを掲げてカンカンとお互いに刃のない方を打ち付けあう。
 船長らしくカリスマ性は高いようだし、覇気の高さに普通の船員であれば怯えるであろう。
 そう、普通であるならば……だ。
「俺はキングマン。ジョージ・キングマンだ! 我こそはと思うものから来い! 無論武器を捨てるなら、無駄にレディを傷つける気はない」
 ジョージが紳士然とした様子で名乗りを上げる。
「あらぁぁ、船長ぉ~。あの紳士はぁ~あたしがぁ、もらいたいわぁぁ」
 間延びしたというには野太い声がジョージの耳に届く。
 緑のビキニ姿のヘイアー・ロッドグラブだ。
 ヘイアーの視線にブルブルッとジョージの身が震えた。
「ヘイアー君に隣にいるのがヤマト君だね? どちらもかわいらしいじゃないか」
 身震いをするジョージをよそに、『貴方の為の王子様』ラクロス・サン・アントワーヌ(p3p009067)はガチムチアニキとしか言いようのない二人のビキニ姿を前にも投げキッスをする余裕すらみせる。
「君の愛の深さには感服するよ」
「では、こちらも名乗らせてもらおうじゃないのよ! ヘイアー!、ヤマト! いつものやっちゃいなさい!」
 アスカに指示を受けたヘイアーとヤマト・グラディスペードは船のへりに立ちお互いの武器をもってポーズを決めはじめた。
「海洋の海は!」
「我らの海よ!」
「全て!」
「略奪!」
「ブ男」
「退散!」
「見よ! 我らの旗は今日も輝いてるぅぅぅぅ!」
 一挙一動の動きに無駄がなく、また互いに武器をぶつけ合うが呼吸がそろっていて、見た目に反して凄腕であることがわかりえた。
「じゃあ、作戦か・い・し♪」
「ま、そういうことよ。『ママ』の領海に入ってきたアンタらが悪いってこと」
 二人の演武が終わったと思うと、女海賊たちが次々にイレギュラーたちの船に乗り込んでくる。
「通すべきは筋が通っている気はしなくもないが……この海はお前さんらのものじゃない。だから、俺たちみたいなのがやってくるんだよ」
 乗り込んできた女海賊を相手にしつつ『精霊の旅人』伏見 行人(p3p000858)が相手の口上を聞き終えて、尚のこと戦うことを決めた。

●突撃! 人間砲弾!
 ジョージと伏見、ルフナが乗り込んできた海賊たちを足止めしている間にアスカ達の海賊船の方へと人波をかき分けてイレギュラー達が逆に攻め込んでくる。
「面白い! 面白い相手ぞ! ヘイアー!」
「うぅん、そうねぇん。さすがだぁわぁ」
 船の揺れを以蔵が操船技術で最小限に抑えてくれているお陰でもあった。
「久しぶりにアレを使うぞ! うてぇぇい、ヘイアー」
「はーい♪ ぶるぅぅぅぅわぁぁぁっ!」
 2mはあろうかという棒でもって、ヘイアーがヤマトの尻を叩き、砲弾のように撃ちだした。
 両手剣を持っていたヤマトが空中で回転しだすと足場となっていた梯子が削れ足場の安定感がさらになくなった。
「ふはははっ! これぞ、我らが双子姉妹の奥義『超級人間砲弾』よ!」
 ヤマトの強烈な突撃がイレギュラーたちを吹き飛ばして自分たちの船の上まで押し戻された。
「なんだか雑技団みたいな奴だねぇ……こいつぁ、ただじゃいかなそうだ」
 以蔵は揺れる船の動きを舵を取りながら持たせる。
 伏見が精霊で揺れないようにと頼んでおいてこれである、幽霊船のように普通の船がなってしまうのも納得できた。
「なかなか強烈だね……君の乙女心確かに受け止めさせてもらったよ」
 傷つきながらも立ち上がり、アントワーヌがヤマトに向かって唇をトントンと叩き、二つ名にふさわしい王子様ぶりを見せる。
「その振る舞いやよし! 相手にとって不足なし! おとなしく捕まってもらおうではないか!」
 王子様ぶりを気に入ったのかヤマトは両手剣を持っていても軽々としたステップで彼女に向かっていった。
「ぶるぅぅわぁぁぁ! ジョージオジサマはあ・た・しのものどぅわぁぁぁっ!」
 ドスンと大砲でも飛んできたかのような音と共に船に乗り込んできたヘイアーがジョージの方へ迫るのを縁が刀で斬りかかる。
「悪いねぇ、嬢ちゃん。生憎と、俺は情緒も甲斐性もねぇ、おっさんなんでな。紳士なエスコ―トは期待せんでくれや」
「あらぁん、あなたもイイオジサマじゃぁなぁいかぁい! あなたでも、いいわぁよぉ?「この俺を”いい男”だって思うんなら……見る目がねぇってやつだ」
 縁に興味を持ったヘイアーに彼は一瞬、悲しげな顔をするもすぐさま戦闘を続けた。

●苦境から逆転
「なかなか困った状況ねぇ。船長。副長としては船長が逃げることを提案したいんだけど……乗らないわよねぇ?」
「もちろんよ、あの帽子を見つけたのに逃げれるわけないじゃない!」
 二丁のマスケット銃を構えて、接近してきたウィズィに向かって撃ち込む。
「それに、逃げるって手を止める手立てを相手が考えないとも思えないわ」
「んん~、同意ねぇ~」
 火炎魔法を修也に向かって放ち背中合わせに二人は構えた。
 立ち直りの早さといい、油断のならない相手だと二人は感じている。
「アツイアプローチは嫌いじゃないぜ? 俺だけを見てくれよ、お姉さん?」
 火炎魔法を受け名がtら突っ切り、自身の傷を癒しながら修也がムロマチへ薄っすらと黒蓮華の刺しゅうされたグローブで殴りかかった。
「残念ねぇ、私としてもうちょっと若い方が好みなのよ」
 ちらりとムロマチはルフナを見つめてから、修也の方を見て残念そうにため息をつく。
「趣味がすれ違うのは仕方ないか……やれやれ、貴女のような女性は殺したくないんだ」
 眼鏡をクイッとし直してムロマチを見つめようとした修也の目に飛んできたのはアスカの放つ銃弾だった。
「話が長すぎるのよ、時間稼ぎも過ぎるわよ、ムロマチ!」
「こういう男子をからかうのが好きなのに」
 鞭をしならせて修也を叩く攻撃にムロマチは切り替えていく。
「さぁ、射程内よ。奪えるものなら奪ってみなさい! Step on it!」
「上等よ! やってやろうじゃないのよ」
 中距離支援がメインのアスカにとって踏み込まれての接近戦を仕掛けてくるウィズィの相手は厄介であった。
 だが、『ドレイク』の海賊帽を持っているとあれば四の五の言っている場合ではない。
 ウィズィの大ぶりの一撃がアスカをとらえる。
 左手で持っていたマスケット銃で受け止めながら右手のマスケット銃をウィズィに向かってカウンター気味に放った。
 左手に持っていた銃は砕け、左手にも傷は残るがウィズィの右肩も銃弾で撃たれて負傷する。
「これは……奪ってあげるなんて言ってられないか……」
 ボソリとつぶやきながら、ウィズィは改めて挑発を仕掛けた。
「きなよ! 海賊よりも刺激的な世界、私が教えてあげるから!」
「冗談! でもね、今、アタシはこの戦いを楽しんでいるのは確かよ。腕の一本で止まると思わないで欲しいわ!」
 ウィズィに向かってマスケット銃と蹴り技を混ぜたカンガタに切り替えてアスカが攻めていく。
「いいよ、そうこなくっちゃね。でも、私の本気の相手は決まっているのよ」
 恋人ととの絆の翼である力を発動させたウィズィは鉄塊のごときナイフの峰を連続でアスカへと叩きこむのだった。

●大逆転
 ムロマチの動きを修也がふさいでいたたため、戦線は徐々に崩壊していった。
 だが、死者はなくすべて捕縛されて捕えられている。
 その中にはヤマトも、ヘイアーも加わっていた。
「なかなか、骨の折れる戦いだったね」
「それなぁらぁ、アタシのマッサージでぇ、癒してぇぇ上げるぅわぁよぉ?」
 なまめかしいというよりも脂ぎったという方が正しいような口ぶりでヘイアーがジョージにウィンクを飛ばした。
「丁重に断らせていただこう。アントワーヌ嬢もまぁ、相手が悪かったのだね」
「ありがとう、情熱的すぎるお嬢様だったようだからね……」
「フハハハハ! 楽しかったぞ、小童!」
 ヤマトに至っては乙女心があるのかすら怪しい口ぶりではあるが、一定の認めた様子が見えていた。
「でもさぁ……この人たちはどうする? 幹部には賞金がついているけど」
 一部の縛られている女海賊達にすり寄られて困っているルフナがいうと、ジョージは提案を浮かべる。
「私のファミリーで面倒をみよう。司法取引に関することは言われていないし、いざ港に放置したとなれば襲われた商船の怒りを買うだろうからな」
 多くの船を襲ってきた海賊団だ恨みつらみの数が多いのはわかり切ったことであった。

●裏切りの最終決戦
 ウィズィの攻撃を受けてアスカは倒れた。
「船長! ……もう、担ぎ上げたのだからもうちょっと持ってほしかったわねぇ」
 甲板のヘリにまで追い込まれたムロマチの態度がわかりやすく変わる。
「おおこわ、妙齢の女ってのは魅力的だが油断がならないんだよな」
 鞭を受け止めかいくぐり、魔法を避けながら戦闘していた修也はムロマチの態度の変化に驚きつつも、よくあることだ感じていた。
「情報参謀ってのは生きて逃げるのが役目だからね、それじゃあ」
 ひょいと後ろに飛び降りて小型艇で逃げようとするが、船が動かない。
 気づくと目の前には豊かなウェーブの髪型をした貴婦人のような水精霊と行人がいた。
「そういうやつがいるんじゃないかと思ってはっていたが、ちょっと虫が良すぎるんじゃないか?」
「お手上げね……でも、私は火炎魔法だけじゃないのよ」
 ムロマチが掌に電撃を集め始めたとき、頭上に影かかかる。
 修也が飛び降りながら拳を突き立ててきたのだ。
 壁ドンならぬ床ドン……結果的には腹パンになったが、ムロマチも捕える。
 無謀かとも思った死者ゼロという作戦は見事達成できたのだった。

●港へ向かう中さなか。
 女海賊団の『ピラニア―ズ』は捕えられ、港へ着けば、そのまま司法機関に引き渡されることになるだろう。
 両手を鎖でつながれて歩く4人の姿は異様に目立っていた。
「どうして、全員……部下も生かしてくれたの?」
「そりゃぁ、決まってるさ。あんたらを生かした方が金になる。商船1隻分やられたんだから、キッチリ返してもらわにゃ俺の査定に響くってもんだ」
「あらぁん、アタシの体に興味があったからじゃないのねぇん」
 ヘイアーがくねくねと体を動かすが誰もそこは触れない……わけではなかった。
「深くは突っ込まねぇが、腕っぷしだけは十分だねぇ、あんだけタフな戦いは久しぶりだったぜ」
 ヘイアーと戦い、動きが鈍くなるまでが長い時間に感じていた縁は素直に関心している。
「フン、そうね……どうせ、こっちからしゃべらなくても『ドレイク』の海賊帽を持っているアンタ達なら『ママ』に狙われるだろうけどね……あの海域の先にいけるものならいってみなさい。そこにあるわ」
 挑戦的な視線でアスカは以蔵を見上げた。
「そいつぁ、どうも。いけるかどうかは俺らが決めるさ」
 不敵に笑い返して、以蔵は操船に戻る。
 次の稼ぎになるかどうか、以蔵の頭の中でリスクとメリットの計算が始まった。

成否

成功

MVP

伏見 行人(p3p000858)
北辰の道標

状態異常

なし

あとがき

アフターシナリオありがとうございました。
海賊とのバトルを派手に描けて楽しかったです。
またご縁がありましたら、ご依頼のほどよろしくお願いいたします。

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