シナリオ詳細
エンシェント・プレートとレゾナンス砦
オープニング
●奪ったもの、奪われたもの
喧噪の耐えぬ酒場の一席。老人はパイプをくわえていた。
「古代の城からある『プレート』を奪取してもらいたい。
忍び潜むも、剣を振り回し踏破するも、やり方は任せる。
目的のものを獲得できれば、それでよい」
そうして老人は、節くれた指を三本立てた。
「目的の『プレート』は三つだ。
そうだな……そのうち最低でも二つは手に入れることだ。それを報酬の条件としようではないか」
老人が画に描いて要求したのはあるプレートだった。
不思議な流線模様がかかった何かの鉱物製の板で、表面には幾何学的なカクカクとした模様が並んでいる。古代の文字であると老人は述べるのだが、スケッチに描かれているのはなんとなくの想像で描かれたカクカク模様だけだ。
「その文字を読むことも、プレートを欲する理由のひとつではある。さておき……肝心なのはプレートが納められているという砦だな」
砦はその形状から『レゾナンス砦』と呼ばれている。
三角形の壁に囲まれ、三つの菱形をした建物がたっているのだ。
プレートはその建造物にひとつずつ納められているという。
「石造りではあるが魔法処理が施され、透視や直接破壊ができない構造になっている。
そしてゴーレム! ゴーレムだ。自律行動するゴーレムが建物の中を巡回して、侵入者を見つけ次第排除する仕組みになっている。まるで巨大な体内を巡る白血球だな」
老人がスケッチしたゴーレムは、端的にいえば『人の形をした岩』だった。
「岩と植物に魔力を注入して作成する魔道生物だ。
『ワーロックロック』といって……ふむ、見たことはあるか?
かなり単純な動作しかできないが、光合成をして半永久的に動き続けるのが魅力だな。
そもそも、技術自体遺失していると聞くが……」
「さて、手順をまとめよう。
三つの建物にひとつずつ納められているプレートを発見、奪取する。
勿論プレートの不在はすぐに気づかれるだろう。ゴーレムたちは砦の壁までは追ってくるはずだ。
しかし壁を抜ければゴーレムは役目を終え、砦に戻っていくだろう。
奪取と脱出。この二つの手順をとることになる。途中でつかまったりせんように、気をつけるんだぞ。
では後日、ここでまた会おう」
老人はテーブルに全員分の飲食代を置いて席を立った。
- エンシェント・プレートとレゾナンス砦完了
- GM名黒筆墨汁
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2018年04月30日 22時00分
- 参加人数10/10人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 10 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(10人)
リプレイ
●レゾナンス砦、壁の向こう
深い森。背の高い雑草。ゆれる白い花。
『武者ガエル』河津 下呂左衛門(p3p001569)は助走をつけて飛び上がり、高い壁をぱたぱたと駆け上がった。
塀の上から見る中と外は随分と違う。
「魔法で守られた古代の砦でござるか。苦手分野でござるが、敢えて挑む事で得られるものもござろう。冒険者として生きるにはまだまだ剣術以外の腕も磨かねばならぬでござる」
ふうむと息をつき、ロープをわたして仲間を引き上げていく。
ネコ科特有の耳が四つ。白が二つに黒が二つ。それぞれの顔がにゅっと壁の上へと出た。
『しまっちゃう猫ちゃん』ミア・レイフィールド(p3p001321)と『戦獄獣』雷霆(p3p001638)である。
追って頭を出す『トラップ令嬢』ケイティ・アーリフェルド(p3p004901)。
「中は随分と片付いているんですのねえ」
砦(というより壁内部)は草がすっかり刈り取られて、中央にたつ菱形の建造物はどこかぴかぴかとした小綺麗さを保っている。
聞くところによると無人の施設なのだそうだが、本当に壁の内側『だけ』を手入れし続けているようだ。
塀の上に立ち上がる『ナイトウォーカー』クロウディア・アリッサム(p3p002844)。
「これが如何なる代物であるのか些か興味はありますが……まずはオーダーを遂行致します」
「この世界にも、まだまだ知らない技術が眠っているようで。良い歌のネタに……今はそれ処じゃないですね、依頼依頼」
『白き歌』ラクリマ・イース(p3p004247)も同じように塀を乗り越えると、内側へと降り立った。
話に聞くゴーレムは姿を見せない。鳥か何かが塀の内側を移動しているとでも思っているのだろうか。
施設にとってはまだ、『手を出されていない』状態として扱われているようだ。
なら今のうちに、と『くらげの魔女』ジェーリー・マリーシュ(p3p004737)がラトーと名付けた鼠にファミリアーの施術を行なった。
「ラトー、今回はちゃんとしたお仕事なの。皆にあなたの力を貸してね?」
五感の共有を行なってから、『カオスシーカー』ラルフ・ザン・ネセサリー(p3p004095)へ手渡す。
ラルフはできるだけ傷つかないような位置へと入り込ませた。
いざというときのための通信機がわりである。
姿を剣に変え、ジェーリーのそばへつく『KnowlEdge』シグ・ローデッド(p3p000483)。
「やれやれ。異界に来ても尚、同じ事をする羽目になるとはな……まぁ、仕方あるまい。新たな知識の為。赴くとしよう」
ひいふうみい。これで全員だろう。『超軼絶塵』疾風(p3p004886)は塀の上で一度ぐっと背伸びをしてから、宙返りをかけながら内側へと着地した。
「何かヤバそうな感じの砦やな。いやしかし、今日は格好悪いとこ見せられへん。風の流れもそう言うとるかもな。張り切っていくか!」
●潜入、Aサイド
「光合成で半永久的に動くゴーレムですか……」
通路の壁に背をつけて、ラクリマは奥を覗き込んだ。
岩や土でできたゴーレムがのしのしと通路を巡回している。通路の先はひときわ明るい部屋だ。
近づいてそっと覗き込んでみると、草花が広がる庭のような部屋だった。天井は透明な板がはられていて、一部が割れて鳥が入り込んでいる。
どうやら光合成を行なうためのチャージルームのようだ。
「ここを通り抜けるのは辞めた方がいいですかね」
「それに、離れた方がよさそうだ。別のゴーレムがこちらに向かっている」
ラルフが耳に手を当てて言った。
彼の話によるならば、ゴーレムは一定の通路を個々の規則にそって巡回しているらしい。法則を読めば『通り過ぎるタイミングを狙ってサッと抜ける』といったこともできそうだった。
こっくりと頷く疾風。
「足音もなるべく立てんように行くか。特に分かりやすい罠の側に罠があらへんか、よう見て警戒しとかなな」
「罠、罠……」
ケイティはそれに同意するように頷いたが、しかし自分の中で腑に落ちていない様子だった。
チャージルームをさけて通路を進み、壁に設置された赤い石版に気づいて手を翳す。
「何かありますわ。ええと……」
認証していない物体の通過に対して反応する石版のようだ。貴族のお屋敷なんかに設置されることのあるセキュリティ装置である。
「これって本当に罠なんですの? むしろ、こう……」
ケイティはうまく言葉にできないふうに呟きながら、石版に欺瞞をしかけて一時的な解除をはかった。
身を伏せて通り抜ける雷霆。
が、途中でぴたりと止まった。
「ここは駆け抜けたほうがよさそうだ」
「警報装置ですの?」
床一面に重力感知識の何かがある……ように見える。
床タイルの溝の深さやホコリのかたよりで、雷霆はそう考えたようだ。
手を翳すラルフ。
「後ろからもゴーレムが来ている。ここは一気に抜けるか」
彼らは頷きあい、武器を構えて走る準備を整えた。
●潜入、Bサイド
離れた仲間の様子を確認しつつ進むジェーリー。
二つのことを同時に集中してこなすのはなんだかちょっと手間だが、やってできないことでもなさそうだった。戦闘に苦労するほどになったら接続をきろう、などと考える。
「こっちにもありますのね、チャージルーム……」
「……」
剣になってジェーリーにくっついていたシグが、じっと周囲を伺っている。
自分を対象とした非戦スキルの無効化や記録装置に記録されない技能をアクティブにしているシグだが、もしかしたら警報装置にはひっかかるかもしれない。モノによる筈なので試してみないと分かりづらいが、リスクをおかす意味はあまりない。
そのかわりに。
「松明を投げてみるでござる。ゴーレムを引きつけられるやもしれぬ」
下呂左衛門は火をつけた松明をチャージルームの真ん中へと投げ込んだ。それに気づいたゴーレムたちが松明の方へと近づいていき、思い切り踏みつけて破壊した。
そして『これでよし』とでも言うように元の場所に戻っていく。
誰かが投げたのだとか、それが動物かどうかとか、そういったことに対して思考が回らないのだろう。
「多分そういうモンスターなの。命令を実行するマシーンなの……にゃ」
ミアはそう語って、『こっちなの』と手招きを下。
先行するクロウディアが気配を殺しながら通路の先を探る。
壁に埋め込まれた警報装置を見つけたが、袖からナイフを出して引っぺがすように解体していく。
「恐らくはこの先でしょう。しかしゴーレムが収容してある部屋を守っているのだとすれば……」
「ただでは突破出来そうにない……かしら?」
曲がり角から先を覗き込む。
他とは少々趣の異なる部屋の扉。その左右に、ワーロックロック・セイバーが二体配置されている。
ここは、強行突破しかなさそうだ。
●エンカウント
クラウチングスタートで勢いよく駆け出す雷霆。
彼を阻むため開いた壁からワーロックロック・セイバーが現われ鉱石の剣で切りつけてくる――が、首を狙った斬撃を雷霆は飛び込み前転によって回避した。
潜り込んだ斜め下からリボルバーを乱射。
至近距離から間接部を撃たれたワーロックロック・セイバーが挙動をおかしくしてよろめいた。
「そりゃ!」
完全な不意打ちを外したワーロックロック・セイバー。その頭部めがけて疾風の跳び蹴りが炸裂した。
べきんと派手な音を立てて崩れる頭。
まずは一体!
別の壁から現われたワーロックロック・ガンナーが岩の弾丸を乱射してくる。疾風は派手な跳躍によって回避。雷霆は爪剣を翳して弾丸をはねのける。
二人の間をジグザグに走ったケイティが、氷の鎖を発射。
咄嗟に繰り出したスタンショットと交差したが、勝ったのはケイティの方だ。
ワーロックロック・ガンナーの腕に巻き付いた鎖が組織を破壊し、ショックの方向をねじ曲げた。
それでもさけきれなかった魔術の衝撃に軽く吹き飛ばされたが、後ろにいたラクリマが素早く腕を伸ばし、ケイティの身体を受け止めた。
受け止めるだけでなく回復魔術を詠唱して衝撃の痛みを払っていく。
「五人で来た分余裕がありそうですね」
「そのようだ」
反撃のために手を翳すラクリマ――の横で義手を砲化するラルフ。
ガチンと折れた手首がそのまま大砲となり、魔術エネルギーの光線を解き放つ。
光線はワーロックロック・ガンナーを貫き、破壊されたボディはばちばちと魔力の火花を散らして崩れ落ちる。
いい調子だ。ラルフが更に先へ進むと、他とは色の異なる扉を発見した。
懐の鼠(ラトー)がちゅーちゅーとなきはじめる。
「なるほど。お目当ての部屋を見つけたらしいな」
扉の左右に控えていたワーロックロック・セイバーが剣を構え、突っ込んでくる。
剣が風をきり、ごうんというワーロックロック内部からのうなりと共に迫る。
迫る剣を、下呂左衛門は刀で弾き上げた。
こちらはBサイドチーム。Aサイドチームと同様、目的の部屋前までやってきた所だ。
剣を弾かれても体勢がぶれないワーロックロック・セイバー。もう一方の腕からも剣が現われ、横一文字をきる。
下呂左衛門は凄まじい脚力で後ろに飛び斬撃を回避。
その下を素早くくぐり抜けるようにしてクロウディアが接近をかけた。
両腕の袖から刃を露出。
攻撃直後のワーロックロックの間接部に刃をねじ込み、石版を解体した時と同じように装甲をひっぺがす。
回転しながら飛び上がっていく装甲。
交代にやってきたらしいワーロックロック・ガンナーが鉱石弾丸を乱射しながら駆け寄ってくる。
くるくると剣を回転させて弾丸を弾くシグ。
すでに人間形態をとっており、マジックロープを放ってワーロックロック・ガンナーを転倒させた。
背後から迫るワーロックロック・セイバーには強い斥力を放って吹き飛ばす。
「さて、お前さんの製作者は、果たしてこんな襲撃を想定していたのだろうかな?」
吹き飛んだワーロックロック・セイバーが起き上がろうとするそのそばから、ジェーリーが手を翳した。手の中にあるのはピンククォーツのような宝珠である。
「ごめんなさいね、どうしてもここを通して欲しいの!」
起き上がりざまに魔力をぶつけ、翳した腕を破壊する。
クロウディアに装甲を破壊されたばかりだからか、軽々と腕が吹き飛んでいく。
「そこ――なの!」
冷静にバリスタを構えるミア。
ワーロックロック・ガンナーと距離が近づくより前に発射し、足を破壊した。
きわめて素早くリロード&ショット。
相手が体制を整える間もなくヘッドショットをきめると、ミアは細く息を吐いた。
「終わった……の」
言葉の通り、ワーロックロック・ガンナーはうつぶせに倒れ、ばちばちと魔力の火花を起こして停止した。
拳でドンと扉の開閉スイッチを叩く。ヴゥンという低い魔術起動音が響き、扉が上向きにスライドして開いていった。
●脱出
エンシェントプレートは両手で抱えるような大きさをした板状の物体だった。
表面によくわからない何か並んでいて、等間隔なことから文字かなんかかなとは思ったが、今意味を知る必要はない。
触れてみるとひんやりと冷たく、何かしらの鉱物で出来ている……ような気がした。
ラルフがそれを抱え持つ――と、途端に警報装置が鳴り始めた。
「ちょっと、なんですの!?」
部屋の外でなにかしていたケイティが駆け込んでくる。
「見ての通りだ」
雷霆が部屋の奥を指さすと、3体のワーロックロックが天井に空いた穴から落下する形で出現した。
戦闘はしない。とにかくダッシュで逃げるのだ。
全員で部屋を飛び出し通路を曲がる。
逆の方向からワーロックロックが追いかけてくるが、通路に仕掛けられたワイヤートラップによって派手に転倒した。
「やりましたわっ」
ガッツポーズをしながら走るケイティ。
地面が土なら穴を掘ってやったのに。さておき。
一同はあちこちから現われるワーロックロックから逃れるように通路を走る。
とはいっても、正面から現われるワーロックロックまで迂回できるわけではい。
ここは通さないとばかりに乱射してくるワーロックロック・ガンナー。
そこをどけとばかりにメギドイレイザーを叩き込むラルフ。
「ええい、構ってる暇はないんや!」
疾風は走る速度を殺さぬまま前方回転宙返りをかけると、空中の半ひねりでドロップキックを叩き込んだ。
ワーロックロックを蹴り倒し、転がるように建物の出入り口から飛び出す。
野外には既に数体のワーロックロックがいた。後方にはもっといる。戦闘よりも逃走を選んだ結果である。
雷霆は出入り口に陣取ると、後方からくるワーロックロックへ拳銃を取り出し乱射を始めた。
「暫く持ちこたえる。先に行け」
雷霆が出入り口に陣取ることで建物内から飛び出してくるワーロックロックを強制的に足止めできる。
その間に逃げ切ればこちらの勝ちだ。
「……任せます!」
ラクリマは仲間を庇うように魔力放出をしかけ、進路上のワーロックロックを撥ね飛ばした。
撥ね飛ばされた個体を飛び越えるようにして横に並ぶジェーリー。
後ろからは別のワーロックロック集団が追撃を仕掛けていた。
前方を阻むように展開する集団。挟み撃ちだ。
「あとちょっとよ! ここは……!」
戦うほかない。プレートを抱えたジェーリーは宝珠を翳し、前方のワーロックロックへ魔術を乱射した。
反撃に弾幕を展開してくるワーロックロック・ガンナーたち。
何発かを打ち弾いたが、六発目を超える辺りから直撃をうけて転倒。
手からプレートが離れ、地面を滑る。
それを獲得しようと走るワーロックロック――を出し抜くようにさらっていくシグ。
『あとは任せる』とばかりにプレートを抱えて全力で走り、ミアと下呂左衛門が180度反転。
ミアは後ろ向きに走りながらバリスタによる射撃を連発し、接近する個体の頭を吹き飛ばす。
それを抜けてきた三体のワーロックロック・セイバーに、下呂左衛門が力強い踏み込みと共に横一文字斬りを繰り出した。紫電を纏った斬撃がワーロックロックたちを一斉にのけぞらせる。
一方で、シグのそばについていたクロウディアは掴みかかろうとするワーロックロックに飛びかかった。
ヒドゥンブレイドを突き立て、膝蹴りを入れる。
衝撃で派手に身体をねじられたワーロックロックの横を駆け抜けるシグ。そしてラルフ。
彼らは塀のそばまで駆け寄ると、思い切りプレートを塀の外へ投げると、自らも塀をのぼって外へと逃れた。
●撤収
ごろごろと草地を転がる。
あらためて見回すと、仲間は全員そろっていた。
かなりの数のワーロックロックを足止めしていた雷霆は満身創痍で、途中集中攻撃をうけたジェーリーや、シグを庇って戦った下呂左衛門やミアたちは結構な怪我を負っていたが、皆大事には至っていない。
傷ついた仲間たちを休ませ、塀の向こうへ再び顔を出すケイティや疾風たち。
「うわ……」
「これは……」
自分たちが侵入しなかったほうの建物。つまりはCサイドの建物が、なんともいえない状態になっていた。
建物の屋根が派手に開放され、全長3mを超えるワーロックロックがいくつも出現し、周囲を見回している。
寄らば斬るというか、近づいたら死ぬたぐいの風景である。
「リトライは諦めたほうがよさそうですね」
と語るラクリマ。
クロウディアとラルフが塀からすこしだけ顔を出して呟く。
「あんなことになるとは、聞いていませんでしたね」
「プレートの奪取を実現した奴がいなかったろうからな。知らなかったんだろう」
ともかく、依頼主のオーダーにあった二枚は確保できたのだ。
このまま撤収して問題は無いだろう。
イレギュラーズたちは一度休憩して体力を戻し、プレートを引き渡すべく依頼主のもとへと向かった。
成否
成功
MVP
なし
状態異常
なし
あとがき
お疲れ様でした、イレギュラーズの皆様。
OPの情報が少々分かりづらかったかもしれません。『プレートを獲得して脱出→休憩して別の建物へトライ』はちょっとできない環境でした。そうなると10人で1箇所ずつ巡るほうが確実になってしまうので(その場合はそうお伝えしますので)……。お詫びではありませんが、いくつかの判定をオマケしております。
ともあれ、成功条件は無事に満たすことが出来ました。
獲得したエンシェントプレート二枚がどんなことに使われるのか。残してきた一枚がどんな影響をもたらすのか。
今はゆっくりと、身体を休めてくださいませ。
GMコメント
【オーダー】
成功条件:『プレート(全3枚)』の奪取と収容施設からの脱出
●依頼特徴
・隠密or戦闘:隠密行動が直接戦闘のどちらかを選択して行動します。
・チーム分離(3):チームメンバーを分離して行動する必要があります。依頼中に合流できるため再編成も可能です。
・警備装置(魔法):施設には様々な警戒魔術が仕掛けられています。光、音、重力、熱感知など様々です。
・石の砦(魔法):硬い鉱物の壁で建設されています。
魔法でコーティングされており防透視能力、耐爆破能力、防音耐熱能力をもちます。
・ゴーレム:主な敵はワーロックロックという種類のゴーレムです。単純な自律行動をとっています。
・自動撤退(HP0):当依頼内で戦闘不能になった場合、自動的に施設から撤退します。この行動にはプレイングを要しません。
判定的にグレーですが『力尽きるギリギリのところで必死に撤退して外で力尽きた』という扱いになります。これ自体困難な状況にあった場合、重傷のリスクが生まれます。
・脱出(施設内):脱出パートがあります。フラグを維持したまま施設の外まで脱出が完了した時点で依頼は成功となります。
【探索判定】
探索パートでは新しい空間に訪れたところでロールし、
ロール値に応じて以下のイベントが発生します。
A:エネミー遭遇
戦闘状態に突入します。
発生対象はエネミー表からランダム。
索敵能力が敵より劣っていれば奇襲を受けるでしょう。
B:トラップ遭遇
魔法によるトラップが仕掛けられています。発見できなければ強制発動。
発見できた場合は探索メンバーの1人が解除に挑戦し、失敗すると発動します。
失敗した場合は警報が鳴り、エネミーとの戦闘が包囲状態から始まります。
よく見るとわかるケース、偽装されているケース、すごく分かりやすいケースと三種類あります。
【脱出】
脱出パートでは、襲いかかるエネミーに対処しながら脱出を試みることになります。
ルールは以下の通り。
・副行動は『移動』に限定される
・パート開始時のエネミー数は『探索メンバー数-(1D2)』。
種類はエネミー表からランダム。マーク・包囲状態からスタート。
発見されているかどうかは直前の状態に依存する。
・毎ターン開始時にエネミーが『現在ターン数-(1D3)』ずつ『ランダムな位置』に発生し続ける。
・この状態の時トラップは発動しない
・奪取すべき全てのアイテムを持ったまま施設の最終追跡ラインを全員が超えれば依頼成功。
【エネミー表】
甲:ワーロックロック・ガンナー
施設内を巡回しているゴーレム。
巡回エリア内に侵入者を発見した場合直ちに戦闘による排除を行なう。
短所:回避、戦術判断×
長所:神秘攻撃力、防御技術、特殊抵抗
→使用スキル
スタンショット(神中単【ショック】):抵抗力を奪う魔術を放ちます
クラッシュ(神至単【乱れ】):強く接触して相手の武装を弾きます
ロックシュート(物遠単):射撃を行ないます。ダメージは比較的低い。
乙:ワーロックロック・セイバー
施設内を巡回しているゴーレム。
巡回エリア内に侵入者を発見した場合直ちに戦闘による排除を行なう。
腕から鉱石ソードを生やす近接戦闘に特化型。
短所:HP、AP、防御技術、EXF、戦術判断×
長所:反応、機動力、回避、CT、EXA
→使用スキル
鉱石ソード(物至単):剣で切りつけます
連続ブレード(物至単【連】):凄まじい速さで切りつけます
【アドリブ度】
ロールプレイをよりお楽しみいただくため、リプレイにはキャラクターのアドリブ描写を用いることがございます。
プレイングやステータスシートに『アドリブ歓迎』『アドリブなし』といった形でお書きくだされば、度合いに応じて対応いたします。ぜひぜひご利用くださいませ。
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