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シナリオ詳細

【夢世界】バトル・アクターズ

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

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 巨大な城がそびえ立ち、その周りには街が、その街の周りには平原や森が広がっている。ここは【夢世界】の一つ、《ドリーミング・キングダム》だ。この世界の主である【お姫様】モモはため息を吐くほど、ここ最近忙しいようだ。
「はぁ〜、夢魔の目撃件数が一気に増えてきたわね。これじゃおちおち舞踏会も開けないわ」
 【お姫様】としての楽しみである舞踏会が出来ず不満げなモモだが、この世界の主としてその役目を果たすために策を練り、その案を【騎士団長】に言ってみる。
「ところでシャングリ、私が【英雄】になって夢魔を倒すのはどうかしら?」
「いえいえ、世界の主である姫様に万が一のことがあっては大変です。姫様はこの私が命に代えてでもお守りしますし、夢魔の方も我々騎士団で何とか……」
「騎士団だけじゃ犠牲が増えるだけだから私が出るっていうんだけど……」
 モモは熟考し、もう一度ため息を吐く。
「しょうがないわ。これは極力使いたくなかったけど、夢魔が増え続けている今は仕方ないわね」
「と、言いますと?」
「他の世界からの援軍を呼ぶわ!」
 モモの、唐突なスケールの違う話にシャングリは戸惑ってしまう。
「他の世界ですか……そんなことが本当に可能なのですか?」
「そうね。最近じゃ《フェスティバル・パーク》でも同じようにして夢魔と戦ったみたいだし、なにより今は戦力が必要だからね。さて、他の世界から召喚するための準備をするわよ!」

▪︎
 しかし、ここでモモにとって予想外の事態が発生する。なんと、召喚した【勇者】【英雄】【賢者】の三人が結託して《ドリーミング・キングダム》の乗っ取りを企てたのである。モモとシャングリはすぐに阻止しようとしたが、彼らは強大な戦闘力を持ち、また彼らがいないと夢魔と戦えないためどうしようもできなかった。
 故に彼女たちは願うことしかできなかった。自分達では対処しきれないこの新たな厄災を止める者たちが来ることを。その願いは境界図書館へと届けられ、ここに今、救世主であり役者でもある者同士の【夢世界】での戦いが始まる。

NMコメント

【夢世界】バトル・アクターズ コメント

ごきげんよう、有栖川シュヴァリエです。今回は【夢世界】シリーズの二作目です。救世主同士の戦い、どうぞお楽しみください。

今回の目的
 今回の目的は、【お姫様】モモによって召喚された【勇者】【英雄】【賢者】の三人を撃破して《ドリーミング・キングダム》の乗っ取りを防いでください。
なお、可能であれば生かした状態で乗っ取りを防いでほしいです。

プレイング、世界について
 夢世界《ドリーミング・キングダム》では世界の住人全員が何かしらの役職に就いており、役職ごとに色々なボーナスを得ています。
 イレギュラーズにもそれに倣って役職についてもらいますが、イレギュラーズの場合は一つの役職に一人しか就くことができません。なので、十分に相談して役職を決めてください。あと、【騎士団長】【勇者】【英雄】【賢者】には就くことができないので注意してください。
 プレイングは①役職②心情③戦闘方法という感じでお願いします。なお、役職の効果は、望んでいる役職の名前からNMが勝手に考えて決めます。

登場NPCについて
 モモ
  《ドリーミング・キングダム》の主。役職は【お姫様】であり、役職の任命ができる。
 シャングリ
  【騎士団長】の役職に就いており、戦闘力が高いだけでなく軍団指揮に向いている。イレギュラーズの作戦によっては彼が率いる騎士団も用いることができるだろう。
 【勇者】【英雄】【賢者】
 《ドリーミング・キングダム》の乗っ取りを狙う三人。【英雄】と【賢者】はそれぞれ物理戦闘、魔法戦闘でとても強く、【勇者】は戦闘力が高いだけでなく夢魔に対して特攻効果を持っている。なお、その特攻効果は今回は意味はない。

  • 【夢世界】バトル・アクターズ完了
  • NM名桃山シュヴァリエ
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2020年07月18日 22時05分
  • 参加人数4/4人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

マヤ ハグロ(p3p008008)
ソーニャ・カリーニナ・デグチャレフ(p3p008582)
アンブレイカブル
只野・黒子(p3p008597)
群鱗
ラムダ・アイリス(p3p008609)
血風旋華

リプレイ


 夢世界《ドリーミング・キングダム》に呼ばれたイレギュラーズたちは、【お姫様】モモがいる謁見の間に来ていた。これから役職が与えられるのだ。
「それじゃあ役職を与えるわ。まずは誰から行こうかしら……」
「それなら、私からお願いするわ。海賊になりたいのだけど、大丈夫かしら?」
 最初に役職をもらおうとしたのは『海賊見習い』マヤ ハグロ(p3p008008)だ。
「【海賊】ね。戦闘力が高く海上戦を得意とした役職だわ。それではマヤを【海賊】に任命するわよ」
 モモがそう言うと、マヤは一瞬青い光に包まれた。これによってマヤは役職に就いたのだ。
「次は小官だな。小官は兵士を希望する」
 次に言ったのは『アンブレイカブル』ソーニャ・カリーニナ・デグチャレフ(p3p008582)だ。
「【兵士】ね。戦闘力もあるけど、生存にも適した能力を持っているわ。それではソーニャを【兵士】に任命するわよ」
 今度は一瞬赤い光に包まれて、ソーニャは役職に就いた。
「次はボクの番だね。ボクは暗殺者がいいな」
 次は『流離の旅人』ラムダ・アイリス(p3p008609)が役職をもらおうとした。
「【暗殺者】ね。隠密行動などに適した能力を持っているわ。それではアイリスを【暗殺者】に任命するわよ」
 アイリスは一瞬黒っぽい光に包まれて、役職に就いた。
「どうやら役職ごとに光の色が違うみたいですね……と、俺は官僚を望みます」
 最後に役職に就くのは『群鱗』只野・黒子(p3p008597)だ。しかし、彼が望んだ役職はほかの三人とは大きく違う役職だ。
「【官僚】ね……一応言っておくけど、この役職は戦闘にはほとんど向かないわ。それでもいいかしら?」
「ええ。俺は戦闘ではなく支援や作戦立案で役に立って見せますから大丈夫です」
「そう。なら、黒子を【官僚】に任命するわ」
 こうして四人のイレギュラーズに役職が回った。
「では、これより作戦会議を行うので、私ことシャングリについてきてください」
 これより、夢の世界の演者たちによる戦いの幕が上がり始める。


 ここは城の会議室。ここではイレギュラーズと【騎士団長】シャングリによる【勇者】【英雄】【賢者】撃破のための作戦会議が行われていた。
「そういえば、黒子は作戦の立案で役に立つとか言ってたわね。何かいい案があるにかしら?」
 マヤは黒子に考えている作戦を聞いた。
「そうですね。それでは僭越ながら話させてもらいます。まずはこの国の重要都市の状況や敵の動きが活発な箇所、また夢魔の行軍について追跡して動静報告を収集します」
「ふむ、それらの情報ならすべて我々騎士団がすでに集めてありますので、その情報を使ってくだし」
「シャングリ様、ありがとうございます。では、それらを報告日付を添えて地図に起こしましょう」
「では地図の作成は小官が行おう」
「ソーニャ様もありがとうございます。後は相手方の三人をうまくやって夢魔を討伐してもらい、それまで直接対決の準備して、相手が疲れたところを畳みかけるつもりです」
 黒子の考えた作戦はこれで終わりのようだ。彼に話を振ったマヤは感心する。
「へえ、アンタはよく考えたもんだ。私は相手との直接戦闘のことしか考えてなかったね」
 この言葉にシャングリが口を開く。
「そうなのですか……では、我々騎士団のほうからマヤ殿に頼みたいかとがあるのですが、よろしいでしょうか?」
「ふぅん、私にできることがあるなら何でも言ってくれ」
 こうして、マヤは他の三人とは別で、騎士団のもとで独自に動くこととなった。


 場所は変わり、ここは城を囲む街の一角。この場所はとても暗い雰囲気であり、また実際治安も悪い場所だ。そんなところにマヤは、『ある男』に会いに来た。シャングリの話によれば、その男たちはこの場所のどこかにある隠れ家にいるという。
(多分ここか。この酒場で合言葉を言えばいいんだな)
 マヤは酒場に入る。マスターから注文を聞かれた。
「注文は?」
 ここでシャングリから聞いた合言葉を言う。
「ミルクの氷割を。カプチーノを添えてくれ」
「わかったぜ。できるまで時間がかかるから、下の階で待っててくれ」
 こうしてマヤはある男との接触を開始した。

 マヤの前にいる男は、屈強な体つきをして、それでいて何か熟練の雰囲気を感じる男だった。
「おっと、悪いが後にしてくれ。勝てねえ相手に手を出したくはねえよ」
 マヤのほうを向くまでもなく、雑にあしらって帰らせようとする男。しかしマヤは食い下がる。
「いや、あの三人には私たちが勝って見せるさ。ただ、そのためには少々人手が足りなくてね……そこでアンタのほうからも手を貸してほしいんだ。【盗賊王】さん」
 そう、マヤが会いに来ていた男は【盗賊王】と呼ばれる男である。彼は強力な盗賊団を率いており、夢魔との戦いでも尽力してくれていたのである。また、噂では【勇者】たちについて何か知っているようだ。
「ほう、言うじゃねえか」
 【盗賊王】がマヤのほうを振り向いた。
「それなら俺と戦ってみな。言っておくが【勇者】らは俺より持つええからな」
 こうして【海賊】と【盗賊王】との戦いが人知れず始まった。


 イレギュラーズたちがこの世界に来てから数日が経ち、夢魔の攻勢も終わってソーニャとアイリスによる疲弊作戦が行われた。そうやって時間を稼いでいる間に黒子は三人に関する情報を隅から隅まで調査し、またマヤが何とか倒した【盗賊王】からの情報も参考になって、ついに最終決戦の日がやってきた。

「それでは、これより【勇者】【英雄】【賢者】の三人を解任するわ!」
 モモの宣言によって三人の役職は解任され、別の場所にいるイレギュラーズらも一斉に動き出した。
「しかし姫様、本当に【盗賊王】からの情報や黒子殿が集めた情報が役職の解任まで追い込めるものなのですか?」
「そうね。【盗賊王】が言っていたことは最初は私も信用は難しかったわ。でも、黒子の説明からすると、この【夢世界】はいろいろな世界の人が見ている夢が集まってできている夢だから、三人が元居た世界の住人がいてもおかしくないのかもしれないのよね」
「しかし、まさか元居た世界でも彼らは国家転覆を狙っていたとは……彼らは捕まったら【夢世界】最大の監獄【夢幻牢獄】行きでしょうね」
「そうでしょうね。けど、まずは捕まえてから、ですが」

 まず戦っているのは元【賢者】とアイリスだ。アイリスは蛇腹剣を使って変幻自在に戦うが、元【賢者】は何とか避けていた。
(あー、こうなると仕方ないね。殺すのもあれだと思って手加減してたけど、このままじゃジリ貧だから……)
 元【賢者】が逃げていると、突然アイリスが消えた。蛇腹剣の動きはなくなり、気配も完全に消えた。逃げたと思っていたのだが……

突如、蛇腹剣が元【賢者】の背中を切り裂いた。

そう、アイリスは逃げていたのではなくスニーク&ヘルで気配を消して奇襲したのである。その後蛇腹剣で巻き付けられ、毒に侵された状態で捕縛された。

 一方、元【英雄】と元【勇者】はそれぞれソーニャとマヤが戦っていた。
「こいつ、足が金属なのか!?」
「幼女と侮った事、後悔させてしんぜよう」
 ソーニャはその機械の脚で相手の得物の大剣を壊し、ショットガンブロウで元【英雄】の動きを止めた。

「さっきまでの勢いはどうしたのかしら?まさかこれで終わりとか言わないよね?もっと私を満足させてみなさい!」
 マヤは弱ってきた元【勇者】を挑発する。元【勇者】はこれまでの作戦の効果でかなり疲労したからかよろめきながらも、マヤに向かってくる。しかしマヤはその攻撃を手加減して返し、降伏勧告する。
「さて、もう降伏するというなら命だけは助けてあげ……」
「参りました!」
 元【勇者】はあっさり降伏勧告を受け入れたので、マヤとしては少々不消化試合だった。

 こうして元【勇者】らが起こした騒動は幕を閉じ、イレギュラーズは舞踏会を楽しんでから無辜なる混沌へ帰っていった。

成否

成功

状態異常

なし

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