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シナリオ詳細

迷子の神鳥と少女の行進曲

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

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 広く、青い空。この世界における神様といわれる存在、神鳥ランティは邪魔なものが一つもないこの空を悠然と飛行していた。ランティの背中には自身の後継になるであろう雛鳥らが乗っていた。多くの雛鳥が神鳥の背中で自由に遊んでいる中、雛鳥の一羽であるペンエラはぼぉっと空を眺めていた。
 こうやって平和に雛鳥達は楽しんでいたが、ある時、雛鳥の一羽が遊んでいる際に勢い余ってペンエラにぶつかってしまう。その衝撃でペンエラは押し出され、なんとランティの背中から落っこちてしまった。雛鳥達はまだ飛べないため助けることができず、唯一助けることができるランティは一羽の小さな雛に気づかずそのまま空を飛んでいた。

 しかし、このことが後に世界を救うための鍵になるとは、まだ誰も気づかなかった。

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 そしてランティから落ちたペンエラだが、落下しながら魔法の障壁を生み出して着地した際の衝撃を抑え、その後偶然通りかかった少女カノンに保護された。カノンとその家族に世話されながらすくすくと育ったペンエラだが、ある日ペンエラにとって大きな人生の転換が起こった。それは、神鳥ランティの死、そして次なる神鳥の選定の始まりだ。
 それらを直感的に感じたペンエラは、世話になったカノンらに迷惑をかけないためにも夜中にこっそりと家を抜け出したが……
「えへへ、気になって追いかけてきちゃった」
夜中に偶然起きたカノンが突然いなくなったペンエラを追いかけてここまで来たのだ。これにはペンエラも驚いてしまう。
 しかし、カノンがここで引き返すと凶暴な魔物に食べられてしまうかもしれない。そう考えて、ペンエラはカノンも連れて神鳥の選定へと向かうのであった。

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 と、ここで色々と補足しておくよ。まず神鳥ランティのことなんだけど、実はランティは人間達によって殺されたみたいなんだ。どうも羽や骨がとても上質な素材になるみたいでね……それに加えて、神鳥の後継の候補に選ばれた鳥の肉は若さを保つ、なんてデマまで流れて、他の後継も狩り尽くされて残った神鳥の後継はペンエラぐらいなんだ。
 そして、神鳥が完全にいなくなるとその世界の存続も怪しくなる。そこで君たちイレギュラーズにお願いだ。
 ペンエラとカノンを、神鳥の選定が行われる場所まで案内・護衛してくれ。ちなみに選定の場所までのルートは転移する際に教えておくよ。

NMコメント

毎度毎度お馴染みであろう、桃山シュヴァリエです。NMを始めてから、かなりの作品を短い間に出して、ちょっと疲れてきましたが頑張ります!

今回の目的
 今回の目的は、一つは神鳥の後継であるペンエラとその付き添いのカノンの護衛です。二人の道中には多くの魔物が待ち構えてますし、またペンエラを狙う狩人も罠を仕掛けたり、待ち伏せしていたりします。それらの危険から二人を守るのが一つ目の目的です。
 それと、ペンエラの方は選定の場所への道をしっかりとは把握してません。なので、できればギフトなどを使って近道や安全な道を探して教えてくれると良いかもです。

プレイングについて
 まずはどのようにして二人を護衛していくかを書いてください。魔物と狩人のどちらを相手にするか、二人に近づくか離れるか、など具体的に書いてほしいです。
 また、可能な場合は道案内の方法なども書いてほしいです。こちらは出来そうになければ書かなくてもいいです。

世界について
 一応言っておくと、ファンタジー寄りの世界です。ですが、魔法などを使うのは魔物ぐらいで、狩人など一般の人は魔法を使いません。

登場NPCについて
 ペンエラ
  神鳥の後継の一羽だったが、雛鳥のときに神鳥ランティの背中から落ちてしまい、その後カノンの家族に拾われた。防御用の障壁をはる魔法が使えるが、疲れるためあまり多用はできない。
 カノン
  ペンエラを拾った少女。夜中にペンエラの跡を追いかけてきた。もちろん普通の少女のため、戦闘の技術や経験は全くない。
 狩人達
  王族や貴族からの命令で神鳥の後継ペンエラを狙っている。道中で罠を仕掛けたり、弓矢で襲ってきたりする。

  • 迷子の神鳥と少女の行進曲完了
  • NM名桃山シュヴァリエ
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2020年07月01日 22時10分
  • 参加人数4/4人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

ジュルナット・ウィウスト(p3p007518)
風吹かす狩人
紅楼夢・紫月(p3p007611)
呪刀持ちの唄歌い
Nil・Astrum・Fine(p3p008413)
無星
橋場・ステラ(p3p008617)
夜を裂く星

リプレイ

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 カノンとペンエラの旅は、始まって早々大変な状況だった。というのも、ペンエラは大まかな道を知っているとはいえこの森を抜けるルートは知らないし、カノンに至っては街の外に出たことすらほとんど無いのだ。二人は夜の森で迷子になってしまう。
 そんな時、四人の人間と一つの球体がカノンたちの目の前に現れた。
「あの、貴方たちは……」
 カノンは四人に問いかけた。
「拙は橋場ステラ、ステラと呼んでください」
 まず答えたのは橋場ステラ(p3p008617)だ。
「私は紫月よぉ。魔物とかの対処は任せてなぁ」
 次に答えたのは『呪刀持ちの唄歌い』紅楼夢・紫月(p3p007611)だ。
『Nilだよ。よろしくね』
「……」
 今度は『無星』Nil・Astrum・Fine(p3p008413)が答えた。ちなみにカノンの質問に答えたのは本体である球体だが、カノンはそれに気づいておらずそばにいる少女が喋っていると思っている。
「おじいちゃんはジュルナットさナ。二人ともよろしくするネ」
 最後に答えたのは『風吹かす狩人』ジュルナット・ウィウスト(p3p007518)だ。
 こうして四人の名前が分かり、カノンも自己紹介する。
「えっと、私はカノンといいます。この子はペンちゃんです。それで、貴方たちはどうしてここに?」
「そうですね。話せば長くなりますし、一緒に歩きながら話しましょうか」
 ステラは、カノンに自分たちがここに来た理由を説明しながら歩いていった。

「……という訳で私たちはカノンさんとペンエラさんを護衛するために来たのです」
「そうなんですか。ペンちゃんがそんなすごい鳥だったなんて……」
『とはいえ、珍しいからといって乱獲するなんて、やっぱりそういう人間達には困ったものだね』
「しかし、カノンさんやそのご家族のような方々も居られますから一概には言えないものですよ」
ステラとNilは、カノンと喋りながら自分たちの事情を説明して歩いていた。ちなみに道案内だが、ジュルナットが進むルートを調べて、そこに簡単な目印をつけてもらって、紫月がそれを見つけて三人を先導している。ただ、ペンエラを狙う狩人や襲いかかる魔物を避けるために少々大回りに進んでいるためこの森を抜けるのは少し時間がかかってしまって、平野に出た頃には朝日が昇っていた。

⚫︎
 森を抜けて平野に着いた一行。しかし夜通し歩いた影響か、カノンはしばらくして眠ってしまい、ステラが担ぎながら進むことになった。
「それにしても長い道のりです。確か、神鳥の選定はあそこの山の頂上で行われるんですよね」
『そうだね。とはいえ、Nilたちは大回りをして進んでいるから着くのはあと2、3日後だろうね』
「日を跨ぐんなら、夜の間の見張りもいるなぁ。あとでジュルナットと相談しようかぁ」
 そうして四人と一羽は平野を進んでいくとジュルナットも戻ってきた。
「やぁ、ちょっとカノンチャンの様子を見に戻ってきたヨ……って、寝ちゃっているみたいだネ。ところで、みんなそろそろ休憩しようかイ?これだけ歩いてると疲れてくるからネ」
「そうやなぁ。ちょうどジュルナットと話したいこともあるから、ここで足を休めようかねぇ」
 ジュルナットの提案でしばらく足を止めた一行は、今後の行動について改めて話し合った。
「それで、夜営の準備とかは誰かできますか?」
「それならおじいちゃんがやるヨ」
 夜営の準備はジュルナットがやるみたいだ。
「それじゃあ私は夜間の護衛でもしていようがねぇ」
『Nilも護衛を手伝うよ』
「それじゃあ拙は準備を手伝うとします。二人とも、夜間は頼みますよ」
 その後カノンも目覚めて、道中で魔物と戦いながら、2日ほどかけてついに選定が行われる山にたどり着いたのであった。

⚫︎
『ところでみんな、ちょっとおかしくない?』
 山に入ろうとしたところで、Nilが三人を止めた。
「どういうことかしらぁ。Nil」
『思い出してみて。これまでの旅で襲いかかってきたのって魔物だけで、狩人は襲ってこなかったよね?』
「そういえばそうですね。ジュルナットさんも狩人らしき人はあまりみていないらしいですし」
『もしかしたら、狩人の人たちの多くはこの山で待ち伏せしているのかも……』
「ってことは、ジュルナットさんも危ないよね!?」
 Nilとカノンの気づきから、四人は急いでジュルナットを追いかけることになった。

「こりゃ、おじいちゃんピンチかもネ……」
 多数の狩人を前に、プラチナムインベルタで広範囲にダメージを与えるジュルナットだが、狩人はあらゆる場所に潜伏しているみたいで、一人倒してもまた次々と現れていく。そうして疲れが顔に出たあたりで、紫月とNilが現れた。
「Nilクンに紫月チャン!こんなところに来て、護衛の方は大丈夫なのかイ?」
「護衛はステラに任せてきたわぁ。それより、ピンチなんやろぉ。私たちが手を貸すわぁ」
『ジュルナット、大丈夫?回復しておくね』
 Nilからのライトヒールで、ジュルナットは回復し、疲れも取れたようだ。
「それじゃあ、私たちも暴れようかぁ」
『回復は任せてね』
「さて、おじいちゃんも負けていられないネ」
 こうしてジュルナット、紫月、Nilの三人は狩人の集団と戦いを繰り広げるのであった。

 その頃、カノンとペンエラ、そして残った護衛のステラは選定が行われる地に向かって歩みを進めていた。道中で数々の困難が待ち構えていたが、二人と一羽は協力して乗り越えていき、遂にその場所へ辿り着いた。
「ここが選別の地ですか……なんというか、神聖な雰囲気がします」
「ペンちゃんはここを目指していたんだね……行こう、ペンちゃん」
 そうして歩いていくと、

「危ない!」

 なんと、近くにいた狩人がペンエラを弓で狙撃したのだ!しかし、ステラがすぐに自分の身を盾にしてかばい、なんとかなった。
「すみません、拙はあの狩人を追います!そのうちに、早く選別を!」
 そうして、ステラも離れた後でペンエラの体が発光した。ペンエラは光ながら急激に大きくなっていき、遂に巨大な神鳥へと変わったのである!
 神鳥となったペンエラは、大きく翼を広げて大きな声で鳴いた。すると、光が山中に降り注いでいった。

 その影響は、この山で戦う者たちに広がっていった。
「くっ、力がうまく入らねぇ」
「どうなってやがるんだぁ?」
 ペンエラを狙っていた狩人らは身体に力が入らずに倒れていき、
「これはどういうことやぁ」
「傷が癒えていくネ」
 ペンエラに味方したイレギュラーズは戦いで負った傷が回復していったのだ。
『それじゃあ、ここから反撃だ!』

 こうしてペンエラを狙った狩人らは全員捕縛された。そして、イレギュラーズが元の世界へ帰った後、世界を滅ぼしかけたきっかけとなった王族や貴族は、神鳥の力によって次々に弱っていき、世界にまた平和が訪れたのであった。

「それにしても、神様誕生の瞬間が見れなくて残念やったわぁ」
「ですが、あの光のおかげで狩人を全滅することができたのですから、新たな神鳥には感謝です」
「そうだネ。あのままだったら、おじいちゃんたち死んじゃってたかもしれないし」
 紫月は新たな神鳥の誕生を見ることができずボヤいていて、ステラとジュルナットは神鳥からの援護に感謝していた。
『まあ神様なんて大変だろうけど、きっと頑張っていけます様に』
 そしてNilは新たな神が、自分とは違って人間から良き扱いをされるように願った。

成否

成功

状態異常

なし

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