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シナリオ詳細

神風レースバトル!

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

▪︎レースを愛する者の願い
 ここはとある世界にある巨大なレース会場。ここでは定期的に世界的に大規模なレースが行われていた。そのレースは、『走行中は地面に触れている』という条件を満たしていればどんな乗り物でも参加でき、また余程のことじゃなければ何をやっても良いという、まさになんでもありのレースである。
 しかし、そのレースも最近はマンネリ化してきた。というのも、一位になる人物はほぼ固定され、また危険な走行で多くの怪我人を出す参加者もいたことから段々とレースの参加者が減っていき、レースにかかる予算も減少してきたからだ。
 このことを誰よりも悔やんだのは、長年レースの実況をして、運営している男だ。
「悪いが、売れ行きも盛り上がりもないレースに渡す金は無いな。これ以上話すことはないよ」
「そこをなんとか!今度こそ絶対に激しく盛り上げて見せます!」
「ふん、大方私以外のスポンサーからも金が出てないのだろう?そんなんじゃ何をしても盛り上がらないさ。そう、異世界からでもレース参加者が来ない限りわね」
結局、レースのスポンサーがまた一人減ることとなった。このレースを誰よりも愛するこの男、実況者にとってレースが無くなることは万死にも値する。
実況者は願った。誰か、異世界からでもこのレースを熱く盛り上げてくれる者は来ないか、と。

▪︎レースを戦う者の願い
 また、レースの盛り上がりを願う者は実況者だけでなく、レース一位の常連である『神風』の異名を持つカンルムもそうだ。彼は数々のレースを勝ち抜き、そして周りから『神風』とまで呼ばれるほどの実力を身につけた。しかし、その実力を妬んだりする者も少なからずいて、その一人が『暴風』の異名を持ち、大勢のレース参加者を怪我させて出禁となったガルールである。
「はぁ、今度のレースもまた味気ないものだろうな……」
 カンルムは願った。誰か、自分を抜いてこのレースにまた活気を取り戻せる者は来ないか、と。

▪︎願いは異なる世界へ
 実況者の願いは無辜なる混沌の境界図書館へ届けられる。境界案内人を通してイレギュラーズに伝えられたその願いだが、それは受け取り方次第では一位を獲る以外の方法でも叶えられることにもなる。しかし、可能なら一位を獲ることも忘れないでほしい。それが、多くのものが願っているのだから。

NMコメント

ご機嫌よう、桃山シュヴァリエです。今回で三作目のライブノベルとなります。今回はレースものとなりますが、別に一番を目指さなくても良いので是非気軽にきてください!

今回の目的
 大きな目的としては、マンネリ化してきたレースをもう一度盛り上げるために、レース参加者として派手なレース展開を見せてください!具体的には『カンルムを追い越して一位を獲る』『後述するレースの障害物を予想外の方法で突破する』『レースをしながら戦闘・パフォーマンス』などです。

プレイングについて
 まずはレース中に使う乗り物を書いてください。乗り物については、『走行中は地面に触れている』という条件を満たしていれば会場でレンタルできますし、その条件を満たしたものであれば自分で持ち込むことも可能です。
 次に、どのようにしてレースを盛り上げるかを詳しく書いてください。先ほどのレース展開の例を参考にしてもいいです。ちなみにレースのルールですが、コース外を走行したり他の参加者を殺したりしなければ、何をしても構わないので、思い切ってやってください!

レース会場について
 舞台となるレース会場はスタジアムとその外に作られた特設コースの二つとなります。所謂マラソンみたいな感じです。そのコースの概要ですが、スタジアムは緩いカーブと直線のみで障害物は無し。特設コースは、前半は様々な罠が仕掛けられた森林コース、そこを抜けて折り返し地点からは崖を飛び越えて進んでいく断崖絶壁コースとなっています。

登場NPCについて
 カンルム
  『神風』の異名を持つレースの常連。乗り物はバイク。彼が毎回一位を取るので、レースは盛り上がらなくなりました。なので、イレギュラーズの方々は出来ることなら彼を追い抜いて一位を獲ってください。
 ガルール
  『暴風』の異名を持つレースの元常連。乗り物は馬。しかし、彼がレースに出る度に多くの怪我人を出すためしばらく出場を禁止されていた。しかし、今回のレースから出場する可能性も…
 実況者
  レースの実況者。レースの進行に従って色々と喋る。プレイングでは自由に喋らせても構わない。

  • 神風レースバトル!完了
  • NM名桃山シュヴァリエ
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2020年06月14日 22時15分
  • 参加人数4/4人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

アルペストゥス(p3p000029)
煌雷竜
ノリア・ソーリア(p3p000062)
半透明の人魚
メリー・フローラ・アベル(p3p007440)
虚無堕ち魔法少女
ジュルナット・ウィウスト(p3p007518)
風吹かす狩人

リプレイ


 ここはとある世界の巨大なレース会場。今日ここで、世界的にも大規模なレースが行われようとしてた。しかし、世界的に大きな規模とはいえ最近は観客も減ったこのレース。だが、今回はなんと異世界から、『イレギュラーズ』と呼ばれる者たちがレースに参加すると聞いてレース史上かつてない観客数を記録した。そして、会場では花火が上がり、レースの開幕を告げる。
「皆さんお待たせしました!これより神風杯レースの世界決勝を行います。今回はお伝えしたようにイレギュラーズの方々にもレースにゲストとして参加・協力をいただいております。ぜひその方々にも注目してお楽しみください。では、まずは予選を勝ち抜いた参加者の紹介です!」
 実況者の男世界各地の予選を通過した者たちを紹介していき、次に今回参加するイレギュラーズを紹介した。
「それじゃあ今回のゲスト、イレギュラーズの紹介ですが……皆様、あの巨大な生物とそれに乗っている男が気になっているでしょう。そう、彼らが今回のゲストのうちの一組、ジュルナット・ウィウスト選手とその騎獣アルぺストゥスです!」
 まず紹介されたのは『風吹かす狩人』ジュルナット・ウィウスト(p3p007518)と『煌雷竜』アルぺストゥス(p3p000029)だ。アルぺストゥスは煌びやかな翼を大きく広げバサバサとばたつかせながら、ジュルナットはアルぺストゥスの上で手を振りながら観客の歓声に応えた。
「そしてゲストはもう一人、オフロード車でレースに参加するメリー・フローラ・アベル選手です!」
 次に紹介されたのは『躾のなってないワガママ娘』メリー・フローラ・アベル(p3poo7440)だ。彼女は実況者から紹介を受けるとオフロード車から出てこう言った。
「わたしは今回のレースで、カンルムに勝って、ガルールも返り討ちにしてやるわ!」
彼女の宣言に、会場は静まり返ってしまう。 なにせ、どちらも誰もがやろうとして結局失敗したことなのだから……
「また、イレギュラーズは運営のほうにも力を貸してくれました!それで新ルールも取り入れたから解説を頼みます、ノリアさん」
 新ルールの解説は『半透明の人魚』ノリア・ソーリア(p3p000062)がおこなった。
「ご紹介にいただいた、ノリア・ソーリアですの。私はレースの醍醐味といえば、手に汗握る駆け引きだと思い、運営の方たちと話し合った結果このレースで新しいシステムが導入されることになりましたの。それは『アイテム補給所』、レースの参加者の半分以上が通過した後に入れる場所で特設コースの折り返し地点にあるので是非ご活用お願いしますの」
 これに沸いたのは予選を勝ち抜いてここまで来た参加者たちだ。このシステムはうまく使えばあのカンルムやガルールを返り討ちにできると考えたからである。
「選手の紹介も終わったところで、まもなくレースを開始します。観客の皆様は席についてください」
 会場は大きく盛り上がった。


「それではレースを始めます!位置について……」
 スタートラインの信号が赤から黄色に変わる。
「レディー……ゴー!」
 そして黄色から赤に信号が変わったその瞬間……

このレースでの最初の山場が起こった。

 なんと、突如カンルムのバイクが爆発し、ガルールの馬も急に黒焦げになって死んでしまったのだ。結果ガルールと、カンルムのバイクの爆発に巻き込まれたレース参加者は開始直後でレースをリタイヤすることとなる。
 しかし、カンルムは爆発で飛んだ先にいたレース参加者からバイクを奪ってそのまま走って行ってしまった。
「はあ、まさかほかの参加者からバイクを奪うなんてね。けど、スタート時のバイクよりは性能も段違いでしょうし、それにガルールの方は無事片付いたから……ホントは威嚇術でボコボコにしたいけど、それよりもカンルムを追わないと」
自身のスキル、ライトニングでカンルムとガルールの乗り物を破壊した張本人、メリーは結果を残念そうに思いながら、オフロード車でカンルムを追いかけていくのであった。



 開始直後から波乱の幕開けとなった神風杯レースは、ついに前半の難所である森林コースに入った。ちなみにコースの随所に小型カメラが設置されているため、観客がいるスタジアムからでもレースの状況がわかるようになっている。
「ここで半分以上の方が森林コースに入りましたが、ゲストのノリアさんは何かありますか?」
 実況者はゲストとして席に入ったノリアに話を振った。
「そうですね……そういえばカンルムさんは乗り物を破壊され、今乗っている乗り物は本来自分のものでは無いはずなのに、なぜいまだに上位なのでしょうか?」
「それなのですが、実はカンルム選手は乗り物ではなくライダースーツにお金を多くかけているみたいなのです。だからこそ、爆発の際でも無事でしたし、乗り物が変わってもライダースーツで安全なために少々危険な走行も難なくこなせるのですよ」
 二人が話している間に、森林コースではとある動きが起こっていた。

「よーし、ここからはおじいちゃんの庭同然さナ。アルクン、一気に行くヨ」
「グルルルル!」
 ジュルナットとアルペストゥスは、森林コースに入ってしばらくすると一気に加速した。この森林コースでは、立ちふさがる木々や仕掛けられた罠を警戒して多くのレース参加者は速度を落として通行する中、この一人と一体の竜は木々を避けたりへし折ったりして、罠をよけながら最短ルートを通って遂にトップに躍り出た。
 この展開には実況者や観客からもイレギュラーズの活躍に驚いていた。
 それからかなり時間がたって、ほかのレース参加者も森林コースから出てきた。そして半数以上が抜けたころにカンルムが、それからしばらくしてメリーが森林コースを抜けていった。
「さて、カンルムさんとメリーさんはアイテムをどう使うのでしょうか……?」


 レースもついに後半戦。崖を飛び越えて進む断崖絶壁コースに多くの参加者が迷いを見せる中……
「すごいヨ、アルクン。これなら一位通過も間違いないネ!」
「ギャウギャウ!」
ジュルナットとアルぺストゥスは崖をぴょんぴょんジャンプしながら進んでいった。そうして、前回までのカンルムのように今度はジュルナットらの一人勝ちかと思われたが……

「一位は俺だぁぁ!そこをどけぇぇぇ!」

なんと、トップからかなり順位を落としたはずのカンルムがジュルナットらの後方まで追いついてきたのだ!実はカンルムは折り返し地点のアイテム補給所で取り外し自由なエンジンブースターを手に入れ、それをうまく活用してスピードを極限まで高めて崖を超えていったのである。
「ついにここまで来るとはネ。おじいちゃんも負けられないから、悪いけどここで倒させてもらおうさナ」
「はっ!やれるもんならやってみやがれ!俺のスピードについてこれるならな!」
言い合いの後、ジュルナットはアルぺストゥスに乗りながら木の枝を弓に番えてカンルムに放つ。しかし、カンルムはその攻撃を難なく避けていく。ジュルナットの妨害のおかげでカンルムのスピードはやや落ち両者は拮抗しあっているが、矢代わりの木の枝が切れるとカンルムに追い抜かれるのは時間の問題である。だからこそアルぺストゥスも全力で走り、ついに最終局面、スタジアムにたどりついた。


 レースの最初と最後の舞台であるスタジアム。このレースの覇者がここで今、ついに決まろうとしていた。ジュルナットによる妨害はスタジアムでも続き、カンルムはその妨害をよけながらも必死でアルぺストゥスを追い抜こうとしていた。
 しかし、そのことにばかり気を取られていたのか、彼はスタート時と同じ攻撃を受けてしまう。
「やったわ!今度はうまく攻撃が当たったみたいね!」
なんと、アイテムを使ってここまでこれたのか、メリーもまたこのスタジアムに来ていた!そしてメリーはライトニングをカンルムのバイクに向けて放ち、カンルムは再度爆発に巻き込まれるが……

アルぺストゥスが前足でカンルムをキャッチした。

「ちょっとあんた!なんでそいつを助けたのよ!」
「……キュルルル……」
「まあまあ、落ち着くさナ。レースはもう十分盛り上がっただろうし、ここは仲良く行こうじゃないカ」
結局メリーはジュルナットに諭されて口を閉じ、レースのほうはジュルナットとカンルムの二人が一緒に優勝という形になって幕を閉じたのであった。

成否

成功

状態異常

なし

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