PandoraPartyProject

シナリオ詳細

こわいって言うと出てくるガチめにヤバい世界

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング


 暗黒恐怖魔界。
 怖気を誘う死のダークテリトリー。

 高度に発展した文明は、民主資本主義国家や学校、株式企業といった無数の集合体を生み出した。
 人々は便利な家電製品や流通システム、複雑な情報ネットワークに囲まれて暮らしている。

 あるいは現代日本のような――と表現してもいいかもしれない。

 だが一つだけ違うところがある。
 無力な人々が災厄に恐怖しつづける世界だというところだ!

 めかぶ俊子(27)はそんな世界に住んでいた。
 毎日つらみ深い社会人だから、今日も会社帰りにコンビニでストレングスゼロ(500ml)という酒を二本買った。
 ストレングスがゼロになるまで飲んで現実もゼロにしたいタイプの人間だ。

 服を脱ぎ捨てシャワーをあびて、でもおつまみを買い忘れた。
 でも冷蔵庫にサラダチキンとめかぶがあったはずっておもった。
 こんなときのために買ってあった。
 わたしかしこい、てんさい、最強っておもった。

「やばい。もし腐っていたらどうしよう。こわい」

 俊子は心配性だった。
 ぎゅって目をとじて冷蔵庫を開けた。
 こわいなー、やだなーって思いながらサラダチキンを手に取った。

 するとなんと!

 くさかった。
 なんかくろかった。
 やばい。
 サラダチキンは腐っていた。

「うわああああ!」

 俊子は走った。
 黒くてドロドロのサラダチキンを持ったまま走った。
 百メートル九秒切ったって思うぐらいがんばって走った。

 ゴミ箱じゃダメだった。
 厳重につつんで捨てなきゃダメだった。

 ここは恐怖が支配する世界。
 こわいって言うとでてくる世界。
 いっとくけど、まじでやばいから。


「こわいっていうと、でてきちゃう世界なんだよー!」

 境界案内人ポルックスが言った。
 みんなは、やな世界だなっておもった。

「でも攻略法があるんだよー!」

 知ってる。
 まんじゅうこわいっていうんだ。

 だからまんじゅうこわいっていうと、なんと! まんじゅうがもらえる。
「まじ?」
「ほんとだよー!」

「!!!!!!」

 暗黒恐怖魔界は、実はお金もおしゃれな服もたべものも、こわいって言うとでてくる世界だった。
 はっきりいって、最強の攻略法っておもう。

「みんなはこの世界にはいって、欲しいものを手に入れて豪遊して!」

 完全に理解した。

「世界法則の使い方を、世界の人達に教えてあげればいいんだよ!」

 すーぱー完全に理解した!!!

NMコメント

 すーぱーごりらだよ、よろしくね。

◇やること
 暗黒恐怖魔界の人に世界の法則の使い方を教える。
 でもみんなが自由にやってみたら、世界の人達は勝手に気付くから大丈夫って思う。

◇どうなる
 みんなこの本に入ると、日本っぽい街の駅前に出てくる。

 この世界で欲しいものとかいっぱい「怖い」って言ってほしいって思う。
 そしたら出てくるから、強欲に物欲を満たしてあそぼ。
 綺麗な家とか、オシャレな服とか、美味しい食べ物とか、その場でどんどんだそ。

 もしかしたら急にすーぱー豪華な家とか出たら、みんなびびって警察とか来るかもしれない。
 そしたら「緊急可決されたなぞの特例法こわい」って言ったら大丈夫って思う。たぶん。

◇サンプルプレイング
 いちいち「こわい」ってかくのめんどくさいひとは書かなくてもいいよ。
 ちゃんと法則を利用してるってするから。

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 暗黒恐怖魔界やばい。
 こわいもの出てくるとかガチめにぱなくやばいっておもう。たぶん。

 わたし豪華な家ほしい。
 豪華な家すんで、さいきょうゆたかに優雅に暮らすから。
 ごはん毎日ステーキとかもたべるから。言っとくけど和牛だから。
 しかもごはん、かってに出てくるから。
 食器とか洗わなくていいから。
 そうじとかもしないけど、なぜかいつも綺麗だから
 洗濯も干すのも畳むのもアイロンもわたしぜったいしないから。

 服とか靴とかアクセサリとかは買いに行くけど、おかねとかむげんにあるから。
 しまうところもむげんにあるから。
 あとなぞのマシンが、服とかもってくれるから重くないから。
 いっとくけどわたし、外でるのきらいだけど、服とか買うのはすきだから。

 あと家でゲームとかスイッチステーション4でドラゴンファンタジー7リメイクとか遊ぶから。
 通販のダンボール、かってにどっかいくから。すてなくていい最強便利生活だから。
 グランブーファンタジーのガチャ、いつも天井ひいてるから。
 石とか無限にあるから。ぜったいひけるし最強だから。
 SSRとかふつうに経験値素材にするから。

 いっとくけど、おこたとかもあるから。
 おこたでアイスたべるから。
 冷凍庫にダッツ入ってるから。

 これ全部こわいから。げんじつになるから。

 でもわたし、この生活てばなすことになるの……やばい、えもい。
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  • こわいって言うと出てくるガチめにヤバい世界完了
  • NM名すーぱーゴリラ
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2020年02月16日 22時10分
  • 参加人数4/4人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

ゲオルグ=レオンハート(p3p001983)
優穏の聲
御天道・タント(p3p006204)
きらめけ!ぼくらの
時裏 結美(p3p006677)
妹『たち』の献身
庚(p3p007370)
宙狐

リプレイ


 天と地が創造された。
 始まりの時。

 混沌とした地に深淵は闇を湛え。
『きらめけ!ぼくらの』御天道・タント(p3p006204)は水面を漂っていた。

「光、こわい」

 ──こうして光があった。

「オーッホッホッホッ!」

 タント様が腰に手をあてる。
 いつもは恐れるものなど何もございませんが、今日ばかりは別!
 そう、このわたくし!
 パチン――指を鳴らして。

  \きらめけ!/
  \ぼくらの!/
\\\タント様!///

 ──は! 完璧にこの世界を理解しましたわー!

 グランドフレンドアンダースタンドポーズ!
 タントは山の手に佇む洋館に居た。
 リビングとか豪華だし、海とか見えるし。言っとくけどがちで広いから。

 目を閉じて二拍。
 タントは忠実なじいやがこわかった。

「じい! じいや!」

 お仏壇の前でおばあちゃんの写真を見て、泣きながらカップ酒を飲んでいたおじいちゃんが居た。
 おじいちゃんが光に包まれた。
 服がかっこよくなって、髪がロマンスグレーにシュっとした。
 おじいちゃんの夢は最強の執事になることだったから。

「いってらっしゃい、あなた」

 おばあちゃんが生きてる。
 運命が変わった。

「オーッホッホッホッ! とってもお嬢様っぽいですわー!」
「異世界の勇者、タント様! こんな、こんなことって!」

「それでは、じい!
 何らかのとってもかっこいい乗り物が怖いです故、
 それに乗ってとってもこわい高級スイーツビュッフェにゆきますわよ!」

「かしこまりました――アンチプロトンエンジン、点火ですじゃ!」

 ──すると光があった。

 恐怖と絶望に支配された暗黒恐怖魔界が、ついに生まれ変わる日が来た。

「私達はこの世界の攻略法を知っている」

 膝の上に猫のせて、『天穹を翔ける銀狼』ゲオルグ=レオンハート(p3p001983)がお茶をすすった。
 暖かな日差しの差し込む縁側のついた豪華な家に、わんこやにゃんこがいっぱい住んでた。
 庭とかドッグラン出来るんじゃないかってぐらい広かった。

 この世界、こわいって言うと出てくるがちめにやばい世界。
 ちょっとうらやましいとか、思ってない!

 豪華な家こわいっていったから出てきたし、もっふもふの毛並みがこわいって言ったから出てきた。
 犬や猫たちの、安楽死を待つだけの運命が変わった。
 舌出してはっはっはっはって言ってるわんこ。尻尾ふって、上目遣いにゲオルグを見てくる。
 やばい。
 澄んだつぶらな瞳、卍こわみふかい。

「!!」

 ひなたぼっこしてた猫が、腰のとこにすりすりって寄ってきた。
 ごろごろ喉ならしながら頭くっつけてきた。
 ごはんはすごい健康にいいのが勝手に届いた。
 たべおわったあとは、洗わなくても綺麗になった。
 トイレはずっと掃除しなくてもずっと綺麗システムだった。やばい。

「オーッホッホッホッ!」

 宇宙戦艦がカっとんでくる。

「高級スイーツビュッフェにゆきますわよ!」

 船から声。
 タント様の声。
 ゲオルグが立ち上がる。
 犬が上目遣いにくびかしげて、猫が行かないでって足につかまる。

 なでてあげた。

「行ってくる」

 必ず帰ってくると。
 ゲオルグは死地へ赴く勇者の顔で決断した。
 タラップの上で振り返る。わんにゃんがかわいい。

「みんなで行くのも怖いですじゃ!」

 執事が指を立てて振った。
 執事のおじいちゃんも。この世界の法則、もう完全に理解してた。

 みんなでいけば、こわい!


 こわい。こわい。
 ほんとうにおそろしい、『宙狐』庚(p3p007370)のかわいさ!

 繁華街。
 庚が道を歩いていた。

「かわいい」

 かっこいいお兄さんや、美しいお姉様も13度見ぐらいしてきた。
 みんなの視線が庚のもふもふの尻尾や、三角おみみに釘付けだった。

「かわいい!」

 子供が7140度見した。見過ぎて顔とか分身してた。子供がテンション上がってきた。

「かわいーー!!」

 おばあちゃんが26859度見した。残像してて写真へたくそ選手権みたいな顔になってた。

「カノエ様、お慕いもうしております!」
「カノエ様ーー!!!」

 みんな庚に夢中だった。
 資本主義の豚っぽいおじさんが名刺を差し出してきた。国民的アイドルのスカウトだった。

「おまちください!」

 カノエ親衛隊がおじさんを通せんぼする。
 立ち去る庚に、おじさんは必至だった。

「ヘイユー! カワイイ、パーフェクト!」

 スーツ着たサングラスのおじいさんだ。ハリウッドの超有名監督だった。

「マイネクストムービー! ユー、シュツエン、オーケー?」

 分かりやすい英語っていいなっておもう。
 カメラのフラッシュが沢山たかれた。

「ドラフト一位のご感想は」
「次期大統領選出馬につきまして」
「ワレワレギンガレンポウは、カノエイズカワイイ、カワイイオブカワイイヲ、ショウニンシタ」

 球団関係者と政治記者と宇宙人が来た。
 みんなの潤んだおめめが、わりとがちめにおっかなかった。
 カチカチカウントしてたおじさんが教えてくれたけど、100人中3041385人ぐらい振り返ってたっぽい。

 草木が振り返った。
 お花が振り返った。
 お日様が振り返って照らした。

「オーッホッホッホッ!」

 タント様と執事とゲオルグとわんにゃんパラダイスだった。

 庭付き豪華な宇宙戦艦withカノエ(かわいい)が発進した。

 目的は。
 高級スイーツビュッフェだ。


 みんなが宇宙戦艦を降りるとレッドカーペットが敷かれてた。
 静かだった。
 報道規制が敷かれてた。
 たった一台のカメラから中継される皆の姿に世界中が注目していた。

 執事がドアをあけてくれる。

「愛しの妹君、ご機嫌麗しゅう」

 王子様系の兄が椅子をひいてくれる。
 ビュッフェで待っていた『妹『たち』の献身』時裏 結美(p3p006677)は、まんざらでもなかった。
 ここはこわいって言えば出てくるやばい恐怖世界。
 裏を返せばこわいって言いさえすれば理想をかなえられる世界だった。

「へっおもしれー妹」

 首を痛めてる系イケメンお兄ちゃんがけだるそうに言った。

「結美ちゃん、結美ちゃん、おねえさんがお世話してあげる」

 お姉ちゃんが隣に座った。
 結美のありとあらゆる願望を満たすお兄ちゃんお姉ちゃんがそこに居た。

 みんなはスイーツを食べはじめた。
 地球は大変だった。
 宇宙も大変だった。
 アマノガワ銀河連邦元老院評議会は、アンドロメダ銀河共和国との連携を密にして事態を注視していた。

「スイーツこわい!」

 おハイソにヴァージンサンライズを頂くタントが指を鳴らした。

  \きらめけ!/
  \ぼくらの!/
\\\タント様!///

 こうして超豪華なスイーツがあった。
 スイーツに目がないゲオルグが、ふわっふわわんなシフォンケーキを食べる。
 空気でも食べてるんですかってぐらいかるくてなめらかな舌触りだった。
 濃厚でありながら飽きをこさせないスフレチーズケーキもこわかった。
 いくら食べても太らないとか、はっきりいって怖すぎた。

「こちらがプリンですじゃ」

 超高級食材なのに、ぷっちんのとこがちゃんとついてて自分でぷっちん出来た。
 じいやのがちめにはんぱない神対応だった。

「んんー! とってもこわ~いですわ!」

 庚の前にエクストラホイップチェンジラズベリーソース。えっと。
 チョコレートチップトールショコラータキャラメルフラペチーノがあった。

「世界最大のカルデラを器として利用しました」

 庚がかわいすぎて、お店の人が気合いをいれすぎた。
 覇竜領域デザストルの山々のようにうずたかく盛り付けてあった。
 ヘリコプターが沢山飛んでる。
 庚はふつうにこわいっておもった。

 愛なんて溺れるほど請われた、世界は恋に恋して庚に恋した。
 出生した子供達はぱぱままより先に、おぎゃあより先に「麗しの黒狐さん、あたちとミルクはいかが」。
 臨終を看取られたおじいちゃんが飛び起きて、「二度目の人生を貴方と歩みたい」って薔薇を差し出し。
 地球はお兄ちゃんとお姉ちゃんの人口爆発と庚ファンで覆い尽くされ始めた。
 もうやばくてやばすぎた。

 ゲオルグは口直しのコーヒーを頂いていた。
 ちょっとそろそろ甘いかもってかんじの、すごいタイミングだった。
 飲むとちょうどいい温度だった。みんながゲオルグは猫舌ってことを知ってた。
 普通にやばかった。わりと。

 移動も給仕も、ぜんぶ執事のじいにお任せだった。
 タント様の才能が怖すぎた。

「まったく、わたくしったら天才ですわね! わたくし自分自身がこわいですわー!」

 みんな二度見した。
 世界が注視した。
 それから庚のことも七億回ぐらい見た。

「……?」

 エッ。

「わたくしがもう一人出てきましたわーー!?」

 どっひゃーーん!

「どうぞ、お向かいにご着席を!」
「わたくしも頂いてよろしいのですの?」
「もちろんですわ!」

 こうなったら仕方なかった。
 袖擦り合うも多生の縁だった。

「「オーッホッホッホッ!!」」

 みんなはこの世界で何日か過ごした。
 でも終わりの時が近づいていた。

「後はわたくしが……この世界に生を受けた者達の手で成し遂げますわ」

 タント(2Pカラー)はタントと拳を合わせ、肘を合わせ、手のひらをぱちんと合わせて去った。

 犬や猫たちはゲオルグのやさしさを絶対に忘れない。
 ペット育ての最高位《ゲオルグ級》が設けられ、引き取られて幸せに暮らした。

「カノエ様のようにかわいくなりたい! こわい!」

 かわいくなりたい人達が、みんな庚みたいにかわいくなった。

 地球はタント(2Pカラー)を盟主としてアマノガワ銀河連邦元老院評議会に正式に加盟した。
 結美のおにいちゃんとおねえちゃん達は無限に膨張を続ける宇宙に進出したのだ。
 宇宙(いまやおにいちゃんとおねえちゃん達)は新しいやり方を歓迎した。

 熱力学第二法則の覆った世界は永遠に発展し続けるだろう。

 もう誰も恐怖になんて怯えていなかった。

成否

成功

状態異常

なし

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