PandoraPartyProject

シナリオ詳細

プロジェクトチュパカブラ

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●怪物を追う者
「チュパカブラって知ってるかい。どっかの言葉で『山羊の血を吸うもの』って意味の怪物さ。
 この辺じゃあ山羊……じゃあないが家畜の血だけがごっそり抜き取られるって事件が多発しててね。
 この『眠らずの探偵事務所』が依頼をうけたってわけ」
 トレンチコートにハンチング帽という、どこかそれらしすぎる格好をした男イズミがハンバーガーショップであなたにそう語った。
 練達に存在するハンバーガーショップマイクドナルドはJKからサラリーマンまで人気の――いや、この店の紹介はいい。
 イズミ探偵はどこかシニカルに歪んだ笑みを浮かべると、茶封筒の封をといて白黒写真を抜き出していく。
「あんたもしかして地球世界の出身かい? UFOとかリトルグレイとかをマユツバにしてるっていう……ははーん、そういう反応してるもんな。
 安心しろよ、この俺イズミはいもしない怪物の討伐を依頼したりしない。
 おっと、言ってなかったっけ?
 そうだよ。あんたがこれからするのは、『チュパカブラの討伐』だ」

 階層都市練達の一角に広がるファーム。
 山羊や豚や牛といった経済動物を飼育販売するための施設だが、ここで度々奇妙な事件がおきていた。
 家畜が血をすっかり抜かれた状態で発見されるというものである。
 それも昨晩まで元気だった家畜が次の朝にはからっからになっているというのだから驚きだ。
 探偵イズミの話をくわえて説明すると、それはチュパカブラという都市伝説系モンスターのしわざであるらしい。
「ここに出没するチュパカブラは『血を吸う』っていう能力だけに特化したモンスターだ。
 殴ろうが蹴ろうがなんなら牙でかみつこうが出血や打撲のようなダメージが発生しない。かわりに、対象の血液を抜き取ってどんどん弱らせていく。
 しかもある程度の集団で現れるらしくてな、家畜に群がって血だけ吸い上げて帰って行くのさ」

 このモンスターを倒すべく、まずは牧場にテントを張って待機し、深夜にチュパカブラが現れたところを襲撃し討伐するという作戦が提案された。
「テントセットは用意しておく。つっても、キャンプファイヤーだのチーズフォンデュだのはするなよ? そういうのは仕事が終わってから、だ」
 こうしてモンスター退治の仕事をうけた、あなたは……。

GMコメント

■オーダー
・モンスター『チュパカブラ』の討伐
 ファームにテントをはって待ち伏せ、現れたところを討伐します。
 チュパカブラの数は10~12。
 襲撃の始め方と、ダメージが蓄積してきた頃(ないしはこちらのAPがかなり消耗した頃)に分けてプレイングを書くとよいでしょう。

・チュパカブラ
 彼らの攻撃方法は打撃や爪による斬撃、またはかみつきといったレンジ0攻撃ばかりですが、全ての攻撃に【Mアタック】や【喪失】の効果がついています。
 APの枯渇とダメージの増加にくれぐれも注意してください。

 また特殊ルールとして、チュパカブラの攻撃を5回以上受けた段階から命中と回避に貧血ペナルティがつきはじめます。(これは設定上血液がないキャラクターにも適用されます。混沌証明的なやつです)
 このペナルティは戦闘終了まで蓄積します。ダメージ担当をローテーションしたりあえて命中回避がいらない行動を考えてみたりと、プレイングを工夫してみてください。

 戦場は前述したとおりファームです。
 広くて見晴らしのそこそこいい野原だと思ってください。時間は深夜なので暗いですが、明かりはあるものとして扱ってOKです。

■■■アドリブ度■■■
 ロールプレイをよりお楽しみいただくため、リプレイにはキャラクターのアドリブ描写を用いることがございます。
 プレイングやステータスシートに『アドリブ歓迎』『アドリブなし』といった形でお書きくだされば、度合いに応じて対応いたします。ぜひぜひご利用ください。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

  • プロジェクトチュパカブラ完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2020年01月30日 22時50分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

日向 葵(p3p000366)
紅眼のエースストライカー
リュグナー(p3p000614)
虚言の境界
ルウ・ジャガーノート(p3p000937)
暴風
ジェイク・夜乃(p3p001103)
『幻狼』灰色狼
ロク(p3p005176)
クソ犬
ハッピー・クラッカー(p3p006706)
爆音クイックシルバー
刺草・竜胆(p3p007906)
巫女吸血鬼
春宮・日向(p3p007910)
春雷の

リプレイ

●オバケもUMAもあるんだよ
「しつもーん」
 ペロキャンくわえながら片手を顔の高さにかざす『桜花壮絶』春宮・日向(p3p007910)。
「ちゅぱかぶらってなに?」
「さては資料を見ていなかったな。これだ」
 『虚言の境界』リュグナー(p3p000614)は依頼資料に添付されていた三枚の写真をそれぞれ見せた。
 牙と爪の鋭い猿みたいな生き物と、それが家畜に群がる光景と、からっからになった羊という三枚だ。
「きもっ!!」
 べって写真を投げ捨てる日向。
「こんなんぶん殴るしかないっしょ!」
「嫌悪感を物理的な排除で解決するとはな」
 興味深い、と言いながら写真を拾い上げ、リュフナーはファイルへと戻していく。
「しかし、旅人から噂には聞いたことがあったが、なる程実在するとは……。
 奴らが文字通り血相を変える様を見るのもまた一興であろうな!」
「一興っていうか、これ、吸血鬼じゃないんっスか。期待して損したっスわ……」
 『紅眼のエースストライカー』日向 葵(p3p000366)が『なあ?』とかいって『巫女吸血鬼』刺草・竜胆(p3p007906)に話を振っていた。
 少ないようで案外多いローレット内の吸血鬼勢である。
「大体、血を一滴残さず吸い取るなんざ、マナーのなってねぇバカかバケモンのする事っス。きっちりシメてやる必要があるな」
 サッカーボールを蹴り上げ、葵はばしんと力強くキャッチした。

「わたしもね、牧場やってるからこういうモンスターがいるとなると黙ってはいられないよね!
 うちのスタッフは熟練の美少女だから心配いらなそうだけど!」
 後ろでひたすらノジャノジャなきわめくロリババアたちを軽くスルーして、『クソ犬』ロク(p3p005176)はハッハと舌を出して語った。
「全酪農家を代表してやっつけてやろうね。チュパカブラ! あとロリババアイーター!」
「うん?」
 今聞き慣れない単語が出たな、と思ったが深く突っ込みたくないのでさらなるスルーをきめこむ『『幻狼』灰色狼』ジェイク・太刀川(p3p001103)。
「まあ、俺もロリババアを飼ってるしな。家畜を襲う化物なんかが広まったらたまらねえ。速やかに処分して、キャンプファイヤーの薪にしてやろうぜ」
 抜いておいたハンドガンのマガジンを改めて装填。セーフティーを解除するといつでも発射できるようにズボンのベルトに挟み込んだ。
 一方で、無骨な短剣を腰ベルトのホルスターに差し込む『暴猛たる巨牛』ルウ・ジャガーノート(p3p000937)。
「練達の事はよくわからんが、確かにケッタイなバケモンもいるもんだ。
 今は家畜だけだが、そのうち人間の味を覚えてしまうかも知れねえ。
 早いうちに駆除しておくのは正解だろうな。
 ……で」
 背負っていた大剣から固定金具を外し垂直に立てるようにして握り混むルウ。
「キャンプファイヤーはやっぱやるのか? 酒やチーズが欲しいとこだな」
「もえるぜー!」
 やる前からファイヤーしている『爆音クイックシルバー』ハッピー・クラッカー(p3p006706)。
「『山羊の血を吸うもの』がなんぼのもんじゃいおらあ!!!!
 幽霊の前じゃモスキートも同然じゃいおらあー!!!」
 何もない空間にいるエアチュパカブラをしゅばばばばってシャドウパンチしはじめるハッピー。
「てゆーか!!!!
 幽霊とチュパカブラの戦闘とか!!!!
 どんな衝撃映像やねん!!!!」
 ある意味練達ならではの、バケモンにバケモンをぶつけるバケモンリーグみたいになりつつあった。
 主にハッピーとジェイク(あと犬)のせいで。

●チュパカブラってなんて鳴くの。チュパ?
「みんないいね! 家畜としての役割を果たしてきて!」
「「ノジャーーーーーー!!」」
 檻にいれられたロバが檻の側面をばっこんばっこん頭突きしながら激しくゆらしていた。
「こら! めっ! 邪ロリババアはロリババアの耳を噛まない! HMKLB-PMは中に混じらない! メカ子ロリババアもしれっと混じらないの! 家畜じゃないでしょ!」
「NOJA!」
「帰りなさい!」
「NOJA!」
 奇怪な生物と犬がぎゃんぎゃん吠え合っている光景が、そこには広がっていた。
「え、ロバ? ロバなん? あれ……」
 バイフーマントをかぶってやや気配を消していた日向がふと我に返った。むりからぬ。
「ロバだが」
 『何か問題でも?』という顔で振り返るジェイク。日向は額に手を当てた。一度冷静になってみよう。
 ここは異世界。ロバと呼ばれる生物の形状が妖怪じみてるからっていきなり否定するのはよくない。郷に入っては郷に従えというd――。
「冷静に考えたらあれロバじゃないよね。突然変異の何かだよね」
 ハッピーが急に真顔になってマジトーンでものをいった。
 カッて効果音がつくくらいの勢いで一斉に振り返る日向たち。
「そういえばそうっスね」
「周りが当たり前に受け入れてせいで流されちまったぜ」
「日常も外からみれば異常になりうるということだな」
「いまオトナな対応しようとしたあーしの気持ち返して?」
「シッ、静かに。血のにおいがするぜ」
 声をワントーン下げて唇に指を立てるジェイク。
 言われたように耳を澄ましてみると。
「チュパァアアアアアアアア!!」
 ぶっとい爪の生えた奇怪な生き物が四足ダッシュでロリババアたちの檻めがけて突っ走っていた。
「ノジャアアアアアアア!?」
 死ぬ! みたいな必至さで檻をゆらすロリババア。それがよいカモフラージュになったのだろう。ついさっきまで気配を殺し、そして即座にかけだしたジェイクにチュパカブラたちは全く気づかなかった。
 空に向けて連続発砲。
「かかってこい! 有象無象共が!」
 驚きを利用して自らに注意を引きつけると、ロリババアたちとの間にはいってチュパカブラたちをにらみつけた。
「チュッパァ!!」
 『邪魔だぁ!』みたいなイントネーションで叫ぶと、地を蹴り三匹いっぺんにジェイクへと飛びかかる。
 二丁の拳銃を顔の前でスタイリッシュに構えるジェイク。
「――かかったな」
「あほがーーーーー!(様式美)」
 頭からきりもみ回転しながら水平発射されたハッピーが、ジェイクの腰んとこに直撃した。
「ウッ――」
 一瞬白目をむいて突き飛ばされるジェイク。
 ビリヤードの球がごとく場所を入れ替えるハッピー。
 ハッピーに突き刺さるチュパカブラクロー。
 血も出ないが、そのかわりチューッて何かが吸い取られた。
 何が吸い取られたのか正直よくわからないが、ハッピーはそれによってキューッて目に見えてしぼんだ。
「こいやー幽霊から血なんか吸えるわけn――あれなんだろうめっちゃ吸われてるすごい吸われてるかんじあるこれウワー!?」
「「………………」」
 葵は、リュグナーは、ルウは、竜胆は、ロクは、そして誰より日向は、チューチュー吸うタイプのアイスキャンディが完全に吸い尽くされたときみてーになったハッピーを、いつにない真顔で見つめた。
 そして。
「幽霊なめんなー!」
 ぽんっていって元のサイズにふくらむハッピーを見てさらなる真顔になった。
「なんなんあれ」
「オレに聞かれても……ハッ」
 見てる場合じゃねえ! といって走り出す葵。
 草地でサッカーボールをドリブルダッシュして勢いをつけると、ジャンプからのオーバーヘッドキックを繰り出した。
「全員! 囮が悲鳴上げる前に速攻で潰すっスよ!」
 蹴りつけたボールは紅蓮のオーラとなって拡散し、チュパカブラたちへとどちゃどりゃに浴びせかけられていく。器用なことに回転をかけてカーブしたボールがハッピーだけを的確によけてチュパカブラに激突した。
「食事の前に手は洗ったか? そう慌てずとも我々は逃げぬ……ああ、ゆっくりかかってくるが良い」
 それまでちょっと別の場所で気配を殺していたリュグナーもゆらりと起き上がり、手のひらの上に『ロベリアの花』の魔術球を生成した。
「最後の晩餐は楽しめたか――では、対価を頂くとしよう!」
 禍々しい光を放ち、リュグナーの手から発射される呪い渦。
 さっきサッカーボールぶつけられたばかりのチュパカブラたちを巻き込み激しい毒と苦しみの地獄へとおとしく。あとハッピーも。
「まきこまとる!」
「不都合が?」
「ないな!!!!!!!!」
 そこへルウと竜胆が突撃。
 ルウは全身の筋肉をパンプアップさせると、剣を盾のように水平にかまえたまま猛烈な勢いでチュパカブラの群れへと体当たりをしかけた。
「ウォオオオオッ! こっちだケダモノ共ッ!! 邪魔だ飛び散れッ!!」
 なんかもうまるでダンプカーで突っ込んでったみたいな衝撃と絵面である。ハッピー含めて。
「まきこまれとるううううううう!!」
「不都合でもあるのか!」
「ないけども!!!!!!!!!!!」
 【怒り】だけは案外シャレにならないから簡便な! て言いながらハッピーはぽよーんってバネ仕掛けのおもちゃみたくバウンドした。
「チュバアアアアア!?」
 読者諸兄のなかに、サッカーボールをぶつけられた後呪われたうえにダンプカーに撥ねられたっていう経験がおありのかたはおられようか。いやあっても困るけど。チュパカブラたちはこんなヒデエ目にあったのは産まれて初めてだぞって勢いで起き上がり、地面に青い血をペッて吐いた。
「混沌って、思った以上にやっべーところじゃん」
 日向は額にうかんだへんな汗を拭ってから、頬をぺちんと叩いて気を取り直した。
「よーし、切込み隊長、春雷の日向! ぶちのめーす!」
 学生靴で走り出す日向。
 なにげにジェイクの引きつけから運良く逃れていたチュパカブラが口からたれた血を拭い、日向へと突撃してくる。
「チュパ!」
 心臓部を的確に狙った突き――を、日向は上半身のひねりと特殊な歩法で急所をさけ、さしこんだ手刀で攻撃をいなす。
 その動きから円の勢いをつけ、強烈な回し蹴りを繰り出した。
「バッ!?」
 側頭部にたたき込まれた蹴りにより、白目を剥いて倒れるチュパカブラ。
「へえ……」
 いなしたはずの爪のダメージが身体にずしんとかかり、軽くよろめく日向。
「あーしにはこれが強敵ってことね……たぎるぅ! この世界気に入ったかも!」
 歯を見せて笑うと、日向はさらなる敵を目指してチュパカブラへと飛びかかった。

「チクショウが、やっぱ頭に血が回んねぇとキツイな……一気に決めるっスよ!」
 地面に置いたサッカーボール。
 大きく足をあげるように構えた葵が、チュパカブラめがけて猛烈にボールをシュートした。
 激しい気流を纏った無回転ボールが直撃。チュパカブラの腕をへし折っていく。
「後頼むわ!」
「そらぁ!」
 日向は無防備になったチュパカブラめがけて気合いを込めた拳を繰り出した。
 といっても、軽く数十メートル離れた距離からのパンチである。
 しかし距離を通り越して空圧がチュパカブラの顔面で爆発し、直接殴ったかのように吹き飛ばしていく。
 竜胆の援護を受けながらもジェイクは至近距離からの銃撃を連発。
 駆け寄ってきたロクがチュパカブラに食らいついて引き倒し、隙を作った所にさらなる銃撃を浴びせた。
 グルルと唸るロク。
 その隣に並んで両手を熊みたいなポーズで構えグルルと唸るハッピー。
「俺の命をハッピーに預けるぜ」
「よっしゃ預かった!!!ハッピーな守りっぷりを見せてやるぜぃ!!!!ミ☆」
 ジェイクを守るように激しく幽霊反復横跳び(なんか宙に若干浮いたままふよんふよん左右に激しく移動しまくるやつ)を始めるハッピー。
 そのガードを突破できずに食らいついたチュパカブラに、ロクは狙いをつけた。
「そろそろ頃合いだね……さあ出番だよ! ロバたち!」
「「ノジャアアアアアアアアアア!!!!」」
 檻を突き破って飛び出してきたロリババアたちがロクと共に突撃。
 チュパカブラに体当たりを仕掛けると倒れた所に激しいスタンピングダンスをかました。
 うわあなにあれという顔で見る日向をよそに、リュグナーとルウはジェイクたちの引きつけ戦法からのがれた個体へと回り込んだ。
 やべえオバケとやべえロバとやべえサッカーに仲間がぼすぼす殺されてたら誰でも逃げたくなると思う。このチュパカブラだってそう。
「だが、にがさん」
「たき火になれ」
 凶悪な顔して前後から挟み込んで逃げ場を奪う二人。
 チュパカブラはやぶれかぶれでルウに噛みつくが……。
「うわっ! 俺の血を吸うんじゃねえ! 家畜じゃねえぞコラッ!」
 その硬い腕を貫くには至らなかった。
 どころか、噛みついた頭を思い切り上から下にブンッて振ってその勢いだけで地面に叩きつけた。
「では、さよならだ」
 指を突きつけるリュグナー。『ボティスの蛇影』が放たれ、締め付けられたチュパカブラはそのままべごりと絞め殺された。

●キャンプファイヤーはやるのね
「ロバたち、おつかれさま! ほら、たぶんこの牧場のみんなも感謝してくれるだろうから、思う存分草食べてきていいよ! うちの草とは違う? ちょっと1株引っこ抜いてうちの牧場で増やそうよ!」
 ロバを放ってのじゃのじゃさせるロク。
 その一方で、葵は死語のけいれんみたいなのを起こしたチュパカブラの頭を蹴っ飛ばしていた。
「うおぁ動いた!? 驚かせんなよこんチクショウ!!」
「何をやってる。キャンプファイヤーの準備をすんぞ」
 外れて飛んできた頭を片手でキャッチし、ぽいっとたき火の中に放り込むルウ。
 ジェイクはそこに鍋をかざしてチーズを溶かしていた。
「焼いた肉にチーズフォンデュ。なるほど美味しそうだ」
「クハハハハ。家畜の血は高くついたようだな!」
「オーケーえびばでぃ歌おうぜ!」
 キャンプファイヤーを囲んで歌って回り出すハッピーたち。
 まんなかで燃えさかるチュパカブラ。
 その光景をちょっと離れたところで見てる、日向。
「やっべー世界にきちゃったなー、あーし」

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 ――こんぐらっちれいしょん!

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