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シナリオ詳細

年越し喧嘩を諌めて初日の出

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

■初日の出はあっても初月の出って言わないよね?多分?
 初日の出。それは一部世界の一部の地方で物凄く有難がられる存在。時と場合によってはそれを最高の眺めで見る為にと危険を顧みずに、冬の雪山に登る人たちもいるという。
 そんな苦労をせずとも、海岸線沿いで見る初日の出もまた素晴らしく。年明けの朝には初日の出を見る為に色んな人がずらっと並ぶという。そして、太陽の輝きに照らされ、一年の無事と繁栄を祈るのだ。
 そう、太陽に。太陽に、だ。
 そして一日が終わり太陽が地平に沈む。そうすると空に光るは月、だ。よっぽど特殊な世界だと月がない事もあるようだが、夜空に月はつきものだ。秋には月見のイベントもあったりするし、満月の夜には狼男なども元気になる。
 だがしかし。1月1日の月は特に有難がられる事もない。至って普通の扱いだ。
 そして、この事が一つの悲劇を生む。

■また喧嘩ですか
「おいこら太陽!お前ばっかり皆の人気集めてんじゃねぇよ!」
「あぁ?お前だって秋だと人気じゃねーか。何言ってんだ?」
 ある年の瀬に。遂に我慢できなくなった月が太陽に食って掛かった。それはもうただの醜い嫉妬である。それを察した太陽は、めんどくさがりながらも、対等のイベントがあるだろと説得する。が。
「俺は秋だけだ!お前は春には生命の象徴と言われ、夏には太陽の恵みとか言われ、冬には暖かさをもたらすってものすごい人気っぷりだろうがよ!」
「それは…仕方ないだろ。俺の熱と光があるから生命は繁栄してるようなもんだし。お前だって俺のおかげで光ってるんだぞ?」
 妬みの言葉にちょっと頭にきた太陽が、ちくりと嫌味。これが月の堪忍袋の緒を切った。
「言いやがったなテメー!!ちょっとこっち来い!勝負しやがれ!」
「勝負って何…おいこら引っ張るんじゃねぇ!」
 こうして月と太陽はどこかへと行ってしまい、彼らがいなくなった世界には光と熱がなくなってただの死と静寂の世界となってしまうのであった。

■スケールでかすぎじゃないですか?
「ということで。また喧嘩が原因で滅ぶ世界があるみたいなんだけど…今度は太陽と月の喧嘩なの。太陽の方は喧嘩に乗り気じゃないのだけど月の方が強引に、みたい」
 いや待って。天体規模ってどう止めるの?
 ポルックスの言葉を遮るイレギュラーズ。それはそうだ。太陽と月って事はヒトとはサイズが違いすぎるし、ましてや宇宙空間だ。どうやって活動するというのか。
 けれど、そこは物語の世界だから大丈夫、と返すポルックス
「皆の身体のサイズは太陽と月に合わせておっきくなるし、物語が終わるまでは呼吸とかそういうのも大丈夫になっちゃうから。普通に戦えるみたい」
 ならば…まあなんとかしてみるか、と顔を見合わせるあなた達イレギュラーズ
「太陽と月の喧嘩を止めたら、宇宙空間で初日の出を見るのもいいんじゃない?きっと、皆しか見れない、素敵な思い出になるはずよ」

NMコメント

 早いものでもう2019年も終わりです、以下略です。
 スケールが大きいように見えますが、そこは不思議空間ライブノベル。皆様の身体は天体クラスの大きさになりますし、宇宙空間ででも活動できます。ノープロブレム。特別なスキルがなくとも違和感なく地上での戦闘と同じ動きができるものとします。
■勝利条件:太陽と月の撃破 
 以下敵詳細
・太陽×1 反応、機動力、EXAは低いが神秘攻撃力と体力は高い。ほかは並。
 Pスキル 眩しい光:常時眩い光を放っている為、敵対する者全員は命中-5の補正を受ける
 Aスキル プロミネンス:遠距離単体神秘攻撃。【獄炎】
 Aスキル ビッグバン:自分中心中距離範囲攻撃。威力大。反動大
・月×1 HP、防技は低め。反応、機動力、EXAは高い。他は並
 Pスキル 闇に紛れる:自身が光を放つ事はない為、太陽が戦闘不能であれば回避+20。CT+5。太陽が戦闘可能な場合は無効化される。
 Aスキル ムーンサルト:至近範囲攻撃。【出血】
 Aスキル 月の激昂:至近単体攻撃。クリティカルにプラス補正あり。【連】

・補足事項
 戦闘開始時は太陽と月は喧嘩をしている為にお互いを敵と見なしています。皆さんが積極的に介入しなければお互いを攻撃し続けます。この状態の場合、太陽のPスキルは月にも影響を及ぼしています。
 但し余りにも戦闘に消極的であった場合、3ターン目からは太陽が皆さんを敵と見なして攻撃してきます。
 皆さんが太陽を攻撃している間は、月は皆さんを攻撃してきません。但し太陽が戦闘不能になると月はパッシブ効果で超強化されます。
 皆さんが月を攻撃し始め、太陽が戦闘可能である場合。太陽は月の味方につきます。
 戦場での混乱を招かないように、方針は統一しておくと良いかもしれません。

以上となります。素敵な年越しを!

  • 年越し喧嘩を諌めて初日の出完了
  • NM名以下略
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2020年01月01日 21時40分
  • 参加人数4/4人
  • 相談4日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

アクセル・ソート・エクシル(p3p000649)
猫さんと宝探し
飛騨・沙織(p3p004612)
リコシェット(p3p007871)
跳兎
クリティ・ルリジサ・カレンデュラ(p3p007872)
三変化の金盞花

リプレイ

■宇宙規模の戦い
 イレギュラーズ達が気づくとそこは宇宙空間。頭ではわかっていても一瞬慌ててしまうもの。少しの間移動もままならなかった四人だが、すぐに視覚に頼らずに移動する感覚を掴む。
 さて、噂の太陽と月はと見渡せば。少し離れた地点にてぶつかり合いをしている2つの星が目に入る。きっと彼らが件の二人(?)だろうと隊列を整えながら近づくイレギュラーズ。
「………ところでこれ…私達デカくなってないか!?この状態で私に変身しろと!いったいどうしてこうなった!」
 飛騨・沙織(p3p004612) が移動途中でなにかに気づいたらしく、顔を手で覆い声をあげる。そう、ポルックスから説明があった通り、彼女たちの身体は今惑星サイズにまで大きくなっている。そして彼女のギフトは戦闘開始時に強制的に変身シーンを挟むものなので…。
 大丈夫、太陽の眩しさできっと誰も見えないから。(天の声)
「太陽と月の喧嘩……?ようは兄弟喧嘩だろ?すっごいスケール大きいけど、大きすぎて、ピンとこないけど」
 手にもった銃の感触を確かめながら、『跳兎』リコシェット(p3p007871)は呟く。実際のところ兄弟ではない太陽と月だが、話を聞く限りぶっきらぼうな兄と意地っ張りな弟に見えてしまうのは仕方ないところもあるか。
 太陽と月に近づくにつれ、4人はお互いの距離を取り始める。今回はほぼ全員が後衛タイプ。前衛は沙織一人しかおらず彼女にしても盾役を張れるほど頑強ではない。範囲攻撃に巻き込まれない為に、しかし集中攻撃はできる程度に散開し…頃合いを見て声を上げる。
「…太陽と月の喧嘩ですか…何ともスケールの大きい喧嘩で…私としては実感がわかないですしどうでもいいですね…まあ、異世界でもくだらない事の為に世界が滅びるのは失望しか感じませんが…」
 鞭をひゅん、としならせながら『三変化の金盞花』クリティ・ルリジサ・カレンデュラ(p3p007872)は眉を顰める。と、次の瞬間には
「ああ、でも妾は月の嫉妬心は共感出来るわ。人気者が比較対象って辛いわよね。ええ、そんな惨めな存在を見ると人気者共々絶望を与えたくなってしまうわ」
「僕は太陽と月は仲直り出来ると思うんだ!今は月がちょっとネガッてるだけで今まで世界の為に働いてきた二人だもん!何かの事で協力しあえばきっと元の鞘に収まる筈だよ!」
 ころころと口調と表情が変化するクリティ。彼女は多重人格者で、それぞれ主義主張が違うらしい。しかし、やる事は一つ。
 まあ…つまり…二人とも凹れば解決と言う事で…「「「異議なし!!!」」」
 激しいぶつかり合いをしている太陽と月の間を狙って、花びら状の霧を放った。それは今まさにぶつかり合う寸前であった二人を見事に巻き込んで、イレギュラーズ達の介入を二人に知らせるには十分であった。
「けほっ!?な、なんだいきなり!?」
「お前ら、なんなんだ!?」
 咳き込み、イレギュラーズ達に対し声を荒げる太陽と月は不意を突かれた形となり一瞬動きを止める。その一瞬があれば、先手を取るには十分で。リコシェットの持つ銃から、正確無比な一撃が月を穿ち。 『猫さんと宝探し』アクセル・ソート・エクシル(p3p000649)もヴァイオリンを掻き鳴らし魔力を紡ぎ月へと放つ!
「月の気持ちもわかるけど、周りを見ないで喧嘩して、困るヒトたちが出てくるのに気付かないのはダメだよ!だから倒すね! えいやー!」
 本来であれば身軽さを身上とした月相手に苦戦してであろう。隣にいる太陽の光に目が眩み苦戦してであろう。しかし奇襲が功を奏し、3人の攻撃はしっかりと月の体力を削っていく。
「く、そ…!なんで俺ばっかり…!」
 そう月がぼやき衝撃に俯いた瞬間。彼の前に立ちはだかる光の塊があった。いわずとしれた太陽である。
「な、何してんだよお前…!?」
「生憎俺は…ダチ公をボコられて黙ってられる性じゃないんでね!」
 普段は口にしない太陽の思い。憎まれ口を叩きあい喧嘩もするけど、月の事は友達だと信じている。その矜持が月を庇う盾と動かす。が、その時には既に遅かった。一人、集中砲火の影に隠れて動いている者がいたからだ。
「愛と正義の魔法少女スノードロップ!セカンドシーズンで装い新たにちょっぴり過激に華麗に可憐に参上!悪い子はお仕置きだぞ♪」
 変身シーンは太陽の光にかき消されて見えなかったが、しっかりと魔法少女衣装に身を包んだ沙織だ。どこかテンション高く宣言しながら、魔力を乗せた刃を月へと振るう!
 その一撃は月の一部を抉り取り、多大な威力を見せつけたが。沙織は一転「…今のは聞かなかったことにしてくれ…こんなの私じゃない…」と凹んでいる。
「いってぇ…!くっ…借りを作るのは嫌だが、共闘だ!」
「貸し借りだなんて思ってねぇよ。こっちの3人は俺に任せな」
 月が沙織に向き合い、その背を太陽が大きな身体で隠すようにして射撃組の前を阻む。

■本当は仲良し
「さっきはよくもやってくれたな!お返しだぜ!」
 声を荒げ沙織に勢いよく突進していく月。しかし一方の沙織も先程のへこんでいた様子とはうって変わって目つきを鋭くし、太陽の光が視界を遮る中応対していた。時に鎌の刃で反らし、既の所で身を翻し。
 彼女でなければ月の猛攻に耐えきれずに沈んでいたであろう。彼女の技量が月への最善策となっていたのが幸運だった。運悪く回避しきれなくとも。
「こちらこそ…お返しだ!」
 体当たりの後通り過ぎていく月の影を追いかけ、その身に刃を突き立てる。彼女の有する刃には身体を害する呪術が大量に込められており、一撃当たるだけでも月の体力をごっそり奪っていく。
「ぐあぁぁ!!」
「おい、しっかりしろ!!」
 一方の太陽は。アクセルを始めとするイレギュラーズ達が散開陣形をとっているのもあり、一度に一人しか攻撃できずに悪戦苦闘していた。そこへ月の苦悶の声が聞こえ思わずイレギュラーズから視線を外して月に近づいてしまう
「さあさあ、嫉妬するままに絶望という名の檻に閉じ込めましょう。神は無慈悲なもの。貴方方の救いを求める祈りや嘆きを肴に美酒を味わっている事でしょう。嗚呼、なんて愉悦な事でしょう…」
 その隙を突き、クリティが呪いの鞭を二人に打ち付ける!沙織の刃と同じく呪われた悪意を持つ一撃は、毒におかされた月にはとりわけ効果があり残された体力をも儚く削り取っていく。
「なんだ、やっぱり仲良しじゃねーか!」
 これはもうちょっとすれば落ち着くか、と睨んだリコシェットが足を動かし。太陽の影に隠れていた月を視界に収めて撃ち貫く。彼女の動きに習い、アクセルもリコシェットと対称的に動いて再びの魔力の弾丸で月を狙い撃つ!
「ちょ…お前ら!もうこいつは動けねぇんだぞ!」
 慌てて月を、アクセルの攻撃から庇った太陽が怒りを顕にする。その身に纏う炎が、光がより一層激しさを増していき、月から離れてアクセルを目標として近寄っていく。
「わ、わ…これは拙い…そうだ!」
 緊急用として取得してある技を思い出したアクセルは、自ら太陽に向かって突撃!そのままぶつかる…と思わせたところで太陽の眼前に羽だけ残し、頭上へと跳ぶ!
 普段スカイウェザーとして飛び回っている経験が、宇宙空間での三次元的な戦いを思いつかせた。太陽の頭上をとったアクセルはそのまま踏みつけるようにして思いっきり、太陽を蹴り飛ばした!
「なっ…くっそぉぉぉおお!!」
 怒りの一撃をアクセルに向けて放つつもりだった太陽だが、蹴り飛ばされたが為に誰も周囲にいないところで一人爆発を巻き起こす形となる。
「さあ、これで終わりにしましょ」
「ナイスだったぜ!こいつで決まりだっ!」
「ああ、これでこの喧嘩もおしまいだ!」
 クリティ…いや、マリーの放つ花びらが太陽を包み、リコシェットの容赦のない弾丸の嵐がその身を貫き。弾丸の後を駆ける沙織の一撃が、太陽の腹を割いた。
「…く、そ…俺達の負け、だ…」

「この世界の人達にとって両方とも大切な存在なんだから優劣なんてないんだよ!仲良くしてね!」
 クリティ…今度はデイジーだが。彼女がすっかり大人しくなった太陽と月に向けて言い聞かせる。太陽は「んなことわかってんだよ」という顔をしていたが、月は相当堪えたようだ。しょんぼりしている。
「…ああ、俺が悪かったよ」
「月には、月だけの魅力もあるぞ?旅人に聞いたけど、想い人を月に例えて、好きを伝えるのに、『月が綺麗ですね』って言った奴もいるんだと」
 そんな月を少しだけ可哀想に思って。リコシェットが励ますようにいつかどこかで聞いた話を披露する。どこの世界かはわからないが、確かに存在する、月を好意的に見る言葉を。
「…そ、そうなのか?」
「そうだな。だから、これからはこんな大喧嘩はしないことだ」
 眼光鋭く沙織が、少し表情を明るくした月に釘を刺す。うぐ、と唸る月と。少しだけくっくと笑う太陽が、元の場所へと帰っていく。

「おおー…これが宇宙規模の初日の出かー!」
 アクセルが太陽達のいた場所に目をむけて、感嘆の声をあげる。
 彼らから見て一直線に。月と太陽が並び、月の影に太陽が隠れる。
 かと思えば、ゆっくりゆっくりと太陽が位置をずらし、月の影から光を零し顔を見せる。


「「We wish you a happy new year!!」」
 元の世界へと帰還するイレギュラーズに向けて、太陽と月が声を揃えて彼ら彼女らの前途を祝福した。

成否

成功

状態異常

なし

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