ゴルパのトンネル

オープニング

●ある御者の噂話
　エージュ山路を抜けてジェットセットへ向かう？　およしなさいな、あそこのトンネルはもう使われておらんのです。
　元は村の者や商人や、ちょっとした配達人が通る程度の小さなトンネルでございました。
　けれど随分前、ゴルパというモンスターが住み着いたことがあったのです。
　一匹いるだけでも危険なモンスターですから、皆トンネルに近寄らなくなりまして、迂回路を使っておったのです。
　ゴルパはご存じでしょう？　よく洞窟に住み着くあいつですよ。
　虎のような体躯とコウモリのような耳をした……そう、そのゴルパです。
　村の者だけで駆除するのは難しいことで、かといって貴族の兵隊を借りるには高く付きすぎる。まあトンネルから出てくることもなかったのでね、長らく放っておいたのですが……なんでも放って置いてはいけませんな。
　ゴルパがトンネルから出て村の家畜を喰うようになったのですよ。
　そんなわけで、トンネルは暗黙の立ち入り禁止区域なのですわ。
　確か貴族とも傭兵団とも違うところに駆除を依頼したとかで……ええと、たしか……。
　そう、ルーレットといったかな。

●情報屋のまえがたり
「ローレットよ」
　御者の言葉を訂正して、『色彩の魔女』プルー・ビビットカラー（p3n000004）は首を振った。
　ここは幻想の南。バルツァーレク領とフィッツバルディ領の中央にあたる森と山の深い土地だ。
　交通の便は悪いが、茶畑を作るによい土地であることから村人が住み着いている。
　プルーは依頼書のスクロールを、その場に集まったイレギュラーズに見えるように広げた。
「殆ど概要は語られてしまったわね。依頼内容はゴルパの殲滅。それも、できる限りの殲滅よ」

　エージュ山路に通った長いトンネル。商用馬車が通れるほどの幅があることから長く使われていたが、モンスターが住み着いたことにより封鎖。このたび増えすぎたモンスターを駆除すべく、今回イレギュラーズたちは集められたという。
「作戦はトンネルの両端、『東側』と『西側』の双方から行なって頂戴。それも、バランス良く配分する必要があるの。
　というのも、ゴルパは仲間同士テレパシーのようなもので密接に連携する性質があるの。
　片方のトンネルから攻撃を仕掛ければ、もう一方からモンスターが逃げ出して近隣の土地に大きな被害が出てしまうわ。
　バランスを求めたのは、どちらか弱い方に集まって突破しようとしたときに押さえきれないことと……逆に双方の戦力バランスが綺麗に二分していた場合ゴルパどうしの意見がぶつかって連携が混乱することを狙えるからよ」

　ゴルパは比較的名の知れたモンスターだ。
　知識のあるものならその習性や動きを理解できるだろう。
　やはり特筆すべきは虎のような体躯から出る機動力と魔力による催眠能力だ。
　催眠にかかった対象は混乱や麻痺といった症状があらわれ、その間に食べられてしまうと言われている。
「トンネルの中にどれだけのゴルパが潜んでいるかはわからないわ。推定で２０程度と言われてはいるけど、それより多いことを想定した方がいいわね」
　説明を区切るように依頼書を丸め、手渡してくる。
「ゴルパの脅威が去れば村は安定するわ。それに、トンネルがまた開通すれば人々の交流も増えるかもしれない。それって、なんだかピンクゴールドな話じゃない？」

参加者 : 8 人

冒険が終了しました！　リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧（8人）

リプレイ

●ゴルパのトンネル
　ご家庭でこんな経験はあろうか。
　長年放置していた入れ物をふと開けてみたらカビにまみれていたということは。廃墟にできた蜂の巣もしかり、放置すればその隙間に何かが入っていくもの。
　ゴルパのトンネルもまた、そうして生まれた吹き溜まりなのかもしれない。
「今はまだ家畜への影響だけのようだが、このままにしておけば村人に被害があってもおかしくないな」
　装備品のナイフと銃を点検しつつ、『不屈の』宗高・みつき（p3p001078）が顔を上げる。
　ここは事件のあったトンネル前。イレギュラーズたちは東西に４人ずつわかれ、突入準備に入っている。
「無理は禁物だが……」
「問題ない」
　瞑目するリジア（p3p002864）。
「こういう案件なら、破壊するまでだ」
　カビも蜂の巣も、壊してしまえば問題ない。それが道理であり、そのための彼らだ。
　そして同例においても手順や工夫は必要になるもので……。
「挟みうちにして、ゴルパーズを混乱させる作戦！」
　『夜明けのハイペリオン』ぺリ子（p3p002675）が両手を高く掲げた。
「左右が華麗に連携するその様はまさに優雅に羽ばたく一対の翼のよう！題してイカロスウィング大作戦！」
「イカロス……」
　『おてんば歌姫の冒険』ルティアニス・ディフ・パルフェ（p3p002113）がなんともいえない顔をした。
「イカロスだめ？」
「聞いた話だけど……確か落ちたわよね、イカロス」
「ノットイカロスウィング大作戦！」
　掲げた腕で×印を作るぺリ子。
「声がけや照明はみつきさんがやってくれるのね、助かるわ。もしできなくなってもあたしが代わるから」
　ルティアニスは自分の胸をぽんと叩いてみせた。
「安心して、声を出すのは得意よ！」

　トンネルを挟んで東側。呼称Ａチーム。
　『浄謐たるセルリアン・ブルー』如月 ユウ（p3p000205）は資料をあらためてぱらぱらとめくっていた。
「ゴルパね……情報が多いのは準備がしやすくて助かるけど、数が多いのは厄介ね。２０体以上ってことよね？」
「こんなに倒して生態系が崩れないのかな」
　なんだか変わった視点でものをいう『屍の死霊魔術師』ジーク・N・ナヴラス（p3p000582）。
「出来るだけ倒した方が村へ被害がいく確率が減るでしょ？」
「……」
　それもそうだ、という顔（？）でこくりと頷くジーク。
「声がけは自分が担当するであります！」
　大声には自信がある、とでもいうように『銀翼は蒼天に舞う』エルヴィール・ツィルニトラ（p3p002885）がカンテラを腰にくっつけながら言った。
「目標討伐数は２０体ではありますが、可能であればそのまま討伐を続行したいでありますね」
　みな、目指す着地点は撃破数２０オーバーから先。そのためには作戦のバランスが重要になるだろう。
「……くく。さて、今回は何が待ち受けるのやら」
　腕組みをしていた『霧の主』ミストリア（p3p004410）が、仲間たちにあわせて歩き始める。
「楽しみだ。何であっても、ね」
　はたして彼らの作戦はうまく整ったのだろうか。
　個々人の判断は作戦にしっかり噛み合ったのだろうか。
　すべては蓋を開けてのお楽しみ。ゴルパ退治の、始まりである。

●バランサー
　敵地に飛び込むことは敵の優位を許すこと……という言葉はあるが、逆に飛び込まれた側にとっては自らの優位が脅かされることを意味している。
　ゴルパたちはトンネル内に響く複数の足音を感知し、テレパシーによる群会議が始まった。
　いくつか意見はぶつかったものの大多数の承認によって斥候を送ることにした。

　美しい両手剣をしっかりと構え、接近する足音に備えるエルヴィール。
　竜のような翼を広げ、威嚇の姿勢をとった。
　まだトンネルに入ってすぐだ。出入り口付近にいたゴルパが小さくまとまって接触を図りに来たらしい。
「ゴルパと接触！　数は２であります！」
　早速飛びかかり、切りつけるエルヴィール。
　ゴルパはその剣をかわし、反撃として爪を繰り出した。
　対するエルヴィールはふわりと飛行して反撃を回避。
　互いに組み合う形となった。
　一方でフリーのゴルパは残る相手を目測。
　ユウはゴルパが判断に迷っている間に魔術を展開。魔力放出によって激しい魔力を叩き付けた。
　ユウの高い攻撃力が斥候ゴルパから群れ全体へと伝わっていく。
　それを承知で動くジーク。杖の先端に手を翳すと、魔力をドクロのような形に変えてふくれあがらせた。
　放った魔力がゴルパに……いやゴルパたちを巻き込んで爆発する。
　激しい攻撃に、手前にいたゴルパがむせるようにして血を吐き、その場にぐったりと倒れた。どうやら数はいても耐久力はそれほど高くないらしい。
　斥候最後の一匹となったゴルパが引こうとするが、逃がす彼らではない。より具体的に述べるなら、ミストリアが逃がさない。
「君が群れに返せるのは情報だけだ。君は、ここまでだよ」
　空中に指で不思議な模様を描いていくと、ミストリアの周囲に霧が発生した。
　まるで生きているかのように伸びた霧がゴルパを包み、包まれたゴルパはおぼれるようにもがきはじめる。
　恐ろしい威力をもった霧に呑まれ、ゴルパの意識は途絶えた。
　最後の最後で群れへテレパシーを飛ばし、恐ろしい魔力を持った者たちや素早い剣士の存在が伝わっていく。
　手をぱっと開いて霧を消すミストリア。
「さて……私たちはどう伝わったかな？」
　答えは、相手の出方で分かるはずだ。

「斥候だ。数は２！　そちらと同数だ！」
　東側に答えつつ、みつきは向かってくるゴルパたちに先制攻撃を開始した。
　マギリボルバーの狙いを定め、射程延長魔術を込めて発射する。
　長い射程の攻撃を受けてもなお突き進むゴルパ。みつきは仲間たちにそれぞれ呼びかけた。
「突っ込む相手はボクに任せて！」
　腕をぐるぐると回したぺリ子が、催眠音波を放とうとしたゴルパめがけてショルダータックルを仕掛けた。
　とんでもない衝撃がゴルパに走り、吹き飛ばされてトンネルの壁に激突。跳ね返ってバウンドした。
　それでも尚起き上がり、ペリ子へと牙をむく。ペリ子は上あごと下あごをそれぞれ掴み、無理矢理こじ開けるようにしてホールドした。
「今のうちだよ！　ノットイカロス！」
「……気に入ったのか」
　リジアは光の翼を展開すると、やや地面から浮いた状態で姿勢を固定。
　四つの翼を激しく発光させ、それらを循環。
　ねじれた魔力の渦を集めるようにして胸の前に光の球体を生み出すとゴルパめがけて発射した。
　ペリ子がホールドしていた個体に直撃。
　光は爆発して後方へ流れ、集中攻撃のために飛びかかろうとしていた後ろのゴルパまで光に焼かれることになった。
　『ギャッ』という声をあげて目をつぶるゴルパ。
　その隙を突くかのように、ルティアニスがすうっと息を吸い込んだ。
　胸に手を当て、音程を調節。
　呪いの歌を使ってゴルパの精神に直接攻撃を仕掛けた。
　やっと目を開けたゴルパだが、歌いながらゆっくりと歩み寄るルティアニスをにらむことしか出来なかった。
　既に身体はぐったりと倒れ、意識は薄れ行くばかりだからだ。
　ルティアニスが『悪いわね』と言ったように思えたが、その頃にはもう意識は途切れていた。
　最後にできたのは、凄まじいパワーのタックルや魔法の砲撃。そして射程の長い銃撃や歌の魔力をテレパシーで群れに伝えることくらいだった。
「さて、と」
　歌を一度やめ、暗闇の先に目を細める。
「どんな風に伝わったのかしらね、あたしたちは」

●困惑
　斥候ゴルパから受け取った情報は、瞬く間に群れの中を駆け巡った。
　最初に出た意見は挟み撃ちに対する危機。次に出たのは群れの総力をもって片方を強行突破すべきという意見だ。当然弱い方を叩くべきだが、斥候ゴルパの情報から得た総合戦力はほぼ同じ。いや、全く同じと言ってもいいほどだ。
　ここで意見が分かれた。
　なら比較的突破がたやすい方をとるべきという議論の上、初撃で範囲攻撃を見せたジークのいる東側と貫通攻撃を見せたリジアのいる西側で意見が分かれた。どちらがより脅威であるかは、状況によって異なるからだ。
　東攻撃派はリジアやペリ子の純火力を警戒したが、逆に西攻撃派はユウとミストリアの純火力を警戒すべきと主張した。
　それぞれの意見がぶつかる中、もっと攻めれば突破口が見えると主張する過激派とトンネル中央に戦力を集めて迎え撃つべきとする保守派に分裂し、ついにはしびれを切らしたゴルパから順に勝手にそれぞれの側へ向かってしまうという最大の愚策に出ることとなった。
　要するに戦力の逐次投入。
　民主主義的指令体制は崩壊し、ゴルパたちによるやけくそな個人行動が始まってしまったのだ。
　もうおわかり頂けよう。
　ここからはもはや勝確試合。お好きな処刑用バックミュージックと共にお楽しみ頂きたい。

　ゴルパの催眠音波が弾丸のように飛ぶ。
　エルヴィールは自らを翼でくるむようにして音波の弾幕を強行突破。
　翼の開放と共に制動をかけ、振り込んだ剣でもってゴルパの身体を切り裂いた。
　回転しながら切り抜け、地面に複雑な螺旋模様を描いていく。
　血が飛び散り、壁にもまた複雑な模様が描かれた。
「一体撃破！　次が来るであります。数は――３！」
　そのうち一体は引き受けるとばかりに突撃してくるゴルパの額を足で強制的に押さえ込む。
　その左右を抜けていくゴルパたち。
　Ｒ４のラインに並ぶジークやミストリアをＲ２射程に収めるべく滑り込むと、麻痺催眠を乱射し始める。
　不可視な波動が二人を襲う――が、ジークが足下から吹き上げさせた呪力の壁が無数の腕のように伸び、音波をさらっていく。
　壁のように厚くなった霧が音波を消し去り、ミストリアが手のひらを左から右へ払った。
　連動して消えた霧の代わりに、彼女の手のひらの上に煙のように濃密な霧が集まっていく。
「さて、と。こちらの番かな？」
　こきりと首の骨を鳴らしたジークがゆっくりと歩み出る。
　怨嗟がまとわりついたかのようなローブがぶわぶわと揺れ、ゴルパは本能的に足をすくませた。
　翳した手のひらにはドクロの幻影が燃え上がり、叫び、爆ぜ、周囲のゴルパたちをまとめて薙ぎ払っていく。
　宙を舞うゴルパを霧にとらえるミストリア。
「愚かな選択をしてしまったね。一度死んで、学べばいい」
　開いた手をぎゅっと握ると、霧に包まれたゴルパが握りつぶされたかのように爆ぜた。
　奥からさらなるゴルパが向かってくる。
　前衛どうしでぶつかり合っているエルヴィールたちの頭上を飛び越え、牙をむく。
　ユウはゆっくりと歩みを進めながら、飛びかかるゴルパに対空魔力放出。
　直撃をうけたゴルパはものの見事に砕け散り、血の一滴ですらユウに触れることはかなわなかった。
　風圧でわずかに乱れた髪を指で整え、エルヴィールと組み合うゴルパを吹き飛ばすユウ。
「これで？」
「２０体は超えたところであります！」
　西側にも聞こえるように叫ぶエルヴィール。
　ユウは仲間の様子を一旦確認してから……。
「戦闘不能者が１人でも出たら撤退でどう？」
「私は同意、かな」
　小さく手を上げるジーク。
　エルヴィールは自らに緑の輝きを込めて治癒しながら、『自分も』と頷いた。
「いいだろう」
　ミストリアも同意して、進撃を始める。
　ゴルパが沢山残っていれば、きっと村で悲しいことがおきるだろう。
　ユウは魔力を充填しながら、深く呼吸を整えた。
「目の前で何かあるのはごめんよ、気分が良くないもの」
　だから、やれるところまではやると決めたのだ。

「向こうは進撃することにするみたい。こっちはどうするの？」
　ゴルパをパンチ一発で粉砕していたぺリ子は、手についたあれこれを払いながら振り返った。
「戦闘不能者は」
「いないわね。回復厚かったからかしら」
　リジアは一度地面に足をついて魔力の充填を始めている。
　ルティアニスもルティアニスで、相手がちょこっとずつ戦力を投入してくれたおかげで体力の消耗も少なく済んでいた。
　ゴルパたちは自分たちの愚策に気づいたのか戦力投入をぱたりとやめたようだ。今頃トンネルの中央に固まって、残り少ない戦力での迎撃を試みるつもりだろう。
　おかげで、瞑想によるＡＰ回復の暇が出来る。
「予定通りだ！　こっちも進撃する。挟み撃ちにしよう！」
　みつきは銃の空薬莢を排出。魔術弾を素早くリボルバー弾倉へ込めると、装填してからからと回した。
「条件は戦闘不能者１人以上だったな。パンドラで粘る気は？」
「はい！」
　両手を挙げるペリ子。
「ノットイカロスウィング！」
　掲げた両手を×印にして、ペリ子は目に太陽の模様を浮かべた。
　まるで足跡が焦げるかと思えるような力強い踏み込みで走り出し、両腕に力を漲らせた。

　暗黒を突き進む。
　反響する足音。
　両腕が輝くような、足跡が焼け付くような、そんな感覚のまま冷たい闇を切り裂いて、飛ぶ――足下を通過していく音の衝撃。トンネルの天井に両手をついて、全身をバネにして敵陣に飛び込む。
　踏みつけ、足下で潰れる衝撃。横合いから飛びかかる個体をパンチで迎撃。
　背後から気配。察して伏せる。
　前方から噛みつこうとしたゴルパの視界が開き、その向こうで翼をまばゆく光らせるリジアを視認。まずいと思ったときには既に遅い。
　リジアは翼から直接エネルギーを放射すると、ゴルパたちを光の中に埋めた。穴を掘るように消し飛ばしたと言ってもいい。
　ここからは遠慮などいらない。エネルギーがつきるまでぶっ放していい時間だ。
　リジアは空中で直立姿勢をとると、顎を少しだけあげた。
　翼のエネルギーが絶え間なく放射され、ゴルパたちを右から左へ薙ぎ払っていく。
　クールタイム。
　その隙に滑り込んだみつきが両手で拳銃を構え、射程延長用の筒型魔方陣を装着。魔力弾を次々に打ち込みながら歩を進めていく。
　反撃にと混乱催眠の音波を放ってくるが、まるで通じる様子はなかった。
　恐怖と混乱に支配されたゴルパたちは命中精度そのものが落ちているのだ。
「追撃だ。いけるか」
「フルコーラスでね」
　ルティアニスの歌が再開された。
　トンネルの中を反響する声がゴルパの音波までもを打ち消しながら一匹一匹を確実に昏倒させていく。
　しかし本当にフルコーラスを歌いきる必要などなかった。
　半分まで行ったところで反対側のチームと合流。
　必死の抵抗を見せるゴルパとの戦いに発展した。
　最初に戦闘不能者が出た段階で撤退はしたものの、かなりの数のゴルパを倒すことができたのだった。

●開通
　トンネルを抜けると、心配そうな顔をした何人かの大人たちがいた。
　中の様子はどうなったのかと言う。どうやら依頼主でもある村人たちのようだ。
　生きているゴルパはほとんどいません。
　そう答えると、村人たちは深くため息をつくようにして方を下ろした。
　喜んでいないのではない。長い緊張から解放され、やっとリラックスできたのだ。
　歓喜の声を上げてハイタッチするお国柄ではないらしい。
　村人のひとりが、疲れを癒やすために村へよっていかないかと誘った。
　トンネルのなかで随分と汚れたのだろう。
　イレギュラーズたちはそれに応じて、村へ向かう馬車へ乗る。

成否

成功

ＭＶＰ

なし

状態異常

なし

あとがき

　お疲れ様でした、イレギュラーズの皆様！
　作戦立案段階からとっても素晴らしく、個々の判断も素敵だったおかげで、とってもスムーズに作戦が進行できましたね。
　特に、総合レベルを合わせるだけでなく初見での脅威度や陣形、戦い方といったものでバランスをとり、尚且つ回復の度合いや総合火力でもバランスをとっていく姿勢はお見事でございました。
　皆さんが暗所での対策をしっかりとっていたのでそこから先の戦いも充分に進めることができました。
　撤退条件のラインが低めだったのでフルコンプリートとはいきませんでしたが、比較的安全に高い成果をあげられたと思います。