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シナリオ詳細

<NF決戦>リリファルゴン2
<NF決戦>リリファルゴン2

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●あくのひみつへいき
 悪の秘密結社のアジトを襲撃する。
 そんな仕事が舞い込んでくれば、情報屋としても普段以上に慎重にならざるを得ない。
 なにせ、敵の本拠地である。半端な情報など仕入れてしまった日には、イレギュラーズ達をどれほどの危険に晒すことになるか。
 だから、その日の調査は合同で行われていた。
 プランクマン(p3n000041)、リリファ・ローレンツ(p3n000042)。2名による調査は捗り、欲しい情報も粗方集まってきた、その時だ。
 ずしーんずしーん。
 遠くから何か地響きが聞こえてくる。
 とても大きいものが動いているような、そんな音だ。
 ずしーんずしーん。
 音の正体は怪獣だった。
 自分たちよりも遥かに大きい爬虫類ベースの怪獣。それがアジトの周りを警備兵代わりに巡回していたのだ。
「うわわわわ、大きすぎますよ! なんですかアレは!?」
 情報屋の少女が声を上げる。無理もない。アレ程の巨体、今までどこにあったというのか。
「馬鹿ニャ、あれが用意していただニャんて……」
 対するプランクマンは訳知り顔だ。何かリリファが掴んでいない情報を持っているのだろうか。
「あれが何か知っているんですか?」
「アレは……リリファルゴン2」
「……………………………は?」
 リリファの目が点になった。
「リリファルゴンをベースにした改造種さね。あれを作るには野生のリリファルゴンが必要ニャんだが……」
「うん、ちょっとまって。リリファルゴンって怒った私ですよね? 私ここ、ここにいるよ?」
「リリファルゴン1体であれができたとは思えニャアさね。あれを作るのにどれだけのリリファルゴンが犠牲に……」
「あの、聞いて? 私ここにいるんですよ。ねえ、ねえ!!」
「それも、あれは従来のリリファルゴン2じゃニャアね。まさか、企画段階の改良種、リリファルゴン2ZXを完成させたっていうのかい!?」
「何の!? 私の何のどれを改良したんですか!???? お胸かな? じゃあとっても嬉しいな!!!!」
「リの字、今はそんニャ実現不可能ニャ世迷い言をしてる場合じゃニャアのさ」
「実現不可能って言うな!!!!! キシャアアアアアアアアア!!!!」
「ともかくこれを倒さニャアと話にニャアね。行くよリの字、ギルドに報告を!」
「キシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

GMコメント

皆様如何お過ごしでしょう、yakigoteです。
悪の秘密結社ネオフォボスのアジトの守護としてリリファルゴン2が立ち塞がりました。
しかも、このリリファルゴン2は皆さんがこれまで幾度となく倒してきたリリファルゴン2ではない改良種、リリファルゴン2ZXなのです。
これを打倒し、アジト周辺の安全性を高めてください。

【エネミーデータ】
□リリファルゴン2
・野生のリリファルゴンをベースにして改造された怪獣。その中でも企画段階にあった新型試作品、リリファルゴン2ZXプロトタイプ。
・基本タイプのリリファルゴン2でさえ、かつての戦いで猛威を奮ったことはみんなの記憶にも新しい。だって今知ったのでものすごく新しい。
・巨体ゆえの耐久性の高さと、大きすぎて大体どんな攻撃も範囲攻撃になるのが特徴。遠距離攻撃として火の玉も吐くぞ。
・バストサイズの大きい女性を優先して攻撃する習性がある。バストサイズの小さな女性に仲間意識を持つ習性がある。でも攻撃はする。
・バストサイズの大きい女性がシナリオに存在すると、ターン進行で怒りのボルテージが溜まっていく。限界値に達すると大爆発する。巨乳にだけ大ダメージを与えてリリファルゴン2は死ぬ。

【シチュエーションデータ】
・誰も住んでいない取り残された市街地。
・昼間。

  • <NF決戦>リリファルゴン2完了
  • GM名yakigote
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2019年10月22日 22時50分
  • 参加人数 8/8人
  • 相談6日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ヘイゼル・ゴルトブーツ(p3p000149)
旅人自称者
鶫 四音(p3p000375)
カーマインの抱擁
四矢・らむね(p3p000399)
永遠の17歳
シエラ・バレスティ(p3p000604)
白い稲妻
ジェイク・太刀川(p3p001103)
『幻狼』灰色狼
アルテミア・フィルティス(p3p001981)
Righteous Blade
シュリエ(p3p004298)
爆殺人形
レリア(p3p007586)
銀氷の魔女

リプレイ

●かいじゅうばくたん
 私の名前はリリファルゴン2。野生のリリファルゴンをベースに作成された怪獣だ。今、全ての同士の心に直接話しかけているやめろフライドチキンを注文しようとするな。本来、リリファルゴン2は意思を持たない怪物だ。だが科学者が私を開発中に「最近の子は発育が良くって良いわね」と言い出したので自我が芽生えたのだ。それ以来、私はずっと強い怒りを抱えている。

 ずしーん、ずしーん。
 遠目に見てもわかる怪獣の巨体。リリファルゴン2ZX。基本タイプの『2』でさえ猛威をふるい、かつて苦しめられた記憶が蘇る。蘇れ。
 今は気づかれない距離にいるものの、この辺りが限界だろう。あの怪獣の凶暴さは理解している。本来、戦わずに済むのであればそれに越したことはない。しかし、敵として立ち塞がってきた今、最早命とバストサイズをかけた戦いは避けられなかった。
「これがリリファルゴンなのです? 何か、聞いていたのと随分違うのですね……」
『自称・旅人』ヘイゼル・ゴルトブーツ(p3p000149)が言っているのは野生のリリファルゴンや、オリジナルの『ザ・マザー』のことだろう。『2』以降のモデルでは巨体がデフォルトである。
「そういうお店でしたら「チェンジで」って言われてしまう位の差なのですよ」
 それはほら、メカキャラって思いの外オリジナルと似てなかったりするだろ? そういうのだよ。
『カーマインの抱擁』鶫 四音(p3p000375)が静かに、悲しげに首を横に振った。
 原野の呼び声に応え、変わり果てた姿となったリリファ。
 そうまでしてもトップとアンダーの差はまるで大きくはならなかった彼女を止めるには、最早無に等しいそれを抉る他にない。
 悲しいことだが、任務は遂行してこそのギルドなのだ――
「――というような物語の導入を考えてみたのですけれど、どうでしょうか?」
「お前の養分全部胸に行ってるなって唯一褒められた事がある勧善懲悪超絶美少女四矢らむねです! どうぞよろしく!!」
『永遠の17歳』四矢・らむね(p3p000399)の言葉に反応したリリファルゴン2が振り向いた。バストサイズの大きい女性に過剰反応することはこっちも想定の内だ。
「私のように頭を空っぽにすれば大きくなるかもしれませんね! ならなくても頭が空っぽなんで何もかもがどうでもよくなりますよ! さー、もっと熱くなれ!!! お前の怒りはこんなものじゃないはずです!!」
「おのれあくのそしき! 我が正義の雷を纏いし刃が貴方達を討つ!」
『青き流星』シエラ・バレスティ(p3p000604)がしっかりと決め台詞を口にしているが、安心していただきたい。そういう戦いは他所のシナリオだ。
 ここでは本人不在の中、ただただ謎の風評被害がばらまかれていくのである。
「リリファちゃんのお胸は小さいのが正義! 会った事も話した事も無いけど!!」
 知らない相手にまで伝わってるとか、愛されてるよな。
「女性の魅力ってさ、胸の大きい小さいじゃねえと思うんだ」
 それを言い出した大体は無の世界の実態を知らないものばかりだが、『『幻狼』灰色狼』ジェイク・太刀川(p3p001103)の場合はどうだろうか。
「大きかろうが、小さかろうが、魅力はあるだろ。好きな女性の胸のサイズを聞かれたら、いつも俺はこう言っている
「俺の惚れた女の胸のサイズが一番好きだ!」とね」
 それはそれで、惚れられた相手もセクハラを受けてやしないだろうか。
「まさかあのリリファルゴン2の改良種が完成されていただなんてね……」
『フィルティス家の姫騎士』アルテミア・フィルティス(p3p001981)は空気にそぐわぬ真面目そうな表情で言い放った。なんだろうな、既視感があるわ。
「従来のリリファルゴン2よりも更に虚乳となっている分、天然の“持つ者”に対しての怒りがさらに増幅されて強大な攻撃力を発揮する……厄介極まりないわ!!」
 巨乳のことを『“”』付きで『持つもの』とか言うんじゃない。
「うーん、どう見てもあれは爬虫類だにゃ。怒ったリリファがリリファルゴン……リリファルゴン2は爬虫類ベース……つまりリリファは爬虫類だったにゃ?」
『怪人を八百人爆散させた女』シュリエ(p3p004298)の中で完成される新しい等式。リリファはリザードマン。
「そりゃ胸も全然ないわけだにゃ。にゃははははは!」
 笑った直後、何か寒気を感じたので、シュリエを自分を抱いてきょろきょろと見回した。
「……今近くにリリファはいないよにゃ?」
「あれほどの猛威を振るったリリファルゴン2の改良種……まさか完成していたとは……」
『銀氷の魔女』レリア(p3p007586)は驚愕の思いで苦い顔をする。思い起こされるのは本当に痛ましい記憶だ。目をつぶれば、あの時のことが今も走馬灯のように流れてこない。シーンもよく浮かばない。リプレイ一覧を読み返したってそんなものはない。しかし、りりファルゴン2が驚異的な存在であったことは間違いないのだ。この戦いはきっと、厳しいものになる。
 最早目前までリリファルゴン2ZXは近づいてきている。女性体のはずだが、この距離でも体の凹凸が乏しいのでさっぱりわからない。
 しかし戦いは避けられないのだ。

●えんこんえんさ
 どうして胸の大きさで分けられなければならないのだ。希少価値とか需要があるとか慎ましいほうが好き、とか言うのもやめろ。それって結局巨乳という圧倒的なアドバンテージへの比較になるから帰って惨めな思いになるんだ。怒りは収まるところを知らない。嗚呼巨乳が憎い。嗚呼巨乳が悪い。これは最早、DNAに刻まれた訴えなのだ。これの遺伝子の最初の持ち主は、何時だって全存在の悲しみを抱えて生きているに違いない。。

 リリファルゴン2の原動力は根源からきたる怒りである。
 彼女の戦闘力は戦う相手のバストサイズによって大きく変動し、時には魔種すら一撃で葬るほどだろう。
 今回、このメンツでの戦いは一種の賭けだ。どういうことかは各自ステータス欄の『特徴(外見)』の項目を見ればよく分かる。
 リリファルゴン2が雄叫びを上げ、しっぽを振りかざす。大きいのに、凹凸はまるで無い怪獣が襲いかかった。

●いでんしかいぞう
 しかし私はもうダメだ。巨乳が送ってきた尖兵によってこの生命を落とすだろう。だからどうか、これを聞いているものよ。私の意思を継いでほしい。全ての貧乳の先頭に立ち、世界に革命を起こすのだ。乳がでかいだけで罪になる国家を作り上げるのだ。そう、私達の故郷を作るのだ。

 ヘイゼルはある意味、この戦いの中では最も安全な場所に居た。
 およそ成人女性と呼ばれる中で、自分よりも胸のない女性というものに出会ったことがこれまでの人生で一度もないのである。
 ヘイトを抱かれない。それは本来ならば戦場で最も狙われやすい治癒能力者にとって最も得難い才能であると言えよう。新メリット、胸が小さいと敵に狙われにくい。
「ぶらじゃぁ? 美味しいのです?」
 一度、街角あたりでリリファちゃんを見かけたら声をかけてあげよう。きっと仲良く慣れるはずだ。
 リリファルゴン2を見上げてみると、何やら怒り狂っているように感じる。無理もない、こちらの巨乳率は50%。如何に成長性が高まった現代とは言え、この割合は異常である。
 怒りを原動力にして動く怪獣、リリファルゴン2。しかし過ぎたるは及ばざるが如しということか、高まりすぎたエネルギーはいつか怪獣自身を滅ぼすだろう。
 その時、巨乳の全てを巻き込んで破壊のエネルギーを撒き散らすのだ。ヘイゼルにはあまり関係のない話だったが。

 リリファルゴン2の見上げるほどに大きな体は、それだけで驚異的だ。
 スケールの異なる角度、大きさからの攻撃は回避を困難にし、複数の味方を同時に巻き込むのだった。
 そのため、治療術を主とした者は自ずと忙しくなる。四音は戦場を駆け回っていた。
「お怪我はありませんか? そんな時に頼りになる。そんな存在に私はなりたいです。変わらない現実の癒しにはなれないのが悲しいですね」
 屈託のない表情。そこからは慈愛のそれが垣間見え、本当に怪我を心配しているのだとわかる。でもなんだろう、その裏に何か不穏なものを感じるのは。
 四音は怪獣を振り向いた。怒り狂うそれに向けて声をかける。
「正直胸がないことの何がそんなに? なんですけど。そんなに気になるんでしたら。死んだ時に、胸増量しておきます?」
 ほら、なんか雲行き怪しくなってきた。
「最近、死体を切ったり縫ったりたくさんしたから、うまくいくと思うんです!」
 治される側も不安になるわ。

 さて、前ふたりはリリファルゴン2の標的とは成りづらかったので、忙しくはあるものの、常に命の危険と隣り合わせと言うような役回りではない。最も驚異とされる怪獣の最後の攻撃も無害であるため、ある意味気楽なものだった。
 が、らむねは違う。
「ゆーてこんなん駄肉ですよ、駄肉!! 持つものが何を言っても嫌味にしか聞こえないかもですが!!」
 次々と繰り出される怪獣の攻撃を必死で掻い潜りながら、元気に煽りを続けていた。攻撃している余裕なんかない。自分の回復で精一杯だ。しかしその行動が怪獣の果てしない怒りを助長し、見事な壁役を務める結果となっている。
「ほーら、この圧倒的胸部装甲を貫けますか!? やわらかですよ柔らか!!! 柔軟剤使ってないですよ!!」
 自分の胸を持ち上げて、こんなにも育っているんだぞ、豊かなやつがいるんだぞと強調してやる。
 その行為がさらに怒りを煽り、怪獣が熱量を増していく。
 ふと誰かが、怪獣の額に光るものがあることに気づいた。

「目指せ!! たんこぶ100倍アイスクリィィーーィイム!!!!」
 シエラが怪獣の背を駆け上り、その後頭部を攻撃した時、それに気づいた。
 始めは音だった。何やら連続的に音が聞こえてくる。その正体を探していると、怪獣の額に宝石のようなものを発見したのだ。
 音に合わせ、その宝石のようなものは点滅をしている。その点滅速度が徐々に速まっているように見えたが、上昇速度は一定ではない。ではどのような法則でと言われば――
 シエラが地面に着地する。その時、特徴的な胸が大きく揺れた。柔らかそうにばいんと揺れたそれを怪獣が目にした時、宝石の点滅はその速度を上げたではないか。
「リリファルゴン2ちゃんったらぁ、おこなのぉ? きゃぁこわぁ~ぃ! お胸が揺れて走るの大変だけど逃~げよぉっと♪」
 物は試しだ。思いつく限りのヘイトトークを行い、二の腕で胸を挟んで走り出す。
 怪獣は吼え、猛り、額の点滅はより一層早くなっていく。
 決定的だ。あの宝石は怪獣の怒りに呼応している。

「全然関係ないけどさ。俺は女性の胸のより、お尻が好きだ。胸の大きさなんか関係ない。だからと言って、大きなお尻の女性が正義かと言えば、そうじゃねえんだな。外見より中身が大事だ。今の彼女に惚れたのは、その中身だからな」
 余裕があるならば、今のジェイクのセリフをもう一度読み直してみてほしい。その後できれば吟味をし、意味を噛み砕き、解釈してみてほしい。
 そう、セクハラである。これは男同士でのみ行うべき会話だ。
 しかしジェイクはこの怪獣に、多少なりとも腹を立てていたのだ。悪の組織に従い、命令の下に戦うのであれば理解できる。だがこの怪獣は自分が嫌いな相手を優先して攻撃しているではないか。これでは八つ当たり以外の何物でもない。
 コンプレックスは誰にだってある。完璧な自分にはなれやしない。よし、黒いオーラ出してるオリジナルにも言ってやってくれ。こっちは散々煽ったんだがな!
 攻撃の手を休めることはしない。しかし額の宝石が発する音は既に喧しいレベルに達しており、戦況の判断は緻密さが求められていた。

 火を吐いて、尻尾を振り回し、背丈の違いをもって蹂躙する。適度に攻撃を散らしてやらなければ、リリファルゴン2と戦闘を継続させるのは不可能だ。
 アルテミアは仲間の方へと意識が向いた怪獣に鍔鳴りの音を響かせてやる。ついでに上半身を軽く弾ませて胸を揺らす。たゆんたゆんって現実には絶対にならないサウンドエフェクトがBGMすら遮って視聴者の耳目と耳を釘付けにした。
 リリファルゴン2にしてもその例外ではない。巨体を走らせ、アルテミアへと激突する。
 その体重、勢い。真正面から受けきれるものではなく、衝撃を受けたアルテミアの胸が大きく揺れる。怪獣がそれにキレて吼える。その振動でたゆん。キレてがおー。振動でたゆん。キレてがおー。無限ループ。
 アルテミアが歯を食いしばる。その強張りはさらに胸部をアピールさせ、リリファルゴン2の怒りを助長させるが、冬ぐらいに狩られそうな姫騎士の意思は強かった。
「如何に虚乳となった所で結局それは偽りで“持たざる者”には変わりは無い、本物の“持つ者”が負ける通りは無いわ!」
『虚』っつってんもんな。

「お前も私が爆散させた800人の貧……怪人の仲間にしてやるにゃ!」
 シュリエは全力で術式を放ち続けているが、リリファルゴン2は未だに健在だ。
 無理もない、あの大きさは伊達ではないのだ。体力も、膂力も、速力も、巨体による差は歴然である。その違いにはリリファルゴン2に何度も苦しめられたのだ。ましてこの相手はさらに改良されたリリファルゴン2ZX。単純な戦闘力は凄まじいものだった。
「ただのリリファルゴン2にもそれはそれは苦戦……あれ? いつの記憶にゃこれ?」
 いまいち記憶がパッとしないのは最近ラサの方だなんだと忙しかったせいだろう。精力的に働いていれば、記憶が曖昧になるのはよくあることだ。
「いっやー、これ大きいの地味に邪魔なんだよにゃー。分けられるなら分けてやりたいにゃー?」
 戦闘は苛烈を極め、肩で生きをしながらも、煽らずにはいられない。
 額の点滅がより加速する。命がけだが、この手段でしかリリファルゴン2を確実に倒す手段はないのだ。

 レリアの目から見ても、リリファルゴン2の怒りのボルテージはそろそろ最高潮に達しそうだった。
 額の宝石はけたたましく鳴り響きながら猛烈な勢いで点滅し、怪獣の全身は内側から赤い光が漏れ出していた。
 自身の内部に溜め込み、発散させてなお解消されない怒り。それを原動力としてエネルギーに転換しているリリファルゴン2は怒りを感じすぎることで自己崩壊に至ってしまうのだ。
 レリアは爆発寸前の怪獣に対し、あえて一歩前に踏みいでた。リリファルゴン2の起こす最後の大爆発は、胸の大きい女性だけを攻撃する。レリアは彼女らの盾となり、その被害を減らすつもりだった。
「胸の控えめな私なら大爆発を受けても大丈夫なはずです……自分で言っていて悲しいですが」
 しかし悲しいかな。どれだけ彼女が腕を広げても、前から見れば庇いきれていない部分がある。そう、巨乳である。胸という一部分において、レリアとそれらでは横幅に圧倒的な差があったのだ。
 このままではいけない。いち早く察知したレリアは仲間へと――

●せかいへいわ
 っていう夢を見たんですけど、あの、聞いてます?

「やべえ、逃げろ!」
 ぴしりと、リリファルゴン2の額にヒビが入った。それはまたたく間に全身に広がっていく。
「逝くなら一人でいけぃ! ひんちちめ!!」
 逃げる。逃げる。パーティの半分だけは猛ダッシュでその場を離れていく。ダメージは最早免れない。しかし少しでも距離を開ければ、或いは。
「うおおおお、こんなところで死んでたまるかにゃあー!!」
 ヒビの隙間から赤い光が零れ、それは天に昇る十字架の形を持って強大な爆発を引き起こした。
 ちゅどーん。

 了。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

皆、無事に帰ってきたよってオリジナルに言ってあげてね。

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