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シナリオ詳細

<DyadiC>うるせえスイカ投げつけんぞ!!

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●暁と黄昏の境界線に勝利を刻め
 大戦である!
 幻想南部に広がる高原オランジュベネ領!
 かつては栄華を誇った貴族オランジュベネの治めていた土地だが輝きの時代はいまや過去。
 いまあるのは魔種に堕ちてしまった貴族イオニアス・フォン・オランジュベネと彼の狂気にあてられ心棒するようになってしまった兵士たちのみ。
 幻想各地に散っていた兵団はオランジュベネ領へ集結し、王都進撃をもくろんでいた。
 もし彼の勢力圏が生まれてしまえば『滅びのアーク』は増大し、動き出した兵団は平和な民に恐怖と混乱とあまねく死を振りまくだろう!
 それらを阻止すべく動き出した小貴族テレーゼの兵士たち。そして彼らの依頼によりローレットもまた動き出す。
 たたかえ、ローレット・イレギュラーズ!
 幻想の明日を守るため!
 世界の平和を守るため!
 いまこ――

「うるせーーーーーーーーーーー! うわーーーーーーーーーー!」

 みんなの情報屋さんこと出亀炉 スイカ(p3n000098)は依頼書の束を空に向けてぶんなげた。
「ようするになんだよ! なんだよ! アタシのおつむでも分かるように五文字で言えよー!」
 仰向けにごろーんて倒れ、両手両足を力の限りにばったばったしまくるスイカちゃん。
 んな無茶な。
 と思ったが、『見敵必殺!』で済みそうな気もした。
 実際に言ってあげたら『なるほどー』て言いながらむっくりと起き上がった。
「『見敵必殺!』だな。なーんだ簡単じゃん!
 じゃあアタシ、タピオカドリンク買ってくるから。おまえもいる?」

 地面に落ちた依頼書を拾い上げてみる。
 領地へ向けて移動中のイオニアス軍メロンヌ女騎士部隊を道中にて襲撃。これを撃滅せよという依頼であった。
 メロンヌ部隊は女騎士だけで構成されたある意味の精鋭部隊。
 どこが精鋭かっていうとね、バストカップが全員H以上で構成されているんだよ。名誉のために言って置くけどいおにーおじさんの趣味じゃないからね。その部下の趣味だからね。
「おーい! たぴおか買ってき――なんだこりゃあああああああ!
 あてつけかあああああああ!? ああああああああああああん!?
 こんなー! こんなめろんはなー! このタピオカドンクみたくずごごって吸っ――ぬがっふ!?」
 たぴおかを喉に詰まらせたスイカちゃんはぐおーと言いながらその場をのたうち回った。
「た、たのむー! このめろんぬたちを……たちを、も――たおしてくれー! たのむー!」

GMコメント

■おんなきし(めろんぬ)をたおせ!
 馬車で移動中のメロンヌ部隊を襲撃し、倒しましょう。
 彼女たちは精鋭女騎士。
 全員めろんのメロンヌ部隊なのでございます。もがなきゃ。

 敵部隊は連携のとれた10人組で構成されており
 『怒り付与係』『狂気付与係』『凍結系付与係』『乱れ付与係』『胸が大きくてもいいこと無いのよ肩とかこるし服も選べないしあー貧乳がうらやましーって言う係』に分かれています。

 なお、スイカちゃんはたぴおかを喉に詰まらせたので参加しません。かたきをとってくれ。もげ。

■■■アドリブ度■■■
 ロールプレイをよりお楽しみいただくため、リプレイにはキャラクターのアドリブ描写を用いることがございます。
 プレイングやステータスシートに『アドリブ歓迎』『アドリブなし』といった形でお書きくだされば、度合いに応じて対応いたします。ぜひぜひご利用ください。

  • <DyadiC>うるせえスイカ投げつけんぞ!!完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2019年10月01日 23時00分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧 (8人)

デイジー・リトルリトル・クラーク(p3p000370)
共にあれ
ヨハナ・ゲールマン・ハラタ(p3p000638)
自称未来人
O. R. C.(p3p004042)
豚か?オークか?いやORCだ!
ヴィマラ(p3p005079)
ラスト・スカベンジャー
村昌 美弥妃(p3p005148)
不運な幸運
高槻 夕子(p3p007252)
クノイチジェイケイ
回言 世界(p3p007315)
貧乏籤
マナ・板野・ナイチチガール(p3p007516)
まな板最強説

リプレイ

●さらばスイカ、メロンを打ち倒すその日まで……!
「出亀炉さーーーーーーーーーーーん!!!!」
 吐タピして倒れたスイカちゃんを抱え、『自称未来人』ヨハナ・ゲールマン・ハラタ(p3p000638)はエコーつきで叫んだ。
 なぜか横切る鳩。
 なぜか降りしきる雨。
 なぜかスローになる風景。
 なぜかよみがえる二人の思い出。
 なぜか鳴り響くピアノミュージック。
「まさかいままで共に戦ってきた出亀炉さんが倒れてしまうだなんてっ!
 出亀炉さん……あなたの意志はヨハナが引き継ぎますっ!」
 硬く誓いを立てるヨハナ……の様子を、大型放水ホース(雨を降らせるための道具)を持たされていた『付与の魔術師』回言 世界(p3p007315)がなんともえいない顔で見つめていた。
 何言ってもやぶ蛇みたいな気はしたが、あえてこれは言っておこう。
「まだ、死んでないよな。というより、元気だよな……」
 ぽん、と世界の肩を叩く『大いなる者』デイジー・リトルリトル・クラーク(p3p000370)。
 ゆっくりと首を振ると、少女漫画みてーなキレーなカオして悲しみと微笑みの中間みたいな表情をした。
「……え、なに」
 イレギュラーズあるあるの一つ。デイジーやヨハナがおかしなことをしてもそこにたいした理由は無い。
 ギュオーンとギターをかき鳴らす『ラスト・スカベンジャー』ヴィマラ(p3p005079)。
「大体理解したぜ! つまり……ナイスバディ対決ってことだね!?」
「…………」
 世界がすごくなんともいえない表情をした。
 ほんとになに考えてるのか不明の顔である。
 強いて言うならちょっと腹筋に力はいってる気がする、顔である。
「向こうもすげーがこっちもすごい! この無駄のない完璧なボディ……フフフ、負ける気がしないぜ! しないな!」
「…………」
 なんともいえない顔で返す世界。
「メロンにやられてぶっ倒れたスイカちゃんの為にも、このメロンたちには痛い目にあってもらうぜデストローイ!」
 イエーッと言いながら飛び跳ねるヴィマラを、世界はなんともいえない顔だけで乗り切った。

「大体理解したわ!」
 この手の台詞をいうひとは大体理解してないが、例によって『クノイチジェイケイ』高槻 夕子(p3p007252)はノー理解フェイスでキリッと振り返った。
「がーっと言ってわーっと暴れていえーいなのね!」
 想像以上にわかっていなかったが、スイカちゃんより三倍くらい分かっているので充分なのかもしれない。
「その通りですよぉ」
 ほらみろ『不運な幸運』村昌 美弥妃(p3p005148)もそう言ってる。
「今は幻想の危機。胸の大きさはともかくとして敵の進軍は食い止めないとぉ……いけませんよねぇ? 胸はともかくとして」
「胸がどーかした?」
 自分のメロンをたぷたぷしながら身体ごと振り返る夕子。
 美弥妃の目がクワッてなったけど、美弥妃はそれ以上なにも言わなかった。
 なぜならその背後で狂犬が牙を剥いたからである。
 『巨乳絶対殺す系忍者』マナ・板野・ナイチチガール(p3p007516)という狂犬である。
「なぁにが! メロンヌだ! 胸にメロンなんか生やしやがってよ! もぎ取って収穫してやろうか、ああん!?
 こちとら、究極フォルムのまな板だぞ! 見よ、この真っ平具合! 美しいだろ! へへ、涙出てくるわ!!」
 地面にまな板をべしーんって叩き付けながら、マナはキシャーと牙を剥いた。
「駆逐してやる……ナイチチガール一族の名誉に賭けて……一房残らず駆逐してやる……!」
 巨乳に親でも殺されたような顔で、マナは今回のテーマを定――。

「ほう……たわわなメロンか。俺も(肩)メロンは好きだぜぇ?」
 舌を出しニチャァアっと笑う『豚か?オークか?いやORCだ!』O. R. C.(p3p004042)がそこにいた。
「グヘヘ……俺も最近(依頼が)ご無沙汰で(筋肉に乳酸が)溜まっててなぁ。
 ちっとデケェ胸(で鍛えられた大胸筋から繰り出される剣撃)を楽しませてもらおうじゃねぇか!? グヘヘヘヘ!」
 顔面猥褻罪。もとい顔面猥褻冤罪のオーク。
 今回のテーマが増えた瞬間であった。

●メロンハリケーン
 かたかたと馬車が舗装された道の途中でとまった。
 イオニアス・フォン・オランジュベネの旗本にあることをしめす紋章が堂々と掲げられた馬車。
 二台並んで約束の地『血の古城』へと集結せんとしている騎士団の馬車である。
 彼らはオランジュベネ領より北伐し首都および王城への襲撃計画をもくろんでいるのだ。
「む、誰だこんな場所に車輪止めを敷いたのは」
「気づかずに通れば最悪車軸が外れていましたね」
 馬車を降りて木製の車輪止め装置にてをかける女騎士たち。
 鎧がもうそのために作られてんだろってくらい上乳と谷間を放りだした彼女たちの乳房は豊満であった。
 もういいよねシリアスな文章書くの疲れてきたからあのひと呼んでも言い?
 みんなも一緒に呼んでみよう! せーの――デ。
「貴様らかーーーーーーーー!!」
「オラーーーーーーーーーー!!」
 まだ呼ばれてないのに連結サイコクラッシャーで突っ込んでくるデイジー&マナ。
「「グワー!?」」
 吹き飛ばされるメロン騎士たち。
 デイジーとマナは顔からずべーっと落ちるとそのまま這うように立ち上がり、顔をぐしぐしとやった。
「お主らよくも、よくも妾達のスイカちゃんを……!
 ここまで、妾達のために命を削り尽くしてくれた彼女に手をかけるとは!」
「えっなんて?」
「巨乳がそんなに偉いんか! いいか! そんな大層なおっぱいを持っててもよ……年取ってく内に垂れてくんだよ、巨乳! 巨乳であればあるほどになァ!」
「なんて!?」
 通り魔でもまだもうちょっと丁寧に接してくるだろうなってくらいのフルスロットルでまくし立てる貧――ナイスバディコンビはオラーと言いながら馬車をぶん殴った。
 砕け散る馬車。
「あーーーーー!! 閣下からいただいた馬車ーーーーー!!」
「やかましい! こうなれば、もう決して許さぬ、死んでいったスイカちゃんの仇を今、ここで妾達が討つのじゃ!」
「貧乳は垂れる物が無いからな! 綺麗なフォルムなんだよ! 故に貧乳はステータスなんだよ! わかったか! この敗北者共!!」
 どちらも行方が知れないがどっちにかかわっても死、みたいな二人に詰め寄られるメロン騎士団の団長メロンヌ。
 金髪碧眼でメロンで若いというテンプレートの塊みたいな女騎士である。
 そんな風景を……。
「俺は、あの仲間として出ていくのか……?」
 世界何とも言えない表情で眺めていた。
 ふと振り返ってみる。
 ジュルリと舌なめずりしながらハッケヨイの構えをとるオーク。
 全く同じ構えで目をクワッてしてるヨハナ。
 張り付いたような笑顔で両手からずっとドス黒い魔力をもわもわさせている美弥妃。
 マイクとギターの調子を確かめながら出番を待つヴィマラ。
 コンパクト開いてメイクの調子を確かめる夕子。
「ああ……これ、俺が唯一の常識人ポジションか……」
 自分の肩にのしかかったプレッシャーに今からでも帰りたくなってきたが、罠も仕掛けちゃったし依頼書にサインもしちゃったしで帰るに帰れぬ。世界は覚悟を決めて立ち上が――ろうとした途端ヨハナとヴィマラがソイヤと言いながら飛び出していった。
「やーやーヨハナこそはローレット色物勢、未来人のヨハナ・ゲールマン・ハラタっ!
 トップとアンダーの差がマイナスでもAAAカップな実力っ! 思い知るがよいでしょうっ!」
「デストローイ!」
 ぎゅおーんとギターをかき鳴らすヴィマラ。
 彼女のセッティングしたスタンドマイクを掴むと、ヨハナはキリッと決め顔をした。
「それでは聞いてください。ヨハナ&ヴィマラwithナイスバディーズで『握撃メロン大爆砕』」
 デスなメタルミュージックにのって激しくヘッドを前後にぐわんぐわんする二人。
「「メロンメロンメロンメロンメロン! メローーーーーーン! デカメロン!!
 貧なる物を狂わせる! 退廃の双丘!」」
 突如始まったゲリラライブに、メロン騎士たちがちらっと世界のほうを見た。
「やめろ。俺に説明を求めるな」
「オーウ、いい胸(筋)してんじゃねえか、エェ? こいつは(バトルが)楽しめそうだぜェ」
 ベロォっと舌なめずりしながら現われるオーク。
 がに股で両手をかぎ爪状態にして振り上げるという、ファンタジー系のテレビゲームに出てきたら絶対敵っていうフォームでじわじわとにじり寄っていく。
「安心しなァ……高潔な騎士様を(普段着でショッピングに走る)ただの女にしてやるぜ」
「ヒィ!?」
 どん引きするメロン騎士。今だァとオークが叫ぶと物陰に控えていた三匹の大型犬たちがグワランヌとかいうおかしな声をあげながら飛びかかる。
「うわあああ! やめろー! はなせー!」
 メロン騎士――の後ろにめっちゃ転がっていた食料と着替え一式をめしゃめしゃに食いちぎっていく犬。
 犬のくわえたブラ(帽子みたいなサイズのやつ)を引っ張るメロン騎士に、オークは更にじわじわにじり寄った。
 バッと世界のほうへと振り返るメロン騎士たち。
「だから俺に説明を求めるな。無理だ」
「さあさあ、不思議な空気を出していないで戦いマスよぉ」
 世界たちを追い越し、美弥妃が張り付いた笑顔でメロン騎士へ襲いかかる。
 咄嗟に剣を抜いた騎士めがけ至近距離で繰り出す掌底。解き放たれた魔力砲撃を転がるようにかわすと、メロン騎士は美弥妃の死角に回って剣を振り上げた。
「襲いデスぅ」
 肩越しに手のひらを翳し、再びの魔力砲撃。
 放射状に広がった魔力の拡散弾にメロン騎士はおもわず吹き飛ばされた。
「いえーい! あーし鬼やばばよ!」
 吹き飛んできたメロン騎士を転倒させ馬乗りになる夕子。
 顎をくいっと上げてウィンクした。
「ふふ、あーしとあそばなーい。イオ……何とかっていう貴族のことなんか忘れて」
「お、お姉様!?」
「騙されないで! そいつはオークの仲間よ!」
「かつて無い不名誉(フメーヨ)なんですけど!?」
 チョップでトドメ(?)をさして起き上がると、夕子は抗議の意志を示すべく両手でバツをつくった。
 身構えるメロン騎士たち。
 団長のメロンヌは残った三人の部下に号令を飛ばした。
「チョモランマ、狂気の魔術を行使するのよ。
 ヒマラヤは氷の剣で敵を牽制。
 乱れ女囚蠍は銃撃で援護。
 私はちょっと長旅で肩がこったからツボ押しするわね。あー胸が大きいとすぐ肩がこるわよねほんとブラの代わりに手で押さえてくれる人はいないかしらそういう意味だと貧乳のひとはブラもいらなくて便利よねーあー羨ましい」
「おおん?」
 顔を左右対称に歪めるマナ。
「確かにいいデスよぉ? カバン食い込まないしぃ仰向けやうつ伏せで寝ていても圧迫されないデスしぃ」
「巨乳も大変なんだな! 心底同情するぜ……ごめんね、苦労知らずの貧乳で!」
 なんかベクトルの違う笑顔を浮かべるヴィマラと美弥妃。
 その一方で……。
「イ、イヌーーーーーーーーーーーーーーー!!」
 馬車の食料を食い散らかしていた犬たちがなんか悪いモンくっちゃったのかぽてんと倒れていた。
 抱え起こすオーク。
「クッ、しかたねえ……この『始末』はつけて貰わねぇとなぁ」
 ぬちゃあっと振り向くオーク。

 指令をうけて領地へ向かうメロン騎士達。疲れからか、不幸にもどす黒い携帯食料を犬に食わせてしまう。部下を庇いすべての責任を負ったメロンヌに対し、犬の主、オークが言い渡した示談の条件とは。

 ……というモノローグがメロンヌの脳内に流れた。
「ウオー! 団長に触るなー!」
 赤い髪したショートカットのいかにも男勝りみたいなメロン騎士がオークめがけてマジックライフルを乱射する。
「おらー! テンプレみたいなキャラしやがって!」
 そこへヴィマラのギタークラッシュが炸裂。
 なんでかしらないけど爆発した騎士がグワーといいながら突き飛んでいった。
「貧乳でよかったぜー。何年たっても若く見られっし、体も軽い! たいていの服もスタイリッシュに着こなせるしな!
 でも巨乳でいいこともたくさんあると思うんだ。現に男(オーク)を狂わせ、多くの女性に嫉妬心を抱かせてるじゃねーか!」
「全然よくない」
「そうか! じゃあ死ねい!」
 ギターをぐおんぐおん振り回し地面やアンプをぶっ叩くヴィマラ。多分だけどネクロ・パージってそういう技じゃないとおもう。
 だっつーのにメロンヌは取り出した布で胸の谷間をくいくいとぬぐい始めた。
「夏が過ぎたっていうのにまだ谷間がむれるわ。巨乳の家にうまれなければこんなことにはならなかったわnイタタタタタタタ!!!!」
 上からむんずと掴みかかったヨハナ。
「古人曰く……『仏のおっぱいも二つまで』!」
「えっどういう意味イタタタタ!!」
 空いた乳をむんずと掴むデイジー。
「乳は二度もぐことができるという意味じゃ! くらえー!」
 デイジーは赤と青に発光した両手をがしっと組み合わせるとメロンヌのミギチッチー君を銅鑼みてーにぶっ叩いた。
 誘う青き月と蝕む赤き月って多分そういうスキルじゃないと思う。
「やめて靭帯ぶち切れる! ちょっと、あなた! なんなのこの人たち! 突然襲いかかってきて乳をもぐなんて非常識じゃないの!?」
 ピンポイントで声をかけられた世界は、なんとも言えない顔でゆっくりと首を振った。
「悪いが……俺も分からない」
「そんな!」
 ぱっと見気づかないと思うけどさっきから世界くんはスケフィントンの娘や神子饗宴やブラックドッグを駆使して戦っているよ。
「せめてお前の口をふさげればよかったんだがな」
「えーでもあーし分かるわー」
 夕子が服の脇んとこを指でくいっと開いて手でぱたぱた風を送り込み始めた。
「胸が大きいと色々大変なのよねー。
 ふとって見えるし、服だってゆったりしたものじゃないと着れないし。下着もかわいいモノつけたいけどなかなかないし。Tシャツとか着たら柄が変な形になるし。
 あーしとか走るとき胸が結構揺れて重いしバランスとりづらいし。今だって胸の下に汗かいちゃってつらいのよね。そのうえ足元見えないから走ってて躓きそうになるし胸の下がかぶれてないか気になってしょうがないの。
 ほーんと、胸が大きいってだけなのにつらたんだわー。マジ卍卍二じイタタタタタタ!!」
 夕子のヒダリチッチー君がヨハナフィンガーのえじきとなった。
 その様子にハッと頭に電流を走らせるマナ。
「これは依頼なんだから戦闘に集中しなくちゃならない。いくら巨乳憎しといえどフレンドリーファイアなんてしちゃいけない。そんな風に思っていた過去のウチ……」
 マナは握った拳を開き、目に殺意を走らせて跳躍した。
「グッバイ!」
 空中で高速回転したマナのライトハンドとレフトハンドが夕子のメロンへ強制連結。
 からの身体ごとつかったきりもみ回転によってこう、なに、言葉にできないけどとにかくアレした。
「全ての巨乳よ滅びろおおおおおおおお!!!!」

 とんでもねー光景が広がっていた。
 メロンヌは付き合っていられないわといいながら(乳を揺らしながら)そーっとその場から離脱しようとした……が。
「おやぁ……どこにいくんデスかぁ……?」
 後ろからがしりと美弥妃が肩を掴んだ。
「あ、あの……ええと……私にあうブラを探しに」
「地獄にあるんじゃないデスかねぇ……!?」
 美弥妃の背後に、鬼が見えた。

 その日、近隣の村人はメロンヌたちの悲鳴と『もーげ! もーげ!』というもげコールを聞いたという。
「あーしの勝ち! これで貴族イオ……何とかの野望は終わりね!」
「それにしてもこんな部隊を編成してるとは……変わった奴もいるもんだ」
 色々終わったつもりになって馬車の残骸をかたづける夕子と世界。
 その横ではずっと目をクワッてした美弥妃とマナ、そしてヨハナがゴムボールをぎゅむーって握りつぶしていた。
 お見舞い用のメロンにリボンを巻いて抱えるヴィマラ。
 くっそでかいブラを握りしめ、空に向かって敬礼するデイジー。
「仇は……とったぞ」
 空に浮かぶスイカちゃんの笑顔。
 オークがビッと親指を立てた。
「やっぱ脂肪の塊じゃダメだな。筋肉付けるならもっと肉を食べねぇとな。お前ら、全員で焼肉でも行くか!」
「行く行くー!」
 やったぜ肉だーといってスイカちゃんが走ってきた。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 ――mission complete!

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