シナリオ詳細
ワーロックロック・ジャイアント
オープニング
●巨人、怪物、まるで岩のような
足踏みによって大地が揺れた。
腕を振り上げれば大きな影が人々を覆い、振り下ろす棍棒は大岩を粉にする。
無数の矢をぶつけるも雨粒のごとく落ちていき、それは咆哮ひとつで岩の雨を降らせた。
岩のように硬い皮膚をもち、本能で魔術を行使する巨人。
農民たちの間でワーロックロックと呼ばれる怪物であった。
「逃げよう、俺たちだけじゃ無理だ!」
矢を放っていた男たちが、味方の声に応じて振り返った。
「冗談じゃ無いぞ。ここを抜ければ幻想(レガド・イルシオン)までまっしぐらだ。誰かがここで止めなきゃならねーんだよ」
剣を握った男が飛び出し、巨人の足踏みを飛び込みロールで回避。力強い斬撃ですねを打てば、岩のような表皮がはがれて飛んだ。だが表面をはいだだけだ。内側もまるっきりの岩である。
巨人はそれを見下ろし、強引に蹴り飛ばす。
悲鳴を残し、放物線を描いて飛んでいく。
「こいつ、痛がるそぶりすら見せねえ」
「全身が岩みたいなもんだ。とにかく殴り続けるしか倒す手はないんだとよ」
歯を食いしばる男たち。
そこへ……。
「撤退だ! 撤退するぞ!」
馬にのった男がやってきてそう叫ぶ。
逃げるわけにはいかない。そう返そうとした連中に、男はこんな風に続けた。
「ローレットだ、ギルドローレットに依頼が出された! あとは彼らに任せよう!」
●戦いの準備はできているか?
「皆さん、お集まりいただいてありがとうございます、なのです!」
時も場所も変わって、ギルド・ローレット。
情報屋のユリーカ・ユリカは、依頼書を手に何人かのギルドメンバーを集めていた。
「幻想の東北にある森林地帯から『ワーロックロック』という怪物が南下してきているって噂を聞いた人はいますか? これの討伐が、正式にローレットへ依頼されたのです!」
ワーロックロックは魔術によって生まれた岩の巨人だ。
全長にして3メートル。岩でできた棍棒を持ち、巨大な体躯から繰り出される力は勿論、戦闘となれば天然の魔術によって生み出される岩の雨も厄介だ。
現在は幻想の領土外にいるが、一番近い民家まで一直線に進んでいる。
まるで村の場所がわかっているかのような執念でだ。
「こいつは毎年この季節になると近隣の家畜を襲うのです。人が遭遇してしまったら、命を落とすこともあるくらいで、とっても危険なやつなのです!
地元の人たちが命がけで追い返すのがやっとなのですが……今はローレットがあるのです! 農家の人たちのためにも、毎年つらい目にあっていた人たちのためにも、この巨人を倒してほしいのです!」
ローレットに所属するイレギュラーズはただ武器をもっただけの民とは違う。
しっかりと戦う力を持った者たちだ。
「皆さんが力を合わせれば、必ず倒せるのです。皆さん、よろしくお願いします!」
- ワーロックロック・ジャイアント完了
- GM名黒筆墨汁
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2018年01月17日 23時30分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
●土砂をせき止めるが如くに
大地の踏む音ゆらぐ音。砂塵を巻き上げ走るのは、岩の巨人ワーロックロック。
向かう先は近隣の村だ。岩を踏みつぶす巨体と樹木も蹴り倒すパワーを見れば、村にどれだけの災害が起こるものだろうか。
だが――。
「いつも素早く迅速に! アンタの岩みたいな乾燥肌に潤いを届けに来てやったぜ!」
凄まじい速度で駆け寄ってきた『運び屋』パーセル・ポストマン(p3p000075)が、抱えていた容器を手放しワーロックロックへ中身の水をぶちまけた。
それを交戦の意志ととったのか、ワーロックロックは全力疾走状態から戦闘状態へとモードシフト。パーセルに狙いをつけて棍棒を構えた――と、その時。
「うおおおおーっ! おまたせー!」
螺旋飛行をした『chérie』プティ エ ミニョン(p3p001913)が先端に突きだした剣でもって突撃した。
注意のそれた瞬間だったからかワーロックロックの狙いが大きくそれ、パーセルのすぐわきに棍棒がたたき落とされた。
突撃の反動でくるくる回りながら、プティはワーロックロックの顔の周りをあえてうっとうしく見えるように飛び始める。
「近くで見るとでかい! 私の十倍でかいじゃん!」
「大きいが、それだけやりがいはありそうだのぅ」
プティに比べて目立たないように距離をあけて飛行してきた『妖艶なる半妖』カレン=エマ=コンスタンティナ(p3p001996)。中距離の位置から瓶を投擲した。
ワーロックロックの顔面にぶつかってはじけた瓶から毒液が飛び散り、顔の組織をじわじわと溶かすように破壊していった。
毒液がうっとうしいのかそれともプティが走行に邪魔なのか、腕を振り回すようにしてかけぬけようとするワーロックロック。
カレンは中距離範囲を維持しながら後退飛行。後続のメンバーが駆け寄ってくるのを視界の端で確認すると、プティやパーセルによびかけた。
「もうすぐ合流じゃ。準備はできておるかのぅ?」
ニッと笑うプティとパーセル。
もちろん、と声が重なった。
プティたちに若干遅れる形で残りのメンバーたちが次々と合流していく。
「交代だ! 俺にまかせろ!」
闘牛のごとくぶつかっていく『暴猛たる巨牛』ルウ・ジャガーノート(p3p000937)。
すねに彼女のアタックをうけたワーロックロックは躓きそうになりながらも足を出して踏ん張り、邪魔だとばかりに彼女を蹴りつけた。
大きく蹴り飛ばされるルウ。
地面をごろごろと転がり、路上の岩にぶつかって止まる。
そんな彼女を引っ張り上げるティバン・イグニス(p3p000458)。
「村に被害が出る前に片付けねぇとな」
「勿論だ。それに初仕事がデカブツ相手たぁ幸先もいい。俺の力をみせてやる!」
突進の構えをとるルウの一方、ティバンはライトヒールの治療魔術詠唱を手早く終えていた。
「その初仕事でリタイアを出してちゃ幸先が悪いんでな。治療はしっかりさせてもらうぜ」
任せた! とばかりに両手剣で切りつけるルウ。
彼女のきわめて挑発的な肉体言語が、ワーロックロックの執着をよんだ。
走る方向をやや歪めてまで、ルウに殴りかかりはじめたのだ。
「うむ……!」
そこへ堂々と現われる棒人間。もとい『甲種標的型人造精霊』歳寒松柏 マスターデコイ(p3p000603)。
「演習のための標的機たる我輩が、よもや実戦へと至れるとはな」
マスターデコイは全身に気合いを漲らせると、躍動する肉体をフルに活かしてワーロックロックの腹へと捨て身のアタックを繰り出した。
「無為に果てるはずであったこの身が初陣に巡り会えるは天祐なり。いざ撃ちてし止まん!」
アタックの反動で宙を泳ぐが、かまわず装備していた重火器で射撃を開始。
手の甲で防御するワーロックロックが、彼(?)を打ち払わんと腕を振り込んだ。
直撃コース。
そこへ防御姿勢で飛び込む『魔石泣かせのオリー』オルトグラミア=フラムウォール(p3p003844)。マスターデコイを体当たりによって突き飛ばすと、ワーロックロックの打撃を引き受けた。
地面をバウンドし、ごろごろと転がるオルトグラミア。
「つつっ……まさかこんなデカブツと戦うことになるとは思わなかったけど、石でできた魔物ってのはおもしろそうじゃないか! 思い出すねえ!」
口に入った砂をぺっと吐き捨てて立ち上がる。
その横で、『BBBA』花房・てふ(p3p000003)が長弓を構えた。
「初めてのヤマが魔法生物の討伐たァ、ね」
弓を引くしぐさ。
目元や手に刻まれた皺。
しかし瞳の輝きだけはどこか若々しく、射るべき場所と意味をしっかりと見ているかのようだった。
「そこだよ」
てふの放った矢が見事にワーロックロックの間接部に突き刺さった。
人型の対象を狩るのに適した戦い方が巨人相手にも有効に働いているのだ。
ここまで次から次へ攻撃をしかけれらては、さしものワーロックロックとて無視はできない。
走行は続けたまま、迎撃の姿勢へとはいった。
イレギュラーズたちのひっついては殴り飛ばされてはまたひっつくという戦い方は、それほど知性の高くないワーロックロックを順調に翻弄していた。
ティバンは深く被ったフードの隙間から、飛び回るプティやしがみつくルウたち、そしてそれを振り払おうと必死なワーロックロックを見た。
「ワーロックロックがさっきから棍棒や魔術を使ってねぇ。必死な証拠だぜ――おっと」
吹き飛ばされてきたプティを軽くキャッチ。ついでに回復魔術の詠唱をしてやる。
空中で制動をかけてとまったプティがありがとねと手を振って、再びワーロックロックへの突撃を始めた。
「くらえー! 削れて私よりちっちゃくなれー!」
剣を顔面に叩き付けるプティ。
そこにコンボを繋ぐように、筋肉を漲らせたルウが足に剣を叩き付ける。
まるで丸太を切り倒すかのような豪快なスイングがワーロックロックの芯へ響く。
ワーロックロックはルウの腕を掴み、無理矢理に振り上げて地面に放り投げる。
頭から落ちそうになったルウだが、素早く滑り込んだオルトグラミアが下敷きになることでダメージを免れた。
「悪い!」
「気にするこたぁないよ。どれ、もう一息だ!」
ルウを立ち上がらせ、再び味方をかばうべくワーロックロックへはりつくオルトグラミア。
そんな彼女たちを中心として、仲間たちが両翼から覆うようにして展開している。
マスターデコイも右翼部へとシフト。それまで捨て身の攻撃を続けていたマスターデコイだが、スタミナを温存すべく距離をとっての射撃にきりかえたのだ。
「敵は充分に削れているぞ。ボーイ&ガールズ、この調子で削り続けるのだ!」
「言われなくても!」
パーセルがスピア突撃でワーロックロックにぶつかっていく。
「岩の下敷きになって終わっちまうってことはなくなったが、これで巨人を村までご案内したんじゃ喫茶の客に会わせる顔がねえんだ!」
攻撃が積み重なった結果だろうか。ワーロックロックが明確に、そして初めてぐらりとよろめいた。
まるで焦りを振り払うかのように棍棒を振り回す。
「おっと、危ないのぅ」
攻撃を警戒して遠距離範囲に逃げていたカレンが、血の遠距離術式を打ち込んでワーロックロックをさらに追い詰めていく。
「突撃の頃合いじゃな。援護は頼むぞ」
カレンはてふにアイコンタクト。
レイピアを構えて飛行突撃をしかけていく。
対抗しようと狙いをつけるワーロックロックだが、側面から打ち込んだてふの矢によって再びよろめいた。
時間差で打ち込まれたレイピアが突き刺さり、更に大きくよろめく。
どたんと転倒するワーロックロック。
「……」
てふはあえて何も言わずに、起き上がろうとする巨人の脇腹に矢をうちつづけた。
「もうすこし。もうすこしだよ。あたしらの仕掛けが待ってる。その時に……」
てふは皆までいわず、オルトグラミアに視線を送った。
オルトグラミアはその視線をうけて、こくりと大きく頷いた。
蓄積しきったダメージに我を忘れたワーロックロックは、顔に当たる部分をぐぱりと開いて……獣のごとく咆哮した。
「始まったな」
「うむ」
ティバンとマスターデコイがそれぞれ構える。
「正念場である!」
●魔術の獣、魔術の巨人
猛烈な勢いで走り始めるワーロックロック。
皆はそれに追いつくべくぴったりと併走し、そしてもてる力の全てをぶつけ始めた。
「岩だけあって硬えでやんの!」
スピアで幾度も突撃をしかけるパーセル。
正面からぶつかっているのに、ワーロックロックの速度がゆるむことはなく、どころかパーセルの踵が地面をがりがりと掘るに至った。
それでもひるまず退かず、パーセルは歯を食いしばる。
「村一つ背負ってんだ、ここで退けるかってんだ!」
スピアを強引に身体へねじ込み固定された柄を踏み台にしてジャンプ。パーセルは自慢の脚力をそのまま活かしてワーロックロックの側頭部を蹴りつけた。
きっとワーロックロックに人間のような顔や表情があったなら、今頃苦悶の表情を浮かべて歯を食いしばっていることだろう。と同時に、激しい怒りに目を血走らせもしただろう。
パーセルの足を掴み、強引にぶん投げるワーロックロック。
「うおっ、よけろよけろ!」
「がってん!」
空中でぶつかりそうになったプティが彼にぶつからないように軽く手を繋いでぐるんと回転。
その下をくぐり抜けるようにして、ティバンが回復術式を詠唱。
「こいつで打ち止めだ。あとは――!」
拳を覆う鉄甲をぎゅっと構え、ワーロックロックの腹に思い切りパンチを叩き込む。
と同時に、マスターデコイも同時にワーロックロックの腹にパンチを叩き込んでいた。
二人のパンチが重なり、更にもう一重。二人がかりによる拳のラッシュがワーロックロックを襲う。岩の装甲がはげ落ち、ぼこぼこと削り取れていった。
対するワーロックロックは削り取れみるみる細くなっていく自らの身体をまもることもなく、無理矢理に棍棒を振り回してティバンたちを払った。
「む、いかん……!」
転がり、起き上がり、顔を上げるマスターデコイ。
一方でワーロックロックは村が肉眼でよく見えるほどの距離に近づいたことを察し、一気にスピードを上げたのだ。
今すぐ。今すぐに、巨人を転倒させてしまいたい。もしそんなことができたならどんなに……。
と思ったマスターデコイやティバンたちの視線に、一本のロープが見えた。
木から杭へわたすように結ばれたロープ。普通の人ならくぐるか大きくまたぐかするような高さだが、ワーロックロックにとっては――。
「しめた」
ギラリ、とてふが目を光らせた。
ロープに気づいて飛び越えようとするワーロックロック。そうして踏ん張ろうとした足が、溶けて軽く沼のようになった地面を踏んだ。
フッと熱い息を漏らすオルトグラミア。
てふとオルトグラミアが軽くハイタッチをする一方で、ワーロックロックは盛大に転倒した。
「なりふり構わず突っ走って、そんで派手にぶっ倒れる。隙だらけだよ、ワーロックロック!」
盾を振りかぶり、殴りつけるオルトグラミア。
起き上がろうとついた腕を撃ち抜き、再び転倒させるてふ。
「時間はチョットしかなかったけど……見事にかかってくれたねぇ」
ワーロックロックは怒り狂ったように吠え、片腕だけでも起き上がろうとする。
しかしその腕にカレンの毒薬瓶が綺麗に命中。
ぼろぼろと崩れ落ち、さらには立ち上がろうとした膝にまで瓶が叩き付けられた。
「詰みじゃ、ワーロックロック」
腕を組み、カレンはふわりと浮かび上がった。
それでも無理に立とうとするワーロックロックの膝を、超低空飛行で股下をすり抜けたプティが剣で切断する。
この見事な斬撃はティバンが回復魔術最後の一回をプティに使ってくれたおかげで(勝ち馬の効果が発生して)生まれたものだ。
「私は調子にのるほど強くなる。さっきの回復、ありがとね!」
膝を失ってまで走れるワーロックロックではない。
大きく崩れ、仰向けに倒れるワーロックロック。
「……」
あえて何も語らず、腹を踏むようにして立つルウ。
腕を伸ばすワーロックロック。
振り上げた剣を逆手に握り、ルウはワーロックロックの腹へ思い切り突き立てた。
びくんとけいれんし、腕が落ちる。
仰向けのまま、ワーロックロックの顔と手は、村の方へとむいていた。
「……そんなに村へ行きたかったのか。けど、悪いな。お前はあそこにとって災害でしかねえんだ」
剣を引き抜いた頃には、巨人はただの岩の塊と化していた。
●かくして未来は
「随分と無茶をしたのぅ。ほら、見せてみるのじゃ」
あちこち怪我をしたパーセルやマスターデコイ。
彼らは地面にぺたんと座り、カレンの手当を受けていた。
「ま、なんとか村にたどり着くまえに倒せたな」
「うむ……」
あぐらをかいて腕組みするマスターデコイ(棒人間)。
こいつをどうやって手当するんだろう……と素朴な疑問を浮かべるパーセル。
さておき。
「ワーロックロック君って魔法で作られたんだよね。作った人がいるのかな。破片とか回収しておこうか」
「そうだな。武具の素材にでもなりそうだ」
「うんうんいい武器素材に――っていやいや、調査、調査用にね?」
ぷるぷると首を振るプティ。その剣を納めて戦闘後のクールダウンするするルウ。
てふが深く息をつき、いまだ平和な村へと振り返る。
本来なら家畜が荒らされ、ひどい被害がでていた村である。場合によっては人死にだって出ていたかもしれない。
今日はそれを、未然に防ぐことができたのだ。
「この先のことはこの先のこと。今は、村を守った余韻にでも浸ろうじゃあないか」
「ああ……」
ルウたちが村を眺め、綺麗に終わろうとしている……その後ろで、ティバンがこほんと咳払いをした。
「なあ、この空気で言いにくいんだが……ワーロックロックの残骸、溶かされてるぞ」
「んんっ!?」
慌ててプティたちが振り返ると、オルトグラミアがワーロックロックの巨体をブレスでぶわーっと溶かしていた。こちらに気づいて振り返る。
「ん? ああ、置きっ放しじゃ邪魔になるかもしれないしね」
「なるほどぐっじょぶ――じゃなくて!」
「心配ないよ、一部はちゃんととってある」
ぱたぱたと手を振って、オルトグラミアが麻袋を翳した。
「終わったかのぅ?」
「そろそろ村に戻ろうぜ。依頼主に結果報告もしたいしな」
カレンやパーセルたちが手を振っている。
オルトグラミアたちは手を振り替えし、村へ向かう彼らに続いた。
八人の手によって平和を保たれた、村へと。
成否
成功
MVP
なし
状態異常
なし
あとがき
お疲れ様でした。
それぞれの役割をきっちりとこなした素敵な依頼になりましたね!
GMコメント
ごきげんよう、イレギューラズ!
こちらは民のために剣をとる、熱血バトルシナリオです。
巨大な敵を囲んでガンガン戦ってスタイリッシュにキメたい! という方、大歓迎でございます!
●シナリオ成功条件
『ワーロックロック』の撃破
攻撃を与え続けてHPを0にすることで崩壊し、ワーロックロックはバラバラの岩となります。
ただし村へ到着するまで(※1)に撃破できなければ、村に相応の被害が出てしまいます。
情報屋たちの予想によると、普通に追っかけながら戦っていた場合大体8~12ターンほどかかるだろうとのことです。
●シチュエーション
幻想の北。無舗装の荒れ地を村へ向かって進行しています。
通常タイムで100秒(10ターン)で村に到達してしまうと予想されています。(これを便宜上『リミットターン』と呼びます)
ただし以下の方法でリミットターンを伸ばすことができ、それだけ安全に戦闘プランを組むことができます。
・巨人を足止めする
足を狙ったり通せんぼしたりといった妨害は既に試みたようですが、蹴飛ばして進んだり飛び越えたりといった対応をされてしまっているようです。
もし効果的に足止めするなら、無視できないほどの挑発を行なったり、一斉にしがみついて動きを鈍くしたりといった方法がとれるでしょう。
・戦闘に早く突入する
戦闘していない間は巨人はダッシュしていますが、戦闘に入れば通常移動に移ります。
情報屋のたてた予測接触ポイントよりも早い段階で接触できれば、そのぶんリミットターンを増やすことができます。
馬車を使ったりなにかしら有効な技術を使ったりして到着スピードを速めましょう。
(接触するまでは非戦闘状態なので、戦闘マニュアルにある『移動』とは別の扱いとなります)
●ワーロックロック
直訳すると岩の魔術師。全身が岩のような物体でできた巨人で、地球でいう熊程度の知能しかありません。
動物とはまたちょっと違う生き物なのですが、少なくとも話し合いのできるタイプではないようです。
ただし棍棒を振り回したり特定の魔術を行使する能力をもち、この能力によって家畜を襲って食べたり自衛戦闘を行なったりします。
また非常に巨大なため、『マーク・ブロック』による移動禁止ができません。
・スペック
HPがかなり高く、回避と機動力が低い。
・戦闘スキル
WR格闘(物理 近接 単体【飛】):殴る掴む蹴るといった攻撃
WR大棍棒(物理 中距離 範囲):棍棒による殴りつけ
WR岩の雨(神秘 遠距離 広域):特定の場所に岩の雨を降らせる魔術
WR発狂モード(自付 防御ダウン 物理攻撃アップ 機動力大幅アップ):HPが3割をきった段階で使用。
・特徴
比較的目の前のものにとらわれやすいので、至近距離で戦っていると攻撃が『巨人格闘』になりやすくなります。
命中補正は普通なので、ずっとはりつきたいなら回避のうまい人が適任でしょう。飛ばされてもなんとも張り付くなら、防御のうまい人が適任です。
HP3割をきると発狂モードを使い始めます。機動力が大幅にあがるため移動速度も引き上がります。ここからは攻撃に集中するのがよいでしょう。
プレイングの工夫次第で攻撃や防御・回避に補正がつくので、試してみるのもいいでしょう。
【まとめ】
今回の依頼の要素を大まかにまとめますと
・10ターン以内に撃破すると村を守れる(予測撃破ターン数は8~12T)
・接触までのタイムを早める工夫でリミットターンの増加が可能
・HP3割をきると発狂モードに(攻撃集中を推奨)
Tweet