シナリオ詳細
花の少女は殖やす為に食べる
オープニング
●人を食べる花
芍薬(シャクヤク)とは、牡丹に似たボタン科の花だ。
「立てば芍薬(シャクヤク)、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉に使われ、沢山の花弁が集まったその見た目は薔薇を思わせる『美しい』花である。
死者の国の王の病も治す程の万能な薬とも云われている。
それでも人は見た目を気にし、枯れ落ちる姿を忌み嫌う。
少女の背中に咲いた大輪のシャクヤクは、花弁を震わせながら甘い香りを風にのせる。
ふらり、と甘い香りに誘われた人が街道から林に足を踏み入れる。
「女の……子?」
男は薄暗い林の中に佇む少女を見て呟いた。
その瞬間、視界は赤く染まる。
痛みを感じる前に、男は花弁の様に柔らかいモノに包まれる感覚を感じながら、意識は眠るように薄れていった。
(足りない。もっと、食べなきゃ……)
少女の視界に野うさぎが入ると、ツルを伸ばして捕獲する。
食べ終えた野うさぎは骨と皮だけになり、カランと音を立てながら足元の骨の絨毯に落ちた。
背中の花が花弁を揺らし、少女の口から呻き声が漏れるとぼとりと花の中央から大きなタネが生み出された。
タネに亀裂が入り、隙間から大量の花が咲いたと思ったら少女の型に形成された。
「そういや、この変で花のモンスターが出るらしいな」
街道に馬車を走らせながら男は言った。
「でも1体で見た目は少女らしいじゃないか。捕獲して何処かに売り飛ばせば良い金になるんじゃないのか?」
と、馬車に乗ってる男は口元を吊り上げた。
「行商人達の情報によると、人を喰うらしいから捕獲は無理じゃないか?」
ガタガタと馬車が揺れる音よりも大きな声で答える。
「甘い香り……! 早く鼻と口を布で塞ぎなさい!」
乗り合わせていた女は、自分の子供達の鼻と口を布で覆う様に指示を出す。
「この甘い香りが何だって……」
男は鼻で笑った瞬間、馬車を引いていた馬達が足を止めた。
「何がーー……うわっ!」
手綱を持っていた男が目の前で消えた。
「ひっ! 街まではもうすぐよ! 走って逃げるのよ!」
女は子供と馬車から降りると、その小さな手を引いて駆け出した。
ふと、林の方に司会を向けると……2人の少女が口元を赤い液を滴らせていた。
死んだ魚の様な瞳の少女。
目の前にある、新鮮な肉を貪る様子を男も見ていた。
「エサに夢中のようだ……しかし、あんなの見たら捕まえる気は失せるぜ。金になり得ろうが……」
と、言って男は馬車から降りて街に駆け込むと、真っ直ぐにローレットへと駆け込んだ。
●ローレット
「皆さん、大変なのです!」
『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ(p3n000003)が慌てた様子で声を上げた。
「街道を通る人達を食べる植物が出たそうなのです! 行商人さん達の話によると、少女の様な姿をしているそうなのですが、背中に大輪の花を咲かせているそうです。被害はまだ少ないのですが、1週間前より1人増えているそうなのです! しかも、熊や鹿も従えていて街道で暴れているのです!」
ユリーカはあなた達を見つめた。
「もし、ほっとくと3人、4人……と増えて最悪近くの街が襲われるかもしれません。ですので、イレギュラーズの皆さんは直ぐに討伐に向かって下さい」
- 花の少女は殖やす為に食べる完了
- GM名紅玉
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2018年03月14日 20時50分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
●行く手を拒む魔獣
イレギュラーズ達の前に立ちはだかる熊型の魔獣は、己の体より大きな斧を手に理性を失ったかのように吠えた。
「人間って喰いやすそうっすし。練達あたりに売り捌けませんかね。死骸とか標本にして。何はともあれ、めいくまにー。お仕事っす」
『双色の血玉髄』ヴェノム・カーネイジ(p3p000285)は、濡らした布で鼻と口をしっかりと覆い前へと出る。
「美しき容姿は人を惑わすだろう。だが本当の美しさというものは、内面より反映されるものだ……この芍薬からは、悲しいが……憐みしか感じないな」
林の中でじっと此方を見ているヤクシャクに対して、『銀閃の騎士』リゲル=アークライト(p3p000442)は静かに言った。
木漏れ日に照らされた幼い顔は美しいが、瞳には感情や光等は宿っておらず空を見つめていた。
「さて、見た目が人に似てる。それだけだな、近づきゃ襲ってくるし、やることはひとつだ。近づいて、ぶっ飛ばすッ!」
カイン・ルディム・スティレット(p3p000739)が黄金の瞳で睨みながら声上げた。
「うーぉー。こっちにきてから初めての戦闘だ!」
別世界から来た者、ウォーカーである『出来損ない悪魔』リコリス・シン(p3p001011)は不安を抱きつつもノービスグレートソードを手にする。
「アタッカーの任を受けたからには、やる事はやらせてもらおう」
『堕眠』モルフェウス・エベノス(p3p001170)がアメシストの様な瞳を細めた。
「戦いに赴くのは、いつまで経ってもどこか恐怖がありますのー……誰かが怪我をしないかー……そのまま、失ってしまわないかー……いえ、私が癒せばいいですのー絶対に誰も失わないように、悲しまないようにー……! 戦えない分、治癒を頑張りますのー……!」
『悪辣なる癒し手』マリア(p3p001199)は後方から仲間を見守る。
「まずは邪魔な熊さんを倒しちゃおう♪森の熊さんならぬ、蔦の熊さん、かな?」
巫女装束姿の『特異運命座標』猫崎・桜(p3p000109)は、スナイパーアイで集中しガトリングを構える。
大半ですイレギュラーズは、ヤケシャクが放つであろう香りを警戒して布で鼻と口を覆っている。
「一応麻痺耐性もあるけれど、念の為、ね?」
正に女子高生な『忘却の少女』リィズ(p3p000168)が『ベア』に向けてマギシュートを放つ。
二足歩行の熊型獣魔『ベア』は咆哮すると、イレギュラーズ達の足元からツルが生えた。
誰も予測してなかった状況にリゲルは、名乗り口上で己の戦意を上げながら気を引こうとする。
がーー……
範囲外に居るヤケシャクや鹿型獣魔には届いてない。
ツルは容赦無く、イレギュラーズの機動力を落とす為に手足に絡み付く。
「鹿花、鹿花、熊、くまーん! 馬にのらなかったのは正解だな、花! ひゃっはー、今日の晩御飯は熊肉だー!」
仲間が狙っている『ベア』をAと確定したリコリスは、腕に絡み付いたツルを引き千切る。
自由になった手でノービスグレートソードで一刀両断する。
続いて桜のガトリングが火を吹く。
「全く、人を相手する方が楽っすね」
と、ツルを引き千切り終えたヴェノムは、素早く距離を縮めるとブンッと触腕で格闘戦を仕掛ける。
「攻撃は最大の防御、というやつだな」
モルフェウスが中距離から『ベア』Aに向かって、魔的な力を純粋な破壊力として放出した。
『ベア』Aが斧を横に大きく振ると、林の木々は地面を揺らしながらイレギュラーズに向かって倒れる。
(全員、は……無理か?)
ラージシールドで木々を除けながらリゲルは後ろに視線を向けた。
「この位で倒せると思うなぁッ!」
始まりの赤で己を強化したカインは、マジックガントレットで倒れてくる木々を粉砕する。
「マリアちゃん! 大丈夫?」
倒れてくる木々からどうにか逃げれたリィズは、肩で息をしているマリアに駆け寄る。
「ええ、大丈夫、ですのー……」
と、表情を崩さないマリアは、リィズに向かって笑顔で答えた。
「ツルの熊さんが立っているからダメなんだよ」
開けた林にたたずむ『ベア』Aの足元に向かって、桜はガトリングで駆動音と共に複数ある銃口から弾丸を射出する。
「ウォォォォッ!」
『ベア』Bが我を怒りで忘れてリゲルに向かって斧を振り下ろす。
「Aに隙が出来たっすね!」
ヴェノムは更に攻撃する手を強める。
だが、『ベア』は大きな手を伸ばしてリコリスの頭を掴むと、地面に叩き付ける。
「い、いったー!」
斧をカインに向けて振り下ろす。
「ぐっ!」
地面を蹴って後ろに跳躍したカインの鼻先を斧が掠める。
「もう、体力は残ってないだろう?」
と、言ってモルフェウスは『ベア』Aを魔力放出で止めを刺した。
●その少女は空を掴む
鹿型獣魔『サクラ』に騎乗している『ヤクシャク』に、イレギュラーズ達は視線を向けた。
1体の『ベア』を倒したものの、もう1体残っているが見向きもせずに駆け出した。
「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花、というけど……あれは座っても芍薬だねー」
と、『ヤクシャク』の背中に咲く花を見て桜は言った。
「おーーーりゃーーー!」
リコリスは、『ヤクシャク』に向かってノービスグレートソードを横に振る。
「うぉーーっす!」
反対側からヴェノムが格闘で挟み込もうとする。
「逃げさせませんよ♪」
リィズがマジックライフルで牽制する。
「芍薬は万能薬扱いか……君は狩られる側の存在だったのだろうな……同情するよ。だがこれ以上は、人間を狩らせはしない……俺は人々の盾だから。その底なしの飢えを満たしたくば、俺を屈服させてみせるがいい!」
リゲルがロングソードを掲げながら、天にも届く思いを込めて声を上げた。
「轟けオレの魔法拳! 吹っ飛べぇッ!」
カインが『ヤクシャク』を衝術で『サクラ』から落とそうと試みる。
普通の鹿ではない、鹿型獣魔であり『ヤクシャク』によって強化されているので、『サクラ』が蹄を鳴らしながら易々と回避する。
戦闘を長時間していたからなのだろうか? 明らかにヴェノムとリゲルの動きが鈍っていた。
そして迫り来る『ベア』はリゲルの胸に斧の刃先が貫くと、パンドラを使い戦闘不能を強制回避するとマリアが直ぐにライトヒールで回復させた。
ニオイの対策として、濡らした布で鼻と口を覆った良いのだが……問題は呼吸が困難になる事だ。
布の繊維との隙間が空いているから空気は通るのだが、水によって膜が張られて空気の通り道がほぼ『0』にしていた。
「キツかったら外してもいいんだよー? マヒとかなったら回復できるからね♪」
リィズはヴェノムとリゲルを見て言った。
「私も居ますので大丈夫ですよー」
マリアは続けて言うと、笑顔でヴェノムとリゲルの二人を見つめた。
「それも、そうだね」
リゲルが布を取り払いながら言った。
「露出を抑えたのは良いっすが、流石にそこまで気が回らなかったっすね」
と、小さくため息を吐きながらヴェノムは、水で濡らした布を取る。
「どうするんだ? 熊は居るが、そのままヤクシャクだけを狙うのか?」
「本来、そういう作戦だ。そうするしかあるまい」
カインの問いにモルフェウスは答える。
ヤケシャクさえ倒せれば、鹿型獣魔『サクラ』と熊型獣魔『ベア』は無力化するかもしれない、と。
しかし、予想外にも『ベア』はタフで物理攻撃力が高い。
「何か相手の名前が自分と同じだと複雑な気分っ。い、依頼中は桜じゃなくて猫崎って呼んで貰おうかな。……紛らわしいだろうし」
『サクラ』と『桜』、声にすればどちらも同じなので心中複雑な桜は、仲間にそう言うとガトリングで攻撃をする。
『ヤケシャク』は弦に矢をつがえると、マリアに向けて矢を放つ。
リゲルがラージシールドで矢を弾く。
「どっりゃぁぁぁ!」
リコリスは多段牽制を『ヤクシャク』に叩き込もうする、が。
ツルが束になってリコリスの体に体当たりし、小柄な彼女の体は生えてる木に背を強く強打する。
「はっ! 大丈夫かい?」
リゲルがツルの束を斬り、名乗り口上で気を引こうとする、が。
元から感情なんて持ちあせてない『ヤクシャク』は、ただ虚ろな瞳で己を傷つけに来る者達に対して攻撃をするだけだ。
「大丈夫……って、後ろ! 後ろ! くまー!」
リコリスは、リゲルの後ろに立っている『ベア』を指しながら声を上げた。
「今は、防御に徹してるから……平気だ」
リゲルがラージシールドで攻撃を受け止めると、単純な力では多少劣ってしまっているのか……それとも、連戦して疲れているのか分からないが徐々に押されていた。
足に力を込めても、ズズッと地面の土を抉りながらリゲルは後ろに下がる。
「もう1回だぁッ!」
カインは衝術で『ヤクシャク』だけを吹き飛ばした。
「悪いとは思わないが、あなたがやってきた事が利子を付けて帰ってきただけ……」
と、地面に座り込む『ヤクシャク』にモルフェウスは静かに言った。
鮮やかな花火が『ヤクシャク』を襲う、火炎は少女の体を緋色に染め上げる。
「ーーっ!」
悲鳴を上げたくとも上げられない少女の口は大きく開き、何かを叫んでいた。
「何を言ってるか分からないのが救い、っすかね」
ヴェノムは触腕に光通さぬ暗闇を纏わせ、敵を無明の内に封じた。
「皆様、怪我をしたら直ぐに言ってくださいよー」
心配そうに仲間を見つめるマリア。
「マリアちゃんだけじゃなくて、リィズも手伝うからよろしくね♪」
明るく言うリィズは、張りつめていた空気が少し和らいだ気がした。
「ヤクシャクはあと1体だよ。もうひと頑張りだよ!」
深呼吸しながら桜は声を上げた。
●花は最後まで求める
『ヤクシャク』を1体倒したとはいえ、『ベア』が1体、『サクラ』が2体、そして『ヤクシャク』は1体となった。
イレギュラーズとの戦いで片方を失った『ヤクシャク』は、虚ろな瞳を細めるとツルを木と木の間に集合させ『壁』を作った。
「そんな事をしてもよォ……壊すだけだッ!」
カインが息を吐かせぬ格闘でツルの壁を突き破る。
「かーらーのォ……連打ッ!」
激しい突きと蹴りを踊るかの様に繰り出すカインは、手応えの無さに違和感を感じる。
格闘術で攻撃していた『ヤクシャク』は、人形に集められていたツルに戻りずるりと音を立てて地面に落ちる。
「逃げたか!?」
と、慌てて周囲を見回すカインに、『サクラ』が突撃すると『ヤクシャク』は肩にかぶり付いた。
赤く染まる視界、微笑む『ヤクシャク』に向かってカインは拳を叩き込もうとするも……ツルが腕に絡んでそれを阻止する。
「後ろからだと動きがよく見えるんだよ♪変な動きなんてさせないんだからね♪」
桜のガトリングが『サクラ』に向かって弾丸を射出した。
「倒れるまで撃つのを止めない!」
リィズがマジックライフルで援護射撃をする。
「絶対に……誰も死なせませんのー……! 何を犠牲にしてでもー……!」
死の聖女等と呼ばれていたマリアは仲間を回復する。
絶対に仲間を殺されぬように、皆が無事に生還する為に。
「それ、だめー!!」
リコリスは多段牽制で『サクラ』を攻撃する。
その次の瞬間、リコリスは吹き飛ばされてぶつかった木が縦に割れる程の力で。
「うぁぁぁぁ!」
リゲルが名乗り口上で気を引くと、カインが『サクラ』から落とした『ヤクシャク』にフレイムバスターで攻撃した。
唸る火炎、少女の虚ろな瞳に映る。
「ーーっ! ーーっ!」
『ヤクシャク』は火炎に包まれる。
出せない声を上げながら、どろりと黄金色の涙が頬を伝う。
「……ごめんなさい」
マリアは伸ばしかけた手を止める。
だが、命を落とすなら一人ではいかない、と言いたいのだろうか?
燃える体からツルを伸ばし、リゲルやカインにヴェノムを巻き込もうとする。
「そういう手があったかっ!」
モルフェウスは、火の手が迫る林から出るように仲間に指示を出す。
「でも、他の皆様が」
マリアが駆け出そうとする、が。
「回復役は待機してろ」
と、言ってモルフェウスはマリアを制止させる。
「僕は透視で探す位は出来るよ」
桜が申し出る。
「あっつーい! 何で林が燃えてるんだよー」
熱い処では済まないだろうリコリスの怪我を見て、マリアは駆け出した。
吹き飛ばす等の攻撃はしてないハズなのに、と呟きながらリコリスは燃える林を見据えた。
モルフェウスとリゲルがカインに肩を貸しながらどうにか、燃える林から出ることが出来た。
「泣いてた……」
ぽつりとカインが呟いた。
「誰がー?」
リィズが問う。
「ヤクシャクだ……人じゃないのに、泣くんだな……」
痛む傷口を握り締める。
痛い、この痛みを伝えれずに燃えて消え行くのはきっと、痛みより苦しいのかもしれない。
林が燃えているのを街道を歩く人々が見て知らせたのだろう。
バケツを持って消火作業をしていた。
「手伝った方が」
「そうだね」
マリアの言葉に桜は頷いた。
「ある意味、人間のが捌きやすいっすよね。ホント」
と、ヴェノムは大きくため息を吐いた。
「次に生まれ変わる時は、幸せを努力で掴めるような生物になれるといいな……身も心も、美しく在れる様に」
消火作業は終わり、林は黒焦げてしまい何も残っていないがリゲルは、小さな墓を作るとその前で祈る。
花が求めたのモノは分からないが、ただ次の生を受けた時はーー……
成否
成功
MVP
状態異常
あとがき
初ショートシナリオに参加していただき、ありがとうございます。
少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
これから、少しずつですが様々なシナリオを出して行きますので、お目に止まりましたらよろしくお願いいたします。
GMコメント
『美しい、と男は女に言った。ありがとう、と女は笑みを浮かべながら言う。視界が揺らぎ、女の頭は地に落ちた。男はソレを踏み蔑んだ瞳で枯れ落ちた花をみすえた』
こんにちは、ルビーの和名の紅玉です。
皆さんの参加をお待ちしております。
【成功条件】
シャクヤクの討伐
【場所】
とある街道沿いにある林
※火を放つと林は簡単に燃えて、近隣の街に被害が出るかもしれません。
【敵】
『シャクヤク』2体
160cmの少女の姿をした花のクキの集合体。
背中には大輪の花を咲かせて、街道を通る人に甘い香りで誘い、花の養分として捕食する。
林から出る様子は無い。
本体はシャクヤクの様な花なので、少女自体は喋る事は出来ません。
身軽で弓とツルを操り、甘い香りで惑わせます。
血、肉等があればソレを捕食して体力を微回復します。
『サクラ』の背に乗っております。
火類には弱い。
『ベア』2匹
『シャクヤク』の種に支配された全長3m程の熊型魔獣。
より沢山の“エサ”を得るために、物理攻撃力やHPを強化されている前衛型。
身の丈ほどある斧を所持している。
『サクラ』2匹
『シャクヤク』の種に支配された体長2m程の鹿型魔獣。
より多くの“エサ”を運ぶために、機動力と回避を強化されている。
ツルを操る事も可能。
Tweet