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シナリオ詳細

運び屋を妨げる大サソリ
運び屋を妨げる大サソリ

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●酒場のママさん
 傭兵……ラサ傭兵商会連合のとある商人街。
 ローレットから派遣されてきたイレギュラーズ達は、他の要件もあって、ラサに滞在していた『穏やかな心』アクアベル・カルローネ(p3n000045)と落ち合うことになる。
「皆様、幻想からここまで、お疲れ様です」
 挨拶もそこそこに、アクアベルは依頼主の居場所へとメンバー達を案内する。
 やってきたのは、この街の酒場。
 昼間ではあったが、すでにその店は営業していた。
「あら、いらっしゃい……って、連れてきてくれたのね」
 彼女は砂漠兎の獣種の女性で、名前はノラガナ。
 この酒場を経営するママさんであり、主に『パサジール・ルメス』などキャラバン隊などを客としている。……表向きは。
「アタシはここいらでは、少しばかり顔が利いてね」
 ノラガナは裏では情報屋も営んでおり、特にラサ周辺であればそれなりに事情通である。
 情報の売買や武器売買の仲介、他にも表では言えないことも手掛けているらしい。
 そんなノラガナは、有力団体との縁を求めていたという。
「先日、たまたまブリーダーだったジュアと会ってね」
 ローレットに所属するジュア(p3p000024)が先日、彼女と会ったことが縁となり、ローレットと接触。
 今回こうして、自らの店まで招くことがようやくできたというわけだ。

●酒場のママさんの依頼
 そんなノラガナは、困った事態を抱えている。
「砂漠の運び屋が立ち往生する事態になっていてね」
 時折、魔物化した生物が現れることはどこにいてもありうることだが、今回は砂漠に大サソリが現れるらしい。
 その数は2体。全長5mと4mの個体がいるらしい。番いなのかどうかは不明だが、連携して襲ってくることが確認されている。
 攻撃方法は、砂嵐を操る他、毒を持った尻尾。直接突いてくる他、大きく振り回すこともある。
 また、砂の中に潜ってから、尻尾を突き上げる攻撃はかなりの殺傷力を持つので、くれぐれも注意したい。
「悪いけれど、ローレットの実力を見せてほしいのさ」
 裏の情報をやり取りするに信用の足る程度の能力を持っているのかどうか。ノラガナは力量を見極めようとしているらしい。
 ならばこそ、ローレット代表として力を示す必要がある。
 イレギュラーズ達は街で準備を行ってから、現場となる砂漠へと向かうことにしたのだった。

GMコメント

イレギュラーズの皆様こんにちは。なちゅいです。
関係者依頼ですが、どなたでもご参加いただけます。

●敵
○巨大サソリ×2体
 全長5mと4mの個体です。
 いずれも能力は同じです。
・尻尾突き刺し……(A)物中単・毒
・尻尾旋回……(A)物中範・ブレイク
・砂嵐……(A)神遠貫・窒息
・突き上げ……(A)物遠貫・防無・麻痺・溜め1
(溜め中は砂の中に潜り、手が出せなくなります。突き上げの後は再び砂の上に姿を現します)
・砂漠暮らし……(P)火炎耐性・凍結耐性

●NPC
○ノラガナ……美魔女と言われる程の年齢の女性。
 砂漠兎の獣種、褐色肌。退廃的な雰囲気を感じさせます。
 傭兵の砂漠、とある商人街で酒場を切り盛りしております。
 ジュア(p3p000024)さんの元ブリーダー。
 今回の依頼には参加しませんが、
 依頼後は、酒場で飲み物、お酒をおごってもらえます。

●状況
 砂漠に邪魔な巨大サソリ2体の出現が確認されています。
 誘導すれば、5m以上ある岩場の利用が可能ですが、
 基本的には起伏のある砂地です。

 依頼後は、酒場で飲み物、お酒をおごってもらえます。
 未成年の方にお酒を振舞うことはできませんので、ご了承ください。果実ジュースで願います。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

それでは、よろしくお願いいたします。

  • 運び屋を妨げる大サソリ完了
  • GM名なちゅい
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2019年06月07日 23時15分
  • 参加人数 8/8人
  • 相談5日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ラダ・ジグリ(p3p000271)
静謐なる射手
シグ・ローデッド(p3p000483)
『知識』の魔剣
ルウ・ジャガーノート(p3p000937)
暴猛たる巨牛
ルルリア・ルルフェルルーク(p3p001317)
暗躍する義賊さん
クローネ・グラウヴォルケ(p3p002573)
幻灯グレイ
弓削 鶫(p3p002685)
Tender Hound
岩倉・鈴音(p3p006119)
放課後のヴェルフェゴール
セフィラ=クリフォート(p3p007107)
千年令嬢

リプレイ

●砂漠の厄介者討伐
 依頼を受けたイレギュラーズ達。
 彼らの行く手に広がるのは、砂と岩ばかりの砂漠だ。
「……あーつーい……溶ける、日傘が無いとやってられない……」
 酒の奢りがあると聞き、この依頼へと飛びついた『繊麗たるホワイト・レド』クローネ・グラウヴォルケ(p3p002573)。
「砂漠とは聞いて無いッス……」
 吸血鬼の彼女には、この日差しと暑さはかなり堪えるらしい。
「ただでさえ楽じゃない砂漠の行路、大サソリまで出ては堪ったもんじゃないな」
 馬の獣種である『静謐なる射手』ラダ・ジグリ(p3p000271)も足を取られる上、砂まみれになるこの場にやや辟易としていた様子。
 それに、ラダは先の依頼において重傷を負っていたようである。
「久しぶりの仕事で腕がなるぜ!」
 ローレットでの活動を再開させた『暴猛たる巨牛』ルウ・ジャガーノート(p3p000937)もやはり、タダ酒という言葉に惹かれてこの依頼に参加していたようで、身体の奥底からムンムンとやる気を湧き立たせていた。
「仕事を終えた後の、美味しい一杯の為に――といった所でしょうか」
 犬の耳と尻尾が生えた旅人『Tender Hound』弓削 鶫(p3p002685)がそう語るが、下戸なのであまり飲めないとのことだ。
「この手の店は実家もよく世話になるしな」
 武装商人一家であるラダは、きっちり退治するからよく冷えたやつをと、依頼者である酒場のママさん、ノラガナに頼んでいた。
「巨大蠍!」
 狐獣人族の少女、『暗躍する義賊さん』ルルリア・ルルフェルルーク(p3p001317)は未知の生物との遭遇を前に、少し胸を躍らせている。
「ルル、実物の蠍を見るのって、初めてなんですよねっ」
「ふむ。蠍か。……こう言った者は薬用にも適す事が多いが……」
 知識を求め、知識を好む『『知識』の魔剣』シグ・ローデッド(p3p000483)は、予め依頼者のノラガナや街の人々から今回のターゲットである巨大サソリの生態などについて、可能な範囲で情報を集めていた。
 硬い殻を持つサソリ2体。
 その鋭い尻尾に毒を持ち、地中から相手を狙うことがある……と、大方は情報屋の少女に聞いた通りである。
「さそりとはいえ、連携する厄介な敵のようだネ」
 ミニスカ軍服姿の黒ギャル、『放課後のヴェルフェゴール』岩倉・鈴音(p3p006119)はこれまでのサソリの情報を統合し、そんな感想を抱くものの。
「だけど、『いつのまにか連携』で定評のあるローレットの力、存分に示すよ!」
 鈴音の言葉に、興奮を抑えるルルリアが一つ咳払いして。
「私事は置いておいて、商品を運搬する交易路をふさがれちゃうと面倒ですし、パパっと片付けちゃいますか!」
「ああ、さっさと終わらせて、いい思いさせてもらうぜ!」
 ルルリアの言葉にルウが応じて腕を鳴らすと、皆、遠くに見えてきた巨体を確認し、早速戦闘態勢を整えるのである。

●岩場へ誘導を
 砂漠を行くメンバー達は、改めてサソリ討伐の為に散開する。
 それらしき敵影は見えるのだが……。
「さそり、小さすぎてみえな~い」
 遠くに視線を向ける鈴音は力を発動し、自らの周囲にいる仲間達の強化へと当たる。
 それによって、支援を受けるメンバー達。
「……熱いからって嫌がるな、行け!」
 クローネは自らのファミリアーに、サソリの偵察に向かわせる。
 ところで、砂の上を車椅子で移動する『千年令嬢』セフィラ=クリフォート(p3p007107)に、皆の注目が集まる。
「特別製なので、砂地でも移動力は一切落ちないのよ」
 原理は秘密とセフィラは微笑んで話を流すが、なんとも気になるところである。
 程なくして、イレギュラーズ達は程なく進行を妨げるように砂漠を歩く4,5mもある2体のサソリを捕捉する。
「何と言っても、厄介なのは突き上げだな!」
 ルウが言うように、地面に埋まってから尻尾を地中より突き上げる一撃は、皆脅威と捉えていた。
 この為、一行はルウとラダが囮役となり、一番近い岩場へと引きつける作戦に出る。
 ラダが一旦待機する手前、ルウは早速、サソリ2体を巻き込める位置で魔刀『凍狼』を振りかぶって。
「うおおおおおおおお!」
 雄たけびを上げた彼女は、刃を地面へと叩きつけた。
 発生した衝撃波が砂を伴って、命中した5m……大型サソリの注意を引きつける。
「…………!」
 大型サソリがじたばたと暴れ始め、その場のルウやラダへと尻尾を振り下ろす。
「あとはサソリ野郎を誘導だ!」
 ルウがそれを抑えつつ岩場へと誘導をはかる間に、ラダが全力で移動して先回りをしていく。
「巨大な蠍の番が2匹。知っているかしら? 蠍って婚姻のダンスを踊るんですって」
 セフィラもルウへと浄化の鎧を降臨させ、守りを固めて。
「情熱的で素敵よね。どうぞ、冥府で舞って下さいな」
 ラダと共に、セフィラも岩場を目指して車椅子を移動させる。
 その際、クローネは報告に戻ってきたファミリアーに医療知識とファーマシーのスキルで作った匂い袋を括り付け、誘導の補助に当たらせていた。

 一方、誘導先の岩場へと向かう遠距離班。
「おっ、来たカナ?」
 岩場の手前で待つ形の鈴音は、エスプリの軍師支援が囮役メンバーにかかる位置を維持しつつ、岩場へと下がっていく。
 徐々にこちらへと近づいてくる敵影を確認し、シグは岩場に移動しつつ仲間達が抑えていない4m……小さな方のサソリを睨みつける。
 直後、小型サソリの周囲に黒い剣が組み合わさったような鎖の形の結界が展開し、そいつの体を呪いに侵してしまう。
 先に岩場に到着した鶫は、全長は2.5mもある自身の単発装填式電磁噴射砲『天梔弓』を構え、砲弾を発射する。
「狙うなら、やはり根元ですよね」
 超音速で撃ち出された一撃は、鶫の狙い通りに命中した。
 サソリの姿に興味を示すルルリアだが、そこはグッと堪えて。
「続くのです」
 暴風を意味する『漆黒魔銃テンペスタ』を構え、ルルリアは移動するサソリの頭上を撃ち抜く。
「悪しきを滅ぼせ、聖浄の槍!!」
 そこに展開する魔方陣から光属性の槍が降り注ぎ、サソリ達の体を撃ち貫いていく。
「頭上からの攻撃であれば、入り組んだ岩場が遮蔽物にならずに攻撃できるので、これを使わない手はないのです」
 それでも、サソリ達は多少の攻撃では侵攻を止める様子はない。
 邪魔な人間は食らってやろうと言わんばかりに、敵は囮役メンバー達を尻尾で仕留めにかかっている。
「そうだ、そのまま小さいほうの監視を」
 クローネは敵の動向を確認したまま、仲間を巻き込まぬよう起点をずらして射程へと入ってきたサソリ達を纏めて狙う。
 彼女が行使するのは、狂心象……疫病を振りまく呪いの様なもの。
 それは幻覚ではあるのだが、思い込みによる病を相手へと発症させてしまう。
 外目の様子には、大きな方の動きにあからさま異変が起きているのを確認し、さらに狂心象を撃ち込もうと構えるのである。

●突き上げに注意!
 岩場へと近づいてくるサソリ達。
 大きな鋏はほとんど使うことなく、尻尾を中心とした攻撃を行ってくる。
 イレギュラーズ達の狙いは、先にその身をマヒさせた大型サソリへと集まる。
「っと、定期的に怒りは撒いていかないとな!」
 今作戦においては、岩場をメインに布陣するイレギュラーズ達だ。
 そこへと登られては作戦が滅茶苦茶になってしまう為、ルウは時折相手の気を引きつつ、攻撃を繰り返す。
「そういえば、体の下に櫛状板っつー感覚を司る器官があるらしいな!」
 ルウは仲間達へとそれを告げつつ、胸下部にあるその器官を狙うように刃を切り上げて攻撃を繰り返す。
 魔物とはいえ、その生態はサソリと同等のはず。
 少なからず、弱点となる場所を狙って効果があるのは間違いない。
 ただ、気づけば、小型サソリの姿が見えない。
 砂埃を上げ、そいつは砂の中へと身を隠していたのだ。
「地中から地上の様子を探知する方法としては、やはり聴音による物が主なのだろうが……さてはて」
 敵が潜った瞬間、シグはギフトによって自らの体を自身の一部である金属質の剣の姿と化し、低空浮遊して移動する。
 突き上げの位置をずらそうとするシグだが、頭上の太陽が影を落とす。
「小型の方が潜ったな。気をつけろ」
「来るッス」
 シグの呼びかけとほぼ同時に、ファミリアーと視界共有していたクローネが一言、仲間に注意を促す。
「死にそうな攻撃クル! わが生涯に一片の悔いなシィ?」
 叫ぶ鈴音は拳を突き上げ、遠距離のメンバー達にも分かるよう示した上で、全力で防御に集中する。
 それを見ていた遠距離班。
 岩場の上にいた鶫やルルリアは、自分達まで攻撃が届かないと思いつつも念の為と用心していた。
 相手の巨躯を考えれば、攻撃に入る前に地面が盛り上がるはずと、セフィラは考えて。
 その狙いは……。
「……あなたよ」
「こっちか」
 セフィラが足元の盛り上がりに気づいて注意を促すと、超聴力で砂中を警戒していたラダは己の真下に注意を向け、飛び退きつつ身構える。
 すぐに地中から鋭い尻尾が突き出し、ラダを狙い撃つ。
 だが、防御していた彼女は事なきを得たようで、そのままの態勢からライフル銃『Schadenfreude』を構える。
 姿を現した敵と合わせ、迫ってくる大型と纏めて攻撃できるチャンス。
 ラダはそれを逃さず、鋼の驟雨を敵陣へと浴びせかけていく。
(まともに撃ちあえば、競り負けるのが関の山だ)
 小型は態勢を崩したものの、大型は依然として攻撃を仕掛けてきていた為、ラダは再度岩場を目指す。
 前線メンバーの強化を行うセフィラは戦場を見渡し、召喚物に突き上げを受けたラダの回復を任せていたようだ。
 攻撃対象が仲間に向いているなら、他メンバーにとっては攻撃のチャンスでもある。
 クローネが狂心象を振り撒き続けてサソリ達を苛む間に、シグは再度大型を睨みつけ、鎖で縛りつけて呪いに侵し続けていく。
 ルルリアもまた続けて、聖浄の槍での攻撃を行うがその前に。
「あのぐわーって攻撃するヤツを封じるなら、潜るのに必要な鋏をもいじゃいましょう!」
 空中を撃ち抜くルルリア。
 再び、敵頭上に展開した魔方陣から降り注ぐ光の槍。
 敵の装甲を無視する力のあるそれらは、重点的に大型サソリ前面の鋏を穿つ。
 しかしながら、敵の攻撃は突き上げだけではない。
 砂を巻き込んで巻き上がる砂嵐は、前方へと勢いよく飛んでいく。
 鶫はそれに巻き込まれぬよう移動しつつ、『天梔弓』を構えて。
「取って置きを使います。少々派手なので、気を付けて下さいね」
 彼女は消費する周囲の大量のマナを、量子数変換式対消滅弾『迦具土』へと溜め始めた。
 多少近づく敵。見た目に似合わず相手は素早く動く為に照準がぶれてしまうが、その大きさで十分カバーできる。
 十分に弾丸に力が込められたことを確認した鶫は、それを一直線に発射した。
「狙うなら、やはり根元ですよね」
 見事に尻尾の根元を撃ち貫き、一気に大型を弱らせていく。
 軍師として仲間達のサポートに回る鈴音は、まるでどこかのちりめん問屋のご隠居のように泰然として。
「反撃タ~イム! 前衛さん、後衛さん、こらしめてやりなさい?」
 『やっぱスキャンやね~ん♪』と呟き、エネミースキャンしていた鈴音。
 サソリ達が岩場に近づいたこともあり、仲間達へと大型サソリが弱ってきたことを仲間に示しつつ、鈴音は回復にも当たっていくのである。

●一気に叩き潰せ!
 順調に見えたかに思えたサソリ退治。
 確かに、大型を集中して叩く状況は非常に順調だ。
「片方倒れたら、一気に片付けるぜ!」
 抑えに当たっていたルウは防御しつつ抑えに当たっていたが、真横からくる小型サソリへの対処が遅れ、毒を伴う尻尾の一撃をまともに喰らってしまう。
 パンドラの力に頼ることもなかった彼女は、そのまま砂の上に倒れてしまった。
 だが、その瞬間、ラダはライフルでの通常狙撃を続けており、狙い続けた尻尾の付け根をついにへし折ってしまう。
 それと同時に限界に達したのか、大型は砂埃を巻き上げながら砂の上で力なく潰れてしまった。
 鶫はそれを見て、残る小型の狙撃へと移る。
「そういえば……」
 岩場の近くで尻尾を突き出し、振り回す敵を見ながら鶫はルウが先ほど、サソリの身体に櫛状板なる器官があると言っていたのを思い出す。
 それもあって、鶫は死の凶弾で敵の胸下部を狙うようにして死の凶弾を発射していく。

 軍師としてその場に立ち続け、仲間達を統率する鈴音。
 彼女はサソリが突き出す尻尾の毒や、巻き起こす砂嵐によって窒息してしまう仲間達のケアにも当たる。
 相手を呪いに蝕むことに成功したシグは、敵の周囲へと眼の紋様を模した魔法陣を浮かび上がらせていく。
 それによって、相手の能力の封印を狙っていたシグ。
 多少の耐性を持つ敵は体を痺れさせながらも、ひたすら尻尾を突き出し、猟兵達を貫こうとしてくる。
 それでも、クローネは相手へと幻覚を見せつけ、その体に走る痺れが強まったと判断したところで、今度は敵を中心として毒霧を散布していく。
 一度侵されれば、すでにその身を蝕む毒が治癒を阻害する。
 残るサソリも徐々にその勢いを失ってきているが、それでも、振り回す尻尾や巻き起こす砂嵐は最後までイレギュラーズを苦しめる。
 それを見て、セフィラは距離をとりつつ、天に祈りを捧げていた。
 仲間の治癒へと当たり続けていたセフィラは、余裕があれば攻撃とも考えていたようだったが、さすがに仲間の回復で手一杯だったようだ。
 撃ち抜く空中に展開した魔方陣より、ルルリアは清浄の槍を降らせ続ける。
「もう一息だと思うのです!」
 しかし、魔力が尽きたルルリアは、岩場から前に出て相手から魔力を奪い取ろうとしていく。
 実際、サソリももう体力は残されていないはずだ。
 シグが展開した魔方陣が相手の能力を封じたことで、一行は一気に攻め込む。
「さて、後は叩き潰すのみであるな」
 彼もまたルウから聞いた胸部下部分を狙い、地面から巨大な土塊の拳を生やして殴りつけるが、敵はそのまま尻尾を素早く横へと振り払う通常攻撃を繰り出し、シグの体を大きく裂いてしまう。
 彼もまたパンドラに頼ることなく倒れる中、後方から鶫が幾度目かの凶弾を発し、左右で1対となる櫛状板の左側を撃ち抜いてしまった。
「…………!?」
 間髪入れずにクローネが仕掛け、相手へと悪意を放つ。
 群がる悪意に体を包み込まれたサソリは完全に精神崩壊を起こし、その場へと崩れ落ちていく。
 そこへとやってくるファミリアーを確認したクローネ。
 生存を確認した彼女はその働きを労い、優しく頭を撫でていたのだった。

●お礼の1杯を
 サソリ討伐を終え、商人街へと戻ってきたイレギュラーズ一行。
「おかえり。無事に済んだようだね」
「水場借りていいか?」
 労いを見せるノラガナへとラダは一言。
 身体に纏わりつく砂や汗を洗い流したいとのこと。
「ああ、こっちだよ」
 希望のメンバーと合わせ、ノラガナは彼女達へと快く水浴びできる場所を案内していた。

 さっぱりしたところで、改めて、飲み会開始。
 すでに日暮れに差し掛かっていたが、今夜はノラガナの計らいもあってイレギュラーズの貸し切りだ。
「さ、依頼解決の礼も兼ねて、奢るよ」
「……これでも、お酒強いんッスからね……遠慮なく……」
 クローネが要望するのは、ラサの地酒。
 砂漠に生息する植物を使い、テキーラのようなお酒を振舞ってくれる。
 あまり熟成しないで出すことで、さっぱりとした味わいになるのだとか。
「後悔しないよう、しっかり食べておかねえとな!」
 戦いで倒れてしまったルウも元気を取り戻したようで、運ばれてくる酒と肉を思いっきり飲み食いしていたようだ。
「あ、いくらなんでもサソリは食わないぞ! マジで!」
「さすがに、メニューにはないよ」
 ルウの言葉にそっけなく返すノラガナの一言に、酒場に笑いが生まれる。
「申し訳ありません。私、直ぐに顔に出ちゃうもので……」
 鶫は度数の低いお酒ということで、ジュースで割ったものをいただきつつ、仲間達との会話に混ざっていた。
「私にも一杯頂けるかしら? 果実酒の紅茶割を下さいな」
「嬢ちゃん、お酒は大人になってからだよ」
 見た目少女に見えるセフィラへとノラガナが言うと、彼女は小さく笑って。
「ええ、こう見えても立派な大人ですわ。今年で千歳くらいだったかしら」
「っと、これは失礼したね。見た目じゃ年が分からない旅人も多いんだったよ」
 そんなセフィラの実年齢にノラガナも目を丸くしつつ、オーダー通りの酒を差し出していた。
 未成年組はソフトドリンク。
 鈴音はコーラを一気飲みしていたし、ルルリアは観光気分に浸りつつオレンジジュースを飲みつつまったりしていた。
 そんな未成年組に紛れ、なんとか深手は免れたシグもデーツ……ナツメヤシのジュースを口にしていた。
「……どうも酒は苦手でね」
 それよりもと、彼は知人のジュアの名前を出し、ノラガナへと彼女の近況を伝える。
「そうか、元気でやっているんだね」
 そんな彼女の話題に、ノラガナはイレギュラーズ達に飲み物を振舞いつつ、目を細めていたのだった。

成否

成功

MVP

ルウ・ジャガーノート(p3p000937)
暴猛たる巨牛

状態異常

なし

あとがき

リプレイ、公開です。
MVPはサソリの生態について調べ、
それを元に攻撃を攻撃していたあなたへ。
今回は参加いただき、本当にありがとうございました!

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