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シナリオ詳細

目からビーム出すことについて本気出して考えてみた

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●人生に一度、全身全霊を持って臨まねばならないことがある
 荒い呼吸。荒い呼吸。
 滝のように流れる汗を実感しながら、彼は額を地面に擦りつけていた。
 拳で、大地を殴る。
 そんな行為に意味はないとわかっている。だがそれでも、そうせずにはいられなかったのだ。
「何故だ、何故出来ない!!?」
 有り得ない。人間に不可能はない。だとすれば足りないのは努力だ。才能だという声もあるが、それを許容できるほど大人にはなれない。そうであるならば、夢を追いかけることなどとっくに諦めているからだ。
 人生は一度だ。有意義に使えと大人たちは笑う。笑いたければ笑うが良い。自分の人生はこれに賭けるのだと魂に誓ったのだから。
「だが、これ以上どうすれば……はっ、そうか!!」
 自分だけの力ではどうしようもない。そういうこともあるだろう。だがそれでも諦められないなら、最早この手段しかない。
 これで解決できるとは限らない。だがそれでも、前に進むことはできる。
 どの道、アガリの見えない道程ではあるのだ。
 その中で、ひとつこれに託してみよう。
「ようし、全力で人を頼るぞ!!!」

●たぶん、これじゃないけど
「目からビーム出す方法を一緒に考えてください、お願いします!!」
 その日、プランクマン(p3n000041)から紹介された依頼人は、勢いよく九十度に頭を下げた。
 スリム・スプリングス。カオスシードの基準でいうと、十五、六歳あたりに見える少年である。
 彼はイレギュラーズを目にすると、開口一番結構な無茶を願い出た。
 ビームて。
「ニャア、違うさね。ニャにも『ビームを出せるようになる』必要はないのさ」
 少年の意図を、プランクマンが補足する。
 何でも、少年は目から自力でビームを出すことが長年の夢であり、その為の努力に人生を賭けてきたのだという。
 目の力といえばまず視力と、鍛えに鍛えついに13.0。2km先の人物の表情がわかるらしい。しかしそれでも、目からビームは出なかった。
 ビームを出すだけのエネルギーが足りないのではないかと、身体を鍛えもした。ビーム出したい一心の正拳突きはついに音を置き去りにしたが、目からビームは出なかった。
 精神面がまだ未熟なのではないか。そう考えて瞑想に何ヶ月も費やした。今では座禅を組むだけで空を飛ぶこともできるが、目からビームは出なかった。
 人生の十数年。それを目からビーム出すことに捧げてきたのだが、最早どうすれば良いのか見当もつかない。
 そこで、ギルドを頼ったのである。
 ビームを出すための新たなアイデアを授けてもらうために。
「お願いします!! 目からビームを出したいんです!!」
 それはもう練達とかで改造してもらったほうが早いのではなかろうか。
「自力で出さなければ意味はありません! 僕は生身で目からビームを出したいんです! 破壊力抜群なやつを!!」
 抜群て。
「じゃ、頼んだニャぜ?」
 いやいやいやいや。
 いやいやいやいやいやいやいや。

GMコメント

皆様如何お過ごしでしょう、yakigoteです。

スリム・スプリングスという少年の依頼で、目からビーム出す方法を考えることになりました。
実際に目からビームを出す必要はありません。
どうすれば目からビームを出せるようになるか。または今後どのような訓練を積めば目からビームを出せる可能性があるか。
これを彼と一緒に考えることが依頼目標です。
皆様の、自分はこうすれば目からビームを出せる、というアツい思いをお願いいたします。

【用語データ】
■スリム・スプリングス
・依頼人。
・15~6歳のカオスシード。男性。非常に真面目。負けん気が強い。
・目からビームを出すことに人生の全てを捧げている。

■ビーム
・目から出るやつ。
・光るだけでは駄目。破壊光線が出ないといけない。

  • 目からビーム出すことについて本気出して考えてみた完了
  • GM名yakigote
  • 種別通常
  • 難易度EASY
  • 冒険終了日時2019年06月06日 22時10分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

江野 樹里(p3p000692)
ジュリエット
ヨハン=レーム(p3p001117)
おチビの理解者
ダーク=アイ(p3p001358)
おおめだま
ムスティスラーフ・バイルシュタイン(p3p001619)
黒武護
エリザベス=桔梗院=ラブクラフト(p3p001774)
特異運命座標
ハッピー・クラッカー(p3p006706)
爆音クイックシルバー
フラン・ヴィラネル(p3p006816)
ノームの愛娘
アンジュ・サルディーネ(p3p006960)
海軍士官候補生

リプレイ

●少年の夢を追いかける手伝いをする仕事
 ビームを出す夢を追いかける少年の朝は速い。鶏よりも先に起きて、歯を磨き、軽くラジオ体操をしてから、目からビームが出ないか試してみるのが日課だ。人間は眠っている間に前日の訓練結果を体内で昇華させていく。もしかしたら今日はビームが出せるようになっているかもしれないのだ。

 ビームを撃つなら、晴れている日に限る。
 霧の日や雨の日というのは論外だ。光である以上拡散や屈折という問題が付きまとい、なんやかんやしてなんやかんやで弱くなるからだ。昔からビーム技への典型的な対処法だ。
 あれ、レーザーの話だっけ。ていうかビームとレーザーの違いってなんだっけ。
 まあいいや。破壊光線出ればいいんだよ破壊光線。
 世の中にはふたつのビームがあると『ジュリエット』江野 樹里(p3p000692)は言う。
 ふたつとは即ち、
「自らの受理力を集結させて放つ受理ビームと、今まで祈り花を捧げてきた方達から少しずつ受理力を分けてもらって放つ受理ビームです」
 破壊光線だ、つってんだろ。名前と被ってて分かりにくいし、ていうか我々の受理力は彼女に吸われていたのだろうか。
「それ以外にもビームの種類はある? そんな、ばかな……」
「何だこの依頼は……」
『寂滅の剣』ヨハン=レーム(p3p001117)はわなわなと震えながらシリアス風味にそういった。どうしたの、なにか悪いものでも食べたの?
「俺からはもう好きにしろとしか言えん、この仕事は恐らくビーム出せるような奴らが集っている。俺はその中に放り投げられた一般人だ」
 全身発光してた君はどこにいったの。
「シリアスなイラストが納品されて成長を遂げた矢先にこの仕事だぞ。何か間違ってない???」
 えっ。
「吾輩はこの目から魔砲を放つことが出来るが、ヒトと吾輩の身体の構成は違うので参考にはなるまい。何より、吾輩自身も何故目から魔砲を放つことが出来るのかが分からぬ」
『おおめだま』ダーク=アイ(p3p001358)の見た目は如何にもだ。これで目を使った攻撃がなかったら詐欺を訴えてもいい。
「努力に免じて、吾輩の能力を譲渡したいほどであるが……そうもいかぬ。しかし、吾輩は不可能とは思わぬ。ヒトの持つ可能性は無限である故な」
「ひたむきな少年を見ていると息子を思い出すなぁ。真面目で努力家な良い子だった」
『ムスティおじーちゃん』ムスティスラーフ・バイルシュタイン(p3p001619)は感慨深げにスリム少年を見ている。
 親しみと、懐かしさと、遠い悲しみを視線に纏わせながら。
「……あいつの代わりに夢を叶えさせてやりたいな」
 決意と共に静かに拳を握ると、少年に向けて声をかけた。
「僕は笑わないよ、さあ一緒に頑張ろう!」
『特異運命座標』エリザベス=桔梗院=ラブクラフト(p3p001774)が頭を捻らせている。
 目からビームを出す。その修行法と言われても、大抵はピンと来ないものだ。専門家、というのもあるまいが。
「単純に考えますと『魔砲』の習得が一番手っ取り早いかと思うのですが、あれも『目の前の空間から発射している』のかもしれませんしねぇ。なかなか難しい問題です。アイ様の一子相伝の修業が上手くいくと良いのですが。ケーン」
 ほわちゃー。
「その情熱、届いたぜ……魂に直接なっ!!!!」
『爆音クイックシルバー』ハッピー・クラッカー(p3p006706)は親指を自分の心臓に突きつけながらそう叫ぶ。
 感動だ。感動をしたのだ。
 他人からは如何に荒唐無稽で無知蒙昧な行動に見えようと、彼は間違いなく人生を、生命と全うしている。
 それを応援したいと思って、声援を送りたいと思って何が悪い。
「そのちょっとヤバいレベルの情熱があれば、いつかきっと! 辿り着く!!!!!」
「夢はおっきく、だよね。わかる、わかるよーその気持ち」
『繋ぐ命』フラン・ヴィラネル(p3p006816)は腕を組み、うんうんと頷いた。
「あたしも大きいおっぱいになることが夢なんだー」
 こんくらい、と両手で胸の前に輪を作るジェスチャー。
「多分あそこからロケットとかビーム出せると思うし。あれはすんごいもん」
 風評被害に考慮し、個人名を割けております。
「頑張って夢を叶えようねー! えいえいおー!」
「へい少年! アンジュちゃんだよ! 目からビーム!! カッコいいじゃん!」
 サムズアップをしながら現れた『エンジェルいわし』アンジュ・サルディーネ(p3p006960)。
「よーし、アンジュも考えてあげる。うーんうーん。あっそうだエンジェルいわしも目からビーム出せるんだよ」
 いわしの表情はわからないけど、いま絶対「えっ」って顔したと思う。
「ねえエルキュール、ほらいつもの見せてよ! いつもの! 目からズバーン! って!」
 さて、それじゃあそろそろ始めていこう。

●追いかけ続ける限りへし折れない
 当然、今日も出なかったわけだが。いいや、当然などと言ってはいけない。未来をわかった風に言うのは諦観の証である。たとえ親にも同級生にも笑われ、夢の見過ぎだと貶まれても、自分の追いかけるそれを諦めるわけにはいかないのだ。

「本日は、どうぞ宜しくおねがいします!!」
 スリム少年が再び勢いよく頭を下げる。
 これが最後の望み、というわけではないが、彼のビームへの意気込みの現れだろう。
 全身全霊を込めた一挙手一投足が彼の本気度を示していた。
 勢いが余ったのか、早速スクワットなどを始めている。
 スクワットで風速を感じることができる。
 そんな新事実に戦慄しながらも、思い思いのビームレッスンが始まった。

●その手に未来を掴め
 100mを7秒で走れるようになったあたりで、足の速さとビームには関連性がないのではと気づいた。この道も駄目だったか。陸上部には退部届を出さねばなるまい。理由はもちろん、目からビームを出せなかったからだ。

「目からビームを放つというのであれば、当然、手からビームくらいは習得していますよね?」
 樹里の言葉に、スリムが愕然とした表情を見せた。
「そんな……習得手順があったんですか!?」
 まさかの前提スキル必須。エスプリ解放かな。
「それはいけません。順番があべこべです。一番簡単な手からビームが出来ず、目からビームや耳からビームが出来るとでも思っているのですか?」
「そうか……なんてことだ! 前提条件を満たしていなかったなんて!!」
 手からビームがまず簡単ではない。
「まずは手からビーム。それを習得するために瞑想しましょう。さぁ、己が内に秘めた受理力を感じるのです」
 まだ言うか。
「まずはイメージしやすい手の平からビーム。成功したなら肩甲骨ビーム、首ビームと少しずつ上を目指していきます」
 中ボスのガー不技みたいになってきたな。
「口からバズーカもといビームが放てるようになればあと一歩です。そのまま鼻、目、ついでに耳と目指して完成させるのです!」

「これもローレットの仕事、こいつが満足しないと何故か理不尽な悪名が広まったりパンドラが減ったりするのだろうな……」
 ヨハンがシリアスな空気を被ったままいらぬ心配をしている。減ってたまるか。
「くそ、考えろ俺。ここから何とかyaki……スリムが満足するようにいい感じのやつを並べ立てねば」
 漏れてる漏れてる。シリアス風のアレからメタネタが漏れてきてる。
「よし、それっぽいの思いついたぞ」
 パンと両手を打ち合わせ、スリムの方に向き直る。
 大事なのは説得力。あといい感じに自信ありそうな態度。
「ビームとは生き方だ、ビームを求め数々の修行を続けてきたお前は既にビームと化しているんだ」
「えっ、僕が既にビームに!?」
 わなわなと震えて自分の身体を見回すスリム。
「そんな、道理でビームが出ないわけだ。既にビームそのものだったなんて……」
「ビームを追い求めているお前がビーム、えっと、はいはいビームビーム……俺帰って良い??」
 投げっぱなすんじゃない。

「少年よ、混沌世界に認められるようになるのだ。『ヒトが目から光線を放っていても可笑しくない』と」
 なんか言い出したぞこのアイボール。
「少年よ。目から光線を放つ事が出来たら、何をする?」
「何を……そんなこと、考えたこともありません」
 目からビームを出すことが到達点ではない。その力を持って何を為すのかだとダーク=アイは言う。
「ヒトを殺すのも良かろう。モノを壊すのも良かろう。吾輩はその力を求めた先については何も言わぬ」
「そんな……でも、僕の求めている力は確かに破壊の力だ」
 自分の目指すものの責任に、少年は気づいた。
 名刀を打つだけで終わってはならない。その剣が人を斬るのも守るのも使い手次第であるが故に。大いなる力を持ったものには、その矛先に大いなる責任が伴うのだ。
「『覚悟』とは即ち、強さ足りえるもの。強ければ強いほど、可能性は輝き、世界は少年の可能性を肯定するだろう」
「僕は、ビームで何ができるんだ……」
 自分で書いてて字面が面白いんだけど。

「百聞は一見にしかず、それ『むっち砲』発射!!」
 ムスティスラーフの見せた口からビームに、スリム少年は目を輝かせた。
「凄い! 口から出せたらもうあとちょっとじゃないですか!!」
 そう先程の、手から段々上の部位でビーム出せるようにすればいい理論である。
 口からビームが出せるなら、後は唇からビームと人誅からビームと鼻からビームを経るだけである。
 ムスティスラーフは自分よりも遥か高みに居る。
 何よりも同じ人型種族であるということがスリム少年に希望を持たせていた。
「正直なところビームを出すための地力はついてると思うんだ。どうやって出すか、これを考えていこう」
「はい!!」
 元気良く頷く少年。高まる期待に、鍛え上げられた身体が打ち震えている。
「どうしても駄目なら、強引に軌道修正するしかないね。なあにちょっとこのハンマーで頭を殴るだけだよ。大丈夫イレギュラーズは大体やってる」
 なんていうか、生態が電気ネズミだよなイレギュラーズ。

「かつて、『ア=ジ王』と呼ばれた暴君は美食に溺れ、美味しいものを食べる度に口や目からビームを放ち、広く民草を苦しめたといいます。しかし、『ア=ジッ――」
 エリザベスの吐き出したモノローグは大人の事情により検閲されることとなった。くそう、イレギュラーズは気を抜くとチキンレースに同上させて来やがる。
「今回はその一皿を再現したいかと存じます。大丈夫です。データベースには古今東西のレシピを網羅した『クックバッd――」
 また報告書が検閲された。彼女の箇所だけ黒塗りがいっぱいだ。
 料理人が良くない。でもその前にあちこちへの配慮がもっと良くない。
「え~。色んな魔物の肉や調味料としてのおクスリを投入し、仕上げにその辺の土でございますね? なかなか斬新なアレンジ」
 アレンジに肯定的な意味だけ求めるんじゃない。
「さあできましたわ! 味見? そんな些末な事はどうでも良いのです!! ご賞味下さりやがりませ!!!」

 そも、ビームとは何か。
 ビームとは同じ進行方向へと進む質量を持った粒子の――報告書を縦一文字に割いてハッピーの顔が現れた。何ていうか、『やらせねえよ』って顔してる。
「そうじゃねぇだろっ!!!!!!!!!! 目から! ビームは! ロマンでしょ!!!!!!!!! 目から!!! ビームは!!!! 魂の叫びでしょ!!!!!!!!」
 なんて贅沢な文字数の使い方だ。
「魂だよ! 叫ぶんだよ!! 叫べ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 溢れだした魂の叫びが! ビームになる!!!」
 なんてエクストラメーションマークの多いプレイングだ。
「目から!!!!! ビームを!!!!!!!!! 出したいかぁああああーー!!!!!!!!!!!」
「出したいです!!!!!!!!」
 やめろ。釣られて『!』を増やすな。こっちだって文字数制限あるんだぞ!
「今は叫べ!!! 魂を震わせろ!!!!」
「目から!!! ビームを!!!! 出したいです!!!!!!!!!」

 ビームを出したいなら身体の中にビームの素を溜め込まなくてはいけないとフランは言う。その理論だと彼女はおっぱいの素を――
「ビームって何で出来てるんだろ……どうしよう、わかんない!」
 どうすればいい、最初の一歩でお手上げだ。
「びびーってなってしゅばばってなって光って……光!」
「光!!」
「多分電気的なやつだね、うん! きっとそう! 要するに、身体に電気を溜め込めばいいんだ! あたし天才!!」
「凄い、凄いです!!」
 足音消して歩くのが癖になってそうな事言いだしたな。
 しかしスリム少年も試してこなかった手法だ。試して見るだけの価値はあった、たぶん。
「やっぱり生半可な電気じゃ足りないよね……ここは超強い電気を浴びせるしかない! スリムさんそこ立ってて! 全力攻撃でいっくよー! ライトニング!!」
「ぎゃああああああああああ!!」
 あ、戦闘シナリオでよく見るやつだ。
「スリムさん、どう? ビーム出せるようになった??」

「思いついた! 多分! 教えてしんぜよー! エンジェルいわしになりきるれんしゅー!」
 馬鹿な。アンジュはエンジェルいわしがビーム出せる前提を通すつもりでいる……!!
「エンジェルいわしになりきれば、おぬしもわんちゃんビームを出せるであろー。こんだけ頑張ってるんだから出せるよ! ほら翼はやして!」
 翼じゃなくてビーム出したいつってんだ。
 それでもスリム少年は努力の人である。ビームが出せるならとなんやかんやあって翼を生やし宙を待っていた。しかし。
「……んー。出ないねー」
 そう、出ない。翼を生やしてもビームは出せなかったのだ。
「そんな、僕はもうどうすれば……」
「んー。じゃあビーム君の気持ちになってみない? もしあなたがビームだったら誰の目から出たいかな?? よーく考えよー」
「まさか、ビームに意志が……!?」
 ないよ。
「ビーム君から『よーしいっちょ君の目から出てやるか!』って認められるためにも、いわしダンスから始めよう!」
 ないよ。

●ビームッ
 気合を入れると、最近網膜が発光する。

「本日は、ありがとうございました!!!」
 スリム少年がまた勢いよく頭を下げた。
 やはり、というべきだろうか。ビームを出すことは叶わなかった。しかし、少年の心は明るい。まだまだ自分が試していない手法は世界に山と存在するのだ。
 それに、自分は彼らから教わった手法もまだ極めているとは言えない。夢のためにも、できることはたくさんあった。
「やるぞ!! うおおおおおおおおおおおおおお!!! あ、出た」
 えっ。

 了。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

たぶん相乗効果。

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