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シナリオ詳細

<クレール・ドゥ・リュヌ>押し花はご存知?

冒険中

参加者 : 8 人

冒険中です。結果をお待ちください。

オープニング

●密室狂気
 咽る。
 逃げ場無き地下室に充満する熱気と、立ち込める汗の臭気。
「う、うぅ……っ。ふ、ムゥフゥゥ」
 くぐもった声が聴こえただろう。
 この声が聴こえたという事は貴方はその地下室に足を踏み入れてしまったという事だ。
 天義に広まる死者蘇生の噂。聖都を渦巻く、秩序に従いし人々すら狂わせんとする狂気の声。きっといずれかに興味を持ったか、未だそれらを現実味の無い気持ちで認識していたという事だろう。
 何にせよ。
 これから貴方は目の前に広がる光景の一部となり、そして一員となる。
「ひっ、やめ、やめろおおお……!? 離せ、離してッ! うああああぁぁぁぁぁ……!!」

●カタコンベ
 その区画一帯には、腐った牛乳とスイカの皮が雑巾とブレンドした悪臭に満ちていた。
 余りの臭気に鼻を摘みながら通されたイレギュラーズ一行、彼等を導く老司祭の向かう先には荘厳な古びた教会が見える。
 一体この臭気は何処から漂っているというのか、そう思い考える彼等は現実逃避しているに過ぎない。
 そもそもローレットを呼び込むに至った原因はこの悪臭が原因であり、『黄泉帰り』の解決なのだから。
「この様な臭気が漂うとは私も長く生きて来たが初めてだ。
 ……恐ろしいことだ、この臭いを嗅いだ者は魔種の呪いにかかると言うのだから」
「魔種の呪い?」
「ええ、ええ。誰も彼も皆同じように述べるのです、『みんなで一緒に待っていれば帰って来る』と。
 嘆かわしい事です、神の御意思に背き自ら禁忌を求めるなど……
 ……それもあのような肉の塊になって……」
 閉ざされた教会の扉を前にした司祭が手を伸ばす。
 しかし、その扉は開かれることは無かった。
「う、ううううううううううううう…………!!!!!!
 やっぱりだめだぁ……わ、私は帰るっっ!! 家に帰してくれぇぇぇええ……!!」
 蒼白の表情を浮かべて逃げ出してしまった司祭。
 残されたイレギュラーズも悪臭に耐えかねて遂にその後を追って逃げ出すのだった。

 ──
 ────
 ──────
「先ほどは申し訳なかった……よもや、教会の中へ案内する前に心が挫けてしまうとは」
「あの悪臭では仕方ない」
 うんうん、とイレギュラーズ。
 司祭と彼等は臭気漂う区画から離れたのどかな公園に集まっていた。司祭は噴水を頭から浴びながら話している。
 彼曰く「この噴水は幻想の聖コワシティヌスと殴り合った聖カベヌァグリスの涙を表現している聖水でもあるのです」とよく分からない言い訳をしていたので、まあ大丈夫なのだろう。
 しかし確かに教会周辺の悪臭は異常に過ぎる。一体何が起きたというのだろうか。
「あの中には何が……?」
「……わかりました、ここで話しましょう。
 先程私が話したあの悪臭、魔種の呪いの発生源はさっき案内した聖ソブレント教会の地下にあるのです」
 勘の良いイレギュラーズの一人が察する。
「『黄泉帰り』……『皆で待ってれば帰って来る』……まさか、地下墓地か」
「然様。この辺りに暮らす敬虔なる信徒達は皆、あの教会に眠るのです。
 だがいつからだったか……禁忌の噂が囁かれる様になってから、いつの間にか数人の男女が地下墓に忍び込み始めましてな。
 最初のうちは騎士達が追い返したりしてはいたのだが……気が付いた時にはあの地下墓に同じ様に集まり、そして不可思議な呪詛を唱えながら祈る様になってしまったのです」

 それは騎士も、聖職者達も等しく。
 では何故司祭だけは無事だったのかと言えば。彼が人よりも遥かに臆病で尚且つ、神への信仰心が伝播する狂気を上回ったのだろう。
「魔種の影響を受けたのだと騎士達がこぞってやってきましたが、誰もあの教会から帰って来なかった。
 もう何週間も籠りっきりでしてな……あの呪詛で生き永らえているのだろうか」
「依頼を受けよう。どうすればいい?」
「取り敢えず彼等を外に引っ張り出してから、どうにか臭いを……臭いをどうにかして下されぇぇ……」

 教会の二階に彼は住んでいたらしい。
 とても切実な願いだった。

GMコメント

 回避判定に失敗すると悪臭が移るシナリオとなります。
 悪臭属性依頼です。ちくわブレードです。

 以下情報。

●依頼成功条件
 教会の消臭
 カタコンベを埋め尽くす狂気に侵された人々を外に出す。
 ついでに『黄泉帰り』と狂気の発信源を特定して討伐する。

●情報精度B
 一部情報が不鮮明です。
 強いて言えばその悪臭は想定を上回ります

●敷き詰められし肉の塊
 聖ソブレント教会の礼拝堂から降りる事の出来る地下墓では、数十名の男女が凄まじい肥満体となってひしめき合っています。
 彼等は一様に言語ではない呪詛を唱え続けており、これによって食事を摂らずに肥満体となっている可能性があります。
 階段を下り、地下墓に辿り着いた先に見えるのは大体4人の男女が豊満な肉壁となって立ち塞がりますので、先ずは彼等から順に戦闘不能にして外へ放り出しましょう。
 ちなみに彼等との戦闘でイレギュラーズ側がスマッシュヒットを受けると捕まります。肉壁に引き摺り込まれ、揉みくちゃにされて、HP30%削られて吐き出されます。
 この中に恐らく『黄泉帰り』によって蘇生した者、狂気の伝播の中心となっている人物がいる筈です。
 推定30名。

●悪臭
 数週間も局所以外全裸の人間が大量の汗や熱気に晒され続けた結果、或いは呪詛とか魔種の手によるものか、
 とにかく強烈極まりない激臭を充満させており。地下墓にいる間はAPが僅かに減少して行きます。
 何か臭いを取る方法は……

※真面目な話※
 現在、聖教国ネメシスの首都フォン・ルーベルグで狂気に侵された人による事件が多発し始めています。
 『原罪の呼び声』が生じている事で聖都がおかしくなっているのは確かなようです。なので、
 サーカスの時とは異なり感染を拡大する旗印が表に出ていない以上、恐らく感染源は『黄泉帰り』による蘇生者たちであると予測されています。
 今回のカタコンベを見れば分かる通り、ローレットが対応していた事が事件当初より状況を緩和していたのは確かで、
 していなかったならばこうして本件の様にトラバサミにかかる人々の数が増えていたでしょう。
 そして、このカタコンベにも確かにいたのです。親しき誰かが戻った喜びを有する哀しき人が。
 気を引き締めて肉壁に突撃して下さい。

◯セドリック・フェザーストン司祭(72)
 おっかなびっくりで生きて来た敬虔なる神の信徒。
 行動が愛らしいと周辺住民からは大切にされていたようです。

 以上。
 皆様のご武運を祈ります。

  • <クレール・ドゥ・リュヌ>押し花はご存知? 冒険中
  • GM名ちくわブレード
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 出発日時2019年05月18日 23時59分
  • 参加人数 8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険中です。結果をお待ちください。

参加者一覧(8人)

武器商人(p3p001107)
闇之雲
ダーク=アイ(p3p001358)
おおめだま
ジルーシャ・グレイ(p3p002246)
調香師
グリムペイン・ダカタール(p3p002887)
わるいおおかみさん
岩倉・鈴音(p3p006119)
放課後のヴェルフェゴール
シュタイン(p3p006461)
粛清戦機
茶屋ヶ坂 戦神 秋奈(p3p006862)
戦神
モルン(p3p007112)
浮雲

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