シナリオ詳細
始まりは終わりへ至る
オープニング
●祝福・誕生・未来なく
急ぎ、『処理』をお願いしたい場所がある。
ローレットに舞い込んだ天義首都からの依頼に、また例の「黄泉帰り」かと半ばあきらめ気味に向かったイレギュラーズは、真っ青な顔をした司祭達と、硬い表情で彼らを見回す司教との間に張り詰めた異様な空気に身を固くした。通された部屋の外、一般の教徒達が居並ぶ場には放散されないであろう異様な空気は、彼らの自律意識をほめるべきなのか、はたまた彼らの表情の使い分けに呆れるべきなのか。
「首都近郊の集落に、大きな石碑が特徴的な集落があります。その石碑は集団墓地の代わりで……言ってしまえば、埋葬が困難な者達をまとめて慰霊している場所です」
その肉体すら残されぬ命。戦没者か? そうイレギュラーズが問うと、司教は首を振って「水子です」と応じた。
勘のいい者達はその答えだけで、今回の依頼がいかに後味の悪いものになるかを容易に想像できたことだろう。
水子の鎮魂を主にする場所での黄泉帰り。抵抗すらできぬ子らをあの世に送りなおす行為。聞けば、妊婦だった者も一部黄泉帰りを果たしている、という報告まであったそうだ。
「皆さんには集落の襲撃、その場にいる命すべてを神の御許へ送ることをお願いしたく。集落には、過去に子らの魂を送った母親達やその縁者達、中には騎士であった者も幾人か集まっていると聞きます。皆さんの手に余るほどの強者はまずおりませんが、逃さずに、となるとなまなかな労ではないでしょう」
司教は簡単な地図を渡すと、静かに頭を下げた。
●背徳と憐憫の騎士
「おかあさんのおともだちをたすけるの? おとうさんすごい!」
そう言って、6歳になる娘は私を笑顔で送り出した。
母の友人。その表現は間違いではないだろう。彼女の母、妻だった女は彼女を産み落とす際に死んでしまい、今、自分が守ろうとしているのは妻と同じ境遇の者……子の顔を見ぬままだった不幸な母親達なのだから。
そして、自分の妻『だったもの』がその中に混じっているというのは、どこまで陰惨な現実なのであろうか?
「ねえ、アルフレド」
元・天義某教区騎士団長、アルフレド・ヘルツ。その妻ライアは『大きくなったお腹をさすりながら』彼に問う。
「私、この子の顔を見たいの。もう名前は決めてあるのよ」
ああ、知っている。知っているとも、ライア。だが、その子は。
……そのお腹にはいったい、何が詰まっているのだ?
- 始まりは終わりへ至る完了
- GM名ふみの
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2019年05月05日 21時11分
- 参加人数8/8人
- 相談5日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
●『ことわり』の真理
集落へと向かうイレギュラーズ達の中で、『黄泉帰り』の事件に関わったことがある者は半数ほど。今回の襲撃が初めての経験となるものが、残り半数。
多くの憂いを生むであろう天義の現況は、しかし外野のイレギュラーズにとってみればどこか滑稽にすら見えるものでもある。……少なくとも、ここに居る面々の大多数は黄泉帰りに関し『受け入れ難し』と断じている。
「後味の悪い仕事は世の中割とあるものです……私も召喚前はそのような仕事ばかりでしたから」
「これもお仕事だからねー、せめて後悔しないように導いてあげるしかないかな」
『闇に生きた狼』清(p3p007087)は深い憂いを感じさせる吐息をまじえ、己の過去を顧みる。善悪はどうあれ、他者を殺してきたことには変わりなく。それに伴う悲喜交交は承知の上。承知の上でも、割り切れぬものがあるのだが……。
他方、『魂の牧童』巡離 リンネ(p3p000412)はその点、この手の依頼にはうってつけだと言える。魂を救済することが彼女の本懐であり、仮に『黄泉帰り』に魂があるならば、輪廻に送り返してやることがせめてもの慈悲なのだから。
「でもどうしてこの人達必死になるんだろうね? だって黄泉がえりの人達って…本物じゃなくて偽物の泥なんでしょ?」
「知らぬが仏と言いましょう。拙等は此度の事態を熟知しておりますが、天義は未だ混乱しきりでございますから。我が子等、伴侶等が泥になる様を見れば、間違いなく気をやってしまいます」
『渇愛の邪王竜』ビーナス・プロテウス(p3p007066)の(部外者として)尤もな問いに、『朱鬼』鬼桜 雪之丞(p3p002312)は淡々と応じた。彼女は一度、その様を見ている。実際の様子を見た者として、あれが当人の血肉ではないことは承知している。だが、見たこともないまま、己の親しい者が黄泉帰りを果たしたら。それが泥となって果てたとしたら。それを知った上で寄り添うなど正気の沙汰ではない。知っていてなお寄り添う者がいたら? 彼女が想定している以上の狂人だということだ。
「あの日、あの時、あの場所で。起こった出来事を無かった事にできれば――人間生きていれば、多かれ少なかれそういった想いを抱くものでござろう」
『武者ガエル』河津 下呂左衛門(p3p001569)には、集落に集った母や騎士達の気持ちがよくよく理解できる。理解しているつもりだ。短くない人生で、幾度、失敗を顧みる機会があったのか。彼自身を除いては知る由もない。それでも、無かったことにするという行為の罪深さを知ったればこそ、彼はそれを否定する。選んだ道で背負った罪は、自分にしか償えぬものなのだ。
一同がそれぞれの考えを巡らせる中、『矛盾一体』ナーガ(p3p000225)の思考は概ね仲間と親しく、しかし一部において大きく乖離していた。
黄泉帰りは認められない。然り、『アイ』(=死)を否定することは、得体のしれぬなにかに懸想することである。
それは『ウワキ』ではないのか? 彼女の思考に限っては、然り。命の在り方そのものへの冒涜は、殺し、傷つけることをも『アイ』と呼ぶ彼女の行為を裏切ること、とも読み取れる。それを救済しようという彼女の意志は、歪みこそすれ、リンネの使命感と遠からず通じるところがあるのかもしれない。
「これは、たっくさん『お友達』作るチャンスなのですよ。ふふふー」
『たーのしー』美音部 絵里(p3p004291)は、常に『お友達』に飢えている。奪い取り、行き場をなくした魂達と仲良く(出来れば彼女が果てるその日まで)過ごしたい。黄泉帰りの真相が明らかにならぬ以上、すべての命は、その魂は、絵里の『お友達』になり得ると言えよう。
「いやぁ、最近の天義は大変だねぇ」
『黄昏夢廸』ランドウェラ=ロード=ロウス(p3p000788)は我関せずといったふうに、しかし酷く楽しそうに言葉を紡ぐ。
黄泉帰りを果たした子供達と経産婦、そして『元』遺族達はどのような気持ちで日々を過ごしているのだろうか、その思考にばかり興味が行く。産み落とされた(或いはその前に死んだ)ばかりの子供達に悲しみや喜びはあるのか。家族達は、果たして今ある事実に喜びを覚えているのか。『喜び』を覚えている、と判断して感情を探るが、それらしいものは見つからない。……奇跡ともいえる再会は、彼ら彼女らには喜ばれなかったのか?
「御者の声と赤子の声、女性の声が相当数、篭って聞こえますれば、拙が思うに、過半の母子らが既に馬車に乗り合わせているものかと」
「ひとところに集まっているのは重畳でござるな。騎士達の動きは、厳重なものでござるが……」
雪之丞と下呂左衛門は持ち前の優れた知覚を駆使し、母子らの動向を探る。馬車での脱出は刻一刻と差し迫り、騎士達の警戒心、放散される敵意もまた、肌身を焦がすほどに強く感じられた。
隠密の下に一方的に、とは行くまい。三方に散った一同は、それぞれの出口にほど近い位置で得物を構え、相互に協力できる様に布陣した騎士達に対し、警戒を強くする。
「憂いてばかりでは報われません……やっていきましょう」
清は躊躇いを捨て、仲間に目配せしつつ馬車、その傍らで驚き、身をすくめた女性の首にナイフを突き立てた。接近から攻撃までが一瞬のうちに完結したのは、彼女の動きと隠密性あってのことだろう。女性の手から転がり落ちた赤子は、到底耐えうる高さを超えて落下し、そのまま息を引き取った。
黒い泥として、地面に消えたのだ。
「では、拙者も助太刀と……っ!?」
下呂左衛門もあとに続くべく足を踏み出そうとした。彼の脚力なら、盾兵などものともせずに馬車に肉薄できただろう。邪魔が入らなければ。急激に膨れ上がった殺気に身を捩った時、相手は……アルフレドは盾を投げ放ったうえで剣を抜き、高らかに掲げていた。
「我らに神の慈愛届かじ、されど我らは我らの道理で剣を執った身! なれば命を賭せ!」
急迫した状況には場違いなほどに朗々とした宣言は、騎士達の気迫を高め、母らの身を固くした。……果たして赤子らの目玉にはどう映ったものか。
●誰顧みることなく
「隙を見せるなんて余裕がありますね、ふふふー」
絵里はアルフレドが盾を手放した瞬間を狙い、銃弾を打ち込んでいく。ただならぬ威力に鼻白むアルフレドだが、盾を受け止めたあとの動きに淀みはない。
「邪魔をされては、手近な者から叩くしかないでござるな……お覚悟!」
下呂左衛門は跳躍を妨害され、盾兵の正面に降り立っていた。ランドウェラが事前に施した神秘の加護か、深手は逃れた格好だ。彼はいきおい、正面の母子へと打ち掛かるべく雫丸を振るうが、大盾に阻まれ、盾と刃の鍔迫り合いに持ち込まれた。
「貴殿らが何者かは聞かぬ。その鎧、ひとかどの兵であろうが、邪魔をするなら同じこと。我らの道を阻むなら総じて敵よ!」
攻めには転じぬその動きには覚悟がある。意志がある。決して強制されたり、思慮を捨てた者のそれではない。
「貴方がたも同じでしょうか。然らば、拙を相手に果てるまで付き合って頂きましょう」
雪之丞は柏手を鳴らし、己の居場所を高らかに告げる。剣士のひとりはその所作に目を剥き、彼女へと刃を向ける。肩口で構えた剣は鋭い突きをもって放たれ、距離をとっていた雪之丞の肩口を抉る。
もう一方の剣士はランドウェラに目をつけると、大上段から打ち掛かる。
「こっちを狙うのかい? 奇怪なことをするね」
「状況判断だ。手隙の者が居るのは見るに堪えぬ」
六本指の爪と刃が打ち合わさり、不吉な気配と毒気が双方を行き来する。剣士の目は敵意と使命感にぎらつき、喜びや悲しみとは別格の感情を持ち合わせているように、ランドウェラは感じた。ともあれ、打ち合うに相性がいい相手では無い。
「眷属さん達……今日はご褒美。泥人形達を盛大に嬲り殺していいよ」
ビーナスは無造作に前進し、馬車へと、翻ってそれを守ろうとする盾兵へと触手を伸ばす。守るべき相手を狙われていると見るや、弓兵は彼女を縫い止め、術士は盾持ちを癒やすべく死力を尽くす。この時点でかなりの人数が母子の護衛に割かれており、馬車が出ていこうにも三方を制圧されていては動きようがない。状況は圧倒的にイレギュラーズ優位……だが、騎士達の目に憂いの色はまったくない。
「馬車に逃げられても、単独で逃げられても困るんだよね。逃げないでくれた方がこっちも救いようがあるし」
リンネは馬車めがけ、死者の妄執をもって呪縛をもたらす。都合よく清が死なせた母子がいたことも大きかったか、はたまた相手が相手だったからか。遠巻きにみても絶大な効果を上げたように思えた。
アルフレドは全員の動きにつぶさに目をやり、倒すべき相手の優先順位を冷静に見定めた。……だが、その結果が反映されることはない。
「ナーちゃんがアイをとりもどしてあげるっ!」
「貴様……!」
ふたたび盾を構えたのに合わせ、ナーガが正面切って突っ込んできたのだ。顔面めがけて振るわれる平手打ちは、アルフレドの脳を強かに揺らし、判断力を奪い去ろうとする。ぐらりと傾いだ身を戻した彼は、あらん限りの力で盾を叩きつけ、いきおい、剣を突き出してリンネへと呪いを叩きつける。彼が騎士側の支えであれば、リンネはイレギュラーズ側の攻勢を強める存在だ。一瞬先に待ち受ける死をものともせず、彼は危険と判断したものに全力を注いだ。
「このようなまやかしの命、お主達の騎士道は許すのか?」
「痴れ言を! 命に虚実の別があるわけがないだろうが! 子を思う母の願いが、偽りであると誰が断じるのだ!?」
下呂左衛門の猛攻を受け止めつつ、盾騎士は声を荒げる。リンネの放った呪いにビーナスの触手による打撃を繰り返し受け、立っていられるのも脅威であろうに。背後で清が母子らを蹂躙するさまを知りつつ、しかしすでに突入した者ではなくこれから襲い来る者を止めるべく動く彼らは、流れ落ちる泥も絶望の悲鳴も耳には届いていないとみえる。
「あなた方が悪い訳では無いのでしょうけれど……致し方ありません……」
「『仕方ない』で殺されてやるほど、私達は哀れじゃない……! この子達の為なら、殺しても死んでも、いいに決まってる!」
清は馬車の中を縦横に駆け、母子を蹂躙すべく動く。確かに彼女の動きと手際は十全に働き、目的を遂げようとしている。だが、一般人とはいえ数が数だ。押し包まれ、気勢ある母らに繰り返し打ち据えられればただでは済まない。駆け出しの彼女をして、その状況は余りに無慈悲に、その運命を刈り取りに来る。
「どんどんお友達が増えていくのが分かるのです。皆が頑張ってる証拠ですね」
絵里はアルフレドに絶えず銃弾を撃ち込みながら、『お友達』の気配を感じていた。残留思念の流れを敏感に感じ取り、その中に赤子らの、そして一部の母親らの思念が内在しないことは彼女も既に承知の上。いびつな状況はしかし、増え続ける思念への喜びと差し引きで疑問に思う程でもなく。
「馬車は守らなくていいのかな? 僕に関わってる余裕があるとも思えないけど」
「皆殺しにはさせぬ。もとより地獄に身を置く者等だ、残された者が幸福になればよし」
ランドウェラと打ち合い、押し込む剣士の言葉はまったくブレない。母子の死すらも覚悟のうえで、全て救えぬと嘯いて、その上で襲撃者を潰すことに心血を注ぐと彼はいう。率直に言って狂気の沙汰だ。馬車の周囲で乱戦状態になっている以上、軽々に魔術を使えぬランドウェラにとって、眼前の相手をなんとかせねば動けぬというのは実に厄介だ。運命は未だ彼を見捨てはせぬが、そう長くは彼に微笑み続けもしない。
「ナーちゃんがこんなにアイしてるのに、アルフレドちゃんはこっちを見ないの?」
「ああ。……重い愛というのは得てしてお互い傷つくものだ、ならば目を背ける勇気も必要ということだ!」
ナーガの殴打、絵里の銃撃、剣士を屠った雪之丞の追撃を経て、アルフレドは死に体に近づいていた。寧ろ立っていることがおかしいほどの出血量だ。彼の視界に馬車は見えている。黒い泥がしとどにそれを濡らしているのも見えているだろう。ああ、ライアは無事だろうか。無理だろうか。呪いの剣は3度、リンネに届いたが……奇跡というものは起きるもので、うち一度、軸をずらして躱したことで、皮一枚程度に命を繋いでいたのだ。攻勢を諦めたランドウェラが治癒に切り替えたのも奏功した。
「団長様は、あれらが黄泉帰りと、知った上で尚、ここにいるのでしょうか」
雪之丞はアルフレドの視界を防ぐように立ち回ったが、多すぎる犠牲は隠し通せるものではない。幸いにして、彼以外の多くの騎士は『それ』を見ることなく命を落としたが――。
「ライアは死んだ。娘だけを残して逝った。だが彼女は肚に何かを抱えて帰ってきた。アレが道理に反した命であれば、その肚には何か、『報い』が詰まっているのだろう。……いたのだろう。守らねば、寄り添わねばと声が聞こえたのだ。すべてを置いてライアに捧げねばと」
「じゃあ、貴方の家族にはちゃんと貴方が立派な騎士だったって伝えるから……貴方が本物の家族よりも偽物の泥人形を優先して犬死したって伝えるから!」
アルフレドの独白に、ビーナスは残酷極まりない言葉を投げかけた。仲間ですら眉を顰める言葉はしかし、彼女の心からの好意であったことは疑いようもない。アルフレドは剣を地面に突き立て、振り下ろされるナーガの『ボーくん』を受け止めた。倒れることなく、折れることなく、その場にあるままに彼は命を落とした。
清がライアの腹に刃を突き立て、黒い泥と血にまみれた馬車を降りたのもちょうどその頃。
多大な犠牲と浅くはない手傷を負う結果となったが、イレギュラーズは依頼通り、すべての村人と騎士を殺し尽くし、結果を成した。
……なお、当然といえば当然であるが。
ビーナスがアルフレドの娘に接触しようとした事実に対し、司教は一同の正体暴露と事態の周知をおおいに恐れ、彼女を厳に諭したことは書き添えねばならない。
成否
成功
MVP
なし
状態異常
あとがき
お疲れ様でした。依頼としては鏖達成、いい感じに終わったと思います。
回復等のバランスとか馬車周りの乱戦対策とかで思い通りに立ち回れず、被害が拡大していますが……それでも重傷者思ったより少ないぞ? とか首を傾げました(個人力高くね? とかそういうあれです)。
なお、『黄泉帰り事件』、特にこの依頼でのイレギュラーズの立ち位置がかなりイリーガルなので、そのへんで少しいろいろ発生してます。次はあんまりないんじゃないかな……。
GMコメント
黄泉帰りと聞いてふと思い浮かんだ話ではあるのですが、他人事じゃないなあと思って躊躇ったりしました。っていうか、妻に話題振ったらブン殴られました。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
●成功条件
集落の人々の殲滅
●水子の集落
水子に対する慰霊碑がシンボルとなった小集落。母親だった者達が慰霊碑に名を刻み、子らに思いをはせて日々を生きている。
噂では、ある日を境に各々の家の軒先に赤子が置き去りにされる案件が頻発。特徴からそれぞれの子であった可能性が高まり、彼女らの伴侶へと話が伝わり、かなりの人数がいる状態。
赤子は30あまり、母親達は同数程度、騎士は合計6名。二頭曳きの馬車が1つあります。
集落へ至る(または出ていく)道は3つ。広い道ではないので先手を打って抑えるのは容易ではあります。
●水子、母親
戦闘能力は皆無に近いです。
手に取ったものを振り回して攻撃する血気盛んな者もいるでしょうが、大きな障害にはならないでしょう。
ただ、囲まれて一斉に襲われたうえで騎士が攻撃してくる、ような状況が仮に生まれれば厳しい展開は免れません。
(OPに登場した『ライア』は固有名詞として出ただけで、特筆すべき戦闘能力などはありません)
●騎士団長アルフレド
黄泉帰り騒動と前後して行方をくらましていた騎士。
彼が生存している間、騎士達の反応、防技に+20%の上方修正。
・シールドスロー(物遠扇・万能・痺れ・崩れ)
・祝福の反転(神超遠単・虚無2・HA回復小)
●騎士×6
剣2、弓と術各1、大盾2の編成。
盾は攻撃を行わず、母親と水子(そして馬車)を守ろうと動きます。2人で連携することで一度に5人をかばうことができます。
術は回復と範囲攻撃、弓は火矢や毒矢でステータス異常を狙ってきます。鏃が鋭く、すべての攻撃に出血が付随します。
剣は中距離までをカバーし、流血や不吉などのBSを伴います。
総じて装備は制式のもので、結構強度が高いです。
後味がよいとはとても言えませんが、よろしくお願いします。
Tweet