PandoraPartyProject

シナリオ詳細

ネメシス春のパンツ祭り

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●シールを集めて可愛い絵パンツを貰おう!
「諸君、春である!」
 二本の腕を翳し、声を張り上げる神父。
 両手はマゴノテ。頭もマゴノテ。
 ついでに腕は八本あるという驚異の神父、それこそ天義マゴノテ教会を管理するマゴノテ神父である。ここまでもう五回はマゴノテつってんぞ。
「春と言えば……!?」
「花粉症!」
「恋!」
「新入生!」
「出会い!」
「桜にちなんだ歌!」
「否ァ……!!」
 マゴノテエイトハンドを振りかざして発光するマゴノテ神父。
 仏壇に似た祭壇。
 畳敷きの教会。
 障子戸のように整然とならんだステンドガラス。
 教会に訪れて正座していた町の住民たちは、神父に注目するように身を乗り出した。
「春と言えば……邪教徒が出る季節です!」
「「なるほど!!」」
「現に今、『おぱんつもぐもぐ教団』がこの教会目指して侵攻しています!」
「「いつのまに!!」」
 住民たちが障子ステンドガラスをがらっと開けると、確かに頭におぱんつ被った半裸(パンツ二丁)の男たちがおぱんつ神輿をワッショイワッショイしながら大通りを爆走してくるのが見えた。
 なんでこうなるまで放って置いたんだあんたらは。
「彼らに教義はいたってシンプルである。おぱんつをもぐもぐすれば幸せになれるので他にはいらないなにも捨ててしまおう君を探しさまようマイソウル――つまり、破滅思想である!」
「「なるほど!!」」
 手をぽんと叩く住民たち。
 が、次の瞬間一斉に振り返った。
「しかし神父様、彼らに教会を乗っ取られれば我々は……」
「然様。町の管理まで奪われ皆そろっておぱんつもぐもぐ教団に強制入信させられてしまうだろう」
 ザワッと不安のざわめきが広がる。
 が、マゴノテ神父は再びエイトハンドを振り上げて発光した。
「恐れるなかれ。このことを予期し、神聖なる騎士……ローレットを雇ったのです!」
「「なるほど!!」」
 教会の前に立ち並ぶ、八人のマゴノテ騎士(臨時)……ローレット、イレギュラーズ!
 その一人が、あなたである!

GMコメント

【オーダー!】
 おぱんつもぐもぐ教団の教徒たちを全滅させよう!
 先兵である『おぱんつソルジャー』をなぎ倒し、神輿に担がれた『おぱんつ神官』を倒せばオーダークリアーだ!

 その間、きみたちはマゴノテ神父から町内での邪教徒討伐の執行権限を与えられた『マゴノテ騎士』に任命されるゾ!

【おぱんつもぐもぐ教団】
 どうみてもトチくるった破滅主義の邪教徒たちです。
 彼らはおぱんつ以外の煩悩から解き放たれ強靱な肉体と戦闘力を獲得しています。
 ですが逆におぱんつへの煩悩は果てしなく強いので、おぱんつを用いた攪乱や誘導がひどく有効です。今まさに履いていたやつだと、なお良し!

・おぱんつソルジャー×10
 おぱんつもぐもぐ教団の先兵。
 タツジン級のおぱんつ格闘術と、パンピーを圧倒する肉体能力。その二つを併せ持ったおぱんつもぐもぐ教団の上級信者たち。
 つよいぞ!

・おぱんつ神官
 おぱんつもぐもぐ教団の求心的存在。
 毎年おぱんつ神さまが最上級信者に憑依しありがたいお告げをするということでおぱんつ神官と呼ばれている。それ神託官じゃね?
 これを倒すことでおぱんつもぐもぐ教団を倒すことが出来る。
 当たり前だがソルジャーたちにめっちゃ守られているので、まずはソルジャーを全滅さえてから囲もう。マイムマイムで囲もう。

【おまけの解説】
・マゴノテ神父
 天義マゴノテ教会を取り仕切る神父。腕が八本ある。
 これを全部掲げるとなんか人が話聞いてくれやすくなるという能力があり、便利なので田舎の神父として採用された。
 性格は真面目で実直。かつおおらか。
 大体のことは許してくれるゆるーい政治体制をとっているので町はいつも平和にほんわかしている。
 ただし邪教徒を見つけるとハリウッドアクション映画ばりに爆殺しようとする過激な一面をもつ。今日がそれ。

【アドリブ度(おぱんつ)】
 このシナリオでアドリブがないわけがない。
 キャラがミ○四駆突っ込んだジェ○ガみたくぶっ壊れるかもしれないが宗教的理由でダメってひとは『アドリブNG』と書いてください。それがないということはァ!? ハイッ! 全力!

※TOPにユリーカちゃんがいるのはかわいいからです。パンツといえばユリーカ。なにもおかしいことはありませんね?

  • ネメシス春のパンツ祭り完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2019年03月27日 21時35分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

レッド(p3p000395)
赤々靴
四矢・らむね(p3p000399)
永遠の17歳
リュグナー(p3p000614)
虚言の境界
悪鬼・鈴鹿(p3p004538)
ぱんつコレクター
村昌 美弥妃(p3p005148)
不運な幸運
葛城 リゲル(p3p005729)
竜爪黒狼
御天道・タント(p3p006204)
きらめけ!ぼくらの
ルチア・アフラニア・水月(p3p006865)
鏡花の癒し

リプレイ

●立ち上がれマゴノテ騎士団!
「オーッホッホッホッ! どこからでもかかってらっしゃい! この――」
 \きらめけ!/
 がらっと開くステンドガラス。
 \ぼくらの!/
 同じくがらっと開くステンドガラス。
 \\\タント様!///
「──‬が! ばしっと受け止めますわー!」
 やぶれかぶれのポーズでくるくる回転する『きらめけ!ぼくらの』御天道・タント(p3p006204)。
「みなさんこんにちらむね☆(今日考えた挨拶。明日から使えラジオリスナーども!) スパークリング星からやってきたらむね姫、17歳です☆」
 絶好のポーズで横ピースするらむね。
 そんな彼女の前にザザッと展開するおぱんつもぐもぐ教団のおぱんつソルジャーたち。
「フゥーハハハー! 我らにおぱんつを献上しに来たのかァ!?」
「おぱんつを捧げよ!」
「お待ちなさい。争い無く解決する方法がありますよ」
 ずばっと出した手に、おぱんつソルジャーたちは一時停止した。
「何ッ!?」
 なぜなら。らむねがスカートの中に手を入れてよいしょよいしょとおぱんつを脱ぎだしたからである。
 おいどうしたこの依頼そういうのアリなのか!? らむね姫はそういう営業アリなのか!?
「『一万で売ってください』の呪文を唱えれば、100人に一人くらいは売ってくれるはずです!」
「なるほど!」
「ですが私は超絶美少女17歳アイドル! 17歳おぱんつは時価にして10万は下らな――」
 財布(パンツ)から10万G出そうとするおぱんつもぐもぐ教団の人々。
 迷いというものが一切無かった。
 が、しかし!
 迷いが無いと言うことは節制もないということ!
 彼らはこれまでの活動の中でおぱんつさえあればいいと全財産をなげうっていたのだ!
「しまったああああああああああ! 1Gもねええええええええええ!」
「0Gで売ってくれええええええ! たのむううううううううううう!」
「必死さ……! ええい近寄るな! らむねちゃん17歳の17歳ぱんつは17歳なんだよ! まちがえた! タダ売りはしないんだよ!」
 高速ではいずって足にすがりついてくるおぱんつソルジャーたちをげしげし蹴りつけるらむね。
 この時点で七百字は超過してるんだけど尺大丈夫なのこの依頼。
「なんて執着。こいつら……まさか怪盗オパンッツの関係者じゃないだろうな」
 『パンツくったことある』葛城 リゲル(p3p005729)はかつてのいまわしききおくを思い出して顎の汗をぬぐった。
「フッ、怪盗オパンッツ。伝説の存在。しかし水着とおぱんつの区別もつかぬ半人前よ」
「知ってんのかよ」
「ええいひかえおろうひかえおろう!」
 『ぱんつコレクター』レッド・ミハリル・アストルフォーン(p3p000395)はパンツを翳して歩み出た。
「マゴノテ騎士……否、闇市と依頼で踊ったぱんつコレクター。否ぁ! ぱんつマスター名乗るこのレッドが相手っす!」
「なにっ、こいつは……!」
「知っているのか同志パンジャン!」
「炭マカ絵師に20枚もパンツを書かせて軽く狂わせたという……パンツに彩りを与えし者『カラフルパンツァー』レッド!」
「えっなんすかボクそんな名前で呼ばれてるっすか」
「フッ、伝説の存在が一人いた程度では……」
 汗をぬぐうおぱんつソルジャー。
 が、そこへ『ぱんつコレクター』リュグナー(p3p000614)が前髪をふぁさあってかきあげながら現われた。
「我はリュグナーと……いやぱんつコレクターと呼ばれる者だ。クハハハハハ!」
「ハッ、奴は!」
 おぱんつ神官が目を見開いた。
「おぱんつもどきをパンツ被りながら捕まえたという『ぱんつコレクター』!」
「あっその事件ボクも知ってるっす」
「こっちにも!」
「ぱんつという、この世界における魅力的な価値のあるモノに目をつけた所は評価しよう……だが、もぐもぐ――もとい、食されてしまっては我が手に入れるコレクションが減ってしまうのでな」
 リュグナーは前髪をふぁっさああってやりながら高笑いした。
 頭にパンツ被ったまま高笑いした。
 これつまりパンツを頭部の上面に被るんじゃなくて前面に被っているんだね。両目が穴から出るような感じだね。でもこの人両目覆っているのでもうなにがなんだかである。
 ちなみにおぱんつもぐもぐ教団も同じかぶり方である。
 パンツ被ったままズバッと両手を振り上げる構えをとるリュグナー(頭装備:ぱんつ)。
「貴様らは今までに食ったパンツの枚数をおぼえているのか?」
「3672枚!」
「5511、5枚!」
「七十七万とんで十二枚!」
「おぼえているのか!?」
「ぱんつコレクターは……ここにもいるの」
 分厚いコートを脱ぎ捨てて、姿を現わす『ぱんつコレクター』悪鬼・鈴鹿(p3p004538)。
「何ィ!? 奴は……!」
 またも目を見開くおぱんつ神官。
「老若男女問わずあらゆるおぱんつを奪い取っていく狂気のおぱんつ略奪者……!」
「レジェンドパンツァーがこんなにも……マゴノテ教会は一体どこからこんな人材を集めているのだ!?」
「正直、パンツハンター的には同志的な感は否めないけど、これも依頼の為なの。遠慮なく慈悲なく凹るの」
 スラァっと腰からパンツを抜く鈴鹿。
 おいおいパンツは腰から抜けないよって思ったひとはあの、あれだ、ひものパンツを見なさい。腰だけじゃ無くあちこち結ぶタイプのやつ。
 そんなおぱんつ強者たちに囲まれ、『不運な幸運』村昌 美弥妃(p3p005148)は体育座りをしていた。
(くうき……おいしい……)
 虚空を見ながら心を無にする美弥妃。
「せめて繊維は繊維でも食物繊維ならなぁ……」
「そんなあなたに渡りおぱんつ」
「リアルに進めてくるの辞めてくださいデスゥ」
 なんなの混沌、食べられるおぱんつもあるの?(あるよ)
「おちついて。状況が状況だけど、一応私たちは騎士。騎士の称号を一時的にでも付与された存在なのよ」
 『斜陽』ルチア・アフラニア(p3p006865)がなにか自分に言い聞かせるテンションで……美弥妃の隣にゆっくりと体育座りした。
「このまま下着を奪われて」
「おぱんつ」
「下着を奪」
「おぱんつ」
「下着」
「おぱんつね」
「うるさいっ!」
 いちいち訂正してくるおぱんつソルジャーに足払いを仕掛けると、ルチアは十字架を握って立ち上がった。
「このままおぱ――下着を奪われて強制入信させられるわけにはいかないわ。戦うわよ!」
「はっ、はい! がんばりマスぅ!」
 ガッツポーズで立ち上がる美弥妃――に、おぱんつソルジャーたちが大量に群がった。
「おぱんつよこせオラアアアアアアア!」
「ぴゃあああああああああああああああああ!?」

●必殺章区切りの術。
 説明しよう。章区切りの術とはいかにもえっちなことがあったとき時間を消し飛ばすことで事なきをえる必殺倫理維持技である。
「おぱんつよこせオラアアアアアアア!」
「ぴゃあああああああああああああああああ!?」
 しまった一秒たりとも飛んでねえ!
 美弥妃は乙女の悲鳴をあげると必死でスカートの裾を押さえた。
 ヘッドスライディングをかけ足にガガッて掴みかかるおぱんつソルジャーたち。もうこの時点で四人がかりである。
 おいまてこのままじゃ薄い本になる! 薄い本になるから! 公開できなくなるから! た、たす――たすけてルチアァ!
「私ぃ!?」
 虚空に振り返ったルチアは右を見て左を見て、意を決してスカートの中に手を突っ込んだ。
「こ、こうなったら……!」
 すすっとやわらかな膝をぬけていく乙女のパンツ。
 その様子を、おぱんつソルジャーたちはスライディング正座で鑑賞した。
 ラーメン屋に入って湯切りしてるラーメンを直で奪い取る奴はいない。おぱんつもぐもぐ教団もまた、脱いでいるおぱんつをわざわざ掴んだりはしないのだ!
「ちょっと、あんまりジロジロ見ないで……ほ、ほら。これでいいんでしょ! とってこーい!」
 突風の魔術をかけて教会の屋根めがけておぱんつを投げるルチア。
 夏に吹く南風のごとき、おぱんつ混じりの熱風を巻き起こす。そう、Auster meridieiだね。
「「ッシャオラアアアアアアアアアアアア!!」」
 おぱんつソルジャーたちは壁走りとボルダリングを組み合わせた強引なパルクールで教会の屋根へ最短距離で登ると、おぱんつめがけて走り出した。
 スカートの裾をぎゅっと掴んでぷるぷるするルチア。投げたはいいが自分がさっきまではいてたパンツにソルジャーたちが群がるさまやその後めっちゃもぐもぐされるさまってのはこう、なんだ? 経験あるひといる?
「おっと、そこまでだ!」
 そこへ颯爽と現われるおぱんつイレギュラーズ。もといリュグナー!
 手を突き出す構えをとると、屋根にひっかかったルチアのパンツを掴んでスッと自分のポケットに入れた。
「ちょっと?」
「このパンツは我のものだ!」
「ちょっと!?」
「「よこせええええええええええ!!」」
 飛びかかるおぱんつソルジャーたち。
 しかしリュグナー(頭装備:おぱんつ)はルビーレッドのプルーおぱんつとショウのパンクなおぱんつを頭から脱ぎとると、高速で回転させながらカンフーの動きをした。
「あれは――おぱんつ神拳!」
「『ボティスのおぱんつ』!」
 地獄の大総裁ボティスの姿を借り、己の影から無数の赤黒いおぱんつを放つ。 這い出たおぱんつは対象の体を締め付け、更には自由を奪う。 静粛に――大総裁のおぱんつ調停の前に、騒ぎ立てる者は許されない。(フレーバーからコピペしてきませんでした)
「『ロベリアのおぱんつ』!」
 心の底に渦巻くおぱんつを殺傷のおぱんつに変え、対象範囲を包みます。(フレーバーから以下略)
「「グワー!?」」
 謎の2コマリアクションによって吹き飛ぶおぱんつソルジャーたち。
「ふふっ、所詮はおぱんつに1Gも払えない民。この『らむね姫のパンツ(闇市非売品)』に10万出すものはいるかー!」
 らむねが青と白のしましまぱんつを天高く掲げた。
「うおーよこせー!」
 ドリル回転しながら魚雷のごとく飛んでくるおぱんつソルジャーたち。
 対してらむねは不敵に笑った。
「甘いですね。これはあくまで重ね履き。つまりこれは使用済みにカウントされておきながら実際はただの縞柄の布で――」
「「セイハー!」」
 らむねの足をガシッと掴むおぱんつソルジャーたち。
 あっデジャビュー。
「お客様お客様お客様!! 困ります!! あーっ!!! お金払ってもらわないと! あー! お客様!! 困ります!! あーっ!!! 根っこから直は! あー!」
 ひい! また薄くなる! リプレイが公開できなくなる! た、たすっ、たすけてタント様ァ!
「タント様におまかせですわ!」
 おぱんつをスッと取り出すと、お皿にのせて地面に置いた。
「シャオラー!」
 ヘッドスライディングでキャッチしにくるおぱんつソルジャー。
 その隙にお皿の上にセットされたザルと棒と紐の超高度なトラップをグッてやってガッてした。
「ぐわー! おぱんつトラップだとぅ!?」
「まだありますわ!」
 タントは釣り竿の針におぱんつをひっかけると屋根の上からすいーって垂らす超卓越したトラップをしかけた。
「そんな罠に釣られそおおおおい!」
 口でダイビングキャッチしたおぱんつソルジャーをフィーッシュした。
「爆釣! 爆釣ですわー!」
「結果パンツ喰われてますけど」
「しかしパンツトラップが有効……ということは!」
 リゲルははたと気づき、自分がはいていたふんどしを振りかざした。
「オパンツソルジャーぁ! このふんどしがどうなってもいいのかァ!」
「何ィ!?」
「そんな脅しに!」
「この我々が!」
「屈すると!」
「「やめてください何でもしますから!」」
 おぱんつソルジャーたちが全員スライディング土下座した。
 ぷるぷると震えるおぱんつ神官。
「おのれおぱんつ質をとるとは、なんと卑劣な……!」
「かつてないタイプの非難を受けている気がする」
 リゲルは咳払いをひとつしてから、ふんどしを掲げたまま語りかけた。
「アンタら見た感じ俺とそんなに歳違わねぇじゃねぇか、んなことばっかやってて将来どうすんだ? アンタらにも家族とか両親とかいるだろ? 心配かけてんじゃねぇのか? いい加減目ぇ覚ませって、アンタらだって内心気付いてんじゃねぇのか? きっと行き着く先には何もねぇし、何も残らねぇぞ? 大人になろうぜ?」
「大人に……?」
「そう、大人に」
「つまり大人のパンツを食べろと!?」
「アンタ俺の話全然聞いてねえな!」
「「ウオオオオオオヨコセエエエエエエ!!」」
 がしがしっとリゲルの足を掴むおぱんつソルジャーたち。
 あれっまたデジャビュー!?
 大丈夫かな? これなら薄い本にならずに……あっだめだやっぱり助けて鈴鹿ァ!
「パンツのことなら任せるの」
 鈴鹿は親指をビッと立てると、懐から大量のパンツを取り出した。
「見るの!」
「「はっ、それは!?」」
 今でも不変の価値を持つ先駆者!混沌に「ぱんつ」流行を齎した闇市のアイドル「乙女のぱんつ」!
 名前を言ってはいけないあの令嬢の「令嬢のぱんつ」!
 同じく名前を言ってはいけないあの女王の「女王のぱんつ」!
 蒼剣の証は青色だった「レオンのぱんつ」!
 もう流石に登場しましたよね?「イルのぱんつ」!
「こんなにもレアものがそろってるの」
「それだけじゃないっすよ……」
 レッドがドッと何かのオーラを発した。
 そう。パンツを追う者……パンツワールドに生きる者には見えるオーラである。
 闇市から出るパンツアイテム20種のアイコンをわざわざ個人で発注する暴挙にでた女のオーラである。
 いいかよく考えてみろ。
 君が闇市でパンツアイテムを獲得したとする。
 それをレッドに送るとする。レッドがアイコンを設定し、送り返すとする。
 このサイクルを何十回と繰り返すとなんと……みんなが今振り回してるパンツアイテムの全てにイラストがつくのだ!
 なにこれ新しい商売?
 レッドが手持ちのパンツに石を包み、振りかぶった。
「パワーをパンツに!」
「「いいですとも!」」
 そこからは一方的なおぱんつ虐殺だった。
 石を包んだパンツを投げるレッドと、それを元気に口で受けようとするおぱんつソルジャーたち。
 どこに投げても自分から当たっていくその光景はどこか大型犬と遊ぶ飼い主のようであり、両者同意の上で楽しむ高度なプレイのようでもあったという。

「クハハハハハハハハ! 残るは貴様だけだぞおぱんつ神官ンン!」
「最後に言い残したいことはありマスかぁ!?」
「改心してまともな大人になるなら手加減してやってもモグウ!?」
 リュグナーや美弥妃たちがマイムマイムで囲んでぐるぐる回るおぱんつサークル。
 対し、おぱんつ神官は最後の反撃に出た。具体的にはリゲルの口におぱんつを詰め込んだ。
「こうなれば貴様たちにもおぱんつもぐもぐ教団のすばらしさを教え込むまで!」
「おしえこまれてたまるか!」
「くらえ17歳ボンバー!」
 ルチアとらむねのクロスラリアットが炸裂。
 おぱんつ神官ははぶおといって泡を吹いた。
「今なの――!」
 鈴鹿とレッドのダブルアイキャッチ。
 キュピーンと目を光らせると、二人は同時におぱんつ神官からおぱんつをはぎ取った。つまり上下の二枚だね。
「とどめですわ! 最後の一撃、セティア様――力をお貸しくださいましっ!」
 タントはセティアから借りてきたっつーパンツをすっと被ると、おでこの光をビシッと発射した。
「グワーーーーーー!!」
 胸を押さえて崩れ落ちるおぱんつ神官。
 そこへ、レッドがぽんと肩を叩いた。
「改宗っす! マゴノテぱんつ教に改宗するっす! マゴノテ神父の八つの手全てにそれぞれぱんつを掲げさせて崇めさせるっす!」
「か、改宗……するー! 改宗するー!」
 コロッといった。
 が、マゴノテ神父は邪教絶対殺すマンである。
 レッドが嫌な予感に振り返る……と!
「神は言った。おぱんつは干すものであると」
 大きなマゴノテ像にパンツをひっかけ、マゴノテ神父は手を合わせた。
「よい心がけである」
「セーーーーーーーッフ!!」
 レッド、命がつながった瞬間であった。

成否

成功

MVP

レッド(p3p000395)
赤々靴

状態異常

なし

あとがき

 こうしておぱんつもぐもぐ教団は壊滅し、新たにマゴノテ教会おぱんつ支部が開設された。
 その影には八人のマゴノテ騎士団、もといおぱんつナイトたちの働きがあったこと、皆知っている!
 そして今回のMVP(most valuable pants)が誰なのかは……言わなくてもわかるよな!

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