PandoraPartyProject

シナリオ詳細

絶対零度の美
絶対零度の美

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング


 人を狂わせる美というものがある。
 絵画、彫像、あるいは装飾品や化粧で彩られた女性などが、稀にそのような特性を得ることがある。
 或いはそれを見たものが。或いはその美しさを維持しようとした本人が。その美に見合うべく狂奔した者たちが。兎にも角にもくるうもの。
 ただそれが今回は、『無辜なる混沌』に生まれ落ちてしまったことが最大の原因だったわけで。

 冷たい笑みで笑う女性がそこにいる。
 背後の一軒家は氷漬けになり、彼女の周囲には氷像となった男女が舞う。恐ろしいことに、それらは『凍死してなお魅了されている』!
 女が一歩進むたびに地面は霜を張り水は凍りつきより深い笑みを刻む。
 今もまた、女性が向けた視線の先から男がふらふらとおびき寄せられ、凍りつきながらもなお女性に手を伸ばしている――暗転。

「今のは、『練達』が作り出した映像記録機に残された『対象』の記録なのです」
 『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ(p3n000003)は、機器をおっかなびっくり触りながら停止させ、イレギュラーズに向き直った。
 ことの発端はとある画商が貴族に売りつけた一枚の絵。『氷礫の乙女』と題されたそれが貴族の別邸に貼られてから一昼夜と経たぬうちに連絡が途絶えたのだという。
 貴族は好事家として有名なエレシャ卿。『練達』の珍品を集めていた彼が。たまさか偵察に出した1人に渡していたのが映像記録機だった……というわけである。
「どうやら絵のモチーフが命を得て動き出したらしいのです。……『混沌』ではよくある話なのです」
 絵画を買うにも覚悟が必要とはなんとも世知辛い話である。どうやら、映像内の女性が現況で、それを倒す必要があるということか。
「絵の題を借りて『氷礫の乙女』と呼ぶのです。自分の周囲の温度を大きく下げて凍らせ、目を合わせることで相手を魅了する可能性があるらしいのです。凍らされた人達は彼女の手駒になっていて、もう助けられないらしいのです。あとは……とにかく寒いということで資料をまとめたので見てほしいのです」
 ばさりと置かれた資料は「とにかく寒い」とかどこか抽象的だが……読み込めば何とかなるのだろう、多分。

GMコメント

 三白累です。なんか取り敢えず寒いし冷たいし厄介な敵です。色々面倒なギミックがあるので注意してほしいです。

●達成条件
 『氷礫の乙女』とその配下『氷像』の殲滅

●情報確度
 Aです。OP記載情報以外の敵対者の能力や、不確定事項は起こりえません。

●『氷礫の乙女』
 とある画商が売りつけた絵から顕現した神秘存在。この世ならざる美をたたえ、周辺を氷で覆わんとします。機動力2。『氷像』全撃破まで移動しません。
 P 氷礫ノ園(特レ) 範囲内(レンジ0~1)に接近した時点で自動で抵抗判定を行い、失敗時は氷結状態を被る。
 絶対美観(近単 無 魅了)
 氷槍(神超ラ 足止)
 重礫(物中単)

●『氷像』
 『氷礫の乙女』に凍らされた一般人です。数は5、特に武器は持っていません。攻撃力はさほど高くありません。
 打撃(至単 凍結)

●戦場
 貴族別邸敷地内。周辺の気温は大きく下がっていますが、行動に影響するほどではありません。
 地面も霜は貼っていますが土の地面であるため、足場の不利等は蒙りません。

●注意事項
 相談期間がやや長くなっていますが期間をフル活用しなければ攻略は困難、とかではなく諸事情込みでの期間です。身構えずご参加下さい。
 なお、『レベル2以下』の参加制限があります。あわせてご注意願います。

  • 絶対零度の美Lv:2以下完了
  • GM名三白累
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2018年02月25日 21時25分
  • 参加人数 8/8人
  • 相談9日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

星玲奈(p3p000706)
幻想の歌姫
ジェニー・ジェイミー(p3p000828)
謡う翼
陰陽 の 朱鷺(p3p001808)
ずれた感性
長月・秋葉(p3p002112)
無明一閃
艶蕗(p3p002832)
風前の塵
藤野 蛍(p3p003861)
学級委員の方
O. R. C.(p3p004042)
豚か?オークか?いやORCだ!
ノノ・メル・ネヴィステル(p3p004646)
うさぎのおうじさま

リプレイ


「グヘヘ……冷血漢ならぬ冷血乙女か。そういう奴ほど突っ込みゃ熱く鳴くもんだ」
 『豚か?オークか?いやORCだ!』O. R. C.(p3p004042)は豚めいた頭部で野卑た笑みを浮かべた。聞くだけなら表情もあいまってセクハラじみているのだが、その内心にたぎるのは戦いへの熱い思いだ。戦いでこそ敵は熱を持ち、訴えてくるだろう。彼はそう言いたいらしい。
「美、なあ……ギヘッ、あっし見たいな化外にゃもう遠い話でやんすな」
 『風前の塵』艶蕗(p3p002832)は醜かったかつての姿に変じ、自虐的に笑ってみせた。
 美的感覚を養うことも、それを活かすこともなく、ただ化外として生きた過去の己を鑑みれば、命を奪うほどの美などというものに理解が及ばぬのは無理もない。果たして、それを売った『画商』には審美眼はあるや否や。情報網を駆使して探っても、詮無い噂ばかりが目につくだけだったのは否めない。仲間にそれを語った艶蕗は、森の奥に視線を向けた。
「絵が動き出すのは、ちょっとびっくり」
「それが『よくある話』って……ここが異世界ってことを改めて実感するね」
 星玲奈(p3p000706)と『ペリドット・グリーンの決意』藤野 蛍(p3p003861)は、互いの常識が通用しない事態にいささかばかりの驚きを覚えていた。
 そして、両者が『もしも』を想定することも同じ。……同じなのだが、そのベクトルは大きく異なる。
「動物の楽団とかが絵から出てきたら楽しそうで良かったのに」
「もし神話や英雄譚の絵が動き出したら……」
 星玲奈はコミカルで明るい可能性があればと夢想し、蛍はより大きな脅威の可能性を想定する。どちらもあり得た可能性。彼女達が今、出会うことのない未来の一端である。
「でも本当、変態とか魔王のたぐいじゃないだけマシなのかしら。絵画ひとつ買うのも命懸けってどうなのよ……」
 『無明一閃』長月・秋葉(p3p002112)も蛍同様の発想に至ったようだが、続く言葉は脅威の類推よりも先に、『混沌』における好事家という存在の生きにくさ、その悲哀である。
 そして同時に、前線に立ってあの脅威にどう抗い、勝利するかも想定を重ねる必要がった。
「やっぱり寒いわね……足しになるか解らないけどカイロ使う?」
「ありがとう、大丈夫だと思うけど貰っておくわね」
 秋葉が差し出したカイロを、星玲奈は素直に受け取った。冬空の森の中、風が多少遮られるとは言えど寒いものは寒い。これから相対す敵のことを考えればなおのこと対処は必要となろう。2人は互いに顔見知りだ。無為無策で倒れる姿など、お互い見たくもあるまい。
 一方で、『謡う翼』ジェニー・ジェイミー(p3p000828)は『氷礫の乙女』と己の美の顕現たる舞踏を重ね、ぼんやりと思考を巡らせる。
(いつかは、この詩や舞踊が命を持つこともあるのか。そうだとしたら、それはどんな命だろう)
「芸術とは時に人を魅了し、魂を捕らえると言うけど……これは何か違うよね」
 『うさぎのおうじさま』ノノ・メル・ネヴィステル(p3p004646)の感想は、そんなジェニーの思考に滑り込むように発される。互いに無意識でこそあったが、成る程、面白い思考実験でもる。
 他者に届けるために認められた芸術が、何を届けるべく生み出されたのかは作者意外にはわかるまい。だが、少なくともジェニーのそれは他者を傷つけるためではなく、他者の理解を得るためであろうことは想像に難くない。それは、彼女に敵を倒すより強固な理由を与えることでもあった。
「なァに、本気でヤりあえば相手だって好き放題鳴くだろうよ! 鳴かねえなら意地でも殴り倒してやるだけだってなぁ!」
 O. R. C.に下心のたぐいはない。繰り返す。これは女性を組み敷く悪しき豚の思考ではなく、戦闘に滾る1人の戦士の意見なのである。
「残念ですが、討伐しかないのでしょう?」
 陰陽 の 朱鷺(p3p001808)は、淡々と任務を遂行せんとする意気込みに満ちていた。予め飛ばしておいた式神が戻らなかったのを確認すると、薄っすらと白いものが地面に混じってきているのが分かるだろう。ここまでの移動において、彼女の役割が多少なり貢献したことは見逃せまい。
「犠牲者達には冥福を、ボク達自身には幸運を」
 静かに紡がれた蛍の言葉に呼応するように、イレギュラーズは『氷礫の乙女』と向かい合う。
 来訪者を迎え入れるように、優美に首を傾げてみせた彼女の指先が指揮棒のように舞い踊る。氷漬けの哀れな犠牲者達は、その瞬間から『哀れな討伐対象』へと姿を変えた。
「ギヒッ、美しゅうて厭んなりやすねぇ」
 化性の姿をとった艶蕗が笑う。その笑みには、どこか後ろ暗い嗜虐心が篭っていたことは間違いなかろう。


 星玲奈の歌声が高らかに響き渡り、イレギュラーズの士気を跳ね上げる。内奥から溢れ出る気力はそのまま、より速く、より確実に先手を打つべくそれぞれの動きを最適化していく。
「哀れだとは思う。……でも負けられない」
 ジェニーが引き絞った矢はあらぬ方向へと打ち出され、あり得べからざる軌道を取って奥の氷像に叩き込まれた。思いがけぬ方向からの一射は、深々と突き刺さり、氷を砕いて地面に突き立つ。
「一体もらうわ、邪魔はさせないわよ!」
 秋葉は両の手に得物を構えると、一気に近場の氷像まで間合いを詰め、鋭い一刀を叩き込む。気合の入った一撃は深々と氷像を傷つけるが、未だ倒れる様子はない。氷ゆえの堅固さが邪魔をしているのだ。
「グヘヘッ、じゃあお嬢ちゃんは聞かせてくれよォ、全力で鳴く有様をよぉ!」
 O. R. C.は盾を構えて突進の姿勢を取り、乙女との距離を一気に詰めんとする。彼の行く手を遮ろうとする氷像は、しかし後方からの射撃などでバランスを崩し、その動きを止めることかなわない。
「近づかれたら困るのはお互い様だから、確実に倒していくわよ」
 蛍はマスケット越しに着弾を確認すると、なおも接近する氷像を前に身構える。雑な拳の振り下ろしは避けるには速すぎるが、捌くだけなら容易に過ぎる。盾で軌道をそらして最小限の手傷にとどめ、前を向く。乙女の目から視線をそらし、それでもまっすぐに勝利だけを見据えて。……僅かに照準がO. R. C.を向いたが、気の所為だろう。
 乙女の笑みがO. R. C.に向けられる。全身を包み込む冷気に顔をしかめながら、彼は盾で乙女の視界を塞ぎ、当たるを幸いに斧を胴へと叩き込む。視界を塞いだことで僅かに狙いが狂ったが、それでも少なからず打撃を与えることはその手応えが証明している。
「偽りばかりの生き様も哀れなものだ。解放してあげるのも優しさだろうね」
 ノノは杖の先から術式を展開し、乙女へと叩き込む。身を傾いでかわそうとしたそれは、別方向から見舞われた呪術に動きを阻まれ、いきおい、ノノの術式をまともに受けることとなる。
「折角新しゅう得たその命やけど、呪わして貰うえ?」
 艶蕗は、思いがけぬ会心のタイミングを奪えたことに笑みを深めつつ、その身の裡に湧き上がる嗜虐心を抑えきれなかった。美しいものを、美しいままに成長するを許されなかった己の呪いで塗りつぶす。意識せずと分かる……なんと甘美な響きであろうか!
 叩き込まれた攻撃の数々を受けながら、乙女の美は狂うことがなかった。驚くほどに平生を保ち、首をもたげた。氷像達は正面に取り付いたO. R. C.を無視し、後衛へと浸透すべく動き出す。乙女の目は細められ、その場で生み出された氷の槍が打ち出された……狙いは、仲間達の状態を観察し、機をみて動かんとしていた朱鷺。深々と突き立ったそれは彼女の動きを鈍らせ、漏れ出した血すらも凍らせる。
「朱鷺さん! ……近付けさせるわけにはいかないわね!」
 深手を負った朱鷺に、氷像が迫る。正面に踏み込んだ蛍は、盾で氷像を殴りつけ、押し返す。星玲奈の癒やしを身に受けながら、朱鷺は短く祈りを捧げた。
 動きを鈍らせる感覚は瞬く間に消え失せ、代わりに湧き上がるのは強い責任感、意思の強さ。
「朱鷺は……祈祷師として倒れるわけにはいきません。皆さんのためにも、私のためにも!」
 文字通り、血を吐くようにしてひねり出された声は仲間達の耳に届き、より確固たる意思を形作る。誰一人欠けずに、この戦いを乗り越える。
 不可能な相手ではない。そして、仲間達の奮戦があれば、不可能な決意とも思えなかった。
「そちらから近付いてくるなら、優先的に片付けるだけだよ。近付けば木偶になるとでも思ったのかい?」
 ノノは爽やかな表情を崩さず、踏み込んできた氷像に炎を叩き込む。蒸気と熱が視界を揺らし、氷像の中に埋もれていた被害者の姿をわずかながらに露わにする。だが、躊躇はない。すでに命尽きた者を穏やかな死へと誘う行為に何の躊躇があろうか。再び握りしめた杖の感触を、今は信じるだけだ。
「俺の脂肪を通すには、ちぃっとばかし弱ぇなぁ! もっともっとさらけ出せよ! 楽しもうぜ!」
 O. R. C.は冷気によくあらがっていた。指先までも凍りつかせるそれを常時受け続けて、無事でいられる理屈はない。だが、それでも耐える。祈りの声が聞こえる限り、彼は背中を任せた仲間を信頼している。……悲しいかな、彼の熱意は正当な評価を受けず、誤解多き言葉で敵意を向けられているのが現状なのだが。それでも、仲間は彼に張り付いた氷を剥がすべく祈りを捧げてくれている。素晴らしきかな、依頼の連帯。
(私も銃とか使えるようにしたほうがいいのかしら……)
 秋葉は刻一刻と変化する戦場で刃を振るいながら考える。目の前の氷像を切り伏せ、傷ついた個体に張り付いて斬りかかる。緊急時に銃が使えればあるいは状況を好転させられるのか。
 思い悩むこともあろうが、『今の彼女』にとってはその選択こそが最善である。戦況を優位に進めている。足らぬなら仲間が補う。今、彼女に求められているのは『自分らしく役割を全うする』というだけのこと。
「そのまま、気分よく、眠りな」
 ジェニーは冷静に、釣瓶撃ちの要領で次々と氷像を貫いていく。相手がヒトガタであるのなら、いかな神秘が篭っていようと貫ける。人狩りの素養は、正しく彼女の矢に力を与えていた。
「凍らされた人達は助けられないけど、これ以上罪を重ねさせないことはできるから」
 だからこそ、星玲奈は癒やしの力で仲間を支える。少なからぬ傷を負った仲間を癒やし、氷像達が仲間を傷つけたという事実を神秘で上塗りする。彼等の罪をなかったことにするために。
「氷像はあと2体でやんすな。一体だけ押さえ込んどきゃ十分でしょうや」
 艶蕗は周囲を見回し、確実に戦局が自分達に有利になりつつあることを認識した。O. R. C.は魅了の視線を避け、襲い来る氷の礫も意に介さずに攻め続けている。彼の言動さえ抜きにすれば、勇猛果敢な戦いぶりは賞賛に値する。
 そして、仲間達もそれに十分応えうる戦いを続けている。互いに互いを支え合うことで成立する、文字通り薄氷の上で踊る演劇のよう。
 蛍は朱鷺へと愚直に近づこうとする氷像の顎に銃床を叩きつけ、仰け反ったところに盾を叩き込む。もんどり打って倒れた氷像はそれきり動くことはない。……その身に張り付いた氷も溶ける兆候は見られない。ただただ虚しい死がそこに転がっているだけだが、捧げる祈りくらいはあろう。瞑目した彼女の傍らでは、肉体を欠損させ、明らかに動きが鈍くなった氷像が愚直に戦おうとしている。
「――――!」
「イイ声で鳴くじゃねえか! その意気だ、もう一息聞かせてくれや!」
 O. R. C.の喜悦が混じった声とともに、重々しい打撃音と乙女の悲鳴はいや増していく。最早制御を失った攻撃が当たるを幸いに彼を狙うが、彼を覆う癒やしの波長がその傷をまたたくまに癒やしていく。喜びの声とともに叩き込まれた斧は、幾度目かで乙女の胴を両断し、弾き飛ばした。

 冷気が急速に消えていく。動きが徐々に鈍り始めた氷像、その最後の一体は、背後から振り抜かれた秋葉の一刀により首を失い、力なく倒れた。
 幻想が消えていく。そこに美しき乙女が居たという現実は、彼女がもたらした厄災の跡とイレギュラーズの記憶の中にしか残らない。
「……空虚な顔をしていた。自分が幻想の産物であることを知らない顔だった」
 ジェニーは末期の姿を目にして、静かにそう評した。自らが求める高みとは明らかに違うものだった。お仕着せの幻想だった。自らの美の高みは、そうあらぬよう務めねばと決意をあらたにする。それが相手への礼儀であることを、彼女は疑うことはないだろう。
「ああ、そうだ。冷えた体にホットココアなんていかがかな?」
「私も飲み物、持ってきたのよね。暖かい場所に行く前に、皆もどうぞ」
 ノノと秋葉がそれぞれ飲み物を取り出すと、一同へと配っていく。凍りついた世界で冷え切った各々の身体に熱が戻り、何をすべきか、そのための気力を取り戻させる。

 星玲奈の歌声に、ジェニーの舞踏を添えて。命尽きた者達への鎮魂の調べが響く……そして凍りついた屋敷に、艶蕗が足を踏み入れる。
「さてさて……これが額縁でやんすか」
 そこに転がっていたのは、空っぽになった椅子のみが描かれた油絵。不自然な造形を見るに、乙女の人物画であったことが分かるだろう。裏面を見ると、作者の名があった箇所はナイフで削り取られたように見える。
(これが曰く付きだって知ってて売ったんすかね……?)
 脳裏に湧き上がる疑念を確かめるすべはない。だが、神秘を象った世界で起きるには『ありふれた』事件であることを殊更に理解する一見であったことは、疑う余地はないだろう。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 任務、お疲れ様でした。
 絵の残骸などから情報を得ることは出来ませんでしたが、今後似たようなことが起きないとも言い切れません。
 もっとも、それが『よくある』可能性も多分に含まれますが……。
 ともあれ、犠牲者はきちんと埋葬されて死を悼むこともできましょう。皆さんの成果です。

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