シナリオ詳細
ケンカクダンジョン
オープニング
●ある冒険者の記録
『腕に覚えがあるならば、赤き門を開け』
幻想と天義のなかほどにあるヤマシロ地方の山の上、無人となった寺院に、その門はある。
朱色に塗られた門扉は固く閉ざされているが、回り込んで見てみれば門の先には何もないことが分かるだろう。
門以外の全てが崩れ去った、それは廃墟の残骸なのだ。
しかしある冒険者は知っていた。
この先に、自らの求める刺激があることを。
門を押す。
重い重い音をたて、門がゆっくりと向こう側へ開いていく。
向こう側にあるはずのない光が見えてもなお、押し続ける。
やがて――。
気づいたときには、冒険者は砂利敷き道の上に立っていた。
かぎなれぬ空気。
左右には瓦屋根の建物が並び、家々は障子戸がたてられていた。
からから、たん。
障子戸のひとつが開く。
見れば和服を着た男が日本刀を腰に下げて立っていた。
人相は、不思議とぼやけたように分からない。
「■■、■■■、■■――!」
何かを言われた。
認識できない。
だが、男が刀を抜き駆け寄ってくるその様が、冒険者に理解させた。
冒険者はラウンドシールドで刀を受け流すと、その流れのまま剣を叩き付ける。
たたき割るように相手の腕を破壊し、足を蹴りつける。
相手がよろめいた所に至近距離で魔法を叩き込んで、相手の頭を破壊した。
これが刺激? この程度が?
冒険者が落胆しかけた、その時。
すたたたん、と複数の障子戸が開き、全く同じ格好の全く同じ刀をさげた全く同じ男たちが、一斉に家々から飛び出してきた。
そう、こなくては。
冒険者は剣を握り込み、ギラリと笑った。
そこで、冒険者の記録は終わっている。
●捜索依頼
「彼の名前はの名前は『ダイナ・スター』。私の甥に当たる男でね。不肖の甥というやつだ」
そう語るのは幻想でも武闘派で知られる『白鷹騎士団』の団長にして貴族の当主、白鷹である。
「若い頃から腕試しや力自慢が好きな男で、その手の噂を仕入れては飛んでいくんだ。
今回も『朱門』というものの噂を聞きつけて出て行ったんだが、どうやら帰ってきていないらしい。
中に取り残されたか、命を落としたか……どちらにせよ連れ帰らねばならない。
急なことで悪いが、今すぐその『朱門』へ向かってほしい。
ダイナが生きているなら連れ戻し……んん」
白鷹は複雑な表情をした。
立場上ハッキリ言わねばならないが本心ではそうあってほしくない、という顔である。
「もし死んでいるなら、遺体を回収して欲しい。集められる限りの記録は渡しておく。交通費も出そう。だからできるだけ、急いでくれ」
- ケンカクダンジョン完了
- GM名黒筆墨汁
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2019年02月06日 21時35分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
●ケンカクダンジョン
鳥のさえずりが聞こえるだろうか。
長らく人の手が入っていないであろう建物の、樹木に囲まれた大きな門。
表面に書かれた文字は、文字であることは理解できるもののどういうわけか正しく読むことが出来ない。
「このさきにダイナさんがいるんですよね。生きているといいんですけど……」
『愛の吸血鬼』ユーリエ・シュトラール(p3p001160)は扉に手をつけ、冷たい感触にぞくりと肩をふるわせた。
「はあ……」
門扉に身体をあずけてかたむく『壺焼きにすると美味そう』矢都花 リリー(p3p006541)。
「メンドーなとこに勝手に入って勝手に行方不明とか無くない? ありえないし……でも川の中で水死体とかなってたら、海種のあたいが回収役的な感じ……? それヤだなぁ」
「なあに、『鷹』の名前がつく騎士団の団長の息子なんだろ?そう安々とやられるわけねーよ」
「息子なんだっけ?」
「甥では?」
「まあどっちでもいい。助けに行こうぜ」
『風読禽』カイト・シャルラハ(p3p000684)はこんと門扉を叩き、そして強く押した。
「この異空間は誰かが修行場として作ったものなのだろうか。まさか武芸者が自分と配下を鍛えるために作ったとか……」
開く門の先に、白く光るなにかが見える。『死力の聖剣』リゲル=アークライト(p3p000442)は門を押しながら、まばゆい光に目を細めた。
「そんな場所、一人は無茶だと思うけど……よほど腕に覚えがなければ入らないよな。未熟な戦士の身としてはちょっと憧れるぜ」
いつでも戦闘に入れるようにと背中に保持した斧に手をかける『俺の冒険はこれからだ』クリストファー・J・バートランド(p3p006801)。
「生まれも武門だと言うなら、自分の腕前には自信がありそうだしね」
武家というより武闘派貴族だが、まあ似たようなものである。
『行く先知らず』酒々井 千歳(p3p006382)は本能的に腰の刀に手をかけていた。
門の感触がそうさせるのか。それとも光か。それとも、戦士の本能か。
「連れ戻す次いでに俺もひとつ腕試しさせて貰おうか」
光が過ぎ去った時には、彼らは砂利道の上にいた。
青い空、遠い山々。見たことの無い形の大きな山。
両サイドには瓦屋根と障子戸の建物が並び、聞いたことの無い虫の声がした。
「面白いな、この場所! 僕はこんな風景見たことないけど『私』はとても喜んでいるみたいだぞ!!」
光景を目に焼き付けようときょろきょろする『黄昏夢廸』ランドウェラ=ロード=ロウス(p3p000788)。
一方の『空歌う笛の音』アクセル・ソート・エクシル(p3p000649)も周囲をくるりと見回してから口笛をふいた。
「風情があるよね。ロケーションとしてもおもしろそうなんだけど……」
からり、と障子戸が開いた。
一つや二つではない。
周囲の建物、全ての戸が一斉にである。
●走れ走れ走れ
開いた全ての戸口から、着流し姿の男が現われる。顔の認識できない、しかしどうにも特徴を感じる男たちである。まるでコピーして増やしたかのような同一性をもって、彼らは一斉に刀を抜く。
「おっと、急がなきゃ!」
アクセルは翼を広げて跳躍。瓦屋根の上に立つと、助走をつけて水平に飛行し始める。
一人の男が瓦屋根に飛び乗ってきた。
「邪魔されると困るんだけどなっ」
ブレーキ、はかけない。
飛行の速度をそのまま乗せた魔力の塊を発射して、斬りかかろうとする男をはじき飛ばした。
瓦屋根を転げ落ちていく男。
落ちてくる男をひゅるりと避けつつ、カイトもまた空へ飛び上がる。
彼を追いかけようと一丸となる男たち。
カイトは一度反転すると、翼に炎を纏わせて熱風の竜巻を起こした。
男たちを吹き飛ばしつつ、そのままの勢いで高高度に浮き上がり、そのまままっすぐ先を目指して飛行した。
「先は見えるか!? ダイナの姿は!」
地上から呼びかけてくるリゲル。
カイトたちは首を振った。
「不自然に霧がかかってる。けどこの先に行ったのは間違いないはずだ」
「先に行ってるよ。そこは任せる!」
「ああ――」
リゲルは剣に白い光を纏わせた。
「ここは俺たちに任せて先に行け!」
リゲルは名乗りをあげながら無数の男たちへと切り込んでいった。
順番待ちや行列など作ってくれない。殺到する群れとなって四方八方から斬りかかってくる男たちに、リゲルはカウンターを放った。
男を切り捨て、返す刀で別の男を切り捨てる。
「あまり無理しすぎるなよ」
ランドウェラは腕の呪印から高揚の魔術を範囲展開しつつ、リゲルの頬や腕を注意深く観察した。
一見して分からぬほどではあるが、少しずつぴきぴきと皮膚が避け出血している。豊富な体力を引き替えに、肉体を定期的にむしばむ装備を身につけているのだ。周囲の男たちも【怒り】の有無にかかわらずリゲルへの集中攻撃を狙っているようだ。
「回復はできないんだ。少しはこっちも頼れ」
ランドウェラは立てた二本指に魔力を込め、開いた障子戸から飛び出したばかりの男たちをまとめて吹き飛ばしにかかった。
「……おかしいな」
「おかしい、って?」
「障子戸だ。あれだけ軽いもののはずなのに、攻撃の衝撃で破壊されない。あの物体……いや、この空間自体、なにか特別なのかもしれない」
彼らの目的はあくまでダイナの救出。
よって、男たちの相手に時間をかけてはいられない。
「急ぎましょう!」
ユーリエは血色の鎖を呼び出すと、斬りかかる刀を防御。刀身を絡め取りつつ、相手の首へと打つように巻き付けていく。
バランスを崩した相手を蹴倒しつつ、走るユーリエ。
「先の様子をっ」
呼び出した蝙蝠に命令を出して投げるように飛ばすと、頭上高くを飛行させながら走る。
建物群はながくながく続いていた。
ユーリエたちがとおりかかるたびに戸が開き、男が次々に飛び出してくる。
まるでそういう仕掛けのアトラクションのようですらあったが。
「一手待ってて、俺が行く」
千歳は刀に手をかけたまま、男たちの集団へと突撃した。
顔を狙って振り込まれる刀を上半身だけを引いて回避。
円を描くように抜刀、回転、まとめて斬撃。
返す刀で更に回転。
男たちをまとめて切り払うと、千歳は靡いた前髪を指でなおした。
「はいおまけに、どん」
リリーが跳躍し、ハサミの左手を地面に叩き付けた。
衝撃がはしり、駆け寄った男たちが同時にはね飛ばされる。
中でもよく飛び上がった男をバールで殴りつけ、更に遠くへ打ち払う。
「……聞こえる」
「ああ、聞こえるね」
リリーと千歳は建物群れのずっと先をにらむように見た。
川でも通っているのだろうか。赤い手すりのついた大きな橋が見える。
霧に隠れてよく見えないが、刀や剣が打ち合う音が聞こえていた。
「この先、いるっぽい……」
「そうと分かれば、前進あるのみだ。だろ!?」
クリストファーは斧を振り回し、群がる男たちをコマのごとく撥ね飛ばしていく。
「っと、とと……」
勢い余ってよろめきそうになったのを斧でささえ、クリストファーは額の汗をぬぐった。
「さ、どんどん行くぜ!」
クリストファーは橋めがけ、猛烈に突撃していった。
●白鷹騎士団末席、無名無謀のダイナ・スター
右から左から振り込まれる日本刀。
それをまとめて受け止めて、白髪の男……否、男と呼ぶにはやや顔の幼い少年はニヤリと笑った。
「悪くない。悪くない」
逆手に握った脇差と打刀の二刀流。
男――ダイナはぐるりと勢いよく回転して周囲の男たちをはねのけた。
腕や額から血を流し、息は荒いが、しかし笑っていた。
「悪くないけど、死にそうかな」
「そんなことだろうと思った」
独り言のように、そして風のようにすり抜けていく影。
千歳の強引な斬撃が、橋の先からくる男たちを切り払った。
「あんたは? 腕試し?」
「いいや、白鷹団長から依頼された救助隊ってやつだ」
勢いよく突貫してきたクリストファーが男たちを突き飛ばし、橋の下へと次々に突き落としていく。
ダイナの背をかばうように立つと、クリストファーは斧を水平に握り込む。
同時に振り込まれた刀をまとめて受け止めるためだ。
そばに寄ってきた千歳が声をかける。
「一時的にこちらの指揮下に入って下さい、それと守りはしますが自衛は期待しますよ?」
「俺がか弱い一般人にでも見えるって?」
「そうじゃないといいんだがな!」
ぎらりと笑うクリストファー。
「援護到着!」
橋の両端に着地するアクセルとカイト。
アクセルは腕を揃えて突き出すと、駆け寄ってくる男たちの横を抜けるように飛びながら、すれ違いざまに魔砲を発射した。
正面から発射する魔砲は近づいて群がるタイプの敵に対してやたら不便だが、こうして足場の限られた橋上などで横から発射する分には便利だった。
「獲物が沢山いるぜ! 腕が鳴るな!」
カイトは手を大きく広げると振り込まれた刀を素手でキャッチ。爪で固定して刃をとめると、反撃に相手の身体に貫手を放った。
鋭く強化された爪が相手の肉体を貫き、ついでに剣をへし折っていく。
「俺にそんなもんは通用しねーよ!」
ぐったりとした男を蹴り飛ばし、後続へと叩き付ける。
その一方で、ユーリエがダイナへと駆け寄った。
「もう、怪我してるじゃないですか。けど無事で良かったです……」
コウモリ模様の絆創膏を取り出して、ダイナの傷口にぺったりはっていくユーリエ。
顔を赤くして絆創膏(というか傷口)を押さえるダイナ。
「少年漫画するのはいいんだけど……あっちには知らせたの?」
リリーが倒れた男をハサミでがんがん殴りながら振り返った。
あっちというのは、もちろんあっち。ここは任せて先に行け作戦をとったリゲルとランドウェラたちのことである。
「放って置いたらそれこそやばそうなんだけど」
「蝙蝠を飛ばしてありますよ。そろそろつくころじゃないですかね」
振り返ると、リゲルたちが駆け寄ってくるのが見えた。
「待たせた!」
「……いや、思ったより早かった?」
近くの男を剣によって切り払うと、リゲルは血まみれの額をぬぐった。
「最初のポイントで止まっている理由がなかったからね。少しずつこっちへ移動していたんだ」
「連中もなぜか通せんぼ(ブロック)はしなかったからな」
同じく駆けつけたランドウェラが腕に纏わせた魔力を雷に変え、牽制として発射した。
黒い魔力の波が男たちを吹き飛ばしていく。
「ダイナ、だな? 話は聞いてると思うがおばさん……いや、白鷹騎士団の団長から依頼されて救出に来た。必要なかったか?」
「なかった! と、言いたいけどちょっとあったかな」
頬をかいてバツ悪そうにするダイナ。
「ここから帰るのは一人じゃ無理そうだよ。大体これ、一人用じゃないんじゃないのかな?」
「……一人用?」
小さく首を傾げるリゲル。
だがそれに反応するより先に、ダイナは橋の向こうを指さした。
「あそこに屋敷が見えるだろ? あの中にいる武芸者ってやつを倒せばクリアらしいんだ」
●晴れやかな結末
襖を突き破って転がる着流しの男。
板張りの廊下には、頬に絆創膏をはったリゲルの姿があった。
「リチャージ完了! さあ、どこからでもかかってこい!」
剣をしっかりと持ち直し、背後から飛び出す男を蹴り飛ばした。
「『炎星』――」
剣に纏わせた光を剣ごと掲げ、炎に変えて解き放つ。
「『炎舞』!」
廊下を曲がって現われた男たちを吹き飛ばし、構えを硬くして挑発する。
「おっと、何度もいい格好はさせないぜ」
飛び込んでくる男たちへ、クリストファーが強引に割り込んだ。
大きな斧を両手で握り、周囲の襖や柱ごとまとめて破壊しながら突撃していく。
綺麗に整えられた庭へ男たちが放り出され、はずむように転がっていく。
その庭をゆくのはカイトとアクセル。空高くより美しいカーブを描いて低空飛行へ切り替えた二人は、咄嗟に構えた男たちへフライングキックを打ち込みながら屋敷内へと乱入。
畳部屋をえぐるようにブレーキをかけると、カイトは翼に炎を。アクセルは翼に風を纏って振り回した。
部屋を中心に熱風が巻き起こり、屋根を突き破る勢いで男たちが放り出されていく。
「それで? 武芸者ってのはどこにいるんだ」
「進んでいけば勝手に出てくるんじゃない? もうこっちの居場所は察知されてるんでしょ?」
「助けたのにまだ帰れないとか……」
リリーはバールを振り上げると開いた襖へ振り向きざまに投擲。三メートル先の男の額に叩き付けると、跳ね返ってきたものをハサミで挟んで再び別方向へ投擲。跳ね返ってきたものをキャッチしてから背後に迫る男の剣をハサミでキャッチ。バールでもろとも打ち払う。
「言っとくけどバールは剣より強いから。これ、名言だから」
その横を駆け抜けていくダイナ。
「ここは任せた、先に行くよ!」
「普通逆じゃない?」
「気にしない気にしない!」
ダイナは刀に雷を纏わせると、跳躍、回転、叩き付け。波となって走る雷が前方の男たちを吹き飛ばしていく。
「扇状の範囲攻撃ですか、便利そうですね」
「これでも騎士団の男だからな」
鼻頭をぬぐって照れ笑いするダイナ。
ユーリエはその横に並ぶと、儀礼剣の刀身を撫でるように血の魔力を込めていった。
なぜならば、美しい刀を抜いて立ちはだかる男……噂の『武芸者』が現われたからだ。
「私だって騎士団の一員です。聖剣騎士団『炎神の弓(ガーンデーヴァ)』、いざ参――」
「えっあの聖剣騎士団? ローレットのあの?」
「知ってるんです?」
二度見するユーリエ。その横を千歳が駆け抜けていった。
「櫻火真陰流、酒々井千歳。一手、士合って貰うよ──!」
「酒々井千歳……覚悟!」
「ああっ、ずるい!」
「私先に名乗ったのに!」
「わるいね」
千歳はぱちんとウィンクすると、襲いかかる武芸者の剣を刀で受け止め、衝撃を後退によって吸収。すかさずもう一本の刀で切りつけた。
血が吹き出るが、決して体勢はゆるがない。
流石に一撃ってわけにいかないか、と呟く千歳の左右から回り込むように、血色の魔力を込めたユーリエの剣と雷を込めたダイナの剣が交差して走った。
切り裂かれた武芸者はそのまま膝をつき、どさりとうつ伏せに倒れた。
途端、白い光があたりを包み込み……。
気づけば、彼らは『朱門』の前に立っていた。
「ふう、生き残った生き残った! 助かったよ。ほい、握手握手!」
刀を納めて手を出してくるダイナ。
それぞれリアクションの異なるイレギュラーズたちと片っ端から握手していくと、最後にはたと何かに気づいたように振り返った。
「やべっ、救助隊出されたってことは俺……帰ったら死ぬほど怒られるじゃん!」
「そこなんだ」
「まあ怒ったら恐そうな人だったよね」
「気持ちは分かる」
「ばっくれちゃえば……?」
「ま、死ぬこと以外はかすり傷ってな」
ひとけのない寺院の一角で、笑い声があがった。
成否
成功
MVP
なし
状態異常
なし
あとがき
おかえりなさいませ、イレギュラーズの皆様。
ダイナさんは無事に助け出すことができたようで、なによりでございます。
あれからダイナさんは随分と叱られたようですが、どうやら皆さんを気に入ったようで、一緒に冒険に出かける計画を練っているとか。こりないのも、時には良いことですね。
GMコメント
【ダイナの生死】
このシナリオの中盤、『ダイナとの合流』の段階でダイナが生きているかどうかは、PCたちがそこまで到達する早さに依存します。
効率的に敵を倒したり、前に進みやすい方法を協力して作り出したり、いっそ味方を一部置き去りにしてみたりと工夫をしてみて下さい。
※依頼を受けてから『朱門』にたどり着くまでの所要時間は計算に入れないものとします。ので、プレイングからはカットして下さい。
【朱門】
門を開くことで異空間に転送され、無限に現われる『謎の男』と戦うというものです。
定義しづらいのでダンジョンと呼んでいますが、誰がなぜこんなものを作ったのか、もしくは出来てしまったのかはわかっていません。
はじめに転送される『大通り』を道なりに進んでいくと、『赤橋』に到達します。
赤橋は幅100メートルほどの橋で、流れの速い川の上にかかっています。
ダイナと合流するであろう場所はここになります。メタですが。
この異空間から脱出する方法はひとつだけです。
橋から更に奥へ進み『屋敷』へ突入。屋敷の中で待ち構えている『武芸者』を倒すことで門の外に脱出できます。
『武芸者』は物理攻撃力・HP・命中が高く、反面ファンブルが高くAPが低いという特徴があります。
一部の攻撃には【崩れ】や【流血】がつきます。
パッシブ能力と非戦スキルに『不吉無効』と『エネミーサーチ』があります。
【アドリブ度】
ロールプレイをよりお楽しみいただくため、リプレイにはキャラクターのアドリブ描写を用いることがございます。
プレイングやステータスシートに『アドリブ歓迎』『アドリブなし』といった形でお書きくだされば、度合いに応じて対応いたします。ぜひぜひご利用くださいませ。
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