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シナリオ詳細

サンゴリアンデスワーム

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●サンゴル地方の沼地にて
 月の大きな夜のこと。
 外気の冷たさに襟をたてる商人たち。
 馬車の上から見た浅い沼地の風景に、『ローストフェイス』バッケルは息をついた。
「この辺に伝わる都市伝説を知ってるかい。いや、UMAとでも言おうかね」
 懐から取り出したチョコレート色の煙草をくわえ、金色のジッポライターで火をつける。
 ちりちりという心地よい音と共に、チョコレートのような甘い煙の香りが漂った。

 ここサンゴル地方は幻想南東部にあり、その七割を沼地が占めている。
 原住民が細々と暮らし、今より向かうのはその原住民集落だ。この地方でのみ生息する特別な虹色蚕から作った織物が他国でも評判が高く、キャラバンの商業ルートに入れていたのだ。
 普段はただの沼地であり。馬車の走行がやや難儀する以外はそれほど困るような土地ではない。
 のだが。
「この辺りには『サンゴリアンデスワーム』というモンスターがいる……と言われてるらしい。
 実際に記録や証拠は残ってないんでね。実在するのかどうかも疑わしいのさ。
 見たって主張するやつの話によれば、現わる直前に地響きがあって、沼地が沸騰したみたいにぶくぶく泡立つって話さ。
 しかし……なんだろうねえ……」
 バッケルは煙草をくわえたまま、左右非対称に笑って煙を吐いた。
 都市伝説に出くわして負ったという、顔半分を覆う火傷跡。
 下げた視線につられて足下を見ると。
 ぶくぶくと沼地が泡立っていた。
 地響きが、沼地をゆする。
「はっはっは! こんなことだろうと思ったよ!」

●サンゴリアンデスワーム
 大地を突き破って現われたのは巨大なミミズであった。
 全長にして3メートルはくだらないという大きさで、太さでいえば大柄な人間の腰回りほどはあった。
 見れば、沼地に生息していたであろう小動物が身体に青緑色のまだら模様を浮かべてけいれんしている。
 どうやらデスワームには麻痺毒を分泌しすりつけるという性質があるらしい。
 仲間の一人が攻撃をしかけるも、デスワームは素早く地中に潜って姿を消してしまう。
 だがどうだろう。
 しっかり地面に足をつけていれば、ごく僅かな震動が近づいてくるのがうっすらとだか分かる。
 来る!
 その確信を得た途端、デスワームは仲間の真下から飛び出した。
 まるで地上の様子が手に取るように分かっているかのようだ。きっと飛行していても居場所をしられてしまうだろう。
 それに、よく見れば数も3体ほどまとまっていた。
「個体数は3。巨大で麻痺毒をもち、地中に隠れて攻撃が当てずらい……と。沼地に足をつけてりゃ出てくるタイミングや場所がなんとなく分かるもんだが、沼地はかなり動きづらいだろうよ。さて、どうするもんか……」
 バッケルは離れた場所に馬車をとめ、護衛中のイレギュラーズたちに――あなたに、左右非対称にほほえみかけた。
「アンタが負ければアタシもおしまいだ。お手並み、見せて貰うよ」

GMコメント

【オーダー】
・サンゴリアンデスワーム3体の撃破

 パサジール・ルメスのキャラバンがひとつ『ローストフェイス』の護衛を依頼されていたイレギュラーズたち。
 旅の途中に立ち寄ったサンゴル沼地にて都市伝説的モンスターと遭遇。戦闘になりました。
 バッケル(商人)たちは安全な場所まで下がって皆さんに戦闘を任せています。
 その期待に応え、サンゴリアンデスワームを退治しましょう。

 もし退治に失敗した場合はバッケルと共に来た道を全力で戻って撤退します。
 撤退条件は特に定めていない場合『総合戦力の半数が喪われた場合』とし、相談で定めた撤退条件を新たに書いた場合そちらに準拠します。
 (全員が撤退条件を明記する必要はありません。誰か一人でも書いていれば有効とします。相談内容から外れないようにご注意ください)

【フィールドデータ】
●浅い沼地
・機動力、回避、特殊抵抗にペナルティがかかります。
・ただし飛行していた場合ペナルティが免除されます。
 (戦闘機動を要するため簡易飛行・媒体飛行は適用できません)
・時間は夜。ただし照明は充分きいているものとします。

【エネミーデータ】
●サンゴリアンデスワーム
・3体
・命中、EXA、クリティカルに秀でている
・麻痺毒をすりつける(物近単【麻痺】)
・地中に潜り、この間は攻撃をほぼ無効化する(BS等をうけていても地中に潜ることができる)
・地上に飛び出す時に限り特殊攻撃が可能(物近範【弱点】)
・沼地に足をつけている場合『自身からレンジ1以内に出現するデスワームを察知できる』
 →よって、ある程度散開して待ち構えるのが効率的。飛行中の仲間も平等に狙われる可能性があるので注意。

【アドリブ度】
 ロールプレイをよりお楽しみいただくため、リプレイにはキャラクターのアドリブ描写を用いることがございます。
 プレイングやステータスシートに『アドリブ歓迎』『アドリブなし』といった形でお書きくだされば、度合いに応じて対応いたします。ぜひぜひご利用くださいませ。

  • サンゴリアンデスワーム 完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2019年01月11日 22時05分
  • 参加人数 8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ティア・マヤ・ラグレン(p3p000593)
穢翼の回復術師
【心情】
「伝説とはいえ大きなミミズが相手でいいのかな?」
『油断はするなよ?』
「分かってるよ。今回も飛行スキル捨ててきてるし」
『分かっているならいい、行くぞ』

【作戦】
・4グループに別れて行動
私は刀根のサポートで行動するよ
刀根中心に回復するけど、手が足りない場合は他の仲間も回復するね
・足元の振動とかに気付けたら大声で仲間に聞こえる様に叫ぶね
・仲間のペイントボールで色が付いたり鎖で見分けできる
弱っている個体を集中的に攻撃する
・主に回復メインで行動するけど攻撃できる余裕があれば攻撃ももちろん行う
・麻痺については盾の効果で防ぐ

齟齬があったら仲間に合わせる

【戦闘】
・パンドラ使用
・中衛メインで行動
・攻撃時は全力攻撃で「死霊弓」
・回復時は体力が一番削れている人には「ライトヒール」
麻痺が付与されてる人には「アウェイニング」でAP回復もする
私と同じレンジで麻痺を受けている人が多ければ「シェルピア」を
使って臨機応変に仲間を回復していくよ

・攻撃する時は相手の死角に隠れたり仲間の攻撃に重ねる様に行うよ

【戦闘後】
周囲の被害状況を確認して怪我人がいたら治療するよ

「流石に煙草20本纏めて吸うのはかなり危ないと思うけど」
『やりたいのならやらせておけ』

===

「」文章で喋る際はティア本人
『』文章で喋る際はティアを操る神様

ティア:一人称私、丁寧で礼儀正しい、少し天然
神様:一人称私、沈着冷静、ティア以外には冷酷

アドリブ歓迎
ユーリエ・シュトラール(p3p001160)
愛の吸血鬼
☆陣形
上から見て
三角形のフォーメーションになるように、
それぞれコンビで散開します。
私は風巻さんと、三角形の中央の位置付近です。

○戦闘前行動
サンゴリアンデスワームという生物…。
いたとしたら夢が広がりますね!

え、あれが都市伝説のデスワーム!?
すごい!
パンドラの箱は開いちゃったんですね!
噂は今現実となりましたね…はっ!?
刀根さん早く煙草を20本吸ってください!
噂話で伝説になれるチャンスですよっ。

○戦闘時行動
夜の間は目が冴えるように
ギフトで吸血鬼化をしておきます。

攻撃のタイミングがないとき
足だけじゃなく
腰の羽も沼につけて感覚を研ぎ澄ませます。
(クラウチングスタートの構えのような感じで)
地面の振動を感じたり
泡立つ位置などを
【統制】か【統率】を持つ方に「来ます!」
と伝えて少しでも対応できるように呼びかけます。

名乗り口上で引き付けている個体に対して
VBCの鎖で逃がさないように
デスワームを繋ぎ止めます
怒り付与ができてなくても
鎖で妨害が出来ることを目標に

沼地外に引っ張り出せそうなら
鎖を繋ぎ止めた状態で維持し引っ張ります
二体以上出現している時、ペイントボールで
マーキングされている個体を優先的に攻撃をします
残り一体で接近攻撃が出来る場合はSDV
AP切れたらSDV。

行動順でデスワームが出現していないタイミングで
どのデスワームよりも早く行動が出来たら防御集中
デスワーム出現中は攻撃集中

パンドラ使用
アドリブ歓迎
刀根・白盾・灰(p3p001260)
屑鉄卿
☆行動
4つのコンビに分かれて散らばって行動します
私はティア殿とコンビです!

仲間の方のペイントボールや、鎖で見分けがついている場合、弱っているものを集中的に攻撃します

【名乗り口上】による引き付け担当で、【全力攻撃】【攻撃集中】で放ちます。命中力に難があるので、集中攻撃などで補正が発生している所に撃ちたい所です!
盾と武器を打ち鳴らして注意を引きます!
攻撃の際は【ブロッキングバッシュ】を【待機】【全力攻撃】【攻撃集中】です。

HPがパンドラ復活やEXFなど、その他でも僅かな状況で残った場合、わざと回避と防御技術判定を放棄し【反】を入れていきます。

【統率】で集中攻撃に連携プレーを行い、また【統率】【逃走】と合わせて危険時に全員が逃げ出す補助としたいです。手持ちの南瓜ランタンなりゼシュテルパンを投げつけたりしてでも、惨めでも何でも逃げ出しますぞ。

レンジ1以内に出現が分かった場合、【統率】で伝達に補助が出来ないかなと思います。事前に入念なミーティングをしたことで、お互いの伝達の癖が分かって素早く伝えられるなど…でしょうか。

☆心情
まさか、そんな都市伝説の存在なんて居るわけないじゃないですか~!もし居たら煙草を20本まとめて吸う一発芸披露しますぞ!なんてね!
でも、お話しとしてはとても面白いですな、ふふ!

☆その後
マジで居ましたね…死ぬかと思いましたぜ。
さっきの一発芸の話は忘れてください、へへ。
藤野 蛍(p3p003861)
いいんちょ
パンドラ使用
アドリブ歓迎

幻の生物……ツチノコみたいなものかしら、ね!
こっちのがUMA扱いなのは、目撃者が食べられちゃうからだろうけど!
ってもう!
戦い難いわね!

全体の方針に従い、ノースポールさんと組んでヒーラーとして行動
敵が地上にいない時は待機、狙われたら【魔科学的浮遊】で上空へ
散開しての戦闘なので、【統制】でパーティー全体の状況を把握と連携を行ない、集中攻撃やフォローが効果的な際は仲間に声を掛け合って動く
ギフトも可能な限り仲間全体に対して気を配りたい

副行動で指示等をしない場合は【防御集中】してから主行動
【メガ・ヒール】の回復量以上の負傷の治療を最優先
BSには【キュアイービル】で対応
不利な要素が多い中で、仲間が戦闘に集中し実力を発揮できるよう、後衛として万全のサポートを行ないたい
攻撃は敵に当てられる気がしないので行なわない
先頭に立って人を引っ張るのが委員長じゃない、縁の下の力持ちこそが委員長なのよ……!

戦闘中、可能な限り敵の動きを観察し、行動パターンを割り出してみたい
【怒り】状態でない場合に、3匹で別々の獲物を狙うのか、一人に絞ってくるのか、一度狙った獲物を狙い続けるのか、ランダムなのか
地上の様子がわかって地中から狙いを付けられるなら、かえって狙いをパターン化してる可能性もあるかも、との思い付きから

UMAがUMAじゃなくなったら、後は学者さん達の出番よね
伝説が終わり研究が始まるってね
ルチアーノ・グレコ(p3p004260)
Calm Bringer
ポーと一緒に行ける依頼は必ずミミズが絡むんだよね
愛のキューピッドなのかな?
崇めて虫を好きになれればいいけど無理
強がり隠して全力で頑張るよ

◆作戦
刀根&ティア
風巻&ユーリエ         
ルチアーノ&タント
藤野&ノースポール

4つのコンビに別れて散開
ペイントボールで色を付けて
弱った虫を集中攻撃


僕は飛行で足場を
盾で麻痺を対策

【名乗り口上】を当てて引き付けるのが仕事だ
虫が地上にいない場合は【待機】し
出てきたら肩を竦めて馬鹿にしたようなジェスチャーも交え挑発
「そんな麻痺毒なんて効かないよ?!」

ペイントボールを借りてぶつけて着色し
複数挑発を仕掛けて
敵の範囲攻撃で同士討ちも狙いたい

怒り付与成功時は対複数で【超重力】
仲間を巻き込みそうなら上から叩きつけるよう殴る
対個で【五月雨】
僕以外へ虫が群がったら【飛翔斬】で弱った虫から攻撃

ポーは大丈夫かな?
虫が彼女に触れるだなんて本来あってはならない事なのに
絶対に許さないよ!
【テレパス】でミミズ達に怨念を飛ばす
このぬめぬめした下等生物め
輪切りにしてやるからこっちにおいでよ
いや来てほしくないけど!いや!来い!!

HP800以下で攻撃を受けている際はEXAも警戒し【防御集中+全力防御】
でも僕が真っ先に落ちそうな気もするんだよね
パンドラ復活後もいよいよ倒れそうなら
【超重力】を思いっきり叩きつける
置き土産だよ…!

副行動優先度【移動>攻撃集中】+【全力攻撃】
パンドラ使用
ノースポール(p3p004381)
白金のひとつ星
ルークと一緒のお仕事は2回目!嬉しいな~♪
でも、また巨大ミミズと遭遇するなんて…
ルーク、ミミズ苦手っぽいけど、大丈夫かな…?
「迅速に、終わらせましょう!」

●戦闘前
「白雪の翼」でペナルティを受けない程度に飛行
「マジックペイントボール」はルークに渡しておき
「マジックペイントボール(3色)」は
直ぐに使えるようにしておく
「クイックアップ」も使用

●戦闘
ユーリエさんの作戦通りに散開
私は藤野さんとペアで配置に着いて戦う

巨大ミミズが出たら
直ぐに移動+巨大ミミズの頭にボールを投げつける
より傷付いてる敵の順に
赤→黄→青の順にボールを当てれたら理想
青は不要そうなら使わないでおく
「皆さん、まずは赤を!その次は黄色を狙ってください!」
塗料が機能しない場合は
ユーリエさんの鎖や仲間の攻撃を見て攻撃対象を決める
弱った敵から倒したいところ

まずは「名乗り口上」+防御集中で敵の気を引こう
敵が地上にいない時は待機
仲間の指示に注意し
こっちに来た時は飛行での回避を試みる
「ほらほら、こっちにおいでー!」
ルークの方じゃなくて!こっちに!来い来い!!

敵が遠い時は「射撃」
近くなら「ショットガンブロウ」で攻撃
副行動は攻撃集中を行う
「これで、おしまいだよっ!!」
パンドラ使用

●戦闘終了
「皆さん、お疲れ様でした!……ルーク、大丈夫……?」
無理してないかな。肩とか腕とか貸してあげるよ
ところで…20本の煙草の直径って、どれくらいなんでしょうね?
風巻・威降(p3p004719)
瞬風駘蕩
あっはっは。刀根さんたら。それ以上いけない。
それはいわゆるフラグというものであり噂をすれば

「……わぉ」

伝説の生き物も来るんだよなぁ……。

……はっ呆けている場合じゃない。
刀根さんの煙草伝説は戦いが終わってからにするとして
あのデカいミミズを3匹、被害が広がらない内に片付けるとしますか!

■行動
配置はユーリエさんと一緒に三角形の布陣の中央へ。
沼地に足をつけて振動を感じ取り、泡の位置などが目視できれば
【統率】を使って仲間に警戒と攻撃の準備を呼びかけるよ。
またユーリエさんから情報を貰った時は迅速に【統率】で呼びかられるよう努力します。

戦闘はワームが自分に向かってくるならアロガンスレフトで攻撃集中。
仲間が襲われているようなら初期位置から動かず飛翔斬の攻撃集中で援護します。
本当は駆け付けられれば良いのだけど、移動しにくいみたいだから仕方ないか。

ワームが2体以上現れた場合はペイントボールのマーキングがある方を優先。
ワームが残り1体の場合は何とか接近してスキルを当てたいけど、
時間が掛かるなら諦めて飛翔斬の援護を続けます。

無事に戦闘が終わったら、もう一つの伝説(になるかもしれない)の話をしよう。
でも正直たばこ20本とか体に悪いってレベルじゃないので
刀根さんが本当に嫌なようならやんわり止めておきます。
御天道・タント(p3p006204)
きらめけ!ぼくらの
オーッホッホッホッ!!
本当にいましたのね都市伝説!煙草20本は後ですわっ、参りますわよ!
これよりは、このわたくしっ!!(指を鳴らしてギフト発動!)

  \きらめけ!/
  \ぼくらの!/
\\\タント様!///
――の!天に代わっての成敗タイムですわーー!!(超ウルトラシュラインヒロインサンシャインポーズ!!)

皆様に『タント様に続け!!』を発動
その後散開し、わたくしはルチアーノ様のレンジ2内に位置

副行動は基本防御集中、必要時のみ移動で
・あと一撃で倒れそうな方にメガ・ヒール
・麻痺のある方がレンジ内に複数居る場合はブレイクフィアー
・麻痺のある方にエンゼルフォロー
・HP5割を切った方にメガ・ヒール
・AP切れた際は通常攻撃
の優先順で行動

回復対象は無駄に被らないよう他の回復役の方々とは常に声掛け仕合い
地中の振動には常に留意し、接近を感知したら声と発光で皆様にお報せしますわ!……来ますわよ!

撤退が必要になった際は、戦闘不能者を何とか抱えて全力移動で脱兎!
タイミング・距離的に可能ならば殿を努めてらっしゃる方へエンゼルフォローにてHP・BS回復を行いますわ

・戦闘勝利後
オーッホッホッホッ!如何かしらバッケル様!
これがローレットのイレギュラーズ!一度請け負ったことは必ず執り行いますわよ!

というわけで刀根様、お約束は果たしましょうか!


作戦の大筋は矛盾あれば皆様に従いますわ

パンドラ使用
アドリブ大歓迎!

リプレイ

●サンゴリアンデスワーム
 ぼこぼこと泡立つ沼地の表面から、ほのかに油めいた臭いがわき上がってくる。
 地面を突き破って飛び出す巨大なミミズめいた生物を、『Calm Bringer』ルチアーノ・グレコ(p3p004260)は大きく飛び退いて回避した。
 眼前を竜のように登る、薄ピンク色のややぬめった筒状生命体。端的にいって『巨大なミミズ』だが、侮るにはあまりに巨大。かつ、獰猛である。
「うわ、想像してたより気持ち悪い……」
 降りかかる泥に顔をしかめるルチアーノの肩を、『白金のひとつ星』ノースポール(p3p004381)が優しくぽんと叩いた。
「二人の時は、よくミミズに会うね」
「いらないなあそのジンクス」
「今回も頼りにしてるからね。ルーク」
 手の甲でトンと背中を叩かれ、ルチアーノは左右非対称な表情をした。
「伝説とはいえ大きなミミズが相手でいいのかな?」
『油断はするなよ?』
「分かってるよ。今回も飛行スキル捨ててきてるし」
『分かっているならいい、行くぞ』
 『穢翼の回復術師』ティア・マヤ・ラグレン(p3p000593)はバランスをとるためか翼を広げた状態で飛び退き、沼地にあしをつけて次なる攻撃を探る。
 サンゴリアンデスワームが仮に巨大なミミズなのだとすれば、こうして足をつけていれば地中からの震動によって接近を関知できるはずだ。表面が沸くように泡立つのも、きっと出現の目安になるだろう。
「あれが都市伝説のデスワーム!? 都市伝説は事実だったんですね!」
 『愛の吸血鬼』ユーリエ・シュトラール(p3p001160)は自らの髪を銀に染め上げ、吸血鬼の羽根をはやした。
「都市伝説(未確認生物)なのは、確認した人が全部あれに食べられちゃったからじゃないの?」
 『いいんちょ』藤野 蛍(p3p003861)は眼鏡にふりかかる泥を反射的によけながら飛行の魔術を発動。沼地から飛び上がると、2メートルほどの高度を保って停止した。
「飛んでいれば沼地による戦いづらさはないけど……接近に気づけないのがつらいわね。どうやら――」
 蛍の足下から突如飛び出してきたサンゴリアンデスワーム。
 食いつかれないようにと蛍の腕を引っ張った『瞬風駘蕩』風巻・威降(p3p004719)は、軽やかに沼地へと着地した。
「空を飛んでいても多少は位置を把握できるみたいだね。かなり高い位置にいれば別かもしれないけど……」
 ミミズという生物がなにを基準に周囲の状況を把握しているのかは生物学の分野に任せるとして、このサンゴリアンデスワームという生物は五感とはまた別の感覚器官を持ち合わせているとみるべきだろう。魔力やなにかを感知しているのだろうか?
「刀根に煙草を沢山食べさせるのは後にして、今はこの危機を脱しましょう」
「え、煙草? そんなこと言いま……あっ」
 完全にバトルモードに入っていた『屑鉄卿』刀根・白盾・灰(p3p001260)は、ハッとして回想した。
『まさか、そんな都市伝説の存在なんて居るわけないじゃないですか~! もし居たら煙草を20本まとめて吸う一発芸披露しますぞ! なんてね! でも、お話しとしてはとても面白いですな、ふふ!』
 言ってた。
「都市伝説は現実となり、あらたな伝説が生まれるんですね」
「まってくださいあれはなんというか冗だ――」
「オーッホッホッホッホ!」
 『きらめけ!ぼくらの』御天道・タント(p3p006204)がポーズの準備動作みたいなものをしながら指を鳴らした。
「参りますわよ! これよりは、このわたくしっ!」
『『きらめけ!』』
『『ぼくらの!』』
『『タント様!』』
「が天に変わって成ばあああああああああああああああ!?」
 超ウルトラシュラインヒロインサンシャインポーズのままサンゴリアンデスワームにかっさらわれて天高く飛んでいくタント。
「「タントさまああああああああああああああああ!!」」
 叫ぶユーリエたち。
 それをよそに、『なるほど直撃するとああなるのか』と蛍は眼鏡の位置を直しながら冷静に考えた。

●分散作戦
 都市伝説だろうがUMAだろうが、戦うとなれば話は早い。
 伊達に場数を踏んではいないのだ。
「ピラミッドフォーメーション! 各自沼に足をつけ真下からの攻撃を警戒して下さい!」
 灰と威降は素早く役割を分担し、予め設定した正三角形のフォームに2人×3組のメンバーを配置。飛行するノースポールと蛍を遊撃(ヒーラー)として各ポイントを定期旋回する。
 サンゴリアンデスワームがいかなる動作によって地上へ攻撃を仕掛けているかは定かでないが、狭い範囲に対して三匹同時に出現することや、穴が残らないことから連続した出現は少ないと判断してのことだろうか。
 さらに。地中に潜ってからこちらの座標を狙って再出現するということは、逆に言えば出現する場所を絞れるということでもある。このように正三角形に位置取ればどのタイミングでどの固体がどこに出現しても攻撃を集中することができる。この上さらに誘導効果を高めれば敵の出現位置をほぼ固定することも可能だろう。
 咄嗟に用意した策として、かなり最適解に近い対応だ。
「来ます!」
 灰がその場でかがむような防御姿勢をとったその瞬間、足下の地面がごっそりとなくなった。
 というより、地面ごと喰われたというべきだろうか。
 巨大なミミズの口に灰が吸い込まれそうになる。
 剣をひっかけ、ギリギリで飛び退く灰。
 一瞬早くその場から飛び退いていたティアは距離を離して死霊弓を打ち込んだ。
「は、はっ……! 土にされる所でした……!」
 泥の上を転がり、顔をぬぐう灰。名乗り口上を仕掛けてはみたいが、サンゴリアンデスワームが容易に応じるとは考えづらい。
 (サンゴリアンデスワームの特殊抵抗値は不明だが)かからない名乗り口上は空振りとほぼ同じ。かつ相手が少数である場合は特に戦術的効果が小さくなる。ゆえに、できるかぎり【怒り】の付与成功率を引き上げねばならない。
「攻撃を畳みかけて!」
 威降は鋭く飛翔斬を発射。
 サンゴリアンデスワームに深い傷を刻み込むと、ユーリエがその箇所めがけて血色の鎖を発射した。
「逃がしません!」
 巻き付いた鎖はすぐに引きちぎられたが、それでも別に構わない。
 灰はタイミングを見計らって武器を打ち鳴らし、サンゴリアンデスワームの注意を引きつけた。
「さあこっちです。かかって――ひっ!?」
 天高く伸びたサンゴリアンデスワームの頭がぐねんとまがり、灰めがけて突っ込んでくる。
 ここで直撃をうけたらそれこそ土になる。
 慌てて回避する灰の足が食いちぎられ、サンゴリアンデスワームは地中深く潜っていった。
「もって……いかれた……!」
「心配ない。ほら――起立!」
 蛍はきびきびと灰に呼びかけると、灰から足を強制的に再生させた。
 それでもぐらつく灰の様子に、ノースポールが声をあげた。
「ルーク、出番だよ!」
「ん……残りはこっちで引き受ける。サポート任せたよ」
「おっまかせあれ! ですわ!」
 仁王立ちをして髪を払うタント。
 おでこをまばゆく輝かせると、ひたすらに存在感を増した。
 増しただけだが、そのおかげでなんかしらんけどルチアーノの中にやる気がわき上がってきた。
 カリスマというものは人を強くする。
 強力な個人よりも強力な集団と言われるのはそのためだ。ルチアーノもそれを、『ファミリー』という概念のなかで理解していた。
「雰囲気はだいぶ違うけど……いいね、心が澄んだような気がするよ」
 雑念が取り払われ、次なる一瞬に全てをかける覚悟が固まる。
 タントとルチアーノの足下から飛び出したサンゴリアンデスワームが二人を天高く吹き飛ばしていくのも、ルチアーノには雑事にしか思えない。
「きかないよ、そんな攻撃」
 サンゴリアンデスワームに挑発的なサインを出すルチアーノ。
 見えたわけでも聞こえたわけでも無い。サンゴリアンデスワームの精神に直接念を打ち込んだのだ。
「来い、輪切りにしてやる!」
 ぴゃーと言いながら沼地に落ちていくタントをよそに、ノースポールが直線飛行。
 ぎらりとルチアーノをにらむように頭を曲げるサンゴリアンデスワームに、さえるような蹴りを打ち込んだ。
 白い翼を畳み、飛行をやめて急降下。
 落下によって距離を稼ぐと、両手でしっかりと構えた拳銃でフルオート射撃を浴びせかけた。
 地面すれすれで身を反転させて着地。はねるようにその場から飛び退く。
 同じく頭から落ちてふしぎなバウンドをしたタントと共に距離をとると、ルチアーノとアイコンタクトをとった。
 サンゴリアンデスワームのうち2体の標的を、それぞれ別の対象に固定することに成功したのだ。

●泥沼
 戦いはそれなりに順調な滑り出しを見せ、メンバーが集中攻撃をうけて撤退するというリスクを抑えたままサンゴリアンデスワームが頭を出すたびに攻撃を集中するというペースを維持することが出来た。耐久力の高いメンバー間ダメージ分散ができるということは、回復のタイミングを細かく計ることができるということでもある。
 とくに蛍は一度の回復量が高いためかなりのターン数を回復以外にさくことができた。
 逆に蛍は回復以外のことに関してなぜか消極的だったので、回復しない間の行動に迷う節はあったようである。一点突破の委員長らしい、可愛らしい不器用さといったところだろう。激しいファンブル値も含めて。
 攻撃が当たらなくとも攻撃をしさえすればターン中後に続く味方の殆どに実質命中+5の補正をつけられることになるので、例えダメージのない『注意!』みたいな行動ひとつでもかなり寄与できるだろう。特に強力な1個体を相手にするときなどは。
 さておき。
「まずは、一匹!」
 ノースポールはサンゴリアンデスワームの喉(?)を銃で撃ち抜いて、ぐったりと崩れ落ちる巨体を前ににこりと笑った。
「大丈夫? ルーク、ちょっとやすむ?」
「まだまだ……!」
 泥まみれかつ謎の体液まみれになったルチアーノはむくりと起き上がり、刀を抜いて残るサンゴリアンデスワームへと走った。
 灰へ頭上から襲いかかるサンゴリアンデスワーム。
 横から飛びかかったルチアーノの刀とノースポールの蹴りが同時に炸裂。
 わずかに動きがブレたところに、灰は剣を突き上げるようにしてサンゴリアンデスワームの口を切り裂いた。
「まだ土にかえるつもりはないんですよ!」
 サンゴリアンデスワームの肉体が己の重量によって切り裂かれていき、ぱっかりとひらかれた巨大なミミズの死体ができあがった。
 がくりと膝を突く灰。
「とね様! わたくしをご覧なさい! 癒やされますわよ! ほら!」
 主張の激しいポーズをとって灰を癒やそうとするタント。
「いやいやそんなことで癒やされるわけが――癒やされるぅっ!?」
 カッと目を見開く灰。
 具体的には軽く322ポイントほど回復した灰は剣を握って立ち上がった。
「このポーズを見ると身体のしびれもとれますわよ!」
「そんなわけが……本当だっ!?」
 とかやってる間に、ティアは残るサンゴリアンデスワームに死霊弓を連射。
 怨念が籠もった矢がサンゴリアンデスワームの肉体を打つが、殺されてなるものかとサンゴリアンデスワームはおおきく唸ってティアへと襲いかかっていった。
 宝石剣を握り、迎撃の構えをとるティア。
 その横から、激しく宙を舞ったユーリエがサンゴリアンデスワームの横っ腹へと刀を差し込む。
 淡く輝く銀の髪。刀に血色の気がわきたち、サンゴリアンデスワームの肉体を激しく切り裂きながらユーリエ自身が回転していく。
 もはや巨大な丸鋸だ。
 激しく出血し、得意の探知能力も鈍らせたらしいサンゴリアンデスワーム。
 地面に着地したユーリエは鋭く威降を呼んだ。
 ラストチャンスにかけて土にもぐろうとするサンゴリアンデスワームと地面の間へ、割り込むようにスッと立つ威降。
 彼ごと飲み込んで地中へ逃げればよい。そう考えたサンゴリアンデスワームに対し、威降は刀にかけた手を光のように動かした。
 一瞬のできごとである。
 傍目には、威降の腕が奇妙に光り、しかしもとのまま動かず、彼を食らおうとしたサンゴリアンデスワームの肉体だけが真っ二つに裂けたように見えた。
 内容物(主に泥)をまき散らし、落下するサンゴリアンデスワームの死体。
 威降は深く息をつき、仲間へと振り返った。
「さあ、皆――」
「レジェンドタイムのはじまりですわ!」
 タントが両手の指と指の間に沢山の煙草を挟んで腕を十字に構えた。別名エイメンの構え。
「オーッホッホッホッ! 如何かしらバッケル様! これがローレットのイレギュラーズ! 一度請け負ったことは必ず執り行いますわよ! そして一度言った言葉も実行しますのよ!」
「おー、いいねえ」
 煙草をふかしながら手をぱしぱしとうつバッケル。(この余裕からして彼らが負けるとは思っていなかったらしい)
 灰が青い顔をした。
「いや、あの、あれは……ナシになりませんか」
「ならないね」
 背後に回り込んだ威降が灰を羽交い締めにする。
 ティアやユーリエは泥を綺麗にぬぐい落とす作業に熱心で、ルチアーノはノースポールの泥を落とすのに熱心だ。
「い、いやだああああああああああああああああ――もがっ」

 蛍が綺麗にみがいた眼鏡をかけなおし、くるりとアップで振り返った。
「煙草は健康を害するわ。よい子はぜったいまねしないように」

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 サンゴリアンデスワームはもはや都市伝説ではない。
 今この沼地に伝わるのは、煙草二十本男の伝説だ。
『この沼地には巨大なミミズがいるとある商人がいった。護衛の男はこう言った。そんなミミズなどいるわけがない。いるなら煙草を二十本一度に吸って見せましょう。そのミミズこそ、サンゴリアンデスワーム』
 完全にミミズの存在感を食っていた。

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