PandoraPartyProject

シナリオ詳細

収穫に怒るモノ! 南瓜大王パンプフラッペ現る!

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●南瓜畑からこんばんは!
 収穫祭に賑わう幻想の北部のその村では、収穫祭を楽しみながら実際に南瓜の収穫が行われていた。
 丸々と大きいオレンジ色の野菜。いまから加工しランタンへと変えれば、村中に立ち並ぶことだろう。
 その出来を想像しながら、農家の人々は南瓜を収穫しようと手を伸ばした。
 その時、異変が起こった!
「う、うわー! なんだ!? 畑が爆発して――!?」
 突如、轟音を響かせ畑が爆発する。
 爆煙の中、咳き込む農家達が、その黒い影を見た。
「きゃ、きゃー!」
「あ、あれは!? パンプフラッペ!? 南瓜大王パンプフラッペだー!!」
 筋骨隆々のオレンジの身体を見せつけるようにポージングを取り、マントを靡かせる南瓜頭の巨人。
 その頭には小さな王冠がキラリと光った。
「カボボボボ、人間め、性懲りも無く我らが同胞を刈り取るだけでは飽き足らず、好き勝手に加工しおって。
 今日という日は許しはせぬぞ、我が南瓜大王拳の力を見せてくれるわっ!」
 すぽぽーん! という軽快な音共に大王から南瓜の種が飛ばされる。
「ぐわー!」「いやー!」
 南瓜の種の直撃を喰らった農家の人々が、次々と頭を南瓜に変えられてしまう!
「カボボボボ、この調子で人の住まう土地などすべて南瓜に変えてくれるわっ!!」
 南瓜大王が腕を振り上げると、畑が小爆発を繰り返し、次々と南瓜将軍と南瓜尖兵が生み出されていく。
 収穫に怒りを震わせる、南瓜大王軍の行進が始まった――!


「収穫祭を楽しんでいるところ悪いわね。
 幻想北部で南瓜大王が現れて、暴れているそうなの。村の被害が大きいと見た領主様からの救援の依頼よ」
 この収穫祭の日に南瓜大王とはまた難儀な輩が現れたものだと、イレギュラーズは肩を竦める。
「ふふ、そんな顔しないの。南瓜大王は倒せばとっても大きくて美味しい南瓜になるから、収穫祭にはぴったりのレアモンスターよ。
 きっちり倒して、美味しい南瓜パーティーにしたいわね」
「あ、それは良いですねー。私も美味しい南瓜食べてみたいです」
 『黒耀の魔女』リリィ=クロハネ(p3n000023)と『南瓜翡翠』ラーシア・フェリル(p3n000012)は実に楽しそうだ。それもそのはずで、二人は御伽噺の魔法でちゃっかり仮装している。リリィは魔女で、ラーシアはこれでもかというくらい南瓜押しだ。
「あ、この収穫祭の間は変身したままの姿で戦うことになるけれど、見た目が変わってるってだけだから無茶はしちゃだめよ」
 姿は変われどやれることに変化はない。いつも通り依頼をこなそう。
「かぼちゃのスープに、かぼちゃパイ、かぼちゃの天ぷらなんかもいいですねー」
「ふふ、ラーシアちゃんはもう終わったことに夢中のようね」
 そんなノリで大丈夫なのかと思いつつも、イレギュラーズは急ぎ南瓜大王パンプフラッペの対処へと向かうのだった。

GMコメント

 こんにちは。澤見夜行(さわみ・やこう)です。
 仮装して、戦いたい!
 そんな貴方に丁度良い相手が南瓜大王です。

●依頼達成条件
 南瓜大王の軍勢を倒してかぼちゃパーティーを楽しむ!

●情報確度
 情報確度はAです。
 想定外の事態は起こりません。

●南瓜大王パンプフラッペについて
 筋骨隆々の身体を見せつけるパンツ一枚の変態南瓜大王。数は一体。倒すと出てくる南瓜はとっても珍しく、大きく、とっても美味しい。極美味。
 その姿形通りのクロスレンジファイトを得意とし、高い反応とEXA値で狙った獲物を容赦なく叩き潰す怪力魔人。
 特殊技のパンプキンシードは命中した相手の顔をかぼちゃに変えて防御技術にマイナス補正を与えるので注意が必要です。

●南瓜将軍について
 南瓜大王を護り、南瓜尖兵を指揮する将軍。数は三体。倒すと大きめでジューシーな南瓜になる。
 高い忠義心によって死地から何度も立ち上がる強敵。
 畑に南瓜がある限り、南瓜尖兵を生み出すことができる。
 EXF値、防御技術が高い。

●南瓜尖兵について
 南瓜大王軍の尖兵。数は十体。倒すと小ぶりだが美味しい南瓜になる。
 恐ろしく身体が弱く、イレギュラーズの敵ではないが、畑に南瓜がある限り次々と現れる。
 尖兵の攻撃によって動きを止められた相手を将軍が追撃し、トドメに大王が襲いかかる南瓜コンボを得意とする。
 雑魚キャラだが放っておくと痛い目を見るぞ。

●同行NPC
 ラーシア・フェリルが同行します。
 戦闘は得意ではありませんが、南瓜料理はお任せ下さい。
 すでに頭の中は戦闘後の事に行ってますが、しっかり支援は行います。
 
●戦闘地域
 幻想北部の村になります。
 時刻は十時。
 収穫を向かえた南瓜畑で、遮蔽物のない場所となります。
 畑を踏み荒らさないように注意しましょう。

 そのほか、有用そうなスキルやアイテムには色々なボーナスがつきます。

 皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしています。
 宜しくお願いいたします。

  • 収穫に怒るモノ! 南瓜大王パンプフラッペ現る!完了
  • GM名澤見夜行
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2018年11月19日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ドラマ・ゲツク(p3p000172)
蒼剣の弟子
セララ(p3p000273)
魔法騎士
エリザベス=桔梗院=ラブクラフト(p3p001774)
特異運命座標
高千穂 天満(p3p001909)
アマツカミ
御天道・タント(p3p006204)
きらめけ!ぼくらの
サイモン レクター(p3p006329)
パイセン
アフロ・ナ・ミエ(p3p006691)
君だけのためのSHIRO
名馳 悠(p3p006735)
中二病お嬢様

リプレイ

●名乗りを上げろ! 仮装イレギュラーズ!
「カボボボボ、所詮はこの程度か、人間達よ。
 我が南瓜大王拳の贄となり、南瓜に取って食われるがよいわっ!」
 筋骨隆々のオレンジの身体を見せつけるようにポージングを決め、マントを靡かせる巨躯のシルエット。握り込んだ拳が、農作業用の鍬を叩き潰した。
「将軍(ジェネラル)、尖兵(ソルジャー)よ。
 このまま侵攻し、全ての南瓜畑を解放するぞっ! 我が大王旗を掲げよっ!」
 本気で侵攻する気なのか、南瓜大王はそのジャック・オ・ランタン的な顔に付く刳り抜かれた目をくわっ! と剥いて将軍と尖兵に指示を飛ばした。
 嗚呼、このままでは混沌中の南瓜畑が南瓜大王の手により解放され、世界から南瓜という南瓜がなくなってしまう!
 南瓜畑を営む夫婦が天に祈りを捧げたその時、彼等がやってきた!
「そこまでだ! 南瓜大王ッ!」
「カボボボボ! 何奴ッ!?」
 高く昇る陽を背に、九人の男女が姿を見せる。その姿は一様に仮装している!
「畑の平和はボクが守る!
 可愛いからって甘く見てたらいっぱいイタズラしちゃうぞっ。
 超時空アイドル騎士セララちゃんだ!」
 セララフィールドを展開し畑がこれ以上荒らされないようにする 『魔法騎士』セララ(p3p000273)。ペンギンスーツに身を包む彼女が、どのように両の手で二対の聖剣を持っているかは謎である。
「この季節には割と多いかぼちゃの化け物ですが……随分と、変わり種も居たモノですね」
 『蒼剣の弟子』ドラマ・ゲツク(p3p000172)。新しい装いではないが、赤い鎧を身に纏う騎士の格好が見事に決まっている。
「南瓜が喋るとは、流石の『混沌』クオリティでございますわね。
 簒奪者として人間を悪とみるならば……ぐうの音も出ません。
 ならば! 悪は悪らしく振る舞わせて頂くと致しましょう!」
 フランケンシュタインを思わせるツギハギとネジを埋め込んだ身体を魅せる『魔砲使い』エリザベス=桔梗院=ラブクラフト(p3p001774)。その仮装の完成度たるやさすがはアンドロイドと言ったところだろうか。
「余は今無性に冬至カボチャを食べたい気分なのである。
 何? 一月以上早い?
 何、食べたいときに食べるのが一番いいのである、何の問題もない」
 もはや名乗りどころか食べたいものを言ってるだけであるが、主義主張は大事なので問題ない。『アマツカミ』高千穂 天満(p3p001909)、南瓜を食す準備は十分だ。
「オーッホッホッホッ!!
 さあ! 新たな装いでわたくしも御天道オーラ全開ですわー!
 そう! このわたくし!」
 パチンと指を鳴らしてお約束のギフトが発動される。
「\きらめけ!/\ぼくらの!/」「\\\タント様!!///」
 飛び交う超えは拍手喝采大歓声だ。
「──‬の! 聖なる光を見るが良いですわよーー!」
 激烈(文字数節約)ポーズをとるタントはハヤブサのかぶり物をしつつの太陽神ラーの格好だ。結構きわどいが大丈夫か? 燦然と輝くデコはラーが背負う太陽のようだ。
「デコとアフロに囲まれてると、仮装したって気にならねぇな。
 ま、こまけぇことは置いといてかぼちゃ退治といきますかね!」
 オーソドックスなドラキュラスタイルの 『吸血鬼を狩る吸血鬼』サイモン レクター(p3p006329)が拳を併せて音を鳴らす。立ち位置的に不憫ですが、十分に仮装は出来ています。
「ハロウィン即ち収穫祭。お祝い事には歌と踊り、即ちミーの出番デース。
 えっ、収穫ダメデース? バトルの時間デース? 関係ないデース!
 ミーは歌って踊る為な(略)
 ――仲間と共に歌って踊って飲んだくれる毎日を取り戻すのデース!!」
 おしゃべりっぽいと思ったら本当にすごい喋った『君だけのためのSHIRO』アフロ・ナ・ミエ(p3p006691)。文字数の犠牲になっただけで君は悪くない。普段着なのに仮装状態なそのままの君でいて。
「南瓜大王さん、そこまでです!
 美味しく調理して差し上げますから覚悟してくださいね!」
 南瓜をモチーフとした仮装に身を包む『南瓜翡翠』ラーシア・フェリル(p3n000012)がビシッっとお菓子を突きつける。戦う気が本当にあるのかどうか、本人の頭の中はもう南瓜を食べることで一杯だ。
 そして最後の一人『中二病お嬢様』名馳 悠(p3p006735)が口を開く。長い髪を靡かせて、瞑目したその表情は、まるで何かの意思――空に浮かぶ”式”――に耳を傾けているようだ。
「私には聞こえます……世界の天秤が軋む音が……。
 この世界、貴方の好きにするには少々大きすぎるようですよ、南瓜大王?」
 キリリッと目を開く悠。その瞳に映るのは自分を置いて南瓜大王の方へと向かう仲間達の姿だ。
「あっ、待って。只今参ります!」
 走りながら正義のヒーローに変身する様は果たして正義のヒーローとして正しいかはさておき。
 揃い踏みしたイレギュラーズ九名が、南瓜大王に対峙する!
「カボボボ、人間の戦士か。
 良いだろう、まずは手始めに貴様等から血祭りに上げてくれるわっ!」
 くわっと目をつり上げて南瓜大王がポージングを取ると、将軍が居並び、尖兵が武器を構えて立ち並んだ。
 収穫を向かえた南瓜畑で、怒りに震える南瓜大王との戦いが始まった。

●地獄の尖兵、煉獄の将軍!
「作戦通りにいくぜ」
「ええ、出し惜しみしません!」
「うっ、くぅっ! 私の心に巣くう悪しき意思が――ッッ!」
 一人は設定語ってるだけなので気にしないことにして。
 サイモン、ドラマ、そしてご病気を患っている悠の三人が、目覚ましい反応をもって行動を開始した。
 サイモンの走らせる自律自走式の爆弾が、畑を駆け抜け将軍達に襲い掛かる。
 同時、ドラマ口から旋律が奏でられる。
「其は荒れ狂う暴風
 其は駆け抜ける雷鳴
 其は吹き荒ぶ滂沱の化身
 今、我が前へと顕現し、有象無象を打ち滅ぼせ
 其の名は『嵐の王』」
 猛き暴威の一端の顕現。それは南瓜大王のみならず、横で胸を押さえる(フリ)の悠に衝撃を与えた。
(か、かっこいい――!)
 ご病気を患ってらっしゃる悠が真似しようとするも、すぐに言葉が思いつかずあやふやなまま、とりあえず二人の攻撃にロベリアの花を合わせるのをその場にいる誰もが見逃さなかった。
 それはともかく。
 三人の合わせ技的先制攻撃は、並み居る尖兵達を暴風ままに吹き飛ばし、靄のようにかかる殺傷の霧が苦しみ悶える尖兵に止めをさした。
 切り開いた道の先、僅かに残る尖兵と将軍に自律自走式爆弾が直撃、大いにダメージを与える。
「カボボボ! なんたることかっ! 少しはやるようだな、人間の戦士よ!」
 甚大な被害を受けたとしても、相手を認める大王は器がでかい。
 だが、そうして認めさせた相手を裏切るような事件が起きた。
「ふっふっふ、こいつがどうなってもいいのかー」
 棒読みでそんな悪党台詞を吐くのはエリザベスだ。倒れ息絶えそうな尖兵の一人をロープでぐるぐる巻きにして、人質にとった。
「ガボッ! 貴様、我が臣民たる尖兵を人質に取るとは!!
 なんと愚かしい! やはり人間など滅ぼさねばならぬ!!」
 更なる怒気を練り上げて、南瓜大王が振るえる手を大地に叩きつけた。
「だ、大王! 私のことは忘れてください!
 どうか、どうかその手で此奴等を!」
「カボボ……! 許せ。お前を助けられぬ、情けない大王を許せっ!」
 なにやらすごいドラマが展開されだしたが、長くなりそうなので割愛。
 その有り様を楽しく眺めるエリザベスは好奇心の塊だ。
「全員進め――ッ!」
 新たに畑から生み出された尖兵達を指揮し、将軍達が突撃を加える。
「それをお待ち致しておりました。
 『エリザベス砲』での一網打尽のチャンスでございましょう」
 全魔力を注ぎ込んだ魔砲が並み居る尖兵将軍を巻き込み放出される。
 鬼か、悪魔か。倒れ伏す臣民達を前に南瓜大王が嘆きの声を上げた。
「ゆるさん、許さぬぞ人間ども!」
 爆発的な殺気を纏い南瓜大王が動き出す。それを止めるのは――ペンギンではなくセララだ。
「南瓜大王パンプフラッペ。キミの相手はこのボク、ペンギンセララだ!」
 南瓜大王の殺意漲る拳をその身で受け流しながら、フェイントを織り交ぜつつ、大王の頭とパンツに攻撃を集中させる。
 セララが大王を抑えている間こそ、次々と畑から湧いてくる尖兵、そしてそれを行う将軍を倒すチャンスだ。
「フレンズ達、ガンバルのデース!」
 猛烈にアフロを振るって威嚇しながら勇壮のマーチを響き渡らせる。
 まだイレギュラーズとして戦闘経験の少ないナ・ミエはやれることは少ないが、こうして仲間達の士気を向上させ、自らは矢先に立たず位置取りに気をつけることで、しっかりとその役目をはたしていた。
「オーッホッホッホッ!!
 さあ、皆様、参りますわよーッ!」
 仲間達との位置取りを気をつけながら、優雅に華麗に立ち回るのはタントだ。
 尖兵と将軍を巻き込むように放たれる一条の雷光。
 そして振りまかれる半端のないきらめきが仲間達に触れれば、仲間達の命中力を高めていく。
 また大王を抑えるセララのフォローも忘れない。
 セララが大王を抑えていられるのも、タントのフォローが合ってこそだろう。
「余も参ろう。――行くぞっ!」
 天満が破壊のルーンを刻み込めば、それは雹となって戦場に降り注ぐ。
 尖兵が次々と雹の餌食となって倒れていった。
 尖兵を蹴散らし、将軍への道ができれば、天満は遠距離を維持し、遠術による攻撃に切り替える。
「皆さん、支援致しますね」
 ラーシアも自らに出来る支援を行う。戦闘は得意ではないが、仮にもイレギュラーズだ。尖兵達の攻撃を受けながらも的確に支援を行った。
 イレギュラーズの作戦は十分に成功したといって良いだろう。
 並み居る尖兵を範囲攻撃で吹き飛ばし、サイモンの必殺が、不死の身体を持つ将軍の息の根を確実に止める。
 無敵と思われた南瓜大王の軍勢は、瓦解し、南瓜大王を残すのみとなった。
「カボボボ……よもや、これほどの力を人間が持つとはな」
 しかし、無傷でその状況を作れた、と言うほど南瓜大王は甘くない。加速する行動はセララのマークをはずし、振るわれる南瓜大王拳によってイレギュラーズは看過出来ぬ傷を負っていた。
 南瓜大王を取り囲むように、イレギュラーズが武器を構える。
 四面楚歌の状況にあって、しかし南瓜大王は悠然とその筋骨隆々の身体を見せつけるようにポージングするのだった。

●南瓜大王、南瓜畑に死す!
「あとはお前だけだよ! 南瓜大王!」
 ペンギンセララがズビシッと聖剣を突きつける。
 悠然と立つ南瓜大王は何かを考えるように答えない。
「さて、片付けるとするか」
「南瓜大王はどのような味がするのであろうな。ふむ楽しみなのである」
 サイモンと天満が、気を抜いたその瞬間。大王が驚愕の速度で突撃し二人を怒濤の連続攻撃で叩きのめした。
「カボボボ……油断したな人間。
 将軍と尖兵を倒しただけで、我に勝ったと思うたか」
 意識を手放した二人を放り投げ、再度ポージングを取る南瓜大王。
「カボボボ! 残るは七人。我が南瓜大王拳によって一人ずつ沈めてくれるわっ!」
「そうはさせるものですか! 貴方が普段攻めなのに実は逆襲に弱いリバ可、だというのは分かっているのです。ええ。本当に。えへへ……じゅるり」
 合併症を併発している悠が涎を拭き取るような仕草を見せる。本当にそれで良いのかお嬢様。
「その力は本物のようですね。
 けれど状況は圧倒的に有利。気を抜かずに行きましょう」
 魔術書を開き構えるドラマ。悠との対比に気が引き締まる。
「カボボボ! 悉く葬り去ってやろう!!」
 南瓜大王は恐るべき加速を持って多段に動く。イレギュラーズの周囲を巡りながら叩きつけられるポージングパンチにいくつものパンドラが輝いた。
「喰らえパンプキンシーズッ!!」
 すぽぽーん! 軽快な音と共に南瓜の種がばらまかれる。
「いやー! なんですのー!」
 直撃を受けたタントの頭がハヤブサから南瓜へ! ああっ!? 何てことだ! 頭は南瓜なのに……デコが! デコだけは南瓜になりきれてない!!
「どういうことですのーっ!?」
「カボボボ……太陽の恵みは我らとて必要とするところ。その輝きは残して置いてやったぞ」
「そういう気遣いはいりませんわ!?」
 他にもパンプキンシードを受けた者がいる。ペンギンセララだ。
 しかしペンギンセララは、まるで南瓜になることを拒むように、瞳を閉じ口を開く。
「南瓜大王! ボクは既にペンギンの仮装済だぞ!」
「カボボ!? それがどうした!」
「ここから南瓜頭になったら仮装の悪魔合体だよ。
 南瓜ペンギンなんて、そんなの仮装じゃ無い」
「カボ……? うーんそうか?」
「どうしても南瓜の仮装をさせたいなら、ボクを倒してペンギンスーツを脱がせてからにしろ!」
 実際の所高めの抵抗値のお蔭で難を逃れたのだが、説得で有耶無耶にできたということにしましょう。
「わー南瓜頭になっても視界はよく見えるんですねー」
 無残にもラーシアが南瓜頭となって、全身完全な南瓜人間となったが、本人が楽しそうなので良しとしましょう。
「カボボ!! では、死ぬがよい人間の戦士よ!!」
「それはこちらのセリフでございます。南瓜大王。
 悪党らしく無残に砕いて差し上げましょう」
 エリザベスは変わらず悪を貫くようだ。その表情はどこまでも楽しそうな微笑みを湛えていた。
「カボチャ頭もイイデスガ、アフロの偉大さも悉く理解するとヨイデース!」
 ファンキーに踊るナ・ミエがアフロを振り乱しながら衝術を放つ。歌と踊りと世界百億人のアフロファンの為ニモマケズ。
「負けてられませんね。ここは私の衝撃の青で――くっ、こんな時にもう一人の私……ッ!?
 ……くっくっく、貴様らのせいで要らぬ風評被害に遭うウリ科カボチャ属達の恨みを抱いて砕死しろ!
 蒼穹波動超弩級衝撃波(ブルーウェブスーパーメガインパクト)!」
 見事な発作を魅せながら、悠が蒼穹なんちゃら衝撃波を放つ。スキルの特殊化、お待ちしております。
 そうして、南瓜大王との死闘が続いた。
 互いに持てる全ての技をぶつけ合い、戦況は泥沼の様相を呈しながら、自らの尊厳を賭けた戦いは続く。
「カボボボ! 負けられぬ! 死んでいった臣民達の為にも、世界で収穫される同胞の為にも、我は負けられぬのだ!!」
「えーい、しつこい!!」
「セララ様、トドメですわーッ!」
 タントの援護を受けてセララが走る。
 大上段から振り下ろされる拳をぴょこーんと飛んで交わし、勢いままに大王の懐へと肉薄する。
「キミを倒して美味しい南瓜料理をゲットするんだ! 南瓜大王、覚悟!」
 両手に持った聖剣で下方から一気に切り上げる。
「カボボッ!?」
 衝撃に天高く舞う南瓜大王。それをペンギンセララが追いかけ追撃する。
「くらえーっ! これがボクのペンギン(セララ)スペシャルだーっ!」
 十字に振るわれる聖剣の軌跡。とてつもない衝撃が南瓜大王パンプフラッペを襲い、そして地面へと叩きつけられるように落ちていく。
「カボボボ……すまぬ、すべての南瓜達よ……我が力及ばず……」
「敗因はパンツ一枚で仮装もしなかった、その防御の低さだよ」
 南瓜畑へと落ちる大王に、セララが小さく呟いた。
 畑へと叩きつけられた大王の身体が南瓜へと変化していく。
「無念……だが努々忘れるな。
 我ら南瓜、美味しく食すためにあって、決して遊び道具などではないことを……。
 きっと、来年もまた、我に続く戦士が――」
 なにやらお約束のセリフを残しながら、南瓜大王は巨大な南瓜へと姿を変えた。
 こうして、南瓜畑に現れた怒れる魔物、南瓜大王パンプフラッペとその軍勢は倒されたのであった。

●かぼちゃパーティー!
「はい、南瓜のフルコースできましたよ-」
 戦い終わって。イレギュラーズは農家の家にお邪魔してかぼちゃパーティーを始めていた。
 ラーシアが料理を運び、いざ実食へ。
「んーっ! すごいです。とっても甘い」
 南瓜大王が変化した南瓜を一口、ドラマが感激の声を漏らす。
「パンプキンパイが究極の甘さになってるよ! 美味しいー!」
「ふふ、美味しいでございますね。煮物もスイーツも、どれも美味でございます」
 セララとエリザベスもはふはふと口に南瓜料理を頬張る。
「冬至カボチャ、冬至カボチャはないであるか?」
「わたくし特製南瓜スープもできましたわーッ! 味の保証は致しかねますけれど!」
 天満は相変わらずで、タントは味見のしてないスープを作り出していた。
「倒したカボチャ達がこんな感じに料理に変わるとは面白いもんだな」
 落ち着いて料理を見渡すサイモンに、隣では身体を揺らすナ・ミエの姿。
「見てくだサーイ、アフロカボチャができマシタ。被ってくれるユーカンな方はいらっしゃらないデースか……?」
 南瓜大王に遊び道具ではないと言われた言葉はもう忘れたようです。
「ドラマチックな収穫でした……この世は楽しい事だらけですわ!」
 いろいろ間違った情報を植え付けられた悠が、お上品に料理を口に運ぶ。
 そんな感じで。
 仮装に身を包むイレギュラーズは、秋の実り、カボチャをしっかりと楽しんで、怪我人はいるけれど、無事に帰路についたのでした。

成否

成功

MVP

セララ(p3p000273)
魔法騎士

状態異常

なし

あとがき

澤見夜行です。

コメディ調な依頼だったので分かりづらいとは思いますが、今回結構危なかったです。
依頼自体は成功していますが、失敗も十分に見えていました。
プレイング文字数がそのままプレイングの質ではありませんが、プレイングが少なければそのまま不利になることも多いです。
最低限の勝利だったことをご理解して頂きつつ、次からは楽しく(内容的に)盛り盛りでプレイング書きましょう!

MVPはセララちゃんに贈ります。役回りのみならず説得なんかもあったりして素敵なプレイングでした!
そんなセララちゃんをフォローしたタント様には称号を贈ります。ビバデコ。

依頼お疲れ様でした!

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