PandoraPartyProject

シナリオ詳細

おまつりファンタズマ

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

 亡霊たちの暮らす島、ファンタズマ諸島。
 死してなお退屈を嫌い、されど生者に害なすことを嫌がった魂たちの集まる場所。
 退屈嫌いで新しいもの好きの亡霊たちは、日夜歌や踊りや話芸を見せ合ってはいずれ終わらぬお祭り騒ぎを続けていた。
「えーどうも神様ってえのはありがたいもんでございますがこれが死神というとどーうも景気の悪いもんでございますな――」
 古びた寄席の高座にて語りを披露するこの男もまた亡霊のひとり。
 芸名を安楽亭 死命と申す者。
 兄弟子死革の後番を勤め古風なれどもどこか肩の力がぬけたふんわりとした芸風がファンタズマっこにウケると評判の……霊魂落語家である。
 『旦那旦那、もう死神のくる季節でございますなあ』
 『ヤメロぃ秋風みたいに言うんじゃあねえよ。聞くだけで身体がぶるっとしちまう』
 『そりゃあいけねえや。旦那寒いときにはショウガがいいんでございますよ。煎じた茶にですねこうショウガをすって、塩をふって、ニンニクとコーライのニンジンと鹿のツノを――』
 『ヤァーメロィ! 茶がどろどろになっちまってるじゃあねえか。これじゃあおめえ……うへえ、ただでさえ苦えってのに……うへえ、もう飲めたもんじゃねえ』
 『そりゃ困りましたなあ。いつまでもぶるぶるしてますと、死神さんにあっちへ連れて行かれてしまいますな』
 『うへえそれだけは……ン? なんだい話が戻ったね。なに、死神が来るって?』
 『そーでございます。近々死神さんの来る季節でございますな』
 『アーア……忘れてたよ。どうしたもんかね』
 トン、と扇子で床を叩く死命。
「死神さんと言いますのはファンタズマ諸島に毎年訪れる定期便のようなもんでして、ふらーっと島へやってきて、どうも楽しんでないご様子の霊魂があるとヒョイと掴んで連れてっちまう。
 聞くところによりゃあ成仏できるってハナシですがあたしらは退屈嫌いの幽霊なもんで、成仏なんてまっぴらごめんなんです」
 トトン、と小気味よく床を打ち鳴らす。
「こうしちゃいられねえってんであっちの幽霊もこっちの幽霊もお互いを楽しませようとライブだダンスだご馳走だって盛り上がるんですがコレがいけません。
 あたしら毎日のようにこうして互いに芸を見せ合ってるもんですから、もうどの芸も見飽きちまっているんですわ。
 飽きた三味線を聞いて楽しもうにも楽しめず仕方ないから盆踊りなんか始めちゃって気づけば太鼓を叩き焼きそばを焼きリンゴ飴をくるくるやってさあ同じアホなら踊らにゃソンソン――と死んだ幽霊が盆踊り祭りなんて始めやがる始末でございまして。
 このまんまじゃあいけません。何か新しい人を外から呼んで、何か目新しい芸を披露してもらおうじゃあねえかと……こうなったわけでございます」
 湯飲みを手に取り、スッとすする。
「しかしまあ海洋の人に頼むのも忍びないモンでございますな。なんせ海を挟んだご近所さんですから、知った顔があるかもしれない。そりゃあ気まずいモンですよ。こっちはおもしろおかしく楽しくなって成仏すんのを先延ばしにしようって時に感動の再会なんてしちゃった日にゃあ……イヤイヤ。
 そんなワケでございまして、ここはひとつ土地も遠くて何でも屋のローレットさんに依頼してみようと考えたわけでございます」
 両手をついて、ゆっくりと頭を下げる。
「老い先末永いあたしらに、何卒一つ……よろしくお願いいたします」

GMコメント

 霊魂落語家『安楽亭 死命』よりのご依頼。
 ファンタズマ諸島に暮らすお気楽幽霊たちを楽しませましょう。
 別名やさしい耳無し法一。

●楽しませよう!
 シナリオの目的が『楽しませる』の一点のみであるため、何をやってもOKです。
 歌や踊りや料理の疲労その他諸々、人を楽しませるあらゆる分野が対象になります。
 ただしファンタズマ諸島の幽霊たちは日頃からこうした娯楽に接しているためただそれっぽいことをしただけでは楽しませることは難しいでしょう。
 ――なんでこんな言い方をしているかっつーと、『演奏のスキルをつかいます。以上です』みたいなプレイングで終わるととっても寂しいよって言うためです。
 勿論スキルは無いよりあるほうがいいわけですが、ここまで娯楽グルメとなると一周回ってごく普通の人が全力の一発芸を振り回すほうがおもしろくなってくるのも事実。
 皆様の個性を発揮して、おもしろおかしいお祭り騒ぎにしてみましょう。
 勿論、一人二人の個性じゃたらねえと思ったら参加メンバーどうしの合わせ技を披露してみるのもいいでしょう。というか、とってもお勧めです。

  • おまつりファンタズマ完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別通常
  • 難易度EASY
  • 冒険終了日時2018年11月05日 22時30分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

十夜 縁(p3p000099)
幻蒼海龍
江野 樹里(p3p000692)
ジュリエット
Q.U.U.A.(p3p001425)
ちょう人きゅーあちゃん
寒櫻院・史之(p3p002233)
冬結
剣崎・結依(p3p005061)
探し求める
新田 寛治(p3p005073)
ファンドマネージャ
ヴィマラ(p3p005079)
ラスト・スカベンジャー
村昌 美弥妃(p3p005148)
不運な幸運

リプレイ

●極楽なんぞにゃ興味はござらん
「たのしい!」
 Y字でジャンプする『!!OVERCLOCK!!』Q.U.U.A.(p3p001425)。
「ことが!」
 頭上に巨大な笑い男マークを浮かべるQ.U.U.A.。
「「だいすきー!」」
 くるくる回転しながら跳躍するQ.U.U.A.と、その後ろを踊りながらついていく島幽霊の皆さん。
 こんな陽気な幽霊行列ないよってくらいホットな雰囲気だった。
「わーい、ゆうれいさんいっぱーい!」
「なんだかおもしろい人たちデスねえ……」
 『不運な幸運』村昌 美弥妃(p3p005148)がなんだか複雑そうな顔で幽霊たちの新宝島を眺めていた。
「毎日退屈してんだろぉなあ。死んだらやることなさそうだし」
 頭の後ろで手を組んでのんびり様子を眺める『スカベンジャー』ヴィマラ(p3p005079)。
「退屈な幽霊っていうのもまた……あー……」
 でもなんかわかるー、と美弥妃は一人で納得した。
 20年くらい誰も入ってない廃墟とかで、幽霊がひたすら『ひとりオセロ』をしてるのを目撃した人はどのくらいいるだろうか?
「細かいこたぁ置いといて、心意気は気に入ったぜ! 忘れられない夜にしてやろうぜ、な!」
 ヴィマラにばしばし肩を叩かれて、『水底の冷笑』十夜 縁(p3p000099)は苦笑した。
「死んで幽霊になっても、毎日酒やら和菓子やらを楽しめるってのは羨ましいもんだしねぇ。おっさんもいつか死んだらこの島で世話になりてぇモンだ」
「死んだら、で思い出したんだけど……」
 『探し求める』剣崎・結依(p3p005061)がふと後ろを向いた。
 黒いローブを被ったガイコツ顔の人が、大きな鎌を持って立っていた。
 誰がどう見ても死神だった。
 サンタクロースの次くらいに見た目が分かりやすい職業である。
「あのー、そろそろ成仏してもらいたいんですけど」
「俺に言われても……」
 あと家賃の滞納みたいに言われても。
 結依は考えた。
(こういうときは何かへの情熱があれば突き進める……基、亡霊たちには想いは伝わるはず。情熱……情熱……)
「アイスかな」
「はい?」
 結依の目に、謎の光が宿った。

「こんにちは、かみさまです」
 『受理得った』江野 樹里(p3p000692)がハロウィンイラストを貼り付けた看板を手にかしこみかしこみしていた。
 神様なのか巫女様なのかいまいちわからない位置づけである。
「ひえっ、しにがみサンですか!?」
「いいえ、かみさまです」
「なんの!?」
 受理あれかし受理あれかし。樹里が看板をふるたびに、『ファンドマネージャ』新田 寛治(p3p005073)が聖地に祈りを捧げるみたいな姿勢で平伏していた。
「いつもありがとうございまァす!」
「どういう関係の方……!?」
「これから我々で無料興業を行ないます。肉体があるからこその娯楽。肉体が魅せる力と技のぶつかり合いを、是非お楽しみいただきたく」
 急に眼鏡をちゃきっとやって立ち上がった寛治に、幽霊さんは『はあ』と生返事をした。
「ところでファンドにご興味は……」
「だからどういう関係の方!?」
 名刺を何枚か差し出すサラリーマン……の横に、『特異運命座標』秋宮・史之(p3p002233)が立っていた。
 マスクド秋宮の状態で立っていた。
 高校制服(?)にバラクラバ(目と口が出てるフルフェイスマスク)を装着し、額に『秋』って書いてある人だった。
「……………………」
 目だけで語るマスクド秋宮。
 幽霊たちはごくりと息を呑んだ。
「なんなんだろうこの人たち……」
「けど、何かやってくれそうな気はする」
「確かに、ただもんじゃねえな……」
 今宵、ファンタズマ諸島にニューウェーブが巻き起こる。

●生命の躍動を思い出せ
 輝くネオンサイン。回るミラーボール。
 後光をさした樹里は、季節を120時間くらい無視して振り返った。
「とりっくおあとりーとめんと!」
「とりーと?」
「とりーとめんと!!」
 ハロウィンイラストに票をポチりながら叫ぶ樹里。
「今宵は(誰がなんと言おうと)ハロウィン! 納品がある日は……?」
 ビッと指をさされて、それまでオフってた安楽亭死命がきょとんとした。
「ワクワクしますよね!」
「します!」
「ハッピーですね!」
「ですね!」
「では叫びなさい!」
 輝くカボチャちゃんランタンを頭上に掲げる樹里。
「「とりっくおあとりーとめんと!」」
 とやーと叫んでお馬さんに飛び乗ると、樹里は段ボールみたいな魔鎧を纏って走り出した。
「かぼちゃ行列に加わりますよ! 仮装の準備はできましたか!」
「「イエーッ!」」
 幽霊にハロウィンもなにもあったもんじゃあないが、ゾンビや船幽霊や悪魔の格好をして幽霊たちが行列を作っていった。
「逃げる方はとっとりです。逃げない方はよく訓練されたとりーとめんとです!思う存分にハロウィりましょう! 今夜は寝かせてはいけませんよ?」
 もう何言ってんだかわからないが、幽霊たちも特に深いことを考えてはいなかった。
 シブヤのハロウィン行列のごとく、遊んで騒げるならイベントの意味とかどうでもええやんの姿勢らしい。
「YEAHHHHHH!!!!」
 爆発とスモーク(ほぼ自前)で地面から飛び出してきたヴィマラは、エレキギターを頭上で振り回しながら行列へ突っ込んだ。
「老い先永いてめぇらに、地獄見せにやってきました! デストローイ! 命燃やすぞ死人どもォ! 地獄へ行きたいかァ!」
「「イエーッ!」」
「ロックロール!」
 幽霊生活ウン十年という幽霊たちに不謹慎ネタなんてものはない。
 暇すぎて盆踊りをするくらいの連中なので、地獄ネタはむしろ好物だった。
 というか、行ったこと無い天国より見たことのある(リアルな)地獄のほうが親しみ深いらしい。
「ほら来い死神ィ!」
 ギターの端っこで引っかけるようにして死神を引き寄せると、ヴィマラは高速でギター演奏を始めた。
「永い退屈より一瞬の刺激だ! 燃えるように生きろや!」
「いや死んでますけど」
「燃えるように死ねやァ!」
 デスボイスを叫びはじめるヴィマラ。
 幽霊たちがヘッドバンギングで応え始める。
 お化けの仮装をした幽霊たちがデスボイスに頭を振るこの世界。
 こうなってくると、死ぬことも悲しいばかりではなさそうだ。

 激しい遊びをするヴィマラたちの一方で、十夜たちはのんびりとした遊びに興じていた。
「最初に、島に住む幽霊たちには簡単な問題を作ってもらおうかね」
 十夜が考えたのは『ファンタズマ諸島クイズ大会』であった。
「もちろんお前さん自身のことでも構わない。好きなモン、嫌いなモン、趣味、特技……なんでもいい」
 問題を紙に書いてまとめると、十夜は早押しクイズの要領で出題し始めた。
 本当にシンプルなクイズ大会だ。
 幽霊のひとりが『なんでこんなことを?』と問いかけたとき、十夜はこう応えた。
『趣味の合いそうなやつ、話してみたいやつ。同じ島に住んでいても、こうしてみると案外知らなかった事も多いんじゃねぇかね。そういうモンを見つけていけば――一生退屈しねぇだろうさ、きっとな』
 のんびり好きの幽霊たちには、クイズ大会はものを知る楽しみを猛一巡させるようでよい刺激になったようだ。
 のんびり好きといえば、こちらものんびりしたお楽しみをしていた。
「作り方は簡単だ。まず大きい袋に氷を入れた後、塩をかける……小さい袋に牛乳、砂糖、バニラエッセンスを適量入れてから空気を抜くように口をしっかりと閉じてから最初の袋に入れて閉じて、振る!」
 なんか冷たい牛乳的な何かを只管振っていた。
 一般的な塩アイスの作り方である。
「な、簡単だろう? 盆踊りしながらでも、プロレス観戦しながら振るでも、リズムつけて賑やかに振るでもOK。違う味が良ければ、そこのジュースとかジャムとかインスタントコーヒーとか混ぜても美味いぜ」
 やっていることはアイス作りだが、これがなかなか幽霊たちにウケた。
 というのも、『もっと刺激を』と娯楽インフレに陥っていた彼らにとってこういうほっこりした時間がかえって刺激になったからである。
 好きなことをただただやる。
 もしかしたら、それこそが長い人生(?)の真なる楽しみ方なのかもしれない。
「いやーあ、あちこち盛り上がってマスねえ」
 美弥妃がシリアスにお酒飲んでる幽霊たちにお酌をして回っていた。
 生殖っていうか生命が終わった幽霊たちにとって美弥妃の女性的な魅力がどう影響するのか若干未知だったが、なんだかそれなりに好評っぽかった。
 美弥妃はバド○ール感を出しつつセクハラを警戒しつつ……のつもりだったが、幽霊たちは『美人がお酌してるなあ』くらいのサッパリした対応をしていた。
「あ、死神さんもどうぞどうぞ」
 ロックのノリに若干疲れた死神がやってきたので、とりまビールを注いで置いた。
「あ、どうも……」
 死神はお酒を飲み干すと、はあと深く息をついた。
「最近成仏を渋る人多くって、困るんですよねえ」
「そーなんデスかー」
「僕営業成績いい方なんですけど、そうなるとここの担当回されちゃって」
「そーなんデスねぇ」
「みんな渋るから説得するの大変で」
「すごいデスねー」
 途中からなんかキャバ嬢みたいになった。
 しかし、これもまた娯楽。
 重要なポジションである。
 そうこうしていると、本日のメインイベントが始まった。

 ギュイーンというヴィマラのギター演奏と吹き上がる火花。
 回るミラーボールと樹里。
 ふんどしひとつで巨大な太鼓を叩く寛治がスポットライトを浴びた。
 続いてライトを浴びたのは四角形のプロレスリング。
 マイクを握った寛治が、リングに上がる二人の男女を指さした。
「女王陛下に憧れるイレギュラーズの少年が、今鮮烈なリングデビュー! あきぃぃぃぃみやぁぁぁぁ・しぃぃぃのぉぉぉ!」
「ウオオオオオオオオオオオ!!」
 完全に普段のキャラを捨てた史之……もといマスクド秋宮がリングの上で両手を掲げる。
「ファンタズマ中に俺の名を知らしめるためにここへ来た! たとえ女が相手でも容赦しない! 今日の俺はイケてるぜ、ぶちかます!」
 もう一方のコーナーを指さすと……。
「重力を無視する四次元殺法が、ファンタズマのリングに炸裂する! QuuuuuuuuuuAaaaaaaaaaa!」
「――――――――――――――――!」
 ぴゃーときゃーの中間くらいのえもいえぬ声でリングに飛び上がるQ.U.U.A.。
 イルカのエコーローケーションみたいな声で笑うと、高速でシャドウボクシングをしはじめた。
「ちょう人きゅーあちゃん参上! てーやー!」
 ゴングが鳴る前から跳躍。
 慌てて鳴らされたゴングを待たず、Q.U.U.A.のフェニックスQ.U.U.A.スプラッシュが直立姿勢の史之に直撃した。なんで。
「グワーッ!」
 更にQ.U.U.A.ドロップキック。
「イヤーッ!」
「グワーッ!」
 Q.U.U.A.ヘッドシザーズ。
「イヤーッ!」
「グワーッ!」
 Q.U.U.A. プランジャー。
「イヤーッ!」
「グワーッ!」
 Q.U.U.A.は高速で反復横跳びしながらタンバリンをリズミカルに叩いた。
「へんげんじざいでアクロバットなきゅーあちゃんをつかまえられ――」
「秋宮ボンバー!」
 マスクド秋宮のラリアットが炸裂。
 みゃーんといってQ.U.U.A.が半回転した。
「秋宮スープレックス!」
「みゃー!?」
 更にQ.U.U.A.を地面に向けて投げつけると、倒れたQ.U.U.A.にのしかかり始めた。秋宮プレスである。
 と、そこへ……!
「アァン!?」
 額に『守護神』と書いた覆面をつけてリングにあがりこんでくる寛治……いや、マスクド寛アァン治。
「俺はベニーナイトイクリプスで輝くことに成功したぞォ!」
 意味の分からないことを叫んで両手の人差し指と小指を突き上げる寛アァン治。何年前だあれ。
「このマスクド・ファンドをリング忘れんじゃねえぞアアン!?」
 寛アァン治じゃなくてマスクド・ファンドだった。
 コーナー外で念をおくる樹里から謎のパワーを受け、ヴァアといながらマスクを脱ぎ捨てる。
 すると下から額に『ファンド』と書いたマスクが現われた。
「パワポローリングドロップ!」
「「グワーッ!」」
 回転しながら突撃する寛アァン治に押し倒されるQ.U.U.A.とマスクド秋宮。
「セクシーイラスト固め!」
「グワーッ!?」
 マスクド秋宮を無理矢理セクシーなポーズで固める寛アァン治。
「きゅーあちゃんめてお!」
「グーワーッ!?」
 謎の回転となぞの光と謎のネオンサインを伴って突っ込んできたQ.U.U.A.に突き飛ばされる寛アァン治。
 ロープ付近でよろめく寛アァン治に、Q.U.U.A.とマスクド秋宮が同時にダッシュアンドドロップキック。
「さ――サヨナラ!」
 寛アァン治はしめやかに爆発四散。
 リングに残ったQ.U.U.A.とマスクド秋宮はがっしりと握手を交わすと、ギャラリーに向けて手を振り始めた。
 そして始まるギターミュージック。
 三等身のミニキューアが沢山現われて踊り出し、輝く樹里が回転する。
 マスクド秋宮とマスクド寛アァン治がサインに応じ、十夜や美弥妃と結依が酒とアイスに盛り上がる。
 幽霊も生者も死神も関係なく、夜は遊びに染まっていった。
 夜はまだ終わらない。
 そう、こここそが天国。
 死者たちの過ごす楽園である。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 Good Job!

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