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シナリオ詳細

<神の門>ティーパーティーへようこそ

完了

参加者 : 10 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング


 混沌世界各地に出没していた遂行者やその配下たる致命者たちは、その魔の手を遂に天義へと伸ばし始めた。
 イレギュラーズが最初の襲撃に勝利を収めたのも束の間。すぐに再度の襲撃が繰り返されるという状況になっている。
 その戦いの中では、遂行者ティツィオの配下とされる致命者二名と、各遂行者へとルストが下賜した新たな戦力である青騎士もまた戦場へと赴いていた。
 高位の聖職者やイレギュラーズを自陣へと引き入れるために。
 しかし、その狙いはイレギュラーズの反撃によって潰え、致命者の片割れは斃れ、青騎士ともう一人の致命者は手傷を負って撤退を余儀なくされたのだ。
「スモーキー殿、青騎士たちの追跡を頼めないか?」
「ったく、人使いが荒いぜ」
 勝利を収めたばかりではあるが、今回の襲撃を行った致命者や青騎士の動向が気になる。『黒響族ヘッド』冬越 弾正(p3p007105)は戦いにも協力してくれた探偵のスモーキーという男にそう依頼すれば、紫煙を燻らせながらスモーキーは呆れたような返事をするが、断るつもりがない事はその眼差しを見れば分かる。


 弾正と分かれすぐに調査へと乗り出したスモーキーは、シンバスシティへと赴いていた。
 転移によって消えた青騎士と致命者ではあるが、消耗の大きさから見て向かう先はまず間違いなく本拠地であろう。詳しい場所は不明だが、遂行者たちの根城である神の国はリンバスシティと繋がっていることは確かだ。
「これは……」
 リンバスシティに潜入して調査を行っていると、スモーキーは壮麗な門を発見した。いかにもな怪しい門だが、その奥には何か手がかりがあるかもしれない。
 危険を承知で意を決し、その奥を目指すスモーキー。重要な場所らしく防備は厚かったが、探偵として磨き抜いた技量と煙の精霊種という自身の特性を上手く活用し、気付かれないうちに侵入に成功したスモーキーが見たのは、歪な景色の並んでいたリンバスシティとは異なり、神聖さすら感じさせるほどに整然とした美しい街並み。
 その中心には威容を放つ豪華絢爛な大神殿が聳えている。
「あそこが――っ!」
 その大神殿こそが遂行者たちの根城だろう。そう思った矢先のことだ。スモーキーの足元に転移の魔法陣が現れ、逃げる間もなく強制的に転移させられてしまった。

「くっ! バレていたのか……!」
「そう警戒しなくてもいいですよ。えぇ」
 スモーキーが転移した先は色とりどりの花々が咲き誇る美しい庭園。いつの間にか椅子に座らされており、テーブルを挟んで向かい側には純白の軍服を身に纏い、無貌の白面を被った人物が余裕たっぷりに座っていた。
 遂行者ティツィオ。幾度となく配下の致命者を使って混沌に襲撃を繰り返した存在であると認識した瞬間、スモーキーは立ち上がって距離を取るがティツィオ側は全く動こうとしない。
「別に貴方を今すぐどうこうしようなんて考えてませんよ。やるなら既にやってます」
「……だとしたら何が狙いだ?」
 ただ椅子に座って寛いでいるようにしか見えないにも関わらず、底知れぬ気配を漂わせるティツィオにスモーキーが問う。
「なに。難しい事ではありませんよ。貴方達も知っているでしょう? 我が主ルスト様の代弁者たるツロ様が外の人間を何名か”招待”された。私もそれを真似てみようかと思っただけです」
 そう言ってティツィオは懐から何通かの封筒を取り出すと、それをテーブルの上に並べた。
「……これは?」
「招待状ですよ。一度きりですが、この庭園まで誰に邪魔されることなく来ることが出来ます既に何名かは宛名を書いていますが、それ以外の者に渡しても構いません」
「素直に応じるとでも?」
 油断なく見据えそう答えるスモーキーだが、その直後に心臓を鷲掴みにされたかのような感覚に陥り、冷や汗が止まらなくなる。
「別に応じなくても構いませんが、応じないのであれば……分かりますね?」
「……」
 応じるなら何もせずに帰す。応じなければこの場で殺す。そんな意図が嫌でも理解させられる。
 息苦しさを感じながらも辛うじて頷くと、スモーキーは手紙を受け取り来た時と同じように強制転移によって天義ほど近くへと帰されたのだった。


 ローレット天義支部では、昨今の遂行者たちの動きに即応できるように何人ものイレギュラーズが常に出入りしている。
 その一角では、何人かのイレギュラーズが今後について話しているようだった。
「やはり、転移した先は神の国とやらの可能性が高そうか」
「でも、どうやってそこまでいけばいいのか……」
 先日の戦いのあとから、『青き鋼の音色』イズマ・トーティス(p3p009471)を始め何人かのイレギュラーズは撤退した青騎士や致命者――クワトロの動向を追うべく独自に調査を行っていた。
 しかし、地の国――混沌世界側から神の国へ向かう手段が分からず、その調査は難航していたのだ。
 『氷雪剣舞』セシル・アーネット(p3p010940)も自分なりに調査した内容を持ってきたが、他の者と似たり寄ったりなないようで進展は見られない。
「うーん、リンバスシティに行けば何か分かるかもしれへなぁ」
 と呟くのは『晶竜封殺』火野・彩陽(p3p010663)だが、リンバスシティは敵陣でもある。そう簡単に調査を行うことは出来ないだろう。
「皆、少しいいだろうか?」
 そうして頭を悩ませていると、弾正が何通かの手紙をもって来た。なんと、弾正の協力者が難しいと思われたリンバスシティの探索を単独で行うばかりか、その先の神の国で遂行者と接触したという。
 手紙と共に協力者――スモーキーから聞いた話を弾正がそのまま伝えると、『冬結』寒櫻院・史之(p3p002233)はその手紙を見てぐしゃりと握り潰す。
「ティツィオめ……。舐めてるのか?」
 羅針盤の描かれた封蝋を切り、中かから取り出した手紙にはたった一言だけこう書かれていた。

『お茶会をしましょう』

 奇しくもその手紙を受け取った直後、ローレットは神の国へと連れ去られたイレギュラーズの救出作戦を行うと発表し、話し合いの末イズマたちはそれに先んじてティツィオの下へと向かうことにするのだった。

GMコメント

●ご挨拶
本シナリオは過去のシナリオ結果やAAを踏まえ
・『冬結』寒櫻院・史之(p3p002233)様
・『君を全肯定』冬越 弾正(p3p007105) 様
・『青き鋼の音色』イズマ・トーティス(p3p009471)様
・『晶竜封殺』火野・彩陽(p3p010663)様
・『氷雪剣舞』セシル・アーネット(p3p010940)様
を優先としています。

よろしくお願いします。

●目標
1.神の国より帰還する

●フィールド
 遂行者たちの本拠地である神の国。その中央にそびえる豪華絢爛なテュリム大神殿が今回の舞台です。
 参加者の皆様は、事前に弾正様の関係者であるスモーキーを通じてティツィオより渡された招待状を持ち、リンバスシティにある審判の門より神の国へと入場。
 大神殿内のティツィオに割り当てられた区画にある庭園へと到達した段階からスタートします。

 ティツィオとしてはこれまで配下と戦ってきたイレギュラーズの皆様に興味を持っているらしく、お茶や食事を振る舞いつつ会話などからその心理などを読み解こうとしているようです。
 また、自身やその配下に関しての範囲内であれば、皆様からの質問に答えてくれるかもしれません。

 話が終われば要は済んだとばかりにイレギュラーズを消すべく行動に移るでしょう。
 そのままティツィオとの戦闘に移行することになりますが、場所が場所だけにティツィオ以外にも致命者や騎士が駆けつけてくる可能性が高く、神の国脱出を優先すべきでしょう。

 他の招待者の救出作戦が決行されることになっているため、ティツィオの区画を脱することが出来れば帰還は難しくないでしょう。

・庭園
 色とりどりの花が美しく咲き誇る広い庭園です。
 障害になるような物はなく、十分に戦うことが出来るでしょう。
 ※お茶会パートではテーブルや椅子が置かれ飲み物や食べ物が提供されますが、戦闘パートに入るとそれらは全て消滅します。

・礼拝堂
 ルスト・シファーを象ったと思われる巨大なステンドグラスば目を引く豪奢な礼拝堂です。
 設置された椅子や、太く大きな柱など障害物となり得るものが幾つか存在します。

●エネミー
・ティツィオ×1
 『冠位傲慢』ルスト・シファー配下の遂行者と呼ばれる者たちの一人です。
 純白の軍服に身を包み、同じく純白ののっぺらぼうのような面を被って顔を隠しています。
 戦闘パートにおいては、イレギュラーズの帰還を阻む最大の障害となります。
 過去の交戦では巨大な戦斧を軽々扱い、単独で町一つを制圧するなど高い戦闘力を見せました。
 ステータス傾向としては、全体的に高い水準のオールラウンダータイプのようですが、やや物攻に偏っているようです。
 主な攻撃手段としては以下のようになります。

 『剛撃』
 戦斧を振るう、近距離単体の通常攻撃です。

 『壊旋』
 戦斧を回転させながら投げ飛ばす遠距離攻撃です。
 【出血系統】【乱れ系統】

 『崩撃』
 周囲に衝撃波が広がるほどの強力な一撃を放ちます。
 【物近範】【防無】【ブレイク】

 『???』
 現時点では不明です。

 『???』
 現時点では不明です。

 『???』(パッシブ)
 現時点では不明です。

 『???』(パッシブ)
 現時点では不明です。

●サポート参加
 当シナリオではサポート参加が開放されています。
 シナリオ趣旨・公序良俗等に合致するサポート参加者のみが描写対象となります。
 極力の描写を努めますが、条件を満たしている場合でも、サポート参加者が非常に多人数になった場合、描写対象から除外される場合があります。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はCです。
 情報精度は低めで、不測の事態が起きる可能性があります。

  • <神の門>ティーパーティーへようこそ完了
  • GM名東雲東
  • 種別EX
  • 難易度HARD
  • 冒険終了日時2023年10月26日 22時10分
  • 参加人数10/10人
  • 相談6日
  • 参加費150RC

参加者 : 10 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

(サポートPC1人)参加者一覧(10人)

志屍 志(p3p000416)
密偵頭兼誓願伝達業
黎明院・ゼフィラ(p3p002101)
夜明け前の風
寒櫻院・史之(p3p002233)
冬結
彼者誰(p3p004449)
決別せし過去
冬越 弾正(p3p007105)
終音
ルーキス・ファウン(p3p008870)
蒼光双閃
イズマ・トーティス(p3p009471)
青き鋼の音色
金熊 両儀(p3p009992)
藍玉の希望
火野・彩陽(p3p010663)
晶竜封殺
セシル・アーネット(p3p010940)
雪花の星剣

リプレイ


 色とりどりの花々が咲き誇る美しい庭園の中、ガゼボと呼ばれる屋根付きのスペースの下に、大きなテーブルが一台。香り高い紅茶の淹れられたティーカップと、茶菓子としてマカロンやフィナンシェといった焼き菓子が並べられていた。
 あまりの優雅な空間を支配するのはティツィオと呼ばれる遂行者の一人だ。他の遂行者と同じく純白の軍服に身を包み、同じく白い無貌の面に顔を隠した人物。
 これが招待状の差出人である。
「どうぞ、こちらへ」
「素敵な場だな、お誘いありがとう。俺達と話したくて呼んだのなら嬉しいね。

 招きに応じて『青き鋼の音色』イズマ・トーティス(p3p009471)が一歩を踏み出すと、そう丁寧に挨拶を交わす。正直なところ緊張が無いわけではない。
 奇襲を仕掛けてくるかもしれないと考えれば、落ち着いてお茶をのむというのも難しい。だが、そうして怯えて動かなければ何も得られないと、勇気を振り絞って前に出たのだ。
 イズマが先陣を切ったことで、仲間たちも続いていく。
「ようやくお会い出来ましたな、ティツィオ殿。俺は冬越 弾正。異なる神を信ずる者だ」
「初めまして。私もあなた達に会えて嬉しいですよ」
 黒衣に身を包んだ『君を全肯定』冬越 弾正(p3p007105)の言葉は、ともすれば挑発とも受け取られかねない危険な発言だ。
 しかし、すぐに何かをするつもりはないらしく、ティツィオは気にした風もなく席へと案内していく。
「こうして話すことができるのは俺もうれしいよ、ティツィオ」
「ぜひ貴方のお話を聞かせてくださいねぇ」
 意味ありげな視線を向けつつ話しかけたのは『冬結』寒櫻院・史之(p3p002233)。紅色の狩衣は史之の正装であり、今回のお茶会をそれだけ重要視しているようだ。
 それはティツィオにも伝わったようで、心なしか面の奥から聞こえてくる声が弾んだように思える。
 こうして一人ずつ順番に案内されて席へ着くと、冠位傲慢たるルスト・シファーのお膝元で、敵味方とは思えぬほどに和やかなお茶会が開かれることとなったのだった。


 暫くは当たり障りのない雑談に花を咲かせていた面々だが、様子はそろそろ終わりにすべきだろう。緊張を押し殺し、覇気を感じさせるほどの堂々とした振る舞いで弾正はティツィオに質問を投げかける。
「それにしても、貴殿の致命者は素晴らしい。皆同じ顔をしているが、少しずつ扱う力が異なる様ですな」
 一瞬、場の空気がぴりついたように感じた。が、ティツィオの態度に変化は見られない。仮面を僅かに横にずらして口元を露わにすると、紅茶を一口含んでから答えた。
「ありがとうございます。そのようにデザインしましたからねぇ」
「デザイン……?」
「全て同じ能力であれば、その能力で解決不能な事態に直面した時、どうしようもなくなるでしょう? 故に、出来るだけ駒の能力には多様性を持たせるようにしているわけです」
「なるほど……」
 致命者の能力を聞き出そうとする意図があるのは明白。だが、既に手駒の致命者はほぼ全てイレギュラーズと交戦している。
 最後に製造したチンクエもそろそろ戦場に向かう頃合いであり、今更その程度のことは隠す意味もないと判断したのだろう。
 話の内容からは、致命者の戦力だけでなくティツィオの思想も垣間見える。どうやら基本的にティツィオは合理性でものを考える傾向にあるようだ。
 今回のような茶会を開いたことも考えると、完全に合理性のみで動いているとまではいかないようだが、敵の人柄の一端を知れたことは大きいだろう。
 こうした弾正とティツィオの会話をきっかけに、イレギュラーズはティツィオに質問を重ねていく。
「では、私からもいいかな?」
「どうぞ?」
「遂行者達の言う『真の歴史』というものを詳しく知りたい。君たちの歴史を私に講義してくれないかな?」
「簡単言えば、この世界は滅びるべきであった。ということになりますが、それはご存じでしょうからもう少し踏み込みましょうかねぇ」
 『夜明け前の風』黎明院・ゼフィラ(p3p002101)の問いに、ティツィオはそう答えると指を弾いた。
 すると、テーブルの一部が盛り上がりまるで人形劇の舞台のようになっていく。
 その舞台に現れたのはサーカスのテントであった。
 『シルク・ド・マントゥール』
 かつて幻想に現れたサーカスの一団であり、公演の裏で魔種が狂気を振りまいていたという。
 そして、それと前後して大量のイレギュラーズが召喚され始めた。多数のイレギュラーズを擁するローレットの活躍により、狂気のサーカスは壊滅し幻想に平穏が訪れたというのが現在の混沌の正史ではあるが、ここが歴史の分水嶺だったとティツィオは言う。
 イレギュラーズはその名前の通り異分子(イレギュラー)なのだと。本来ならば、このサーカス事件を皮切りに、幻想から順に混沌世界は滅びに向かっていくはずだったのだと。
「その歴史を正すために世界を滅ぼすと?」
「えぇ、その通りですよ」
 世界を滅ぼすというティツィオの言葉に嘘や偽りは感じられない。臆面もなく真実を語っているのだろう。会話は出来るが意思の疎通ができない。そんな気持ち悪さがティツィオから感じられる。
 そして、この答えは『遺言代行業』志屍 瑠璃(p3p000416)の知りたかったことでもあった。仲間たちから一歩下がったところで従者のように振る舞い大人しくしているように見せかけながらも、乱入者が現れないかを警戒し周囲の様子を探っていた中で不意に聞こえてきたため思わず反応しそうになってしまうが、そうなれば周囲を探っていることがばれてしまうかもしれないとぎりぎりのところで堪えて平静を装う。
「聞くだけじゃ悪いから俺の話もしようか」
「ほう?」
 瑠璃の代わりに魔種や滅びといった言葉に反応を示したのは『青き鋼の音色』イズマ・トーティス(p3p009471)だった。しかし、すぐには踏み込まない。
 まずは問題ない範囲で自分の事を話し様子を伺うべきだろう。これまでの様子から見てまだ安全だとは思うが、念には念を入れても損はないだろう。これから更に一歩踏み込もうというのならばなおさらだ。
 幸いにもティツィオは興味を抱いているようなので、そのまま自分のこれまでを語っていく。
「俺は音楽家だ。貴方は音楽は好きか?」
「私自身が楽器を演奏したり歌を歌ったりすることはありませんが、聴くのは好きですよ」
 そう言って再び指を弾くと、テーブルの近くにどこからともなく蓄音機が現れ穏やかな旋律を響かせ始めた。著名なクラシックの一曲であり、それはイズマにとっても馴染み深い曲でもある。
 その旋律をBGMにイズマは語る。音楽一家に生まれ、イレギュラーズとして召喚されなければ戦いなど縁のない世界で生きていたであろうことを。召喚された結果、幾つもの戦いに身を投じることになったが、それを悔やむことはないということを。
「俺は自分で動いて今を生きるのが楽しいんでな、残念ながら遂行者の言う神や正しき歴史には沿わない」
「それは残念です。が、こちらも曲げるつもりはないのですよねぇ」
 思想の違いは否定しない。むしろ自然な事だろう。違うからこそ相手に興味が湧き、無理に押し付けられれば反発が生まれる。
 今回の一連の事件はまさしく後者であると言えるだろう。
 そうして、自分の過去や考えを話しながら様子を伺っていると、イズマは遂にティツィオについて聞きたかった核心に触れることにしたようだ。
「今度は貴方の事を聞こう。遂行者には魔種と聖遺物がいるらしいが、貴方はどちらだ?」
「さて、どうでしょうか?」
「……」
 飲食のために仮面をずらし、露わとなっていた口元が愉快そうに口角を上げる。どうやら、イズマたちの反応を見て愉しんでいるようだ。
「では質問を変えよう。貴方はなぜ遂行者となり、活動してるのか。俺はその理由に興味がある」
「ふむ。先ほども言ったように、この世界は滅びるべきなのですよ」
 そう言ってティツィオは懐から一冊の本を取り出す。装飾の施された分厚い本の表紙には十字架が描かれており、一目見てそれが聖書の類であると分かる。
「この預言書には世界の本来あるべき姿が記されています。我が主――ルスト様の御心を私などが推し測れるべくもありませんが、この預言にあるように世界を滅ぼすことがルスト様のお望みだと信じ、歴史の修正を遂行するだけですよ、えぇ」
「それが遂行者って人らの考えでっか……」
「概ねその通りと言えるでしょう。ただ、預言書の内容には個人差があるようですねぇ。もっとも、最終的に行きつく先は同じでしょうし私は気にしませんが」
「ルスト・シファーへの信仰と滅びの希求。それがティツィオ様の軸なのですね」
 ティツィオにとってルストは絶対的な存在らしい。それこそ、ウーノたち配下の致命者にとってのティツィオのように。あるいは、それを模したからそのようになったのか。
 『晶竜封殺』火野・彩陽(p3p010663)の呟きにティツィオが補足を入れる。遂行者とひとくくりにしても、目的や理由は人それぞれということらしい。
 そこまで聞いて『決別せし過去』彼者誰(p3p004449)は納得したように頷く。
 ティツィオやその配下との面識はないが報告は聞いている。その報告の内容と、このお茶会で語られるティツィオの言葉から、なんとなくだが人間像のようなものがはっきりとしたように感じたのだ。
 しかし、だからといって野放しにすることなどもちろんできないが。
「さて、次はどなたです?」
「では俺が。この茶会はツロの真似らしいですが……本当にそれだけでしょうか? もしや、我々『ヒト』に興味が湧いた…なんていうことは?」
 ティツィオに促されて次に口を開いたのは『導きの双閃』ルーキス・ファウン(p3p008870)。正直なところ、敵陣営の中枢に近い場所で、こうして話をする機会ができるとは思わず今回の件は驚いた。しかし、驚いてばかりもいられない。
 複数の敵を目の前に集めたティツィオの動きは無謀のようにも見えるが、それだけの事をしてなおも余裕の態度を崩さない。それだけ実力に自信があるのか、はたまた危険はないと確信があるのか。いずれにせよ、ルーキスもまた油断はできない。
 表情を引き締めつつ問いかけると、ティツィオは再びにやりと笑う。
「私が『ヒト』に興味を抱かなかったことなどありませんよぉ。滅びに抗い続けるその様子は実に興味深いと言えるでしょう。特に、そちらの三人。いつもクワトロがお世話になっているようですねぇ」
「お見通しということか」
「だったらちょうどいいですね。クワトロさんについて聞きたいことは幾つかありますし」
「俺もだ。この機会に全てを聞いておこうか」
 突然ティツィオが水を向けたのはイズマに加えて、『氷雪剣舞』セシル・アーネット(p3p010940)と『冬結』寒櫻院・史之(p3p002233)。これまでティツィオの配下である致命者の一人、クワトロと交流を深めていた三人だ。
 話の矛先が向いたというのならばちょうどいいと質問をぶつけていく。
「理由を聞いてもいいですか? 作った理由というか、クワトロさん達に人の心を与えた理由についてです。
 ティツィオさんにとって彼らは駒なんでしょう?
 だったらなぜ不要な行動を取ってしまう可能性がある人の心を与えたのかなと思って」
 セシルにとって、クワトロと二人で練達に遊びに行ったことは記憶に新しい。
 デパートで遊び、屋上で昼食も食べた。日が暮れるまで街の中を歩いた。それは敵味方などではなく、友人として過ごすとても充実した時間だった。
 だが、そういったことはクワトロをただ”駒”とするのならば、無駄でしかなく人の心を与えていなければ起こり得なかった事象だ。
 一体、何を考えてクワトロたちに心を与えたのか。その真意を探るべく、セシルは無貌の面の奥にあるであろうティツィオの顔に強い視線を向けた。
「完全に心を奪えば機械と変わりませんよ。
 ある程度自由意志を持たせた、自己判断で動けるようにしておいた方が逐一指示を出す手間もなく楽ですしねぇ」
「それにしても、任務達成率ゼロのクワトロくんになんのお咎めもなしというのは気になるね。
 もしかして、あなたは意外とあの子たちに愛着を抱いているのかも」
 そう言う史之自身もクワトロに対して愛着を感じている。家族として迎えてもいいと思うほどに。
「愛着というよりは執着でしょうかねぇ。これでも道具として大切にしているつもりなんですよ? その理由はここでは教えませんが。
 それと、クワトロは確かに任務の失敗ばかりですが、私にとってそれはさほど問題とはならないのですよ。
 成功した方がいいのは当然ですが、失敗したとしても別に構いません。私の配下がその場所で活動した。この事実があればよいのです」
「それはどういう……」
「そこから先は自分たちで考えてください」
 思わず出てしまったセシルの言葉にティツィオは答えない。
「執着か……。とすると、クワトロくんを養子にしたいって言うのもだめかな?」
「えぇ、当然です。仮にそれをよしとしたところで、私が倒れればクワトロは消えますし、私が生き残ればあなた達が滅びる……。
 おや、どう転んでも平和に暮らすことなどできませんねぇ」
「っ!」
 おどけた様子のティツィオの言葉に、史之はぎりりと歯を噛みしめた。その物言いが不快だったのはセシルも同じようで、無意識に眼光が鋭くなる。


 一部不快な発言はあったものの、今回のお茶会はティツィオという敵の在り方を知るいい機会でもあったと言えるだろう。
 だが、いつまでもこのお茶会を続けている訳にはいかない。
「貴方からはなにかありますか?」
「そうじゃのう……」
 ティツィオやその配下とはこれまで縁がなく、成り行きで参加することになっていた『特異運命座標』金熊 両儀(p3p009992)は特に聞くべきことも思い浮かばず、他の仲間に会話の機会を譲り黙っていた。
 そこにティツィオが話を振ったところ、何を聞くべきかと迷ったようなそぶりを見せた両儀であるが、既に己が何をするべきかは決めていた。
 漸く思いついたといった様子で口を開くと――。


「キェェェェェェェェイ!!!」
「やれやれ……。せっかくのお茶が台無しじゃないですか」
 両儀の発した甲高い大音声はあまりの音圧に衝撃波となって広がっていく。ティツィオはテーブルを蹴り上げてそれを防ぐが、その動作のために次の一手が遅れたのだ。
「いまだ、逃げるぞ!」
 その僅かな遅れの隙を突いてイレギュラーズは一斉に走り出すと、イズマの連れてきていた相棒のチャドが引く竜車へと乗り込んでいく。
 ティツィオの招待に乗る前に聞いていた話では、先にツロのお茶会に招待されたイレギュラーズを無事に帰還させるために、ローレットが攻勢を仕掛ける時間がちょうどこのタイミングであり、そこに便乗させて貰おうと事前に打ち合わせていたのだ。
 打ち合わせ通りに淀みなく竜車へと乗り込んでいくイレギュラーズだが、一手遅れたとはいえティツィオもみすみす取り逃すようなヘマはしない。
 いつの間にか手元に召喚していた巨大な戦斧を両手に握り、逃げようとするイレギュラーズの背後を狙い投げ飛ばす。
「ここは俺たちで時間を稼ぐ! 速く乗り込むんだ!」
「史之さん!?」
 車輪のように回転し、地面を抉りながら進んでくる戦斧を受けたのは史之だった。こうなることを予測し、殿を務めようと最初から決めていたらしい。
 驚くイズマだが、何も一人で時間を稼ごうという訳ではない。
「ティツィオというのか。俺は名もなき神の残骸だ。相手をしよう。史之を無事に帰すためにも」
 これまで史之が懐にしまっていたお守りの袋の中からずっとティツィオの様子を伺っていたミサキが顕現し、力を貸してくれるのだ。
 ミサキの権能たる七本の刀が史之の周囲を囲み、その加護によって力を引き上げればティツィオが相手であっても僅かな時間を稼ぐくらいはできるはずだと。
「くぅぅっ!」
「ほう、やりますねぇ」
 丸鋸のように削ってくる戦斧を刀で受け止め、力任せに押し返し弾き飛ばす。
 戦斧はブーメランのようにティツィオの手元へ戻っていったようだが、これで一撃は凌いだ。しかし、全員が乗り込むまでにはまだ少し足りない。
「すぐに次が来るぞ」
「速い!?」
 大地を蹴り鋭く踏み込んで来たティツィオに応戦する史之。庭園の中に剣戟が響き互角の戦いを繰り広げているかのように見えるが、ティツィオはその実力のほとんどを隠しているようで余裕があるのに対して、史之は全力をぶつけている。
 ミサキの支援が無ければ時間稼ぎもままならなかったかもしれない。だが、こうして稼いだ数秒は値千金だったといえるだろう。
「史之はん! 早く来るんや!」
「おっと、少し遊び過ぎましたかねぇ」
 史之がティツィオの戦斧を弾いた瞬間を狙って、竜車に乗り込み逃走の体勢を整えた彩陽が矢を放った。咄嗟に戦斧を盾にして防いだティツィオだったが、その間に史之は迷いなく竜車のある方へと飛んでいた。
 殿を務めはしたが、史之には帰りを待っている人がいる。その人を泣かせないためにも、全力で生きて帰るつもりだったのだ。
「手を!」
「ありがとう!」
 既に走り出していた竜車から彩陽が弓でティツィオを牽制している間に史之が飛ぶ。ぎりぎりで追いつくかどうかという際どいタイミングだったが、瑠璃が手を伸ばし引っ張ることで何とか竜車に乗り込むことに成功したようだ。
 しかし、全員が乗り込んだといっても脱出できるかはまだ分からない。
「まだ増援は来ていないようです。引き離すなら今でしょう。しかし、礼拝堂の中までは分かりませんのでお気をつけて」
「それだけ分かれば十分!」
 眷属の鷹を上空へと飛ばし、ティツィオ以外に近づく存在がいないか警戒していた瑠璃が、眷属の視界から得られた情報をイズマへと伝えると、イズマは迷いなく手元のスイッチを押す。
 すると、竜車の最後部に取り付けられていた装置が起動し、竜車ごとチャドを押し出していった。
 圧倒的な加速を手にしたイズマは、そのまま庭園を突っ切り礼拝堂の中へと飛び込んでいく。その時点で燃料が尽きたのか加速は終わったが、だいぶ距離は引き離せたように思える。
 加速装置を切り離しながらもチャドに進み続けるように指示を出すと、竜車に振動が走る。
「大丈夫、味方だ!」
「出口までナビゲートするぜ!」
 どうにかして追いついてきたティツィオに乗り込まれたのかと緊張が走るが、乗り込んで来た者の姿を見て弾正が素早く声を上げた。
 お茶会の招待状を持ち帰ってきた腕利きの探偵であるスモーキーに、予め脱出のルートを調べるように頼んでおり、そのスモーキーが今合流したという訳である。
 スモーキーのナビに従って、チャドを走らせるイズマ。しかし、ここは敵陣の只中である。このまま素直に逃がしてくれるとは思えない。
「できるだけの事はしておきましょう」
 二本の刀を抜いたルーキスが、城壁さえも斬り裂く一撃を放つ。狙うは周囲に並ぶ石の柱。紙のように斬り裂かれたそれらは次々と倒れては砕け、道を塞ぐように積み重なっていく。
 そおれで諦めてくれればいいのだが、どうやらそう簡単にはいかないようだ。
「これは後片付けが大変そうですねぇ」
「そこですか!」
 ティツィオの声に真っ先に反応した彼者誰が竜鱗の盾を構えると、鈍い衝撃が腕に伝わってきた。反射的な防御行動ではあったが正解だったようだ。
「次、来ます!」
「なんでもありか!?」
 一撃目を防がれたティツィオは消えたかと思えば進路上の別の場所に現れ、再び戦斧を構えていた。瑠璃が光を放ち示した方向へ急いで弾正が体を向けると、超音波によって振動し竜鱗すらも斬り裂く刃となった手刀を振り抜く。
 大地を割るほどの一撃と正面からぶつかり合い、腕が痺れ血も流れるが車体が傷つくことは防ぐことができた。全力で走らせているこの竜車が壊れれば脱出は絶望的であり、それだけは何としても避けなければならない。
「となると次は……正面か!」
「チャドはやらせない!」
 再び消えたティツィオ。どうやらこの神の国の中では、転移魔法を使って自在に移動できるらしい。
 その事を踏まえて考えれば、次の一手も見えてくる。イレギュラーズの抵抗が激しく直接車体の破壊が難しいのであれば、竜車を牽引する亜竜――チャドを狙えばいい。ティツィオの考えはそんなところだろうと健闘をつけると、正面に人影が見えてきた。
 両儀とイズマの読み通り、チャドごと竜車を粉砕しようと戦斧を大上段に構えたティツィオの姿がそこにあったのだ。
「キェェェェェェェェイ!!!」
「はぁっ!」
 両儀による再びの猿叫。そしてイズマが振るった細剣が地面に打ち付けられる音。二つの音が増幅され、大気を揺るがしながら広がっていくと、構えた状態のままティツィオが奥へと押し込まれていく。
「なかなか粘りますねぇ」
 竜車の左右から真後ろにかけてを史之、彼者誰、弾正、ルーキス、彩陽の五人で分担し、正面はイズマと両儀の二人掛かり。そして中央の瑠璃が警戒と指示だしをする形を取り、ティツィオが現れればもっとも近い者が迎撃に当たる。
 が、相手は流石の遂行者である。僅か数合の攻防であっても、イレギュラーズたちに激しい消耗を強いる。最も守りに秀でた彼者誰でさえも、傷付くことを避けられない。
 そんな状況でも戦い、逃げ続けることが出来ているのはゼフィラの存在があればこそだ。
「出口までもうすぐのはず! 頑張るんだ!」
 ゼフィラが胸の前で指を組んで祈りを捧げると周囲へと暖かな光が広がり、その光に包まれた仲間たちの傷が癒えていく。そして励ますように掛けられる声を聞くと、不思議と活力を取り戻しまだ戦えるのだという気持ちが湧き上がってくる。


 遂に辿り着いたのはレテの回廊。この先にある審判の門を潜れば神の国から脱し、リンバスシティへと出ることが出来る。
 本来であれば竜が焼き殺しに来るところだが、招待状がまだ効力を残しているのか襲い掛かってくる気配は感じられない。
 目下の脅威はやはりティツィオと見ていいだろう。
「このまま逃げ切られるのも面白くないのでねぇ……」
「ティツィオがなにかするつもりのようです!」
「悪いけど。生きて帰るって約束したから。約束した以上は此処で死ぬわけにいかんのよ!」
 両手で戦斧の柄を握りしめ腰だめに構えると、戦斧の刃が光に包まれ巨大化していく。すかさず彩陽が綺羅星の如き矢の雨を降らせるが、ティツィオは矢に貫かれることも意に介さずそのまま振り抜いた。
 彩陽の妨害によって多少は威力が減じたようだが、それでも巨大な光の刃は全てを粉砕しようと迫ってくる。彩陽に続いてルーキスが二刀を閃かせた
 限界を越えて引き出された鬼神の如き膂力は諸刃の剣。しかし、あの光が直撃し仲間が全員倒れるよりはいい。
「はぁああああ!」
 力と力による正面からのぶつかり合いは一進一退。轟音が響きと衝撃と共に床や壁に罅が広がっていく。しかし、最後には気合で勝るルーキスに軍配が上がったようだ。
 渾身の力で刀を振り上げると、光の斧は上にかち上げられ天上に激突して消滅した。
 そして遂に、命を懸けた鬼ごっこを制したイレギュラーズたちは審判の門を突破し、神の国を脱することに成功したのである。
「お見事。と今は言っておきましょうか」
「ふー。……ご招待頂きありがとうございました。それでは失礼……また再会出来るのを楽しみにしています」
 門の内側に立つティツィオが拍手を送る。その気になれば出てきて更に追いかけることもできるだろうが、今はそこまでするつもりはないようだ。
 力を使い果たしつつも、最後まで礼儀を欠かさないルーキスの言葉には答えず、ティツィオは踵を返して神の国へと戻って行くのだった。
「逃げ切れた、と見てよさそうですね」
 一緒に逃げてきた眷属を使って瑠璃が周囲を確かめるが、ティツィオの配下らしき存在は確認できない。脱出経路確保のために戦ってくれたイレギュラーズのお陰もあって、ひとまずは安全と見ていいだろう。
 となれば、消耗した仲間の治療を急ぐ必要がある。特に、ティツィオと直接斬り結んだ史之や、最後に力を振り絞ったルーキスは見た目以上に消耗しているはずだ。
「治療はするけどあくまで応急処置だから、このあとはしっかりと休むんだよ?」
「ファニーも手伝うよ♪」
 すぐに治療に取り掛かるゼフィラを手伝うおうと、こんな時のために出口付近で待機していた『ハピネスデザイナー』ファニアス(p3p009405)が歌声を響かせる。
 明瞭でどこか神聖さすら感じさせるその歌声には癒しの力が宿っており、実際に傷を塞ぐことができる。ゼフィラの治療と合わせれば、短時間でも効果的に治療を施すことが出来るのだ。
「クワトロさん、今どうしているんだろう……」
 治療が行われている間、セシルは審判の門――或いはその奥に消えていったティツィオの後姿を見ていた。
 敵でありながら友情を育んだ相手。前回の戦いで深く傷付き、今回の戦いには参加していなかったようだがやがて再び敵として相まみえるのは避けられないだろう。
 そして、ティツィオの言葉を信じるならば、その戦いにどちらが勝ってももう一方は命を散らす。
 その事実がセシルの胸を強く締め付ける。
「いつかは決着をつけないといけない。それは理解しているけど、このままティツィオの思い通りに事が運ぶのは気に喰わないな」
 暗い表情を見せるセシルの肩に手を置いたのはイズマだった。今後クワトロが敵として立ち塞がるのであれば、イズマは敵と割り切って全力で戦う覚悟がある。これまでもそうしてきたように。
 だが、それはそれとして、邪悪な振る舞いを見せるティツィオにはなんらかの意趣返しをしたいというのも人情だろう。
「俺たちはどうしたらいいんだろうね……」
 治療を終えたらしい史之も、今はまだ結論が出せないでいるようだ。諦めずに抜け道を探し出すか、それとも敵として戦い倒すか。
 その選択をするまでの時間は、もうあまり残されてはいないだろう。それぞれの想いを胸に抱えながら、イレギュラーズはローレットへと帰還するのだった。

成否

成功

MVP

イズマ・トーティス(p3p009471)
青き鋼の音色

状態異常

寒櫻院・史之(p3p002233)[重傷]
冬結
彼者誰(p3p004449)[重傷]
決別せし過去
冬越 弾正(p3p007105)[重傷]
終音
ルーキス・ファウン(p3p008870)[重傷]
蒼光双閃

あとがき

ティツィオとのお茶会では、知りたい事が知れたでしょうか。
追撃は受けたものの、増援が来る前に脱出成功となりました。
お疲れさまでした。

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