にゃふ、くだらないことでデスペナは増やすものじゃないにゃ。
もしかしたらバグって一生この部屋から出れなくなるとか……。
（元に戻ったママの背中を肉球で擦りつつ）

（数秒で元に戻る）
ふぅ――と、取り敢えず肉体に影響がなければ死んだって平気よ。
今ならペナルティとかも無いでしょうし。
しかしこの部屋誰が設定したのだ。
まったく度し難い、触れてるわ。

…………（ダメだったかぁ、って顔）

んんｎ……ここは現実じゃない……。
この気分の悪さは気の所為。

そう。

私は。

ただのデータ……。

にゃふ、ママ吐いちゃダメだよ……？？？

（背中合わせにでもなるのだろうか、互いを支えるにはそれしかない）
そうね、慣れるなんて事なかったわ……。
好い雰囲気だってんだけど……。

楽しいなら、ボクにはどうでもいいことだね。
…………これ、挟まれたら痛そう。
（自分の尻尾の先で、ママの蟹のような尻尾に触れながら）

ノイズを取り払えば要らない『もの』まで聞こえ、視えてしまうものよ。
電子に塗れて波に揉まれて自分のいる場所もわからなくなるわ。
それが今みたいなものよ、騒がしくて楽しい事に変わりないけれどね。
（蟹のような尻尾でアナタをつんつんしようと）

おや、ボクに似てる誰かがいるみたいな口ぶりだね。
ボクはこの世界で生まれて――ああでも、もしかしたら何かの記憶に影響されてるかもね。
この媒体の記憶の全てを知ってる訳じゃないから、ボクもよくわからないけど……。
（小首をかしげて、よくわからない顔を浮かべて）

（ゴツゴツとした質感、ぷにりと触っても伝わっているのか不明）
まるで何処かの誰かさんじゃない。
蛇に呑まれるのも狼に食べられるのも嫌いじゃないわ。
最も、私は寄生（つ）いちゃうけどね。

にゃふ、ボクは平和（快楽）主義だからね。
ボクが楽しければ誰かを捌くとか、そんなのどうでもいーの！
（長い尻尾を巻きつけながら、肉球でぷにぷにしながらぎゅうっと）

人間が人間を捌くだなんて今更じゃないの。
この混沌（せかい）じゃ日常みたいなもんよね。
私の知り合いだってよく仕入れているわ。

なんてね。
（飛び込んできたアナタをぎゅうと）

ふふん、ママも油断したら――ボクがタベチャウヨ。
……なんてね。でもそれって人間の世界で”共食い”っていうんでしょ？
（冗談を交えながら腕（かいな）の中に飛び込み）

（そんな熱っぽい誘い、断れる筈もなく腕（かいな）をあける）
……おいでなさい。
捕食するのは勝手だけれど中てられないよう気を付けてちょうだい。

ボクとダンス？ ……ん？　ボク――（ふっと瞳が蒼く）
ボクは熱いハグの方が好きだにゃぁ……（ほわ）

どんな領域（ばしょ）でも母は母よ。
たとえ私が偽物だとしてもね。

今から抱いてあげようかしら。それとも手を繋いでダンスでも？

誰かと思えば、久しぶりにママの顔を見た気がするわね。
ログインしたばかりで少しスイッチが入っていないけど、可愛い娘に免じてその辺は勘弁して頂戴（図々しい表情、”中身”が違うのか口を尖らせ）

なんだか可愛らしい子が出て来たわ。
この場合現実の口調で良いのかしら？

何にせよお戯れしましょう。
まあ乱数（かみさま）の気紛れ次第ですけどね。

久々にログインしてみたけど、知らない場所に出たわね

久しぶりに遊ぼうかしらね。
ほら、練習とか訓練とか必要そうだから、ええ？

「久し振りに顔出しでも」

「よし――大丈夫。何も問題なく、如何にか地獄から解放された」

「……回る前に出そうなのは久々だ」

NAME：ユグゴト・ツァン様……登録させて頂きました。好物が、ふむ、少々予想外の回答で驚いておりますが、なるほど、確かに貴方らしいかと思います。楽しむ為であれば、それは良い事かと――――――データ取得しました。ログアウト後にてまた再会を楽しみにしております。

「――あ、あ。自己紹介か。同一奇譚(わたし)はユグゴト・ツァンだ。好きな物は貴様等(こども)と脳味噌(あたまのなか)。基本的には楽しむ為に『此処に存在』する。宜しく頼む――少し待ち給え。場を用意する」

えぇ、其方がご用意して頂けるならば幸いです。是非とも良き会談になれるならばお願いしたく存じます。
……ところで気になったことが一点あります。ここROOでのあなたのお名前は何と申すのでしょうか。当機構はA・J、通称名アンジェラと申します。改め、以降宜しくお願い致します。

「では如何様にしても構わないと。一対一での語り合いで在るならば『此方が用意しても』問題は無いか？　嗚呼、善は急げか思い立ったが云々と啼く。しっかりと酸味を味わう為には躊躇いなど不要なのだ。HAHAHA!」

液体、です？血液間質漿液リンパ消化液いずれにしても重要なものでありますが……これが、私とあなたとの視点、理解の違いからの相違でしょうか。これはまた、少し理解を深めたいかと判断します。
ふむ、場所としては個室を借りて、で良いかと。他の誰かを誘うならば通常の店内やテラス席くらいでも良いかもですが、あなただけであるなら個室が話しやすいかと。

「信仰は肉、細胞とは言えないものだが、綴られ語られた場合を思惟すれば『液体』に等しいか。万物の流れに収まるならば人らしくも思え、この果実は水分量を違えている――嗚呼。あそこか。彼処ならば問題はないだろう――部屋を借りるか場(ギルド)を整えるか……？」

信仰の消滅、ですか。当機構としては個体の生物学的死ないしは機能の停止と考えていただけに、その言葉其の物では神としての目線な印象です。個体其の物としてでなく、其れの痕跡・情報含んだ全ての抹消によって起こる物、であるならば貴方様にとってROOでの死は死に成り得ないものなのでしょうか。　と、此処からであれば希望ヶ浜の……確か、特異運命座標としてあっても大丈夫な喫茶店がありましたか、其処で如何でしょうか？

「眼球の制御も出来ない人間の肉体、そろそろ脱ぎ捨てるべきかと思ったが、そんな勿体ない事は『私』が赦さない……嗚呼。死とは即ち信仰の消滅だ。人の想いが・思いが絶えれば自ずと私も泡沫だろう。さて……如何しようか。近場だと希望ヶ浜だが」

……。失礼ですが洒落も言えたのですね。その、存在からして意外な感が、ありまして――こほん。そうですね、また会う際は場所とワードは指定されておりますと、其処へ向かいやすく助かります、アクシデントは避けるのが一番ですし。　事故の発生原因の一つにも慣れが生じてから、というのもある以上そこは警戒せねばいけませんが……そも、何を以て死としているのか、それも気になりますね（もう回っていることは慣れ始め）

「嗚呼……いあ。特に。どうにも琥珀色には勝てないのだよ。手記と酒気を混ぜ込んでしまいそうだ――ふむ。適当に場を整えて『指定した部屋』に迎えるべきか。合言葉か何かを使えばお互い判るだろうよ――死すら死に絶える床の中では当たり前だったが、慣れ始めこそ怖いとも言えよう」

……？何かおかしな事でもお話ししましたか？（動揺した様子に一旦口を止め、まぁ良いかと判断し）
そも己の死すら容易く起こり、それも現時点では問題ないと判断されている以上それも丁度良い塩梅で落ち着いているのかもしれません。
現実においても互いに会う事は簡単ではあります。それこそ、また議論でも兼ねて何かお話ししたりするのも面白そうかもしれませんね。

「ゆっ――」
ちょっと頬があかい。
「危うさと楽しさが充実して存（あ）る故に、この遊戯（ゲーム）は我々を引き寄せると解せ、狭まった脳を広げるのに丁度良いとでも謂うべきか。ああ、現実（リアル）で遭（あ）うのは難しくないだろう。これでも『有名』だとは自称可能な貌（つら）、何だったか『オフ会』……成程、無い有ると判断（な）せば『あり』と頷ける」