PandoraPartyProject
夢小説:あかね
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――白き揺蕩いが宙に満ちる。
燗酒。熱を宿す酒の匂いが満ちるは、肉喰らう宴の場。
晩餐の頃合いと言えるべき場だろう。そこに座すは。
「あかね」
ゲルツ・ゲブラー。
常の業務に携わる際に纏っているスーツを脱ぎ――白きシャツのみとなっている彼の首元は自由だ。
緩めたネクタイ。体の緊張はなく、穏やかなりし声色が部屋に響いて。
「タン塩が焼けたぞ。そら――あと170人程度だろう?」
これを食して力を満たせと。
あかねの前に差し出されるタン塩がネギを纏いて至高と成す。
或いはポン酢でも良いのだと。酸味が疲れた胃を癒すのだからと、小皿に注いでポン酢信者の勧誘が行われれば。
「どうしたあかね? 食え、冷める前に。今この一時だけは醒めない夢だ」
頬杖。着きながら瞼を、片側の世界を閉じる様に。
喉の奥にぬるやかなる命の水が――滑り落ちた。
あかねさんからのリクエストです♪ キリバンありがとうございました♪
ゲルツ「これでいいか、あかね」