PandoraPartyProject
永久不変
――例え幾年前であろうと彼女は同じであった。
空中神殿。かの地に彼女は……『ざんげ』は在り続ける。
例えばレオン・ドナーツ・バルトロメイが冒険者としての全盛期であろうと。
例えばエウレカ・ユリカが凄腕の情報屋として、そして存命であろうとも。
ギルド・ローレットが創立されようとも。
ざんげは其処に在り続ける。
「……んっ? 今日はなんだか騒がしい気がするでごぜーますね?」
と、ふと。彼女は何か妙な感覚を感じた気がした。
空中神殿の外……幻想王国や世界各国で何かあったかと思い――しかし。
ああそうだ今日は『何もない日』であったかと、記憶を思い起こすものだ。
いや。
彼女にとっては幾年経とうと変わらぬ。
『今日も』何もない日であったかと――近き大空を見上げるものであった。
あぁ。今日も変わらず、永久不変に此処にある……
※4月1日が始まりました――