PandoraPartyProject

PandoraPartyProject

ミスティルテインの枝折り

 神翼庭園ウィツィロは伝説の空島より欠け落ちたとされる土地である。この土地には二つの伝説があった。
 ひとつは先述した空島。もうひとつは、この土地に封じられた古代神翼獣ハイペリオンである。

「やあ、ローレットのみんなオツカレサマ! 例の依頼書の件で来たのカナ?」
 ツインネックのギターをつまびいていた男ライエル・クライサー(p3n000156)。
 彼は座っていた樽のうえで振り返ると、ずっと後ろに広がる地獄めいた光景をあなたと共に見た。
 まるで黒い間欠泉のように大地を割って吹き上がるモンスターの群れ。その多くは黒い翼を広げ大空へと舞い上がると、どこか遠くへと飛び去っていくように見える。
 一部はそのまま大地へと降り、遊園地らしき場所をことごとくに破壊していく。
 あなたが受けた依頼はこのモンスターたちの討伐である。
 だが、この場にライエルが居るのはなぜか。ムーンキーの伝説を語ったときのように、この土地にまつわる伝説を彼が語ってくれるというのだろうか。
 『英雄の物語を奏でたい』としてローレット・イレギュラーズたちについてまわるようになった彼の、役割の一端として。
「その目は説明を求めてる……ってところかな? いいよ。聞かせてあげる、イレギュラーズチャン」
 ライエルの指が美しく、そして軽やかにギターの弦を弾く。

 神翼庭園ウィツィロに伝わる、古代神翼獣ハイペリオンの伝説がある。
 はるか古代。勇者王たちが世界じゅうを旅した時代。勇者王が後にレガド・イルシオンを建国する事を考えても、今とは比べものにならないほど古い風景が広がっていたのは間違いない。
 そう、それは天空を泳ぐ伝説の飛空島アーカーシュから、このウィツィロが欠け落ちた頃のことだった。
 天空より舞い降りた災厄の獣たちが、大地を喰らいつくそうとしたという。
 花は枯れ、鳥は空を恐れ、海は赤黒く汚れ、人々は笑うことをやめた。
 だが天は人々を見捨てなかった。
 人々の笑顔を守るため、大地の民を救うため――天空より来たる白き獣が、災厄の獣たちと戦ったという。
 冒険の旅を続けていた勇者王とそのパーティは、白き獣と共に剣をとって戦い、災厄の獣を後一歩の所まで追い詰めることができた。
 しかし彼らは災厄の化身。ただ駆除されるだけで終わるはずがなかった。
 大地に根を張り、穢れた魂を宿し、はるか未来に再び眷属達を誕生させ大地を喰らい尽くすと予言したのだった。

 それから白き獣はハイペリオンという名を授かり、勇者王とその仲間達を背にのせ、大陸中を冒険したという。
 冒険の旅を終えたハイペリオンは勇者王がこの土地に幻想王国を建国するにあたって、ウィツィロに根を張った災厄の獣たちが再び誕生するその時まで自らを柱とした封印を施すこととした。
 それから一体どれだけの月日が流れたのだろうか。
「今ここに……災厄の獣たちの封印は解かれた。
 古代獣ナハトナハトが、再びこの世界に誕生しようとしている」
 美しい歌声にのせて語ったライエル。
 と同時に、天空より巨大な鴉型の怪物が舞い降りた。
「かつての世界には、勇者王しか戦う者がなかったかもしれない。けれど今は違う。彼らが……イレギュラーズが、キミがここにいるんだ」
 ナンチャッテ、と軽い調子で加えると、ライエルはこの場を任せて後退した。

クエスト詳細

 ギルドローレットより魔物討伐依頼を受け、神翼庭園ウィツィロへ訪れたあなた。
 この土地でははるか古代から封印されていた災厄の獣たちが大量に湧き出し、幻想各地へと魔の手を伸ばそうとしているようです。

●エネミーデータ
・古代獣ナハトナハト
 【反】能力と高いHPをもつモンスターです。
 強烈な反撃と範囲攻撃に注意しましょう。

・古代獣
 個体ごとの戦闘力は低いですが、群がることで厄介な敵となります。

※本クエストの参加者には『ブレイブメダリオン・ゴールド』が授与されます(1アカウント1個まで)。
 また優秀成績者には順位に応じて上記とは別途に一定の追加授与が行われます。(こちらはキャラ単位となります)

【討伐ボーナス!】
 討伐ボーナスにより、『全キャラクター』に参加賞としてゴールド相当のメダリオンが配布されました!

勝利時

 無事に古代獣ナハトナハトを撃破したイレギュラーズたち。
 それを観察していたライエルがギターをつま弾きながらやってきた。
「オツカレサマ! けど油断したらダメだよ? 古代獣は具現化した災厄のようなもの。次々に生まれ、次々に文明を喰らおうとするだろうね。
 中には、滅びのアークと結びついて怪王種(アロンゲノム)となる固体も現れるかもしれない……」
 この戦いはまだまだ続くようだ。
 だが今は、この身を休めて次なる戦いへ備えるのもいいだろう。

敗北時

 辛くも勝利を逃したイレギュラーズたちは、同じ現場へと派遣されていた仲間に任せて撤退することにした。
「やあ、無事で何より」
 それを出迎えたのは、安全な場所で戦いの様子を観察していたライエルだった。
「焦ることはないよ。傷を癒やして、また戦えばいい。
 古代獣は具現化した災厄のようなもの。次々に生まれ、次々に文明を喰らおうとするだろうね。
 中には、滅びのアークと結びついて怪王種(アロンゲノム)となる固体も現れるかもしれない……」
 この戦いはまだまだ続くようだ。
 だが今は、この身を休めて次なる戦いへ備えるのもいいだろう。

引分時

 辛くも勝利を逃したイレギュラーズたちは、同じ現場へと派遣されていた仲間に任せて撤退することにした。
「やあ、無事で何より」
 それを出迎えたのは、安全な場所で戦いの様子を観察していたライエルだった。
「焦ることはないよ。傷を癒やして、また戦えばいい。
 古代獣は具現化した災厄のようなもの。次々に生まれ、次々に文明を喰らおうとするだろうね。
 中には、滅びのアークと結びついて怪王種(アロンゲノム)となる固体も現れるかもしれない……」
 この戦いはまだまだ続くようだ。
 だが今は、この身を休めて次なる戦いへ備えるのもいいだろう。

PAGETOPPAGEBOTTOM