PandoraPartyProject

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入学式

 ……
 ……………
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 ……あれ、と。一瞬だけ、何とも言えない違和感があった。
 気が付けば自分は桜舞い散る学園の並木道に居た。
 そう、そうだ。間違いない。自分は私立PPP学園の生徒なのだ。
 意識がハッキリすると共に、先程感じたおかしな違和感は雲散霧消し、胡乱とした思考はすぐに活気を取り戻した。
「ボーっとして、おかしなセンパイなのです」
 後輩のユリーカ・ユリカが笑っている。
 傍らではにかむ金髪の少女と、眠たげな視線を自分に向ける黒髪の少女には見覚えが無い。
「……二人は」
「本当に、どうしましたの」
 呆れたように嘆息したのは『蒼薔薇の君』。
 学園では一目も二目も置かれる麗しの――リーゼロッテさんだった。
「今日は学園の入学式。私達は新入生のオリエンテーションをするという話だったでしょう?」
「……ああ、そういえば」
 そうだ。何故そんな事を忘れていたんだ……
「私、アルエットっていいます」
「……ざんげ、でごぜーます。名前弄りはノーサンキューっす」
 ぺこりと頭を下げたアルエットとざんげ。
 アルエットは正統派だが、ざんげはまるでハンマーでも振り回しそうな顔をしている。何だそりゃ。
「しっかりして下さいですよ、センパイ!  大方、新発売のPATIMON QUESTで夜更かししたとかなのでしょー?」
 我が意を得たりとばかりに「にひひ」と笑うユリーカが小憎らしい。
 今日は4/1。新年度の学園生活、自分の最後の一年は一体どんなものになるんだろうか――?


※今年はガチです。

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