PandoraPartyProject

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<太陽と月の祝福>Recurring Nightmare

●深緑決戦・転
 深緑異変、決戦へ。
 ファルカウへ制圧へと乗り込んだローレット・イレギュラーズ達は、そこで亜竜の群れと竜たちと再遭遇することになる。
 決死の戦い、そして様々な命と奇跡を燃やし、竜たちを退けたイレギュラーズ達は、一路ファルカウ上層へ。
 しかしそこには、まさに【悪夢の中】と呼ぶにふさわしい光景が広がっていたのである――。

●Recurring Nightmare
「これは……!」
 上層へと踏み込んだイレギュラーズ達は、その光景に唖然としていた。さながら、夢の中の世界、としか形容しがたい光景が、そこに広がっていた。
 というのも、これはカロンの権能の一つの効果であった。カロンの作り出した夢の世界、そう言ったものをダイレクトに世界に侵食させる。故に、ここは本来の上層の景色ではなく、文字通りの【夢】の光景が広がっているのだ。それは、かつて迷宮森林で遭遇した、冬の嵐の中に現れた世界にも似ている。
 まるでいくつもの異世界が、境界もなく滅茶苦茶につなぎ合わされたようなそれは、子供の落書き帳にも似た。メルヘンであり、時に残虐である、無垢なる夢の世界だ。
 と――その世界の空ともいえる場所から、ぼとり、ぼとり、と黒い何かが落下してきた! それはまる、墨のように。ぼとり、ぼとりと、と大地に落下し、その黒いシミを広げていった。
「敵か……!?」
 イレギュラーズ達が本能的に警戒する。その黒いシミから感ぜられるのは強烈な飢餓感だった。敵意にも似た、目の前の獲物を狩り取るのだと言う強烈な敵意! それをイレギュラーズ達が感じ取った刹那、シミから現れたのは、異形の怪物だった。そこから感ぜられるのは、明確な魔の気配。怪王種(アロンゲノム)だ!
「まて、あれは……獏に似ている?」
「ばく……悪夢を喰らう、って言う妖精ですか?」
 その言葉通り、確かに彼の妖精、獏に似た外見を、それはしていた。だが、前述したとおりに纏う空気は魔のごとし。明確な、それは世界の敵だ。
「アロンゲノム化した獏……怪王獏(バクアロン)ってところか?」
 バクアロンは、次々と空から黒いシミとなって大地に落着し、そこからずるり、ずるりと生まれてくる。まるで、それは何度も再生される悪夢のように、終わらない悪夢のように、次々と、次々と、黒いシミから生まれ、悍ましい咆哮をあげる。
 バクアロンは、まるで餌を見るような眼で、イレギュラーズ達を見た。その異形の口がついばむのは、肉ではないことに、本能的にイレギュラーズ達は気づいた。伝承によれば、悪夢を喰らうというバクは、いま人の生命を吸い、悪夢をもたらす存在へとなり果てているのだ……。
「なんてことだ……ひとの、魂を吸う怪物だって言うのか!?」
「まずいぞ、このままこいつらが増えるままに任せたら、上層での戦いに影響が出る……それに、ここから中層、下層へ進行を始める可能性は高い!」
「ファルカウが占拠されるだけならマシだ! こいつらが迷宮森林に出ちまったら、ラサや迷宮森林警備隊のメンバー、アンテローゼ大聖堂にも被害が出かねない……!」
 そう、今いるだけでも、おびただしい数のバクアロンが次々と生まれてきている。これを放っておけば、他の戦場に増援に現れる可能背はもちろん、抵抗できない迷宮森林内の幻想種たちが次々と犠牲になりかねない!
「今は根っこを切ることはできないが……とにかくここで、片っ端から倒すしかない!」
 その言葉に応じ、イレギュラーズ達は次々と武器をとった。
 無尽蔵にわいてくる、バクアロンの群れ。
 終わりはいつとなる変わらないが、ここで止めなければ、破滅の悪夢の群れは現実を侵蝕し、深緑国をその悪夢で塗りつぶしてしまうだろう。
 さぁ、戦いの時だ!
 終わりなき悪夢を、ここで断ち切れ!

クエスト詳細

 上層へ到達した皆さんは、大量発生したバクアロンの群れを発見しました!
 バクアロンは、人の魂を喰らう恐ろしいアロンゲノム。
 このままバクアロンたちを放置しては、戦線は崩壊し、後ろに控える守るべきもの達も、その悪夢の内に飲み込まれてしまうでしょう。
 バクアロンを放置はできません。
 ここで可能な限り迎撃し、数を減らしてください!

●備考
 ※本クエストは期間限定クエストです。
 ※本クエストの達成度次第で<太陽と月の祝福>に有利な影響が生じる可能性があります。

●エネミーデータ
『変異怪王獏』バクアロン・ナイトメア ×4

勝利時ストーリー

 無数のバクアロンの群れが、奇声をあげながら飛び掛かってくる。
 その目に輝くは飢え。狂気と魔の混ざり合った、強烈な暗い飢餓だ。
 ――その恐怖が背筋を伝う。目の前にあるのは、確かな悪夢。

 だが、イレギュラーズ達は一歩も引くことはない。
 この程度の悪夢などは、彼らの足を止めるには至らない!
「消え去れ、悪夢よ!」
 放つイレギュラーズ達の攻撃が、群れ為すバクアロンを粉砕する。
 生まれた時のように黒いしみに溶けて、そのまま蒸発するように消えていった。
「おい、大丈夫か!?」
 仲間達からの声が響く。イレギュラーズは頷いて答える。
「よし、いったん下がって回復してくれ! 勢いを抑えられてる……このまま押せば、奴らも動けなくなるはずだ!」
 下がるものと、進むもの。的確に補給と攻撃を繰り返しながら、イレギュラーズ達は攻撃を敢行した――!

ドロップアイテム

悪夢喰らいの輝石
変異した獏が、壊れる前に残した希望の輝石。貴方が悪夢に立ち向かえるよう、最期の祈りが込められています。
HP+50、抵抗+2、【シナリオ時、バクアロンのバンドラ減少攻撃を緩和させます】

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