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ノート

斉賀京司の出生、斉賀家の譚

名家武家にして荒神奉りし術師の名門、斉賀家

斉賀京司が生きていた元世界に於いて、斉賀家は程よく知られた名家のひとつである。
一般的には遂に世界が第三次世界大戦の前哨戦を始めて、台頭してきた武家と見えるが実際はこれより何百も前から武力と術師を揃え鍛えあげて国家軍と秘密裏に取引をしてきた「客員軍」である。
その第二十代目当主、異端にして死神の斉賀京司と呼ばれ疎まれ、古参伝統派の家臣や親類等に命を狙われていたのがイレギュラーズとして混沌に喚ばれた斉賀京司である。

斉賀家当主の名前は全員、斉賀京司である。

【斉賀京司】という名前は斉賀家当主を意味する名前である。
当主となる人間だけがこれに襲名、改名できる。そしてそれの近しい字、【京】【司】。
これは斉賀家次期当主候補と当主の子にしか与えられない。
これにより、斉賀家は京と司が付かない方の字を個別名として呼び合う慣例がある。

そして京も司が付かない者はそもそも次期当主候補として数えられない、筈だった。

その残酷な慣例は現当主と前当主、そして前当主の正妻によって崩されたのだった。
当主と正妻の子でありながら不吉なる双子に生まれ、脆弱な身であった現当主には、京も司も付かない名を与えられた。
他ならぬ父であった前当主がそう決めた事を斉賀家の誰もが公然の秘密として認識している。
故に現当主の敵は多く、味方は少ない。

斉賀・京司の緲によるアイコン
僕が生きている限り、僕がこの世で独りの斉賀京司だ。
真名と死神の由来

当主となった者は本来の名前を真名として使う事が多く、京司もそうしている為に本来の名前を呼ばれた回数は幼少期の数回らしい。

『異端にして死神』と渾名される理由は名前の他に能力の事もある。
前記の通り、斉賀家は荒神を奉る事で霊力を得、術式を駆使して世界を秘密裏に守り支えてきた一族だ。
だが京司は両親の死によって齢6歳にして仮当主に据えられ、『神の子』であった期間が一年短かった為に力はかなり弱く一般的な陰陽師、神職と変わらない程度の術式しか使えず、魔術へ転向したからだ。

そして何よりも、斉賀京司の周囲は死に溢れていた所以だ。
両親の不自然な事故死から始まり、父の愛人はもちろん、その女が生んだ子ども、歳の離れた姉ーー……。
あまりにも、その周辺は死で囲まれていた。その多くは京司を庇った故の死だった。
事故を装った暗殺と愛人からの憎しみから母が。
母を恨み京司を狙った伯母から姉が。
先の未来を守る為、宿敵と心中した想い人。
それらの死は、京司の心を死へ導くには十分だった。
悪霊との対話

その後、双子の姉・希京と全てを分かち合い、『ふたりでひとりの斉賀京司』として『開かれ自由な斉賀家』を目指し力を付けている最中に希京が戦いに巻き込まれて死去。
精神を病み仕事と悲しむ心に逃げるが、近所に住むアカネとの交流で持ち直すものの彼女の亡くなる事故を目撃した事から完全に心を壊し、食事すら出来なくなった所で混沌に喚ばれた。

誰も知らない恋

京司の人生最大にして終わりの始まりになる恋は14歳
幼少の頃から母親正妻の面子の為に利用された内向的な子どもは、中学になって自分の性的指向が同性と思い知った。
同時時、今は元だが許嫁がいるにも関わらず女性からそういう対象として見られて請われるのが苦痛だった。
そうして恋も性欲も気持ち悪いと衝動的に家出した先で、人生をも変える男と出会った。
居場所なく途方に暮れる京司を家に招いた男は7歳上の裏社会の男だった。
3ヶ月、彼と彼の弟分と過ごしたとされるが京司がこの期間の話を誰かにすることは1度もない。

3ヶ月の家出を終え、戻ってきた斉賀京司は今の性格になっていたという。


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