PandoraPartyProject

ノート

百合草瑠々という生涯についての考察、そして自己観察

百合草瑠々とは何だったのか?


百合草瑠々はただの人間である。
特殊な能力や特段秀でた物もない。

ただ、彼女はひたすらに基本と応用を重ねた。
親にそうしろと言われ続けていたから。
彼女に拒否権は無かったし、拒否する気持ちも徐々に失せてしまった。

それ故に百合草流忍術宗家の継承者となってしまった。
彼女の重ねたくない努力が報われてしまった。

こんな物、欲しくなかった。ただ欲しかったのは、普通の人生。
それ故に混沌はある意味で救ってくれたのだ。

来た時点で公平に取り扱ってくれて、鍛える意味も出来た。死ぬこともきっと簡単にさせてくれる。
修行は苦にならなかった。死なないという運命に伸びてしまったのは、よくわからないが。

だからだろうか。高望みしてしまったのは。

偲雪様


彼女にとって、最初は偲雪はからかい程度だった。
今までの人生を見て、全てを笑顔に変えて平和をくれるなんて……そんな事出来る訳がない。その筈だった。

彼女と話す内に、心が無意識のうちに惹かれていった。
何故か安心した。心を許せる様になった。この人なら本当にやれるのではないか?
そしてもしかしたらーー殺してくれるんじゃないか?

だから、お別れをした。
この方に付けば、平和な世界で暮らせる。誰もウチを否定しない。
もしダメでもイレギュラーズに殺されて終われる。
どちらに転んでも勝ちだった。

気がつけば、もう戻れない場所にいた。
『もう自分は、星穹を、プラックを誑かした悪人だ』

もう、我が主に着いていくしか道が無くなっていた。
無くす様に動いてしまった。

百合草瑠々は、知らずのうちに偲雪の狂気に同調してしまっていたのだ。

この事を誰にも話すつもりもない。許しを乞う事もない。
自分はもう、悪人として死んでいこう。そうして終われるのはーーある意味、普通の人生を歩むよりも幸せなのではないだろうか?

誰かの記憶にどうやっても刻み込める。記憶されてる限り人は生きているのだ。
だから、百合草瑠々は死にたいのだ。

死ぬ為に生き、生きる為に死ぬ。残影追憶。
ああ、きっと君は思うだろう。狂ってると。

もう、狂いに狂い、何が正しかったのかもう忘れちゃってんだ。

「ようこそ。我らが穢国へ」


「幸せになりたい」


「なぁ。我が主」

「貴方は私を殺してくれますか」


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