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文通

ローザミスティカ様との文通

 丁寧に封をされた手紙だった。
 中をあらためれば字体も整っていて、時候の挨拶から始まって結びの言葉にいたるまで、ひねたところのない流麗な手だ。所々に貴族的な言い回しはあるものの、おおむね素直に綴られた文面は、筆をとった人物の実直な性質をうかがわせるものだった。
 肝心の内容はといえば──余計なものをとっぱらい、差出人に合わせて意訳すれば次のようになる。

『御用がありゃーなんなりと!』

 この手紙をしたためたのは、極楽院ことほぎという悪しき魔女である。
2021/01/17 05:27:25
草臥れた封筒には丁寧な蝋が押されている。
開けば、文字は彼女のイメージとは違い教育を受けた美しい物であった。

「ご機嫌よう、特異運命座標は大変立派な活動を外部でなさっていると聞き及んでいます」――から始まるが、つまり。

【暇になれば、遊びに来なさい。たっぷり仕事は待ってる】

と言う意味なのだろう……。
2021/01/17 12:01:07

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