ククク……貴様が最近ママと付き合ってるというパパか。


いや、厳密には違うのか？

知らんのか。
九本の尻尾がモフモフの我がママだ。
貴様が最近お気に入りらしいからな。

で、ママの事をどう見てるのだ貴様は。

いや……俺は考えたぞ。

なんでも貴様は認知してないが勝手に息子を名乗ってやろう。お前はパパ。

血は繋がってないが息子娘が多くいるぞ。何故だかな。
しかし友達というだけなのかパパよ。ママはあんなにも恋焦がれてる様子だったが……

ククク……パパよ、俺はお前の息子だ。

ククク……パパよ。貴様自分が大いなる存在だと胡座をかいている割には、小心者だな？
その実自分に全く自信がないと見える。
これはママにも言える事だがな。
何故上位存在とやらはそんなにも臆病者なのだ。

俺はハーデスを超えた。故にタナトスこそ冥府に相応しい。俺は自分に正直だ。

だから隠さない。自分の行いがどんな結果を招くか怖いし、人間になれない諦めという自分の根底は変われない。どんな仮面を被っても。

パパよ。ママも大概だが、自分なんかと思わない事だな。俺が言うのもなんだが。

ククク……認知してもらうまで言い続けてやる。パパよ。

でも俺より遅い。
メテオスラークのように俺より速くなれるというのなら少しは考えるがな。

気を抜いてもいいのはパパもだ。新しく手のひらを広げ、もっと輪を広げても良いのではないのかね。それは弱くなる事では無い。繋がりあった人の絆というのは、時に竜も、冠位魔種も打ち倒す最強の力だ。
嫌というほど、学んでしまった。
……ママも確かに臆病者だが、パパはもっと臆病者だよ。
竜のプライドが邪魔してるのなら、先代と同じではないかね。

俺はママの息子として、ママの行末を見なければならない。……ママは一つの恋を終わらせたのだと聞く。
また同じような悲しみを生ませたく無い。
貴様がママを悲しませる事が無いか……見張り続ける。

それはそれとして認知してもらうぞ……

ククク……パパよ。
今こそ認知してもらおうか。

逆に考えるんだ

もうパパでいいんじゃないかなって

逆に問いたいが何故パパである事を拒む？
優秀な子供達に囲まれたハッピーライフがお約束されているぞ？

してるようなもんではないか。

子供が一人、子供が二人、子供が三人……

やがて108人くらい子供が出てくるだろう……
龍と神の子だ。宿星くらい持っている事だろうさ！

あ、俺は龍の宿星で頼む。
もちろん宿星が何なのか知らないし今適当に付けた。
式には呼べよ。その頃には息子か娘かわからんがね。