よぉ！龍成！
22歳になったんだって？おめでとうさん！
悪いがプレゼントは用意してねぇ！まぁあれだ。おっさんにプレゼントもらっても困るだろ？
その代わりと言っちゃなんだが、今度俺の奢りで飲みに連れてってやるよ！
色々話したいこともあるしな。

それとな、お前さんは若い。
まだまだ無限の可能性がある。
だからな…迷ってもいい、立ち止まってもいい。
立ち止まっても、またゆっくり前に進めばいいんだ。
若者の未来を切り開くのは年配者の義務であり、楽しみの一つだ。
だからな、何かあればいつでも頼れ。少なくとも俺は喜んで手を貸す。
それほど付き合いは長くねぇが、俺が勝手にそう思ってるだけだから気楽にしてくれ。
お前さんの先行きが、輝きに満ちた素晴らしいものになることを心から祈っている。

っと説教臭い話はこれくらいにしておくか…。
それじゃあ飲みに行くのを楽しみにしてるぜ。
またな。

はは！おっさんからで悪かったな！
ＯＫ！任せとけ！だが潰れんなよ？

おい！お前さんがそんなこと言うと俺まで恥ずかしくなるだろうが！
いいや、龍成が弱いなんてことは思わねぇよ。
ただ、俺はお前さんの倍以上年食って、経験だけはあるつもりだからな。
お節介みたいなもんだ！だから気にするな！
姉ちゃんとはうまくやってるんだろ？親御さんとはまだ微妙な関係か？いや、無理に話すことない。悩んでるならいつでも頼れ。
そもそも俺だってお前さんくらいの年代と話すなんざ、警官時代に部下の相談に乗った以来だっての！

変じゃないさ。分かってるよ。
逆に俺が変なこと言ってる可能性まであるぞ…。
あいよ。何度も言うが気にするな。

こっちから誘って忘れるヘマはしねぇから安心しな。
はっ！言うじゃねぇか！酔い潰されんように気を付けるんだな！