正純へ

凛とした冷たい空気に、風花が美しく輝くこの頃、
其方の指先は朝露を追っているのだろうか。
寒い朝は正純の淹れてくれた茶の味が恋しくなる。
雪残る道は其方の美しい着物を汚してしまうだろう。
陽光が雪を溶かす頃、約束の茶屋へ案内しようぞ。

正純へ。
鹿ノ子から聞いたのだが、砂の国で大きな戦いがあると。
無理をするなとは言わぬ。無事に帰ってくるのだぞ。

正純へ。

先日はともに墓参りに行ってくれてありがとう。
兄上と姉上も喜んでおると思う。
また、折を見て共に参ってくれると嬉しい。

あと、沢山の贈り物をありがとう。
大切につけているぞ。
正純は大陸の出身だったか？
名前が豊穣の地のものに似ているから此方の生まれかと思って居たが
趣味が良い贈り物に、やはり大陸の流行に詳しいのだと驚いたものだ。

もう桜は葉桜になっておるが、此処からは春の花が沢山咲く頃合いだ。
山が一斉に芽吹き、若葉が覆い茂るだろう。
お互い忙しい身の上だが、近いうちにまた寄ると良い。
冒険の話しを沢山聞かせてくれ。
では、身体に気を付けてな。

正純へ。
先日は夏の避暑地で楽しい思い出が作れた事感謝するぞ。
また、共に行けると嬉しい。

ルル家から先日手紙を貰った。
何やら事情があるようだな。深くは詮索はせぬよ。
二人が話したいと思ったら聞かせてほしい。

ところで、今朝小包が届いたのだが。
正純の名前が書いてあってな。もしかしたら手違いで此方に届いたのかも知れぬ。
開けずに取っておくから、正純のものであれば取りにくると良い。
もちろん中は開けておらぬよ。大事なものかもしれぬしな。
以前もそのような事があったのだ。
https://rev1.reversion.jp/character/collection/p3n000179

では、また遊びにくるといい。

（ぺたぺた）

（ばぶ！）

正純、今日は其方の誕生日だったな。
おめでとう、正純。
其方はいつも忙しそうにしておるし、辛い事もあまり口にせぬだろう？
とても頼もしくあるのだが、無理はせぬようにな。
これからも其方に沢山の幸せが降り注ぐ様に祈っておる。

正純へ
誕生日の贈り物届いたぞ。
とても良い香りのする練り香水だな。
風呂上がりに使えば良い香りに包まれて眠れそうだ。
大切に使わせて貰うぞ。ありがとう。