拝啓　寒気厳しきおりでございますが、いかがお過ごしでしょうか。
ホストクラブ『シャーマナイト』の立て直しを請け負い、完済するまでは実に三か月ほどの短い期間ではございましたが、
ゼンゾー様が店に通ってくださっていた日々を思い出すと、最近時折さびしく感じてしまいます。

部下たちは真面目な者ばかりですが、
ゼンゾー様がいらっしゃると、畏怖の気持ちから背筋を伸ばし一層気を引き締めて接客に取り組んでいたな……と。

太宰府ファイナンスに話をつけて戴いた御恩も返しきれておりませんし、
もしゼンゾー様が宜しければ、シャーマナイトでおもてなしの機会をいただけないでしょうか。
ご多忙かと思いますので、立ち寄れるタイミングがあれば何かのついででも構いません。
その"ついで"が多少の厄介事でも、いざとなれば特異運命座標たちも居りますし、まぁきっと大丈夫でしょう。

まだまだ寒い毎日ですが、どうぞお風邪など引かれませんように。
いつかの夜に、またお会い致しましょう。