良薬は口に苦く、薔薇は棘が多いもの。

だがキミがそうまで言うなら改良も吝かではない。
どれ、強炭酸で割ってみるとするか。
割ると味が薄くなるから濃度は3倍で。
なかなかパンチの効いた味になったな。

（スパークリング・ストロング・グリーン・スムージー完成）

グラクロ──

それは棘を纏いながら華やかな芳香を放つ薔薇の如きもの。
サクサクの衣の中にトロトロのグラタンを仕込み、細かく刻んだキャベツと共にバター風味のバンズで挟み込んだ至高の一品。
特筆すべきはそのソースにあり。
芳醇なコクのある濃い口ソースと、まろやかな卵ソースのWソースにより、余韻深いリッチな味に仕上げている。

このエクセレントなメニューは《練達》の再現性東京の一部で発売されるや、瞬く間にアンマン、ニクマン、オデンと並ぶ冬の名物として認知されるに至ったと聞く。
たとえ原材料がほぼ小麦であったとしても。

とはいえ、やはりキミの健康を考えれば野菜が少ないのか気になる。
どれ、ちょこれーとのお礼に改良しようか。

グラクロ祭の準備については抜かりない。
ほら、ここにグラクロと三角チョコパイとドリンクのクーポン券があるだろう？


（・ゴーヤとガゴメコンブ入りグラタンコロッケ
　・ソースはドクダミ・磨り立てワサビ・アボガドのトリプルブレンド
　・ホウレンソウとずんだのグリーンバンズ

　クーポン券と一緒にエバーグリーングラタンコロッケを置く）