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文通

【エルムの梟:序列一位(教祖)】フォルター・カルデローネとの文通

時の盃は既に満ち、悲しみの涙は飲み干された。
クレド・ティネケよ。
我が信条の白薔薇よ。

エルムの森の白き神・クラウソラスは告げた。
今こそ禊ぎの時を終え、神の剣を振るうときだと。

教団に戻り、亡き友の分まで存分に尽くすが良いい。
お前を庇って命を落としたノエルもそれを望んでいるであろう。
これよりはラクリマ・カルデローネを名乗り、我が意志を受け継ぐ次なる指導者として、教団を率いるべく修練に励むのだ。

心理と叡智を司るクラウソラスの言葉は絶対である。
神の声に背くとき、またお前は親しき者を失うであろう。

(梟の足に文を結ぶ)
2021/01/19 22:30:28
お久しぶりです、カルデローネ様。
本来ならこちらからご連絡すべき立場でありながら
久しくお便りも差し上げず大変失礼いたしました。

この世界を救う使命を負うイレギュラーズであるため
やるべき事がまだ残されており、今すぐには戻る事はできませんが
白き神・クラウソラスのお言葉に従い、できる限り早く戻りたいと思います。


ただ、今だ心に迷いしかない弱い俺が
本当に教団を率いる時期指導者として生きていけるのか
教団の迷惑になるのではと、少し心配になります。


(梟の足に文を結び)
2021/01/28 20:42:17
クレド・ティネケ。
お前は白き梟の神・クラウソラスによって聖別された者。
神の教えに従い剣となって邪悪を滅ぼすことを義務づけられ、いずれは神の代弁者として教団を率いることを宿命付けられた者。

お前は今イレギュラーズとして使命があると言った。
そしてそれゆえに今はエルムの森に帰れぬと書いた。

お前は神の剣であり、クレド・ティネケの名を授かっていることを忘れたのか。
お前に期待をかける森の民を捨て、お前を庇った友の死を無碍にするつもりか。

お前がしていることは神の剣としての務めから逃げ、金で雇われ剣を振るう正義なきはぐれ者と同である。
そこに神意はない。
仁義も慈愛もない。
イレギュラーズは金さえ払えば私怨で賢者を殺し、邪魔なら幼子さえ殺すことさえ厭わないと聞く。
そのような組織に長く関われば、お前の身も自ずと穢れを背負うことになるだろう。

お前が自分は次期教主にふさわしくないと悩んでいることは知っている。
それゆえここに父として我が子に真実を伝えよう。

クレト・ティネケ……いや、ラクリマよ。
お前は湖に沈んだ都・イース王家の血を引く末裔である。
その聖なるイースの血を残すことこそがお前の真の使命。

お前が我が元に戻ったとき、王国の滅亡と私の身に起きたことを全て教えよう。
それを聞けば私が何故ノエルの死を無駄にするなと言っているのか理解出来るはずだ。

(梟の足に文を結ぶ)
2021/01/31 17:50:18
王国の話。
今までカルデローネ様の昔話を聞いたことがなかったので驚きました。
あまりに突然だったので、どう言葉を返せばいいのかわかりませんが

自分が進むべき道は理解しております。
全ては白き梟の神クラウ・ソラスのために
神の心理に救済と恩恵を祈る森の民のために
そしてノエルのために。
逃げる事も、無碍にする事もする気もありません。
俺がすべてを捧げるのは白き神のみ
教団から離れようともそれは今も変わりはないのです。

イレギュラーズは確かに依頼のためであれば何でも行う所です。
しかしすべてが悪と言う訳ではなく
人を助けるために、守りたい者を守るために
お金のためではなく正義のために活動する者も多くいる
カルデローネ様が仰るような非道な場所ではないのです。

それに、穢れを背負うというのであれば、俺はすでに多くの者を殺しています。
それが、神の言葉でも、許せない悪でも。
誰かが大切にしている者を奪った時点で
大切な者を守れなかった時点で
俺は穢れているのです。

(梟の足に文を結び)
2021/03/05 23:28:44
クレド・ティネケ
イレギュラーズに肩入れするお前が仲間のことを庇いたい気持ちは分かる。
だがイレギュラーズがただ金のために正義もなく、罪無き人を殺める一面もあることから目を逸らしてはならない。
お前の言葉はその事実から目を背け、都合の良い部分だけを見ようとしているに過ぎない。

よく考えてみよ。
彼らはお前の長き人生にとり、ほんのわすか道が交わっただけに過ぎない。
親しんだ者はいずれ亡くなり、後に残されるのは身も心も穢れたお前だけ。
ゆえにお前の身が未だ教団と共にあることを思い出すがいい。
心はクラウソラスの導きにより正さねばならない。

自分の手は血で汚れていると嘆くのならば、この父が直接清めてやろう。
一度帰郷し、己の在り方、此れからの道を考えるには良い頃合いでもある。
その時には故王国についても詳細にお前に伝えよう。
跡を継ぐことに自信が持てなくとも、真の使命を知れば自ずと自覚は湧く。

吾が元へ帰れ、クレド・ティネケ。
これはクラウソラスの意志である。

(梟の足に文を結ぶ。文末には勅命書であることを示す印が押してある)
2021/03/11 23:47:49

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