PandoraPartyProject

幕間

ストーリーの一部のみを抽出して表示しています。

好きなように描いてくださるところ

関連キャラクター:柊木 涼花

寒い夜。或いは、1人きりのステージ…。
●誰もいないステージ
 これはどこかの、とある街。
 深夜遅く、今にも雪の降りそうな、静かな静かな夜だった。
 任務が終わり、帰路につこうとした彼女……柊木 涼花は、誰もいない広場の奥に、ステージらしき物を見つけて足を止めた。
 視線をそちらへ向けて、暗闇の中に目を凝らせば、やはりそれはステージだ。野外で演奏や舞台劇を披露するために設えられたものなのだろう。寒い季節、それも夜遅くとなれば人の姿など一切見えぬが、この広場はきっと夏だとか、或いはシャイネンナハトの夜だとかになると人が集まって来るものと思われた。
 何かに導かれるように。胸の奥の鳴りやまぬ不思議な衝動に突き動かされるようにして、涼花はステージへ近づいていく。それから彼女は舞台に立って……。
「あぁ、何か楽器があればいいのに」
 寂しそうに、そう呟いた。
執筆:病み月

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