PandoraPartyProject

幕間

ストーリーの一部のみを抽出して表示しています。

梅泉さんと私

関連キャラクター:志屍 志

ばいせんとあそぼうI
「考えてみれば」
「うん?」
「案外、長い付き合いだとは思うのです」
「まぁ、な」
「……残念な事に余り刃を交わす機会はありませんでしたが」
「そうさなぁ。酒をやったり、飯を食ったり。
 ……奇遇にも妙に穏やかな機会にばかり恵まれよる。
 主も相応に『やる』であろうに」
「とてもとても、そちらには敵いませんよ。
 貴方が獅子だとしたら――そうですね、私はハイエナのようなものですから」
「抜かしよる。動物共の理なら、時にそちらが恐ろしいとも聞くが?」
「ええ。それも含めて――です。
 私は『皆さん』程、性格が良くありませんから」
「……まぁいい。だが、此度の企画は刃傷沙汰ではないのであろう?」
「ええ、酔狂な事に――平和に食道楽をしたり、趣味や観光をする企画です。
 どうして、と問われてもきっとそういう運命なのでしょう。
 梅泉さんはご不満でしょうか?」
「……いや、丁度わしも『満腹』じゃ。と、言っても腹具合ではない。
 詳しくはNightmareでも見てくるが良い」
「メタですねぇ……どうせなら私も招待してくれても良かったのですよ?」
「惜しかったには惜しかったのじゃがな。何分、数が多すぎる」
「ええ、お気にならず。何となくは分かっています。
 ですからこの企画で――記念すべき第一回はどうします?」
「寿司じゃな」
「言うと思いました。では今回は回らないお寿司を食べに行きましょう?
 お寿司は混沌に余り一般的な料理ではありませんけど――いいお店はご存知ですかね?」
「白薊寿司とか」
「綺麗に落としすぎじゃありません???」
執筆:YAMIDEITEI

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