PandoraPartyProject

幕間

今日の墓荒らし

関連キャラクター:絶刃

死者を愛する人
「●月×日
 今日は、おかしな墓荒らしを退治しました。
 その人は無差別に墓を荒らして骨を愛で?ていました。生者に興味はなく死者にしか興味がない。と言っていました。
 意味は分からなかったけど、絶刃のお仕事なのでしっかり退治しました。」

 パタリと日記を閉じて、絶刃は今日の出来事を思い出し首を捻る。
「あの人は、変態と言う人なのです?」
 その人の言い分も愛も今の絶刃には分からないので、どこかで聞いた言葉をその人に当てはめて。思考はそれでおしまい。
 絶刃は日記を書いて眠りにつくことにしました。おやすみなさい。
執筆:紫獄
永遠に一緒
 今日も墓荒らしを退治しました。男性でしたが絶刃が見つけたときには手にたくさんの髪を持っていました。
 黒に白に金髪、赤髪に青髪まで髪じゃなかったらお供えする花束みたいだなって思いました。
 でもたくさんのお墓が掘り返されていて、とても悪い咎人だと思ったので急いで首を刎ねました。
 倒れていくときにも髪をぎゅーっと握りしめていたので、後でなんでかお仕事の依頼をしてくれた人に聞いてみました。

「あの人は自分の気に入った女性をどうしてもそばに置いておきたくて、後をつけては捕まえて、自分のものにしようとしたんだよ」
 とその人は教えてくれました。
 結局見つかって、罪に問われていたらしいけれど脱走したんだとも。

 だったら、荒らされていたお墓はみんなあの人が気に入った人たちのお墓で、手に持っていた髪はその人たちのだったのですか?
 と首を傾げたら、そうかもしれないね、と言われて頭を撫でられました。
 絶刃にはわかりませんでした。そばにいたいならお墓のそばにいたらいいのに。なんで悪いことするのか。
 棺の中の首は答えてくれませんでした。
執筆:心音マリ

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