PandoraPartyProject

幕間

たてはちゃんと一緒♪

関連キャラクター:紅迅 斬華

コイバナ
「聞いて下さい。旦那はんが酷いんです!」
「……ありゃあ。また失敗しちゃったんですかぁ」
「またとは何です! またとは! うちは! 絶対に! 負けてません!!!
 妖怪・乳でかとか! 呪いの日本人形とか! 10代の癖に相手されとる! 弟子気取りとか!
 うちは!!! 旦那はんの婚約者!!!!!」
「……ト、トラウマスイッチ……
 だ、大丈夫です♪ たてはちゃん。たてはちゃんは負けてません!
 お姉さんが保証しますから!」
「……せ、せやね。う、うちとした事がちょっと狼狽えてしまいました。負けてない、負けてない……」
「そ、それで今日はどうしたんです?」
「旦那はんが、晩酌する言いましたの。
 だからうち、お酌するって言ったんです。妻として!」
(……たてはちゃん、婚約者(自称)じゃ! ナチュラルに盛ってますよ……!)
「そうしたら旦那はん、こう言うたんです。『主は煩いから遠慮じゃ』←ここ声真似
 酷くありません!? うちは、うちはこんなに旦那はんに一途なのに、旦那はんのいけず!」
(タイトルはコイバナだった筈じゃありません?)

 ――何一つ噛み合っていません。

「……うっ、うっ……あまつさえ、舞う花弁の一片も愛でればこの一杯も格別になろうに、とか。
 それ、あれのことやろ、あれ! うちとキャラ被りしとる黒髪の! 女!!!」
(たてはちゃん、お姉さんたてはちゃんの味方ですが、何も被ってないと思いますよ……!)
「……やはり、奴等は見敵必殺の他無いんや。うちは負けてない、負けてない……」
「だ、大丈夫ですよ。たてはちゃんには最後の砦の……えっと、あの犬耳の、水属性の」
「あ、アレには普通に勝っとるわ」←と、思っている
執筆:YAMIDEITEI
暴動! たては軍vol.5
(……こ、これは大変な現場に来てしまいました。
 たてはさんだけなら兎も角、周りにも怖い顔をした人が沢山です。
 このままでは大変な事になってしまいそうです、何とか落ち着いて貰いたい所ですが……!)
「あ、奇遇やわ! いい所に!
 通りすがりの斬華はん、聞いてくれます?
 かくかくしかじかで銀髪豚野郎が酷い事してきたんや!
 これから世界に復讐するから――斬華さんも当然手伝ってくれるやろ!?」
「世界はー……ちょっと、お姉さんは……
 その、そうだ。その銀髪豚野郎を始末して解決しましょう♪」
「……」
「……………たてはちゃん?」
「銀髪豚野郎吊るしてチャーシューにしたら」
「チ ャ ー シ ュ ー」
「旦那はん、戻ってきますの?」
(たてはちゃん完全に目が据わってます! 世界の平和は私に賭かっていそうですよ><;)
「旦那はん、うちの頭撫でてくれますの?
 旦那はん、また居なくなっちゃったやん。十年も待ったのに、十年も待ったのに!
 逢いに来てくれませんでしたもん。うわあああああああん!!!」
(あ、あああああああ……! 完全にトラウマスイッチが入ってしまいました!)
「びえええええええええええええええ!!!!!」
「……お、落ち着いてたてはちゃん! お姉ちゃんは何時でも味方ですから、ね?
 世界、やっつけましょう? 全部やっちゃいましょう。『ですとろーい』、です♪」
「ですとろい……?」
「デストロイです!」
「デストロイ!!!」
(い、いいんです。これで……たてはちゃんの元気が出るなら……!)

※そうかあ?
執筆:YAMIDEITEI

PAGETOPPAGEBOTTOM