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神宮寺 麻菜の奏多によるシングルピンナップクリスマス2023
イラストSS
「あらあら、どうしたの?」
目の前の相手をからかうように、神宮寺 麻菜は笑みを浮かべながら言った。
「──そんなに顔を真っ赤にして」
シャイネンナハト(クリスマス)らしくサンタを連想させる赤と白の衣装──というよりは、下着姿そのものを晒す麻菜。部屋に飾られたツリーの電飾に照らされる麻菜の煽情的な姿、艶めかしい色香に息を呑まずにはいられない。
挑発するようにクスクスと微笑む麻菜は、目の前で釘付けになっている相手を誘う。
「そんなに恥ずかしがらないで、もっと近くでお話しましょう」
麻菜の言葉に誘われるがままにその隣りに、ソファーの上に腰を下ろす。
「ねえ、脱いで」
座るや否や、麻菜は何の迷いもなく服を脱がそうとした。思わず身構える相手に対し、麻菜は当然のように続ける。
「だって、そんな真っ赤な顔で暑そうにしてるから……上着はいらないでしょう?」
どこか不服そうにつぶやく麻菜に対し、相手は慌てて上着を脱ごうとする。すると、麻菜は透かさず──。
「ほら、こんなに体が火照ってる」
上気した頬に添えられた麻菜の手は、上半身からゆっくりと下半身へ移動しようとした。だが、麻菜はまるでその気などなかったように振る舞い、脱がせた上着をソファーの端に置く。
体の火照りは暑さのせいだけではないことをどこまで見透かしているのか──むせ返るほどの麻菜の色香に圧される相手の様子を観察するように、微笑むその視線はじっとりとした熱を帯びていた。
油断ならない麻菜は、瞬時に相手との距離を詰めて耳元でささやく。
「体調管理はしっかりとしなきゃダメよ?」
脳がとろけるような甘い声音でささやく麻菜は、
「私との夜を過ごすのに、すぐバテてしまったらつまらないでしょう?」
「フフフ……」と意味深に声をもらした。
※SS担当者:夏雨