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イラスト詳細

アルテミア・フィルティスのあきやま菜摘による2人ピンナップクリスマス2023

作者 あきやま菜摘
人物 アルテミア・フィルティス
ウィリアム・ハーヴェイ・ウォルターズ
イラスト種別 2人ピンナップクリスマス2023(サイズアップ)
納品日 2023年12月25日

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イラストSS

 光の華と人の笑顔であふれる、きよし夜。
 思い出の広場、特別な樹の下で花ひらく告白は、二人だけの宝物。
 
「君のために焼き菓子をつくるよ」

 アルテミアの艶やかな銀髪がじゃれかかるように揺れる。
 もう、はなさない――腕の中に閉じ込める彼女は、しがらみに雁字搦めで不自由な人生のきざはしの途中で、何度その瞳を麗しく揺らしただろう。
 あの日、逃げて。あの日、名を呼んでくれた彼女が、今。
 
「隣に、いてほしい……」
「いつもそばにいるよ」
  
 白銀の髪と絡み合うようにしながら同じ夜風に揺れる黄金の髪が、象徴的で嬉しかった。

「いつまでも共に歩いていこう。僕がエスコートするよ。いつまでも」
 
 互いの髪に光が反射して煌めく視界が、夢のよう。
 
「僕を受け入れてくれてありがとう」
  
 彼女を幸せにするのは他の誰でもない自分で、今、瞳を煌めかせる涙をぬぐう権利も、自分にある。
 「君の帰る場所は僕の腕の中だよ」と言える――誰にはばかることなく、世界中に胸を張れる。
 
「君を愛してる。何度でも言うよ」 
 
 逃げることなく想いに蓋をすることなく心を響かせてくれた君に、神聖な愛を捧げよう。

「いいよね?」

 貴き心を愛しく抱いて、高嶺の花の唇を吐息ごと奪ってしまおう。
 声を発する代わりに、すがるように両腕がまわされるのが、愛らしい。ああ、許されている――
 
「ずっと好きだよ。愛してる。誓うよ……君という幻想の一輪華を慈しみ、守るナイトは、僕であると」
 
 神聖なキスはやわらかで、触れ合った瞬間、心が震えた。

「ん……」
 
 甘やかな想いが熱い吐息と一緒にまじわって。
 惹かれ合い、求めあう想いが、――ひとつになる。

 ※SS担当者:透明空気

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